はじめに
僕たちは「天才」にあこがれる。何故なら、努力してもなれないからだ。優れた人間はけっこう周りにいて、会ったり、話したりすることが出来る。
ところが本当の「天才」には今だに出会えていない。「天才」とは生まれた時から違うと言う事だ、だから彼らは何の努力もしなくても凄い能力を発揮する。(もちろん努力もすると思うが)
「天才」にはいろいろなタイプがあって、オールラウンダーもいれば、一つのことしか出来ない人もいる。しかしとにかく考え方が独創的だ、誰も思いつかないような理論を一から組み立ててしまう。
彼らの欠点としては「協調性に欠ける」「自分かって」「凄い自信家」「興味のないものは見向きもしない」「日常生活が満足にできない」・・・などなどがある。
科学技術の発展にはこの「天才」が欠かせない。彼らが独創的な理論を提唱して、一般常識をぶち破り、次に出てきた「天才」がその理論をさらにぶち破る。
そのうちに宇宙旅行が簡単にできる時代が来るかもしれない。それを実現させる天才はいつ生まれて来るのか・・・。
第21位 トランセンデンス
2014年日本公開のイギリス・中国・アメリカ合作のSF人工知能ドラマ
監督 ウォーリー・フィスター(トランセンデンス)
出演 ●ジョニー・デップ(プラトーン、ショコラ、フロム・ヘル、ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅、パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ、トランセンデンス)
●レベッカ・ホール(プレステージ、アイアンマン3、トランセンデンス)
●ポール・ベタニー(レギオン、プリースト、トランセンデンス)
●ケイト・マーラー(ファンタスティック・フォー、オデッセイ)
●キリアン・マーフィー(レッド・ライト、インセプション、トランセンデンス、ダンケルク、ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦、白鯨との闘い)
この映画は「天才映画」とは少し違うが、AI(人工知能)の進化が人間で言うところの「天才」を作り出すことが出来るのか?将棋でも囲碁でもAIに勝てなくなってきている。そう考えるとAIはそのうち「天才」を超えてしまうかもしれない。
「トランセンデンス」とは「超越」と言う意味だ。天才的な量子コンピューター学者のウィル(ジョニー・デップ)は高性能な人工知能PINN(ピン)を開発する。(量子コンピューターは一般的なコンピューターの1億倍の処理能力を持っていると言われている。)
ところがウィルは反テクノロジーを掲げるテロリストの銃弾を受け重傷を負ってしまう。彼の命が残り少なくなったとき、妻のエヴリン(レベッカ・ホール)はウィルの頭脳(意識)を人工知能PINNにアップロードする。
そしてウィルは死んでしまうが意識は人工知能としてよみがえり、ネットを介し世界中の情報を取り込み凄いスピードで進化を続ける。
ところがウィルは進化するに従って、世界を自分の意のままにしようと人類と敵対するようになる。このままでは世界や人類はウィルに征服されてしまうかもしれない。
ウィルの親友だったマックス(ポール・ベタニー)はウィルを止めようとエヴリンを説得するのだが・・・。詳細は「トランセンデンス」をご参考に。
第20位 プルーフ・オブ・マイ・ライフ
2006年日本公開のアメリカ製作 天才数学者ヒューマンドラマ
監督 ジョン・マッデン(恋におちたシェイクスピア、プルーフ・オブ・マイ・ライフ)
出演 ●ヴィネス・パルトロー(セブン、恋に落ちたシェイクスピア、アイアンマンシリーズ)
●アンソニー・ホプキンス(羊たちの沈黙、レッド・ドラゴン、ノア約束の舟、ドラキュラ)
●ジェイク・ギレンホール(複製された男、ナイトクローラー、エベレスト3D)
●ホープ・デイヴィス(プルーフ・オブ・マイ・ライフ、リアル・スティール、ワイルドカード、)
この映画も天才数学者のドラマだ。ロバート(アンソニー・ホプキンス)は数学の分野で数々の業績を残した天才数学者だ。しかし彼も天才にありがちな精神を病んでしまう。
彼の娘のキャサリン(ヴィネス・パルトロー)も数学者であったが父の看病のために、学校を休学せざるを得なかった。5年後父は亡くなり、キャサリンの精神も不安定になる。
ある日ロバートの教え子のハル(ジェイク・ギレンホール)が現われ、彼の膨大な数学のノートが見たいと言う。キャサリンは了解する。
暫くしてノートから数学会を揺るがす「証明」が見つかったことをハルが知らせてきた。そのノートを見たキャサリンはそれは自分が書いたものだと主張する。
しかし姉のクレア(ホープ・デイヴィス)もハルもロバートが書いたものだとキャサリンを信用しない。自信を無くしたキャサリンはニューヨークの姉のところに引っ越す決心をする。
果たして世紀の大証明はキャサリンが解いたものなのかそれとも・・・。
第19位 キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
2003年日本公開のアメリカ製作 天才詐欺師コメディドラマ
監督 スティーヴン・スピルバーグ(プライベート・ライアン、ブリッジ・オブ・スバイ、ジュラシック・ワールド)
原作 フランク・W・アバグネイル・Jr「世界をだました男」
出演 ●レオナルド・ディカプリオ(タイタニック、ギャング・オブ・ニューヨーク、アビエイター、インセプション)
●トム・ハンクス(プライベート・ライアン、グリーン・マイル、ブリッジ・オブ・スパイ、ハドソン川の奇跡)
軽快なテンポとなつかしいミュージックがたまらないコメディドラマだ。「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」とは「できるもんなら捕まえてみろ」という意味だね。
実在の天才詐欺師フランク・アバグネイルの自伝小説の映画化だ。彼は信用詐欺、小切手詐欺、身分詐称(航空機パイロット、医師、連邦刑務局職員、弁護士などになりすましている)など多くの詐欺を行った。現在はセキュリティ・コンサルタントとして成功している。
フランクにはレオナルド・ディカプリオが扮し、彼を追いかけるFBI捜査官カールをトム・ハンクスが演じている。レオナルド・ディカプリオが航空機パイロット、医師、弁護士などに成りすまし周りの人々をほんろうするシーンが楽しくて面白い。
特に女性は制服に弱い、航空機パイロットや医師のかっこうをするだけで簡単にダマせてしまう。みなさんも気を付けましょうね、こんな天才詐欺師にあったらイチコロだ。
第18位 ビューティフル・マインド
2002年日本公開のアメリカ製作ヒューマンドラマ
監督 ロン・ハワード(コクーン、ダ・ヴィンチ・コード、天使と悪魔、白鯨との闘い)
出演 ●ラッセル・クロウ(L.A.コンフィデンシャル、グラディエーター、ビューティフル・マインド、ノア約束の舟、ザ・マミー/呪われた砂漠の女王)
●ジェニファー・コネリー(ビューティフル・マインド、ノア約束の舟)
天才数学者ジョン・ナッシュの半生を描いたヒューマンドラマだ。彼は1994年に「ゲーム理論を経済学に応用」した功績によってノーベル経済学賞を受賞している。
アカデミー賞 作品賞、監督賞をはじめ計4部門を獲得している。実在の数学者ジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)は「ゲーム理論」と言う画期的な理論をまとめ上げる。
彼はマサチューセッツ工科大学のウィーラー研究所に勤め、ここでアリシア(ジェニファー・コネリー)と結婚し幸せな日々を送る。
ところが、軍の関係者はロシアの通信暗号解読をナッシュに強要し、この重圧によって彼の精神は病んでゆく・・・。
第17位 ソーシャル・ネットワーク
2011年日本公開のアメリカ製作ヒューマンドラマ
監督 デヴィッド・フィンチャー(エイリアン3、セブン、ファイト・クラブ、ベンジャミン・バトン、ソーシャル・ネットワーク、ゴーン・ガール)
原作 ベン・メズリック「facebook世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」
出演 ●ジェシー・アイゼンバーグ(ソーシャル・ネットワーク、グランド・イリュージョン)
●アンドリュー・ガーフィールド(ソーシャル・ネットワーク、アメイジング・スパイダーマン、沈黙-サイレンス-、ハクソー・リッジ)
●ジャスティン・ティンバーレイク(ソーシャル・ネットワーク、インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌)
マーク・ザッカーバーグは現在33才だ、既に億万長者どころか6兆円以上の個人資産を有している。彼がfacebookを立ち上げたのが19才でハーバード大学在学中だ(結局大学を中退した)。
たかだか20才くらいの若僧がCEOを務めてその価値を0から55兆円にした。彼を天才と言わずとしていったい誰を天才というのか。
SNSはfacebookだけではないだろうし、何故ここまで会社が拡大出来たのかその秘密を知りたいね。彼は童顔だが経営者としてはジョブズと同じように冷酷でその能力は超一流だろうと推定する。
グーグルなんかから技術者をどんどん引き抜いている。facebookを使った検索がうまく機能すればグーグルなんかも飲み込まれてしまう・・・考えれば恐ろしい男だと言える。
マーク(ジェシー・アイゼンバーグ)はハーバード大学の女子学生の写真を登用して、女の子の顔の格付けサイト「Facemash」を立ち上げ大評判となる。
ところがあまりにも人気で4時間で大学のサーバーがダウンし大学から保護観察処分を受ける。そこにボート部の双子の兄弟とその友人が現われ、ハーバード大学の専用コミュニティサイト「ハーバード・コネクション」を作るのを依頼される。
これにヒントを得たマークは親友のエドゥアルド(アンドリュー・ガーフィールド)に1,000ドル出資させ「The Facebook」を立ち上げる。
「The Facebook」は「Facebook」と名を変え徐々に広まって行く。そして彼はコミュニティサイトを他の大学にまで拡大しその勢いは止まらない。
ところがアイデアを取られた双子の兄弟たちと出資者のエドゥアルドとの間に摩擦が起き始める・・・。果たして彼は「裏切り者」なのか「危ない奴」なのか或いは正真正銘の「天才」なのか?
第16位 シャイン
1997年日本公開のオーストラリア製作 ヒューマン映画
監督 スコット・ヒックス(シャイン、ヒマラヤ杉に降る雪、アトランティスのこころ)
出演 ●ジェフリー・ラッシュ(パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ、鑑定士と顔のない依頼人)
●ノア・テイラー(シャイン、チャーリーとチョコレート工場、プリディスティネーション)
●アーミン・ミュラー=スタール(シャイン、13F、天使と悪魔)
https://youtu.be/arvKSQvJuPs
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」を弾くデイビット・ヘルフゴット(ノア・テイラー)
オーストラリアの天才ピアニスト デイヴィッド・ヘルフゴットの自伝がベースになっているけど映画のための脚色も多い。
映画としては素晴らしく、第69回アカデミー賞に作品賞、監督賞をはじめ計7部門ノミネートされている。そしてジェフリー・ラッシュが主演男優賞を獲得している。
デイヴィッドは幼少からピアノコンテストを総なめにし天才少年と呼ばれていた。そんな彼を父ピーターは溺愛し自分の手元から離そうとしない。
アメリカ留学の話も父に握りつぶされてしまう。しかしイギリスの王立音楽院から奨学生としてオファーが来る。彼は父の反対を押し切ってロンドンに留学してしまう。
彼はコンクールでラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」を弾きこなすがあまりの集中の為、演奏終了後 舞台に倒れてしまう。
それ以降、精神病を患った彼は入退院を繰り返す・・・一時はピアノに触れる事さえ禁止されてしまう。ある日から彼はバーで演奏するようになり、それを足掛かりとして再度ピアニストとして表舞台に挑戦してゆく。
圧巻のシーンは彼が「ピアノ協奏曲第3番」を弾くところだ、これだけでも見る価値がある。天才と狂気とは紙一重だ、この映画を見ているとそんな気がしてくる。
第15位 奇跡がくれた数式
2016年10月日本公開のイギリス ヒューマン映画
監督 マシュー・ブラウン
原作 ロバート・カニーゲル「無限の天才 夭折の数学者・ラマヌジャン」
出演 ●デーヴ・パテール(スラムドッグ$ミリオネア、エアベンダー、チャッピー、ライオン25年目のただいま)
●ジェレミー・アイアンズ(運命の逆転、アサシンクリード、リスボンに誘われて、バットマンvsスーパーマン)
●トビー・ジョーンズ(裏切りのサーカス、レッド・ライト)
インドが生んだ天才数学者ラマヌジャン(デーヴ・パテール)の話だね。数学界のアインシュタインとも呼ばれる。
僕は数学のことはよく分からないが、この映画を見ていると天才とは現れるときにはどんな条件下(国・時代に関係なく)でも現れるものだと感じる。
彼は15歳の時に出会った本「純粋数学要覧」(ジョージ・カー著)に魅了される。奨学金を得てパッチャイヤッパル大学に入学するが数学に没頭してしまい、他の授業の単位が取れず落第する。さらに奨学金も止められ中途退学になってしまう。
彼は働きながら数学の研究に精力をつぎ込み、独学で独自の数学理論をまとめ上げる。そして彼の業績に興味を抱いたケンブリッジ大学のゴッドフレイ・ハロルド・ハーディ(ジェレミー・アイアンズ)は彼をイギリスに呼び寄せる。
彼は敬虔なヒンドゥー教徒で菜食主義であったため、第一次大戦下のイギリスにおいては食べるものが少なく病気になってしまう。そしてインドに帰国するが32才の若さで夭折する。
彼は「数式はペインティング」だと言う。正式な教育を受けていない彼は「直観力」で数式を組み立てる。しかし証明がなされてないためその数式は難解であった。彼の直観力は「寝ている間にナーマギリ女神が教えてくれた」と言っている。
ゴッドフレイは「彼は一般的な数学研究者と同じ道を通らなかったことが彼の独創性・直観力を育てたのではないか」と言っている。天才とは一般人が理解し難いものだ。
第14位 天才スピヴェット
2014年日本公開フランス・カナダ合作コメディ映画
監督 ジャン=ピエール・ジュネ(エイリアン4、アメリ)
脚本 ジャン=ピエール・ジュネ他
原作 ライフ・ラーセン
出演者 カイル・キャレット
ヘレナ=ボナム・カーター(英国王のスピーチ、レ・ミゼラブル)
ジュディ・デイヴィス(裸のランチ)
このコメディ映画はカイル・キャレット演じるスピヴェットがもの凄く可愛い。そして面白いことに3D映像で作られている・・・・監督のシャレなのか?
スピヴェットは10歳の天才少年だが、まわりの大人たちは彼の才能を理解できず生意気な「クソガキ」扱いする。
彼はカーボーイのお父さんと昆虫博士のお母さん、それにアイドル志望のお姉さん、愛犬に囲まれてモンタナで暮らしている。
つい最近双子の弟が銃の暴発で亡くなっている。家族もスピヴェットも心にぽっかりと穴が開いたようだ。ある日スピヴェットが発明した永久機関がスミソニアン学術協会の最優秀賞を受賞したとの知らせが届く。
彼は両親に内緒でワシントンDCで開かれる授賞式に出席するため、こっそりと家出をする。果たして彼は目的地にたどり着くことが出来るのか。
詳しいレビューは「天才スピヴェット」を見てね。
第13位 博士と彼女のセオリー
監督 ジェームズ・マーシュ(マン・オン・ワイヤー、シャドー・ダンサー)
出演 ●エディ・レッドメイン(博士と彼女のセオリー、リリーのすべて、ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅)
●フィリシティ・ジョーンズ(博士と彼女のセオリー、インフェルノ、ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー)
●エミリー・ワトソン(奇跡の海、レッド・ドラゴン、博士と彼女のセオリー、エベレスト3D)
この映画はスティーヴン・ホーキング博士(エディ・レッドメイン)と元妻ジェーン・ホーキング(フィリシティ・ジョーンズ)の「愛」の物語なんだ。
ホーキング博士と言うとブラックホールに関する理論で有名な天才的理論物理学者だ。今年75才になる、健在だ(残念ながら76才で亡くなってしまった、ご冥福をお祈りする。)。
博士はオックスフォード大学を卒業しケンブリッジ大学大学院の時ALS(筋委縮性側索硬化症)を発症する。そして余命2年と宣告される。
スティーヴンは自暴自棄になるがその時彼女のジェーンによって支えられる。そしてジェーンはスティーヴンの余命が分かっているのに結婚をする。
そして二人の間には子供が授かり幸せなひと時が訪れるのだが、スティーヴンの病状はますます悪くなってゆく。彼は車いす生活となり、言葉も失う。
幸いなことにスティーヴンの脳は病魔に侵されることなく、斬新な研究論文を次々に発表する。彼は世界的に有名になって行くが夫婦の間には少しずつ隙間風が吹くようになってくる・・・。
詳細なレビューは「博士と彼女のセオリー」を見てね。
第12位 gifted/ギフテッド
2017年11月日本公開アメリカ製作 天才ヒューマンドラマ
監督 マーク・ウェブ(500日のサマー、アメイジング・スパイダーマンシリーズ、ギフテッド)
出演 ●クリス・エヴァンス(ファンタスティック・フォーシリーズ、キャプテン・アメリカシリーズ、アベンジャーズシリーズ、スノーピアサー、サンシャイン2057、ギフテッド)
●マッケナ・グレイス(ギフテッド)
●リンゼイ・ダンカン(アリス・イン・ワンダーランド、アバウト・タイム、バードマン、ギフテッド)
●ジェニー・スレイト(ギフテッド)
●オクタヴィア・スペンサー(スノーピアサー、ドリーム、ギフテッド)
小品だけど心温まるいい作品だ、オススメだね。天才少女を育てる男の物語だ。もし自分の子供が「天才児(ギフテッド)」だったら、普通に育てていいのかそれとも英才教育を施したらいいのか悩むところだ。
でも残念ながら現実は残酷だ、トンビが鷹を産むことはない。やっぱり天才は遺伝子だ。天才の家系に生まれることが天才になれる最低条件だ、そして天才予備軍の中から真の天才が現われる。
監督のマーク・ウェブはスパイダーマンのような大作ではなく地味だけどこんな小品が作りたかったようだ。彼らしい温か味が映画全体に広がり、心地よく見られる。でもホロリとするシーンもあるからハンカチは必需品だ。
キャプテン・アメリカ役で有名なクリス・エヴァンスが生活力の無い叔父フランクを好演している。メアリー役のマッケナ・グレイスはオマセで可愛い。それに片目の猫フレッドも忘れてはならない。
メアリー(マッケナ・グレイス)はフランク(クリス・エヴァンス)の子供ではない、彼の姉の子供だ。姉は彼に娘を託して自殺してしまう。天才の片鱗を見せるメアリーを彼は普通の子供として育てる。しかしフランクの母親は「孫は英才教育すべきだ」と対立する。
そこには家族の隠された秘密がある。その秘密とは・・・・。
第11位 完全なるチェックメイト
2015年日本公開のアメリカ ヒューマン映画
監督 エドワード・ズウィック(ラストサムライ、ジャック・リーチャー)
出演 トビー・マグワイア(サイダーハウス・ルール、スパイダーマンシリーズ)
ピーター・サースガード(ニュースの天才、ブルージャスミン)
リーヴ・シュレイバー(スポットライト、スクリームシリーズ、ジゴロ・イン・ニューヨーク)
マイケル・スタールバーグ
リリー・レーブ(幸せのレシピ)
チェスの天才ボビー・フィッシャーの物語なんだ。この天才ボビーを「スパイダーマン」で有名なトビー・マグワイアが演じる。
ボビーは14才で全米チャンピョンになる。彼は天才によく見られるように「変人」なんだね。常に頭の中にはチェス盤と駒がぐるぐる回っている・・・他のことなんてどうでもいいみたいだ。
彼は強くなるにしたがって、我がままで、頑固、周りの言うことなんか聞きもしない嫌な男になってゆく。でも彼のプレイは「ブルックリンのダ・ヴィンチ」と言われるほど華麗で美しく、彼の試合を見たファンたちは深いため息と涙を流す。
この映画では1972年のチェス世界王者決定戦の場面が描かれる。この時ボビーはソ連の世界チャンピョン ボリス・スパスキー(リーヴ・シュレイバー)に挑戦する。
米ソ冷戦のさ中で、代理戦争とまで言われた。映画のキャッチフレーズは「神の淵を歩いた男たち」となっている。1ゲームで銀河の数以上のてかずを考える・・・精神状態は極限を超える。
「神の淵」から転げ落ちれば待っているのは「死」なのか・・・。
詳しいレビューは「完全なるチェックメイト」を見てね。
第10位 アマデウス
1984年日本公開アメリカ映画
監督 ミロス・フォアマン(カッコーの巣の上で)
脚本 ピーター・シェーファー
原作 ピーター・シェーファー
出演者 F・マーリー・エイブラハム(インサイド・ルーウィン・デイヴィス、グランド・ブダペスト・ホテル)
トム・ハルス(フランケンシュタイン、ジャンパー)
この作品は皆さんご存知のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの生涯を全く新しい解釈で映画にしたものだ。
この映画は第57回アカデミー賞、監督賞、作品賞、主演男優賞など8部門で賞を獲得しており、当時もの凄い評判だった。
僕もカミさんと映画館に駆け付けた思い出がある。宮廷音楽家アントニオ・サリエリの視点で天才モーツァルトが描かれているんだ。
サリエリはモーツァルトの神から授かったであろう才能に溺れるように陶酔する。ところがモーツァルトは天真爛漫、下品で礼儀知らずな若者だった。
彼は自分の人生すべてを音楽に捧げているのに、神は振り向いてもくれない。それなのに生意気で無礼な若僧モーツァルトにだけ才能を与えている。
そしてサリエリは自分がモーツァルトの天才性を理解できる能力しか持っていない凡人であることを悟る。
サリエリはモーツァルトに激しく嫉妬する。そして彼を死へと追い込んでゆく。
モーツァルトは35歳で生涯を閉じている、それに対しサリエリは75歳まで生きている。しかし現代ではモーツァルトの曲が残りサリエリは忘れ去られている・・・・神は無慈悲だ。
第9位 パガニーニ
2014年日本公開ドイツ映画
監督 バーナード・ローズ
脚本 バーナード・ローズ
出演 デイヴィッド・ギヤレット
ジャレット・ハリス(シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム、ポンペイ)
パガニーニは実在した天才バイオリニストであり、その超絶技巧は悪魔に自分の魂を引き換えに手に入れたと信じられているんだ。
彼は57歳で亡くなっているが、遺体は例の悪魔説のため、どこの墓地にも引き取りを拒絶され86年間も各地をさまよったらしい。
この天才バイオリニストを若手実力派のデイヴィット・ギャレットが5億円のストラディヴァリウスで再現する。
出来れば音響の良い映画館で観るのがベストだけどDVDでもそれなりの雰囲気が味わえる。
パガニーニは5歳でバイオリンを習い始め13歳ですべてをマスターし、それ以降は自分の独自性を磨くことに全てをかたむけてゆく。
しかし、彼は破滅型天才で酒と女とギャンブルにのめりこんでゆく。彼のもとにウルバーニ(ジャレッド・ハリス)と言う敏腕マネージャーが現れる。
彼はある意味悪魔のようにパガニーニに取り付き、その才能を切り売りしてゆく。しかしウルバーニがいなければパガニーニの名声は世の中に広がらなかったのかもしれない。
彼が演奏し始めると周りに女性が集まり、女性たちは彼のバイオリンを聞きながら失神する。彼は旅先である女性と真実の恋をする、果たしてその真実の愛は実を結ぶのか・・・・・。
詳しいレビューは「パガニーニ」を見てね。
第8位 スティーブ・ジョブズ
2013年日本公開アメリカ映画
監督 ジョシュア・マイケル・スターン
脚本 マット・ホワイトレイ
出演 アシュトン・カッチャー(バタフライ・エフェクト)
アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズの1971年~2011年の出来事を伝記映画にしている。主役のアシュトン・カッチャーが実に本物の彼に似ていることが話題となった。
映画の副題として「最低な男が最高の未来を創った」となっている・・・どういう意味なのか。
ジョブズ(アシュトン・カッチャー)は大学を中退し、ビデオゲーム会社の「アタリ」社に入社する。
その後1976年にスティーヴ・ウォズニアックと組んで当時では考えられなかったパーソナルコンピューターの開発を行い、伝説的な名機AppleⅠ、AppleⅡを世に送り出す。
特にAppleⅡは爆発的に売れ、会社に莫大な利益をもたらす。しかし巨人IBMもこの分野に参入し競争が激化する。ジョブズはペプシコーラの事業担当社長をしていたジョン・スカリーを引き抜いてアップルの社長にすえる。
ところが当初、両者の仲は順調に行っていたが、ジョブズのあまりに独善的な行動と業績の悪化からジョンは彼を会社から追い出してしまう。
しばらくしてアップルの低迷を打破するため、再びジョブズが呼び戻され、語り草となっている快進撃が始まる。
彼は情熱的な技術者であるが、経営者として冷酷な面を持っている。創業メンバーは次々と彼のもとを離れてゆく・・・・そして時価総額世界最大の会社にアップルを成長させてゆくが、彼は56歳の若さで亡くなってしまう。
詳しいレビューは「スティーブ・ジョブズ」を見てね。
第7位 永遠の門 ゴッホの見た未来
2019年11月日本公開のアメリカ・イギリス・フランス合作のゴッホを描いたヒューマンドラマ
監督・脚本 ジュリアン・シュナーベル(潜水服は蝶の夢を見る、永遠の門 ゴッホの見た未来)
出演 ●ウィレム・デファー(プラトーン、グランド・ブダペスト・ホテル、ジョン・ウィック、アクアマン、永遠の門 ゴッホの見た未来)
●ルパート・フレンド(プライドと偏見、ホームランド、永遠の門 ゴッホの見た未来)
●マッツ・ミケルセン(キング・アーサー、007カジノ・ロワイヤル、ハンニバル、ドクター・ストレンジ、ローグ・ワン)
●マチュー・アマルリック(潜水服は蝶の夢を見る、永遠の門 ゴッホの見た未来)
●エマニュエル・セニエ(ナインスゲート、潜水服は蝶の夢を見る、永遠の門 ゴッホの見た未来)
●オスカー・アイザック(インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌、スター・ウォーズ/フォースの覚醒 、X-MEN アポカリプス、アナイアレーション-全滅領域-、エクス・マキナ、永遠の門 ゴッホの見た未来)
ジュリアン・シュナーベル監督が描く彼のゴッホ論だ。このドラマは芸術性が高い、さらにウィレム・デファーを始め有名俳優も多数出演している。第75回ヴェネツィア国際映画祭でウィレムが男優賞を受賞しているし、第76回ゴールデングローブ賞、アカデミー賞にもノミネートされている。
これだけいい映画なのに公開される映画館があまりにも少なく、興行的には悲惨な状況だ。日本での公開はアメリカ公開の一年後になってしまっている。僕はこの映画が好きだ、お勧めする。でも、見る人によっては地味で退屈かも知れない。あなたはゴッホが残してくれた未来への伝言を受けとめてみてはどうか・・・。
ジュリアン・シュナーベル監督は画家でもある。この映画の特徴は多くの映像がフィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デファー)の一人称視点で描かれている点だ。僕らはゴッホの目を通して自然・空気・土・風・匂い・キャンバス・・・を見ることになる。当然彼が周りの人をどう見ていたのか、見られていたのかを感じ取れる。
ゴッホがどのようにスケッチし、油絵を描いたのか。それをまるで自分が描いているように体現できる。これがこの映画、最大の魅力だ。天才とはこんな点に着目し、こんな風に絵を描くものなのか・・・。彼は頭の中にイメージを膨らませ一気に描き上げる。
詳細は「永遠の門 ゴッホの見た未来」を見てね。
第6位 イヴ・サンローラン
2014年日本公開フランス映画
監督 シャリル・レスペール
脚本 マリー=ピエール・ユステ他
原作 ロランス・ベナイム
出演 ピエール・ニネ
ギヨーム・ガリエンヌ
シャルロット・ルボン(マダム・マロリーと魔法のスパイス、ザ・ウォーク)
イヴ・サンローラン(ピエール・ニネ)は誰でも知っている、ファッション業界の天才だ。でも彼の人物像はあまり知られていない。彼はフランス領アルジェリア出身で1936年に生まれ2008年に71歳で亡くなっている。
彼は病的なほど繊細でかつゲイなんだね。恋人は長年同棲していたピエール・ベルジェ(ギヨーム・ガリエンヌ)で、彼は共同経営者でもある。
僕は残念ながらファッションオンチで服装のセンスにはまるで自信が無い・・・カミさんから服装がみっともないとよく怒られる。
イヴ・サンローランは小さいころから服に興味を持ち、伯母のドレスを「僕は嫌いだ」と批判したらしい。天才とは生まれながらに何かを持っているものだと思う・・・すごいね。
彼はクリスチャン・ディオールに才能を認められ、若くして主任デザイナーに抜擢される。でもアルジェリア独立戦争の召集令状が届き軍隊に耐えられず、精神病を患い、会社をクビになる。
彼は独立し、競争の激しいファッション業界で50年に渡りトップクラスを維持する。
彼は天才ではあるが1年間に300着も服を作るほど忙しく、心身ともに疲弊し、私生活は酒・たばこ・ドラッグにまみれ、男娼を買うまですさんでゆく。
彼も破滅型天才の一人かもしれないが、そばに長年の恋人ピエール・ベルジェがいたから成功したに違いない思う。
彼の生きざまをこの映画で堪能してはどうだろーか・・・・お薦めだ。
詳しいレビューは「イヴ・サンローラン」をご参考に。
第5位 イミテーション・ゲーム
2015年日本公開イギリス・アメリカ合作映画
監督 モルテン・ティルドゥム
脚本 グレアム・ムーア
原作 アンドリュー・ホッジス
出演 ベネディクト・カンバーバッチ(裏切りのサーカス、8月の家族たち、SHERLOCK)
キーラ・ナイトレイ(はじまりのうた、エージェント・ライアン、エベレスト3D)
この物語は第二次世界大戦においてドイツ軍が使用した暗号機「エニグマ」を解読したイギリスの天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)の物語だ。
彼は天才にありがちな周りの人間とうまくやって行けない変わり者で、「ゲイ」である。「エニグマ」は159×10の18乗とおりの数字の組み合わせがあり、これを解読するのは人間技ではない。
彼はチューリングマシンと呼ばれるコンピューターの原型とも言われるマシンを作り出す。このマシンに「クリストファー」と名前を付ける。この名前はもう亡くなってしまった彼の初恋の男友達の名前である。
彼は仲間と一緒に「エニグマ」を解読し、ドイツ軍の情報をすべて入手する。ところが敵に「エニグマ」が解読出来たことがバレると、暗号パターンを変更されてしまう危険性がある。
彼は統計学を使って最大の効果を出す情報だけを選別し、戦局を有利に展開させてゆく。したがってどの軍隊を生かし、どの軍隊を犠牲にするかは彼次第であり、一時期彼は「神」に近い仕事をしていたことになる。
ベネディクト・カンバーバッチが実にうまくアラン・チューリングを演じる・・・・すごい演技力だ。彼の代表作になるかもしれない。
アラン・チューリングはこれだけ大きな成果を成し遂げたのに、「ゲイ」である理由から、国から反同性愛法によって裁かれ職を失い、自殺に追い込まれてゆく・・・・。
お薦め映画だ、彼の生き様を是非見てほしい。
詳しいレビューは「イミテーション・ゲーム」を見てね。
第4位 LUCY/ルーシー
2014年日本公開フランス映画
監督 リュック・ベッソン(グラン・ブルー、ニキータ)
脚本 リュック・ベッソン
出演 ●スカーレット・ヨハンソン(her/世界でひとつの彼女、アンダー・ザ・スキン、シェフ 三ツ星フードトラック始めました、)
●モーガン・フリーマン(オブリビオン、トランセンデンス、ラスト・ナイツ)
一般的な動物は脳の5%程度しか使っていない、ところが人間は10%程度大脳を使っている。この5%の差が人類を進化させ偉大な文明を作り上げてきた。
ところが10%程度しか使われていない脳を100%使うことが出来れば人間はどうなってしまうのだろーか。
この映画は奇想天外な発想とスピーディな展開そして激しいバイオレンスがウリだね。さすがリュック・ベッソンならではの映画だ。
天才映画と言うよりSF映画と言った方がいいのかな。
ルーシー(スカーレット・ヨハンソン)はひょんなことから、合成麻薬をお腹に埋め込まれ、麻薬の運び人にされてしまう。
この合成麻薬はホルモンの一種で、胎児の時に微量分泌され、それによって脳が発育する。そしてこの合成ホルモンは体内に摂取されると同時に脳に快感を与える。
ルーシーは体内の袋が破れ、この合成ホルモンを大量に摂取してしまう。彼女の脳はこれによってハイスピードで覚醒してゆく。
難しい外国語も1時間でマスターしてしまう。パソコンも同時に2台操ることが出来る。モノを動かしたり、自分の細胞をコントロールしたり、40%覚醒すると空中を飛び交う電波や信号が見えるようになってくる。
50%覚醒すると人間性が徐々に欠落し、研ぎ澄まされたスーパーコンピューターのようになってくる。さらに60%、70%と覚醒するにしたがって予想もしない進化が見られる。
果たして100%脳が覚醒すればどうなってしまうのか・・・・。
詳しいレビューは「LUCY/ルーシー」を見てね。
第3位 リミットレス
2011年日本公開アメリカ映画
監督 ニール・バーガー(幻影師アイゼンハイム)
脚本 レスリー・ディクソン
原作 アラン・グリン
出演 ブラッドリー・クーパー(ハングオーバー、リミットレス、アメリカン・スナイパー、世界にひとつのプレイブック、二ツ星の料理人)
ロバート・デ・ニーロ(ヒート、リミットレス、マイ・インターン、レッド・ライト、エンゼル・ハート)
アビー・コーニッシュ(ロボコップ)
この映画では人間の脳は20%しか使われていないことになっている。ある薬(スマート・ドラッグ)を飲むことによって自分の脳が100%覚醒したらどういうことになるのか。
薬の効き目は1日程度しか続かないが、この薬を1錠飲むことによって世の中が180度変わったように見える。
数字はどんどん頭の中に入ってくるし、過去に勉強した知識があふれるようによみがえってくる。そして、それら知識がネットワークを形成し、現状を瞬時に分析、近未来を確実に予想できる。
ベストセラー小説だって一晩で書けてしまう。
天才になると世の中の景色がこんな風に見えるとは、大変面白い。
ところが物事には裏があって、この薬を服用し続けると、恐ろしい副作用が出てくる。果たしてエディ(ブラッドリー・クーパー)はどのような薬のワナにはまってゆくのか、このワナから逃げ出すことが出来るのか・・・・・。
天才になった気分で観たら面白いよ、それにこの話はアメリカのTVドラマになるらしい。
詳しいレビューは「リミットレス」を見てね。
コラム 映画「リミットレス」のスマートドラッグは本当に頭が良くなるのか も必見だ。
第2位 グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
1998年日本公開アメリカ映画
監督 ガス・ヴァン・サント(追憶の森)
脚本 ●マット・デイモン
●ベン・アフレック
出演 ●マット・デイモン(ボーンシリーズ、インターステラー、オデッセイ、グレートウォール、ジェイソン・ボーン)
●ベン・アフレック(アルゴ、ゴーン・ガール)
●ロビン・ウィリアムズ(ナイトミュージアムシリーズ、アンドリュー)
僕の好きな作品の一つだ。孤独な天才青年の物語なんだけど、驚いたことに当時無名のマット・デイモンがハーバード大学在学中に親友のベン・アフレックと共同で脚本を仕上げたことだ。
この作品から僕は元気がもらえた。仕事に疲れたらこの映画をのんびり見ることをお薦めする。
第70回アカデミー賞で助演男優賞(ロビン・ウィリアムズ)、脚本賞(マット・デイモン、ベン・アフレック)を獲得している。残念ながら、ロビン・ウィリアムズは亡くなってしまった。
物語は、マサチューセッツ工科大学のランボー教授は生徒に数学の難問を出す。ところが廊下に張り出された難問を簡単に解いてしまったのは、アルバイト清掃員のウィル・ハンティングであった。
ランボー教授はウィルが天才であることを確信する。ところがウィルは養父に虐待された過去を持っており、素行が悪く自分の殻から出ようとしない。
ランボー教授はカレッジで心理学を教えているショーン・マグワイヤ(ロビン・ウィリアムズ)にウィルを託す。
この映画における天才とは、数冊の専門書を読んだだけで、全く新しい理論を組み立ててしまう人間のことを指している。
数学の最高峰と言われるフィールズ賞を取ったランボー教授でさえウィルに追い越されてしまう。でも教授はウィルを世に出そうと努力する点は尊敬に値する。
結局、ウィルの殻を破り人間として生きる意味を与えることが出来たのはショーン・マグワイヤだけだったんだ。
詳しいレビューは「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を見てね。
第1位 まごころを君に
1969年日本公開アメリカ映画
監督 ラルフ・ネルソン
脚本 スターリング・シリファント
原作 ダニエル・キイス
出演 クリフ・ロバートソン(スパイダーマンシリーズ)
クレア・ブルーム(英国王のスピーチ)
時間があれば全部見ては・・・。
https://youtu.be/aayFM0PUOMU
50年近く前の作品だが、なんとも涙を誘う映画だ。原作はダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」で日本でもテレビドラマ(山下智久)になっている。
https://youtu.be/hf3ltg2_ayA
ユースケサンタマリア版だ。
https://youtu.be/3nB3ZI10UTg
主演のクリフ・ロバートソンが第41回アカデミー賞で主演男優賞を獲得している。
この映画の音楽はインドのシタール奏者ラヴィ・シャンカルによるもので、切ない音色が映画にぴったりだ。
チャーリー・ゴードン(クリフ・ロバートソン)は知的障害者でアリス・キニアン(クレア・ブルーム)の夜間学校に2年間通っているが、まともに名前さえ書けない。
リチャード教授とアンナ教授は新しい手術法によって知能を向上させる実験をマウスで成功させている。知能を向上させたマウス「アルジャーノン」とチャーリーを迷路の実験をさせたところ、彼は「アルジャーノン」に歯が立たない。
でもチャーリーは手術を受けさせてもらうことになる。手術の後彼の知能はなかなか向上しなかったが、突然急速に知能が上昇してゆく。
彼の知能はアリス・キニアンをすぐに追い越し、誰もが驚く天才の域に達してしまう。
ところがある日「アルジャーノン」が死ぬ。そしてチャーリーは知能が向上したのは一時的なものですぐに退行してゆくことを悟る。
そんな彼を見てアリスはチャーリーに一緒になろうと言う。でもチャーリーは拒絶する。
チャーリーは天才的な頭脳を生かし、教授たちと知能を維持する研究を始め、没頭する。
果たして彼は天才的な頭脳を維持する方法を見つけられるのか・・・・・。
まとめ
ニコラ・テスラ
天才の悲劇映画ベストテンをまとめてみたが、僕の独断と偏見で選んでいるので、異論のある方にはご勘弁願いたい。
映画の中には実在の人物とSFが混じっている。天才と狂人とは紙一重とか天才とは1のひらめきと99の努力と言った人物もいる。
アルベルト・アインシュタイン
天才にはいろいろなタイプがあるが、障害を持った人も多いらしい。天才はなろうと思ってなれるものではないことから、凡人らはあこがれの目を持って天才を見る。
トーマス・エジソン
でも天才にとっては迷惑なことで、日々凡人たちとの付き合いが煩わしいと思っているかもしれない。
果たして皆さんの周りには天才と呼べる人はいるのかな?
ところで実在の天才をモデルにした海外ドラマ「SCORPION/スコーピオン」がスタートしたよ。ハッカーの天才ウォルター(エリス・ガベル)を中心とした天才達がチームを組んで難題を解決してゆく。
天才たちは皆かわっているから世の中に受け入れられない、でも世間との橋渡しをしてくれる女性が現れ、彼女が立ち回ってくれるおかげで、世の中の役に立ってゆく・・・・時間があれば見るのも面白いよ。
TATSUTATSU