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映画「マイ・インターン」感想・評価‐シニア新入社員が活躍するヒューマンコメディだ

サマリー


映画『マイ・インターン』予告編(120秒)【HD】2015年10月10日公開

実に心温まるヒューマンコメディで楽しく観させて頂きました。ロバート・デ・ニーロが70才の新入社員(シニアインターン)ベンを演じ、人気ファッションサイトを経営する若き女社長ジュールズ(アン・ハサウェイ)の部下として働く。

彼はインターネットの世界はチンプンカンプンだが、人生経験の豊かさと温和な性格、周りを包み込む包容力のおかげで、若い社員たちから好かれる。

福祉事業の一環でやもなく採用したシニア社員が、会社にとっては予想もしなかったイイ効果を与えてくれる。そして毎日の仕事に追われるジュールズの心をも癒す。

The Intern

彼女の家庭では夫が会社を辞め、一人娘の面倒を見る「専業主夫(育メン)」として彼女を支える。でも夫は妻のハードな仕事の犠牲になり、満足な家庭生活がおくれていない。

彼女は夫の浮気をウスウス感じていたが、怖くて夫に問いただせない。このままでは家庭が崩壊すると感じた彼女は外部からCEO(最高経営責任者)を雇おうとする。

ジュールズは人生経験豊かなベンにCEOを雇うべきかどうかを相談する。果たしてベンは彼女にどんな助言をしたのか、映画を観てのお楽しみだね。

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女社長ジュールズ(アン・ハサウェイ)の家族

僕もシジイだからベンの気持ちはよーく分かるね。でもこの物語はあくまでおとぎ話で、実際の中高年の雇用は大変厳しいものがある。

だからと言って仕事から完全に引退してしまうと毎日が日曜日になる。しばらくは旅行に行ったり本を読んだり、趣味に没頭したりと楽しい時間を過ごせるが・・・そのうちにやる事が何も無くなってくる、さらに蓄えも減ってしまう。

やはり元気なうちは少しでも働いて、社会とつながっている方がいいね、記憶力も衰えないし。

この映画は人生における多くの教訓を含んでいるだけではなく、アン・ハサウェイの華麗なファッションも見られる。特に女性にはお薦めだね。

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2015年アメリカ製作のヒューマンコメディ、監督・脚本はナンシー・マイヤーズ(ハート・オブ・ウーマン、恋愛適齢期)主な俳優は、ロバート・デ・ニーロ(ゴッドファーザーPARTⅡ、タクシードライバー、ヒートレッド・ライトリミットレス)、アン・ハサウェイ(プラダを着た悪魔、レ・ミゼラブル、インターステラーパッセンジャーズ)、レネ・ルッソ(メジャーリーグ、マイティ・ソー、ナイトクローラー)等である。

舞台はニューヨーク、この地におけるオフィース街の風景、典型的な都市生活、そして工場を改装した近代的で広いワンフロアーの会社事務所・・・・・こんなところで働いてみたいね。

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ワンフロアーの事務所の中を自転車で移動するジュールズ(アン・ハサウェイ)

ストーリー

ベン・ウィテカー(ロバート・デ・ニーロ)は70才になる老人だ、天気の良い日は公園で「太極拳」を習っている。フロイトの有名な言葉「愛と仕事が人生のすべて」とは言うが、今の彼は会社を退職し家内にも先立たれた。

時間を持て余し、今はとても寂しい、隠居生活とは・・・・やること探しの毎日だ。最初は悠々自適の生活を楽しんだ、でも楽しい海外旅行から家に帰って来ても、自分を待っている人は誰もいない。

思い切って毎日外に出ることだ、毎朝スタバで新聞を読みながらコーヒーを飲む・・・・社会と繋がっている
気がする。そのあとは、ゴルフ・読書・映画・トランプ・ヨガ・料理教室・園芸・中国語レッスン・・・・何でもトライした。

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ネットで見つけました。ニューヨーク、ブルックリンのスタバ

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ネットで見つけました。ニューヨーク、ブルックリンのスタバ

さらに葬式への参列が最近非常に多くなってきた。息子の家を訪ねても、ぽっかりと心に空いた穴は埋められない。

彼は、たまたま「アバウト・ザ・フィット社」の求人広告「高齢者の見習い社員(インターン)募集」を見た。でも最近は、履歴書を会社に送るのではなく、自己紹介のビデオをユーチューブにアップロードしなくてはならない・・・これは年寄りにとっては一苦労だ。

彼は自分の欠点や優れている点を自己紹介ビデオにまとめ応募する。そして運よく採用された。老人を採用するのは社会貢献の一環で会社の対外的なイメージアップにつながる・・・・これがシニア・インターン制度だ。

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ベンが配属された先は、ジュールズ社長(アン・ハサウェイ)直属のインターンだ。でも彼女からベンに、社員の手前、直属のインターンにしただけで、特に決まった仕事は無いと言われた。

指示はメールで連絡するとのことだが、待てど暮らせど、いつまでたってもメールがベンのところに来ない。彼は雑用をしたり、若者の相談に乗ったりと社内では少しずつ存在感を出し始め・・・みんなにも好かれた。

この会社でマッサージ師のフィオナ(レネ・ルッソ)と知り合った、ベンは彼女が気に入った。彼女を昼食に誘う。

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マッサージ師のフィオナ(レネ・ルッソ)とベン

ベンはふとしたことから、ジュールズ社長の運転手をする羽目になる。

彼女は仕事がハード過ぎて寝る時間もあまりないようだ、車の中でも書類やら、メールやら、電話など気が休まる時が無い。投資家からは彼女がこのままでは倒れてしまうのではないかと心配で、外部からCEOを雇ってはどうかと言ってきている。

彼女の夫マットは会社を辞め、一人娘のペイジの世話をする「専業主夫(育メン)」で忙しい彼女を支えている。でも彼女の多忙は家庭生活にも影響が及んでマットにも不満がたまっているようだ。

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ジュールズの家庭、一人娘ペイジと夫のマット

ジュールズの会社の建物は、昔の電話帳会社だった。つまりベンが40年近く働いた会社だ、彼にとっては「ホーム」同然の場所だった・・・・彼女はベンを尊敬し始める。

ベンもジュールズを身近で見ていて、彼女の顧客に対する対応の素晴らしさに感心し、尊敬の念を抱くようになってきた。

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ベンのモットーは「正しい行いは迷わずやれ」である。彼はジュールズに手伝ってもらい「フェイスブック」を始める。ベンは彼女を真剣に支えようとし始める。

ジュールズの夫マットが風邪をひいて娘ペイジの送り迎えが出来ない。この仕事をベンは買って出る。

ベンはペイジを幼稚園に送って行ったが、ペイジの調子が悪いので早めに帰宅する。ところがこの予定外の行動で、マットの浮気現場を偶然見てしまう。彼は暗い気持ちになる。img_myintern_02
ベンはジュールズのお供でサンフランシスコ在住のCEO候補の面談に行く。彼女は未来の上司がひょっとしたら決まるかも知れないと、大変緊張する。

出張の夜ジュールズは夫の浮気の事をベンに話す。ベンもこのことは知っていた。彼女は彼が浮気をしたのは自分の責任だと自分を責め、涙を流す。

そして彼女はこの難局を何とか乗り越えたいと話す。マットは昔、仕事において優秀だった、でもその仕事をなげうって彼女のために家庭に入った・・・・彼女は大変済まないと思っているようだ。

そしてCEOを雇う気になったのは、元の家庭を取り戻したいからともベンに言う・・・・彼女は相当こたえていた。

果たしてジュールズはCEOを雇うのか、夫マットとはやり直せるのか、そしてベンは彼女にどのような助言をするのか、是非映画を観てほしい。

ネタバレ

<ここから先はネタバレするから映画を観てから読んでね>

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彼女は面談したCEO候補を大変気に入ったらしい。そして面談のその場で採用を決めたらしい・・・・でもベンは少し不安な顔をする

彼女は家に戻って、マットにも決めたと報告する。そして決めた理由の一番目は夫婦の為だと彼に白状する。そして元の家庭に戻したいと・・・・・。

ジュールズは次の日ベンの家を訪ねる。玄関から出て来たフィオナにびっくりする。どうもベンは彼女と再婚するらしいおめでたいことだ。

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ジュールズもベンも会社の事で昨日は眠れなかったようだ。ベンは彼女が自分を訪ねてきた理由がすぐにわかった・・・・彼女はCEOを採用することにベンの助言を求めに来たのだ。

ベンは彼女にアドバイスする。「会社には君が、君には会社が必要だ」「誰が来たって君には及ばない」「君は自分の夢を実現した」・・・・今まで通りに社長を続けるべきだと。

ジュールズはベンの事を「最高の親友」と言う。ベンは「私はあなたのインターンです」と言葉を返す。

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マットが会社に急いで来た、彼は夫婦の為にCEOを雇うことをやめてくれと言いに来た。君にとって会社は「命」だ社長を続けてほしい、そして夫婦生活をもう一度やり直したい、浮気相手とはもう終わったと・・・・。

ジュールズはCEOを採用するのはやめ、自分たちの力で今後ともこの会社を運営してゆくことを心に誓う。

ベンは休暇を取って公園で「太極拳」を習っていた、そこにジュールズが現れ、一緒になって体を動かす。

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レビュー

インターネットのファッション通販サイトは世の中に腐るほどある。その中でジュールズが成功したのは、彼女のファッションセンスと顧客に対する誠実な姿勢が世の中に受け入れられたんだね。

彼女はクレーム客に対し、自分の携帯番号を教えるほど、誠実な対応をする。わずか一年半で25人の従業員を200人まで増やし業績を拡大してきたのは彼女の力であることが分かるね。

ベンは彼女の実力を見抜き、彼女を尊敬するようになる。信頼関係には年の差なんて関係ないのかも知れないね。

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女性監督ナンシー・マイヤーズ

ところでこの映画の女性監督ナンシー・マイヤーズは実に繊細だね、女性らしい神経の細やかさと、暖かい雰囲気が観る者に伝わって来る、しかもハッピーエンドで心憎い終わり方をする。

それにロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイの組み合わせも実にいい・・・・彼は年相応な役柄を派手にならないように素直に演技している、そして彼女をうまく引き立ててる。さすがロバート・デ・ニーロだね。

デ・ニーロ扮するベンはフロイトの有名な言葉「愛と仕事が人生のすべて」を就職することによって2つとも手に入れちゃったね、めでたしだ。

アン・ハサウェイのファッションが素敵だね、現代ニューヨークのキャリアウーマンのファッションなのかな。

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ネットでみつけました。

それにしてもこの会社の事務所はワンフロアーでさえぎるものが無く、非常に風通しの良い職場だね。成果を上げれば全員でお祝いするし、社長だろうと年長、先輩、後輩だろーとファーストネームで呼び合う。この辺は日本の会社も見習うべきだね。

冒頭にも書いたが、こんな職場で働けたら最高だろーね、でも現実は厳しくて60才を過ぎると働き口があまりみつからない・・・まあ健康だったら70才ぐらいまで働ける社会が実現されることを祈るばかりだ。

ところでジュールズが「寿司」を食べているシーンが出てくる、でもあまり食べすぎると水銀が体に蓄積しちゃうなんてことも言っている。そして彼女がベンに家まで送ってもらった時日本語で「サヨナラ」と彼に言う、ベンも「サヨナラ」と言い返す・・・・監督は日本びいきなのかな。でも吹き替えで観ると分らないから要注意だね。

辰々

reutersmedia

 

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