サマリー
2014年3月公開のベン・スティラー監督・主演のアメリカンコメディーである。1939年に発表されたジェームズ・サーバーの短編小説「虹をつかむ男」が原作であり、1947年ダニー・ケイで映画化され、今回これのリメイク版である。
当時、テレビでCMが頻繁に流れており、面白そうなのでカミさんを誘って観に行った。
映画館ではアナ雪もやっており、どちらを見るか悩んだが結局本作を観た。(結局アナ雪に乗り遅れてしまった。)
前半はなかなか主人公に感情移入出来ずにつらい30分間であった。(冒頭はもう少し、はしょってもいいのかな)後半からはやっと観るのが楽しくなり、全体としてはまあまあかなと言う作品だった。
でも、大自然の素晴らしさを少しでも堪能出来た点は評価出来る。あんな冒険に出かけられたら、さぞかし楽しいだろうな、と映画を観ながら思った。
ストーリー
ストーリーを少し紹介すると、ウォルター(ベン・スティラー)は「LIFE」編集部のネガフィルム管理部門で働く、クソ真面目な冴えない男である。
高齢の母エドナ(シャーリー・マクレーン)とノーテンキな妹オデッサ(キャスリン・ハーン)をかかえ、出費を抑えながら何とか暮らしている。
彼は同僚のシェリル(クリステン・ウィグ)に恋心を抱いていた。しかし彼の空想癖は病的で、彼女の前ではいつもオドオドして口説けないくせに空想の中では彼女にとって頼もしい男を演じている。
ある日、出社すると「LIFE」誌廃刊のニュースが飛び込んできた。会社が売却され、事業の再編によるリストラが始まろうとしていた。新しいボス、テッド(アダム・スコット)は何かとウォルターをいじくる。
そして彼は、「LIFE」最終号が君らの最後の仕事だと発破をかける。冒険家ショーン(ショーン・ペン)から届いた封筒には、長い間お世話になったお礼の意味から革の財布がウォルターへのプレゼントとして送られてきた。
しかし、最終号に乗せる予定のの25番目のネガが見当らない。ショーンは携帯電話を持ち歩かない、彼から送られてきた残りの写真のネガを調べアイスランド、グリーンランドに向かう。
ここからウォルターの空想ではない、現実の冒険が始まる、果たしてショーンに会うことが出来るのであろうか、是非映画を観てほしい。
レビュー
アイスランドでは酔っ払いが運転するヘリコプターに乗らないと、ショーンが乗っているだろうと思われる漁船に乗れない。
ウォルターは空想に出て来たシェリルに背中を押される気持ちで、意を決しヘリコプターに飛び乗る。(空想の世
界ではシェリルがギターを抱えウォルターを鼓舞しながら歌を歌うシーンが面白い。)
彼は船に飛び乗ろうとするが誤って海に転落する。海にはサメがおり危うく食われそうになる。果たしてアイスランドの冷たい海にはサメなんかいるのかな・・・・なんて思うがコメディである。
結局ショーンはすれ違いであった。次に彼が立ち寄りそうなところに向かう。
スケートボードに乗って原野の下り坂を流れるように下るシーンは実に気持ちよさそうである。また、音楽が実に合っている。
火山の噴火に巻き込まれたり、くたくたになりながら歩き回る。彼はこの冒険をしながらどんどん逞しくなって行く。冴えない男が冒険を通し逞しくなってゆくのがこの映画のテーマか・・・・・。
やっとのことで巡り合ったショーンはヒマラヤにいた。幽霊猫(ゴースト・キャット)と呼ばれる雪ヒョウの撮影に何日も山にこもっていた。
雪ヒョウが現れた、カメラを構えるショーンは写真を撮ろうとしなかった。
ショーンいわく、「カメラに邪魔されたくない、雪ヒョウが現れたその一瞬を味わう」とウォルターと一緒に雪ヒョウが視界から遠ざかるまでその雄姿を堪能した。
結局、25番目のネガはショーンがウォルターに送ったサイフの中だった。ネガの中身も見ずにテッドに手渡す。ウォルターもシェリルも会社を解雇されるが、付き合い始める。
果たして、25番目のネガには何が写っていたのか?(「LIFE」誌の最終号にはウォルターがライフ社のビルの前でネガを真剣に見ている場面が使われていた。)
ハッピーエンドで良かったですね、冴えないダメ男のウォルターの何処がシェリルは気に入ったのかな。クソ真面目なとこなのかな・・・・・・・・。
TATSUTATSU
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