SF

映画「エイリアン」感想・評価‐ちびるほど怖いスペースホラーの古典だ


サマリー

1979年日本公開のアメリカ製作スペースホラー映画
監督 リドリー・スコット(エイリアンブレード・ランナーブラック・レインブラックホーク・ダウンプロメテウスエクソダス:神と王エイリアン:コヴェナント
原案・脚本 ダン・オバノン(エイリアン、スペースバンパイア、バタリアン)
出演 ●シガニー・ウィーバー(エイリアンシリーズレッド・ライトエクソダス:神と王チャッピー
●トム・スケリット(M★A★S★Hマッシュ、トップガン、エイリアン
●ジョン・ハート(ハリー・ポッターシリーズ、裏切りのサーカススノーピアサー
●イアン・ホルム(エイリアンフロム・ヘルホビットロード・オブ・ザ・リングシリーズ)
●ヴェロニカ・カートライト(SF/ボディ・スナッチャー、エイリアン、インベージョン)
●ハリー・ディーン・スタントン(エイリアン、ニューヨーク1997グリーンマイル
●ヤフェット・コットー(エイリアン、ミッドナイト・ラン)

エイリアン (Alien)

エイリアンのデザイナーH・R・ギーガー追悼の動画だ。

【エイリアン 製作35周年 H.R.ギーガー追悼】日本語吹替収録ブルーレイ 2タイトル 11月5日発売!

もう今から40年近く前の作品だけど、公開当時 映画館に駆け付けた。もうちびるほど怖く、夢に出て来てはうなされつらかった。当然、夜中にトイレに行くのも怖かった。

恐ろしい映画が秘密裏に作られていると情報が入っていたけど、こんなヤバい映画は「エクソシスト」以来だった。外骨格を有した異星人「エイリアン」が実にユニーク、「ムカデ」「ヤスデ」「ゴキブリ」のようなつるつるした外観が気色悪い。それに多量の消化液を口からたらし、口の中からさらに口が飛び出る。

この映画が成功したのはH・R・ギーガーが作り上げたエイリアンのデザインが過去にないほど特徴的でグロいからだ。眼が無いところも不気味だ・・・宇宙で最も完璧な生物兵器と言える。最新作「エイリアン:コヴェナント」を見る前に押さえておきたい作品だ。

この映画はリドリー・スコット監督を一躍有名にし、主演のシガニー・ウィーバーもこれを足掛かりに大スターに上り詰めてゆく。そう言う意味では記念すべき作品だ。監督のアイデアが随所に取り入れられ異彩を放っている。

物語のスジを少し紹介すると、地球に帰る途中の巨大 鉱物運搬船ノストモロ号が不思議な電波をキャッチしたことによって進路が変更になりある小惑星にたどり着く。

7名の乗組員はコールドスリープからコンピューター「マザー」によって目覚めさせられる。船の持ち主ウェイランド・ユタニ社は雇用契約の中に「知的生命体からの電波を受信した場合調査すること」が盛り込まれていた。やもなく着陸艇に乗り込み惑星に降り立つ。

船長のアーサー(トム・スケリット)、一等航海士の副長ギルバート(ジョン・ハート)、二等航海士のジョーン(ヴェロニカ・カートライト)の3名は電波の発信源を調査する。彼らが進むと巨大な宇宙船と思われる人工物を発見し中に入ってみる。

そこには異星人と思われるゾウのような鼻を持つ巨人(スペースジョッキー)の化石を見つける。彼の胸には内側から破裂したような跡があった。

化石の近くに穴がありそこを下の方に降りるとおびただしい数の生物の卵と思われる物体が保管されていた。ギルバートはその中の一つを観察してみると卵の中には何かがうごめいていた。更に近づくと卵の上部が開き突然何かが飛び出し彼のヘルメットを覆う。

アーサーとジョーンはギルバートを担架にのせ着陸艇に運ぶ。調査員たちが生物に汚染されていると判断した二等航海士のエレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)は乗船を許可しなかったが、科学主任のアッシュ(イアン・ホルム)が勝手に扉を開けてしまう。

ヘルメットを外すとギルバートの顔がサソリのような生物(フェイスハガー)で覆われていた。剥がそうと足の部分にメスを入れると体液がほとばしり船の床を溶かしてしまう・・・生物の血液は強力な酸だ。剥がすことは不可能だ・・・様子を見るしかない。

しばらくするとギルバートの顔からフェイスハガーが外れ、彼は目をさまし空腹を訴える。ところが食事中にギルバートが苦しみ始め彼の胸を突き破って不気味な小動物(チェストバスター)が現われ、凄いスピードで船内に消えてゆく。果たしてこの生物は何なのか、乗組員はこれを捕まえることが出来るのか。

その後のストーリーとネタバレ

殺されたギルバートは丁重に宇宙葬にされた。逃げたエイリアンを捕捉しようと乗組員全員で協力する。少しの空気密度変化を感じ取るセンサーを使って隠れた場所を見つけ、先端から電気火花の出る武器でエイリアンを追い立て網で捕まえる計画だ。

機関士のサミュエル(ハリー・ディーン・スタントン)が脱皮した後のラバー状の抜け殻を見つける。ところがその付近から巨大化したエイリアンが現われあっという間に彼も犠牲者となる。

慌てた船長のアーサーは、機関長のデニス(ヤフェット・コットー)に火炎放射器を作らせ、エイリアンを焼き殺そうと考える。アーサーは空気ダクトが怪しいとにらみ、単身ダクトの中を探し回る。ダクトの扉を開けたり閉めたりしながら進む、突然エイリアンが目の前に現われ彼も犠牲者となってしまう。

残された乗務員は4名だ。エレン・リプリーはコンピューター室に入りエイリアンの対処方法を「マザー」に尋ねる。「マザー」はエイリアンを地球に持ち帰れと指令を出す。そしてその為には乗務員が犠牲になってもかまわないと言う。

あまりに非人間的な会社の指令に唖然とする。その部屋にアッシュも居て、リプリーは彼を責めたてる。ところがアッシュが正体を現す。リプリーを痛めつけ投げ飛ばすと、口の中に週刊誌を丸め押し込もうとする。

もがき苦しむリプリーを見たデニスとジョーンは武器を使ってアッシュの首をへし折る。彼は会社が送り込んだロボットだったのだ。アッシュの首の配線をつなぎ直し、エイリアンについて問いただす。

彼が言うにはエイリアンは完璧な生物だ、君たちに生き残るチャンスは無い、君たちに同情すると笑みを浮かべる。リプリーは本船を爆破し、脱出艇で逃げようと提案し、準備に取り掛かる。デニスはアッシュを火炎放射器で黒焦げにする。

脱出の準備をしているデニスとジョーンにエイリアンが襲いかかるそして二人とも殺される。最後の一人となったリプリーは爆弾をセットして脱出艇に乗り込もうとしたとき、通路にエイリアンがいて先に進めない。慌てて引き替えし爆弾を解除しようとしたが間に合わない。

一か八か、ペットのネコを連れて通路に向かう、先ほどいたエイリアンが何処かに移動したようだ。脱出艇に乗り込んだ彼女は本船から切り離し、脱出に成功する。振り返ると船が大爆発するのが見えるもう一安心だ。

ところが機器類の隙間にうごめくものがいる・・・エイリアンだ、彼女は血の気を失う。冷静になって、宇宙服を着て操縦席に体を固定する。エイリアンをギリギリ近くまで呼び寄せたその時ハッチを開く。エイリアンは空気の流れとともに吹き飛ばされたがハッチに捕まる。彼女はとっさに銛を打ち込みエイリアンが離れたスキにハッチを閉める。

エイリアンは脱出艇にとりついたがロケットエンジンの噴射によって吹き飛ばされ宇宙の彼方へと消えてゆく。彼女は今までの一部始終を音声によって記録すると、猫とともにカプセルに入り誰かが見つけてくれるまで深い眠りにつく。

レビュー

船長たちが見つけた巨大な構造物は宇宙戦艦らしい。この戦艦の地下格納庫には多数のエイリアンの卵が保管されている。彼らはこれらの生物兵器を戦争の道具として創ったようだ。

ところが、何かのトラブルがあったのか異星人は自分たちが創った生物兵器によって全員殺害されてしまう。化石化したゾウの鼻をもった異星人(スペースジョッキー)は戦艦の操縦席らしいところに座ったまま死んだようだ。

このゾウの鼻状のものはヘルメットで、これを剥がすと映画「プロメテウス」の巨大異星人「エンジニア」につながる。ウェイランド・ユタニ社とは「プロメテウス」に出て来るウェイランド社が日本のユタニ社と合併して出来た会社らしい。

この会社はエイリアンの存在を知っていて、アッシュと言うロボットを乗船させ、これを捕獲して生物兵器として利用しようと企んでいたようだ。恐ろしい会社だ。

映画『エイリアン コヴェナント』日本版予告編

「エイリアン:コヴェナント」がもうすぐ日本で封切られるが映像やCGの進歩は凄い。「エイリアン」の時より数段勝っている、でも問題はストーリーだ、どれだけちびりそうになるかが勝負だ。

変態ロボット役のイアン・ホルム、最初の犠牲者役ジョン・ハートもこの映画によって世界中に知られるようになる。さらに絶叫の女王と呼ばれるヴェロニカ・カートライトもしかりだ。そしてハリー・ディーン・スタントンも名わき役として活躍している。そう考えると「エイリアン」は出世映画なんだ。

TATSUTATSU

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