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映画「エクソダス:神と王」感想・評価‐スケールのデカいリメイク作品だ

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【サマリー】

2015年公開、アメリカ製作の旧約聖書「出エジプト記」を元にした映画である。監督はリドリー・スコット(エイリアン、ブレードランナーブラックレインプロメテウスブラックホーク・ダウンオデッセイ)、主演はクリスチャン・ベール(サラマンダー、バットマンシリーズ)である。

内容は1956年公開のセシル・B・デミル監督、チャールトン・ヘストン(ベン・ハー、猿の惑星ソイレント・グリーン)主演の「十戒」のリメイク版と言ってもいいかもしれない。

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モーゼ役のチャールトン・ヘストンとラムセス役のユル・ブリンナー

この物語は繰り返し映画化されているし有名な話なので、これをどう映像化するかが見どころである。圧巻の海が二つに割れ道が出来るシーンは、旧約聖書では奇跡の出来事となっているが、本作では天変地異によるものに変わっている。

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今回の再映画化では、さすがリドリー・スコットと思わせる場面があるにはあるが、総合的にはやや物足りない。モーゼの描き方が人間的すぎる、もっと神に近い存在として描いた方が良かったのではないか。

しかし、セシル・B・デミル監督の作品を見られてない方には新鮮に映ると思うので、是非鑑賞して頂きたい。なおエクソダスとは旧約聖書における「出エジプト記」のことで、ヘブライ人(ユダヤ人またはイスラエル人)がエジプトから脱出することを意味する。

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【ストーリー】

ストーリーを紹介すると、400年の間ヘブライ人がエジプト人の奴隷とされていたセティ王(ジョン・タトゥーロ:ジゴロ・イン・ニューヨーク)の時代(紀元前1300年)、ヘブライ人男の子が籠に入れられナイル川を流れて来るのを王女ビティアに拾われる、そして子供の名をモーゼ(クリスチャン・ベール)とし我が子として育てる。

モーゼは王子ラムセス(ジョエル・エドガートン:ゼロ・ダーク・サーティ)と兄弟の様に育つ、ところがラムセスに出生の秘密を知られ、砂漠に追放される。彼は砂漠を放浪し、シナイ山の麓で羊飼いに助けられる。

彼は族長の娘ツィポラ(マリア・バルベルデ)を妻にし幸せな日々を送っていた。ある日悪天候の中、羊を追って山を登り、落石に見まわれ遭難するが、そこに子供の姿をした神と出会う。

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神からヘブライ人をエジプト人から解放するよう使命を与えられる。そして彼は悩んだ末家族のもとを離れエジプトに戻る。

モーゼは今では王になったラムセスのところへ夜忍び込み、彼に刃を突き付け、ヘブライ人を解放しろと要求する。

しかしラムセスは彼の要求を拒み、モーゼを捕え死刑にすると通達をだす。ヘブライ人の家族を見せしめに絞首刑にし、モーゼを差し出すよう民衆に要求する。
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モーゼは一緒に戦う仲間を集め、ゲリラ戦を展開するが、ラムセスは要求に応じようとしない。そればかりか彼はヘブライ人の居住区に火を放つ、両者に犠牲者が次から次に出てくる。

神は十の災い(①水を血に変える②カエルを放つ③ブヨを放つ④アブを放つ⑤疫病を流行らせる⑥腫れ物を生じさせる⑦ヒョウを降らせる⑧イナゴを放つ⑨暗闇でエジプトを覆う⑩長子を皆殺しにする)をもってエジプトを苦しめるとモーゼに話す、そしてその災いは次から次へと現実になってゆく。

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神はエジプト人ばかりかヘブライ人をも苦しめる、モーゼは神の意志が理解できず悩む。そして神は10番目の最も恐ろしい災いを実行するとモーゼに話す。

モーゼは単身ラムセスのもとへ駆け付け、この神の警告を告げる。そして日が沈むまでにモーゼの要求を呑むと民衆の前で宣言しない限り、災いは実行に移されると説得する。そして息子を守れと言い残して去って行く。

【ネタバレ】

<以下ネタバレするので映画を観てから読んでね>

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モーゼはヘブライ人たちに子羊の血を家の鴨居と柱に塗れと通達する。空が闇に包まれてゆく、不気味な夜が始まり、神は約束通りに長子達の命を静かに奪ってゆく。

子羊の血を塗った家々は災難をまぬがれたが、そうでない家はたとえラムセスの息子であっても災難は降りかかった。

息子を失ったラムセスはモーゼにヘブライ人は皆ここから出て行けと叫ぶ。モーゼとヘブライ人たち40万人はエジプトから出ていく。

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ラムセスは息子の葬儀を終えた後、モーゼとヘブライ人たちを抹殺するため兵士4,000人と1,000台の戦車(馬車)で後を追いかける。

モーゼは追っ手を考え、わざと険しい山道を選ぶ、そして紅海めがけて行進する。山を抜けたところに紅海が立ちはだかる、干潮であれば歩いて渡れるが今は満潮である。

そんな時後ろからラムセスの軍隊が押し寄せる。モーゼが希望を無くしていたとき、潮が急速に引いて行く、そして彼は浅瀬になった海を渡る決心をする。

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ヘブライ人の一行が海を渡りきろうとしたところに、ラムセスの軍隊が押し寄せる。モーゼは民衆を守る為応戦体制を整える。

そんな時、竜巻とイナズマとともに大波が押し寄せる、そして軍隊が波に飲み込まれ跡形もなくなってゆく。ラムセスを残して軍隊は全滅する。

モーゼはシナイ山にこもり神と対話しながら、人間が犯してはならない十の戒めを石版に掘る(「モーゼの十戒」)。

一方ヘブライ人たちは神に対する信仰を忘れ享楽にふけるようになる。神は怒り彼らに鉄槌を下す、そして罰として40年に亘って荒野をさまよい続けさせる。

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【レビュー】

モーゼたちヘブライ人が信仰する神は大変残酷なように思う。神は次から次へと人々に試練を与える。(神は人々を助けるときもあれば、見捨てるときもある。)日本ではあまり考えられない宗教観である。

結局モーゼは神から罰を受け、「十戒」を刻んだ石版とともに40年間の放浪生活を強いられる。何故、神はこんなにも厳しいのだろうか?

この映画では、ピラミッドやスフィンクスはヘブライ人の奴隷達が建造したことになっている。この点は歴史的におかしいと批判されている。(エジプトやモロッコでは上映が禁止されている。)

また、王や貴族を演じている俳優が全員白人で、身分の低いエジプト人が黒人となっている。これも人種差別と批判されている。

映画はフィクション的要素が多いが、このように有名な叙事詩になると、批判が出るのは仕方の無い事かもしれない。僕らも歴史的事実と映画のストーリーとを混同しない様に気を付けないといけないね。

                                        辰々

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