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映画「8月の家族たち」感想・評価‐メリル・ストリープは意地悪ばあさんなのか

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【サマリー】

2014年日本公開のアメリカ製作ブラック・コメディ、監督はジョン・ウェルズ、主演はメリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツである。その他有名俳優が多数出演している。

第86回アカデミー賞にメリル・ストリープ(主演女優賞)とジュリア・ロバーツ(助演女優賞)がノミネートされている。

メリル・ストリープの狂気せまる演技が秀逸で、ジュリア・ロバーツも気の強い女を好演する、そして両者取っ組み合いのけんか場面もある。

メリルは映画の冒頭から最後まで、家族に罵詈雑言(悪口を並べ立ててののしること)を浴びせ、皆が彼女の毒気に当てられ心がすさんでボロボロになってゆく。

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はっきり言って「この映画みてて楽しいの?」と言う感じで、気分が落ち込んだ時には、この映画でさらに落ち込むのでお薦めしない。かといって元気な時にも、気分が落ち込むので、どちらにしても自己責任で観て頂くしかない。

ベネディクト・カンバーバッチ(シャーロック裏切りのサーカスホビットイミテーション・ゲーム)が会社は首になるし、葬式には寝坊して遅れるし、大事な手料理は落として台無しにするし、こんなダメ男世の中にいるの、というぐらいのダメ男を演じる。

出演者の中で唯一クリス・クーパー演じるメリルの妹の夫が善人で、救われる。まあ、とにかくこんなに問題の多い家族って本当にあるのと言う感じである。

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【ストーリー】

ストーリーを紹介すると、バイオレット(メリル・ストリープ)の夫ベバリー(サム・シェパード:ブラックホーク・ダウン)はメイドのジョナを雇い、家出する。

そしてしばらく後、溺死体で発見される。バイオレットは夫の葬儀のため家族を呼び寄せる。彼女は口の中に癌を患っており、痛みを和らげる薬でもうろうとなっている。

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ベバリーの葬儀に全員出席するが、バイオレットの妹マティ・フェイ(マーゴ・マーティンデイル)とその夫チャールズ(クリス・クーパー)の一人息子リトル・チャールズ(ベネディクト・カンバーバッチ)だけは寝坊して遅れる。

葬式の後、一同そろって会食をするがここでもバイオレットの毒舌が炸裂する。食事どころではない、いつ自分が狙われるか皆戦々恐々として、当然楽しいわけがない。

バイオレットの長女、バーバラ(ジュリア・ロバーツ)は性格のきつい一本気な女で、夫のビル(ユアン・マクレガー)とは別居中である。原因はビルの浮気であるが、彼女と一緒に居れば、浮気でもしたくなるほど気がめいる女である。

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バーバラとビルの一人娘ジーン(アビゲイル・ブレスリン)は14才で反抗期の真っただ中で、親の言うことなど全く聞かない。

バイオレットの次女アイビー(ジュリアンヌ・ニコルソン)は地元に一人住んでいる。美人ではあるが化粧気が無く暗そうな女で、50近くなっても独身である。

バイオレットの三女カレン(ジュリエット・ルイス)は派手な化粧に派手な服を着た自由奔放な女で、真っ赤なスポーツカーに乗ったいかれた婚約者スティーブ(ダーモット・マローニー:スティーブ・ジョブズ)とともに葬儀に出席している。
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父の家出は自殺目的であったらしい、置手紙があったようである。バイオレットはベバリーの行先を知っていたがすぐ連絡を取らず、お金を確保するために銀行の貸金庫に直行していることが暴露される。

彼女がベバリーにすぐに連絡を取っていれば、自殺は防げたかもしれない。父は娘にもお金を残すことにしていたらしいが、そのお金も彼女が独り占めにしてしまうことから険悪なムードになる。

夜にカレンの婚約者スティーブは14才のジーンを呼び出し、マリファナを吸わせ彼女を触ろうとする。この様子を見ていたメイドのジョナはスコップを持ってスティーブを追いかけまわす。

カレンはスティーブとあわてて車に乗って帰って行く。次の朝ビルとジーンも帰って行く、バーバラを残して。

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アイビーとリトル・チャールズが仲良くしているところを見て、彼の母親のマティ・フェイはバーバラに向かって二人の仲を引き裂いてと頼む。実はリトル・チャールズはアイビーの実の弟であり、父親はベバリーであることを告白する。

つまりバーバラの父ベバリーはバイオレットの妹マティ・フェイと不倫していたのであった。この事実をバイオレットも知っていたことが後でわかる。

何も知らないのはマティ・フェイの夫チャールズだけなのか・・・・彼は他人の子リトル・チャールズを溺愛しているのである。世の中では「バカ息子ほど可愛いものはない」とよく言われるのはこのことである。

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最後に残ったバイオレット、バーバラ、アイビーは三人で食事を取る。バーバラはアイビーにリトル・チャールズと別れるよう促すが、アイビーは怒って帰ってしまう。

また、母親を最後まで気遣っていたバーバラも、彼女の毒舌に嫌気がさし怒ってパジャマのまま帰ってしまう。

後に残されたバイオレットは孤独に耐えきれず、メイドのジョナの部屋へ行き、彼女の胸の中で大泣きする。

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【レビュー】

バーバラは家を飛び出したことによって、自分とよく似ている母親からの呪縛が解けたようである。彼女は夫ビルの元へ戻っていくのか・・・・最後のシーンが気になる。

また、アイビーは子宮癌で子宮を摘出してしまっている、母違いの弟リトル・チャールズと一緒になっても子供が産めない体である。このことがかえってプラスにはたらき、彼と一緒になってもうまく行くかも知れない。

バイオレットも結局自分の母親から虐待された過去を持っている。そしてそれが周りの人間に対し悪態をつかせる原因になっているのか。

彼女はお金しか信用してないと家族の前で宣言する、その言葉が結局彼女を孤独にして行く。まあ、最後くらい心にジーンと響くストーリーにして欲しかったね・・・・・何が言いたかったのか良く分からない映画になってしまった、残念。

辰々

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