ホラー

映画「ポゼッション」感想・評価:実話に基づいた悪魔に憑りつかれた少女の物語

サマリー


★★☆☆(そこそこ面白い)

2013年日本公開のアメリカ製作ホラードラマ
製作 サム・ライミ
監督 オーレ・ボールネダル(ポゼッション
出演 ●ジェフリー・ディーン・モーガン(ポゼッション、ランペイジ巨獣大乱闘)
●キーラ・セジウィック(ポゼッション、クローザー)
●ナターシャ・カリス(ポゼッション)
●マディソン・ダヴェンポート(ポゼッション)

『ポゼッション』予告編

 

事実に基づいた悪魔憑依ドラマと聞くと「エクソシスト」を思い出す。「ポゼッション」とは体を乗っ取ると言う意味だ。アメリカで2週連続ナンバー1になったとのことだが怖さは中の上と言ったところだ。キリスト教やユダヤ教の信者が多いアメリカではこの手のホラーは人気がある。

ある少女がアンティークの木箱を気に入ってパパに買ってもらう。箱の中には何かが入っていそうだが開け方が分からない。ところがこの箱は悪魔が封印された「呪われたディブックの箱」だったのだ。

アンティークの人形にも霊が憑りついている場合がある。事実に基づいていると言う事は誰かがこの箱の犠牲になったのかも知れない。安いからと言ってむやみやたらにアンティーク物は買わない事が教訓だ。

話のスジを少し紹介すると。離婚協議中のクライド(ジェフリー・ディーン・モーガン)は二人の娘エミリー(ナターシャ・カリス)とハンナ(マディソン・ダヴェンポート)に週末会えるのを楽しみにしていた。

妹のエミリーは近所のガレージセールでアンティークの木箱を買ってもらう。ところが箱は開かない。でも彼女は気に入ってベッドにも持ち込む。

ところが、偶然にも秘密の錠が外れ、箱が開く。中には不思議なものが詰まっていた。箱のふたの裏側には鏡が取り付けてあった。中身は幾つかの小箱があり、蛾や木造りの犬、指輪などが入っていた。

エミリーは指輪が気に入って指にはめる。ところが、それから彼女の身に不思議なことが起こり始める。姉のハンナは家の中に蛾がいるのを見つける。ところがその蛾はエミリーの部屋から出てきたようだ。彼女の部屋を開けるとおびただしい蛾が飛び回っていた。

エミリーは性格が変わったように攻撃的になる。そして体の中に少女がいるようなことを言う。この異変にクライドが気付く。彼女は生肉を食い散らかしたり異常な行動はエスカレートしてゆく。彼は元妻ステファニー(キーラ・セジウィック)と相談し、病院で診察を受けさせる。

エミリーのMRI画像をモニターでステファニーとハンナは見る。ところが彼女の体の中に得体の知れない何かが巣食っているのを見て二人とも腰を抜かしてしまう。もうこれは一刻の猶予もならない、彼女を救う方法はあるのか・・・。

その後のストーリーとネタバレ

クライドは箱の秘密を解き明かそうと試みる。彼は大学教授に箱を見せると「これは1920年代のポーランド製」だ。ユダヤ人が創ったものでヘブライ語「ディブック(封じられた霊)」が刻まれている。そしてこの箱には悪魔が閉じ込められている。

これを作った者は箱が簡単に開かないように隠し錠にして文字も刻んだ。「警告 命にかかわる、開けることなかれ」と書かれてある。

クライドは次にハシド派のユダヤ教徒ザデックを訪ねる。彼の父は箱について、「悪魔は純粋な魂に憑りつき乗っ取ろうとする」「箱から出たり入ったりしながら徐々に魂を乗っ取る」「最期には肉体も魂も食い尽くしてしまう」と話す。

娘を救う方法は「悪魔の名を呼び、箱に戻るよう命ずる」ことだ。クライドは除霊をしてほしいと頼み込む。しかし、この儀式はもの凄く危険だ。悪魔に憑りつかれる可能性が高い。

皆は尻込みしたがザデックが協力すると言ってくれた。彼と急いで病院に戻り、悪魔祓いを始める。箱の内側の鏡を割ると「アビズー(子殺し)」と書かれてあった、これが奴の名だ。

邪魔が入らないよう、エミリーを理学療法室に移し、儀式の準備を始める。ザデックはエミリーに祈りの言葉を唱え始める。クライドはエミリーに向かって「俺に乗り移れ」と悪魔を挑発する。エミリーは突如我を忘れ部屋から走り出る。

そのあとをクライドは追う。そして家族が駆け付けたところ。エミリーは父に抱かれて泣いていた。しかし、ザデックはおかしいと感じ悪魔の名前「アビズー(子殺し)」を叫び続ける。

何と、悪魔はクライドに憑りついていた。ザデックは悪魔祓いを続ける。「彼の体から去って箱に入れ」と叫び続ける。彼の口から何かが出て来る。おぞましい姿の悪魔だ。そして箱の中に入って行く。除霊は終わった。家族はまた一つになり抱き合う。

悪魔が入った箱はザデックが持ち帰ってくれることになった。ところが彼が運転する車が大型トラックに追突され、箱が飛び出る。箱はまた持ち主を見つけようとするのか・・・。

レビュー

「これは実話に基づいて作られている」と映画の冒頭に出て来るが何処までが本当の出来事かよく分からない。「死霊館 エンフィールド事件」などの「死霊館」シリーズではエンドロールに実際の写真が出てきて恐怖が倍増する。

やはり、真実に勝る物はないと思う。このドラマがもう一ランク恐怖度を上げたいならそこのところを映画に入れ込めばよかったと感じる。

しかし、悪魔の姿が禿げ頭の少女の様だ。こんな弱弱しい悪魔では乗っ取ることが出来るのは少女くらいしかない?最期に箱の中に戻って行く姿はかわいそうなくらい頼りない。

プリースト」では悪魔を子豚に乗り移らせて退治していた。どちらにしろ悪魔は「ヴェノム」のように人間と合体しなければ生きて行け無いようだ。

悪魔は純粋な魂に憑りつくと言うことだから、僕のようにケガレ切った精神には関心ないかもしれないね。

TATSUTATSU

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