ホラー

映画「死霊館 エンフィールド事件」感想・評価‐ちびりそうなくらい怖いドラマだね

サマリー


2016年7月日本公開のアメリカ ホラー映画
監督・原案・脚本 ジェイムズ・ワン(ソウシリーズ、インシディアス、死霊館、ワイルド・スピード SKY MISSION)
出演 ●ベラ・ファーミガ(ミッション:8ミニッツ死霊館、マイレージ、マイライフ)
●パトリック・ウィルソン(パッセンジャーズプロメテウス
●フランシス・オコナー
●マディソン・ウルフ
●サイモン・マクバーニー

ホラー映画『死霊館 エンフィールド事件』コメント付き本編映像

昨日、娘と一緒に観てまいりました。ナニが縮み上がるほど(失礼)怖い映画で、絶対に一人で見に行かないことをアドバイスしておくね。ところがうちの娘は毎晩ホラーゲームをやってることもあって「まあ並みのホラーだね」とぬかしておりました。

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ベラ・ファーミガ

なるほど、免疫をつけておかないとこの映画は気楽に見られないことが分かった・・・今後気を付けよう。物語の背景は1977年イギリス・ロンドンのエンフィールド地区で起こった実話をモデルにしているんだ。

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ジェイムズ・ワン監督

エンドロールで実際の屋敷の写真、登場人物、ポルターガイスト写真なんかが出てきて・・・こりゃ本物だと、こっちの方がもっと怖かった。

家族が住んでいた古い屋敷には悪霊が取り付いていて、革張りの一人掛けソファーにいつもいるらしい。そして悪霊になった住人はソファーで死んだようだ、ところが40年後このソファーでまた人が死ぬ・・・これは事実らしい、ゾクッと来る。

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ジェイムズ・ワン監督は怖さのツボをしっかり押さえている。出来るだけCGを使わないように俳優だけで怖さを演出しているところに非凡な才能を感じる。

前作の「死霊館」も大ヒットさせているんだ。ホラー現象をすべて映画に盛り込み、しかも実話を題材にしているところが観客に受けるのかな。この映画の前日譚として「死霊館のシスター」が映画化されている。

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実際の写真

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実際の写真

あらすじ

超常現象研究家のエド・ウォーレン(パトリック・ウィルソン)と妻のロレイン(ベラ・ファーミガ)は教会から依頼されてエンフィールド事件の真相を調査するためにイギリス・ロンドンに飛ぶ。

ロレインは今回の調査に乗り気ではなかった、前回の「アミティヴィル事件」の後遺症を引きずっているからだ。しかも彼女は透視能力を持っているのだが、実は夫エドが悪霊に殺される予知夢を見てしまう。

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しかし、困っている人たちを放って置くわけにはいかない。夫妻はモリス・グロス(サイモン・マクバーニー)らの協力のもと古いアパートに住むホジソン家のもとを訪ねる。

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ホジソン家はシングルマザーのペギー(フランシス・オコナー)と4人の子供達で古い屋敷に住んでいた。すでに次女のジャネット(マディソン・ウルフ)には72才で亡くなったビルと言う亡霊が取り付いている。

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そしてホジソン一家や夫妻達は次々に起こるポルターガイスト現象に襲われる。悪霊ビルを除霊するためには、どうすればよいのか、何故ビルはこの屋敷に留まろーとするのか・・・。

ところがジャネットの口を通して出てきたビルの言葉から何者かに操られていることが分かってくる。それは、修道女の姿をした悪魔の仕業だったのだ。

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亡霊と違って悪魔の力は強力だ、果たしてウォーレン夫妻は悪魔に打ち勝つことが出来るのか。

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悪魔「ヴァラク」

そしてロレインの透視に出てきた胸を突き刺されて死んでしまうエドの映像は現実のものになってしまうのか・・・。

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ネタバレ

亡霊ビルを操っていたのは背後にいる悪魔だ。悪魔の力は強力だ、このままではジャネットがこいつの餌食になってしまう。

悪魔を追い払う方法はあるのだろうか。ジャネットだけが家に閉じ込められてしまう。エドは石で窓ガラスを壊し、建物の中に入いろうとするが妨害され中に入れない。

彼は裏に回って裏口から中にやっとの思いで入るが、背後の扉は閉ざされ、ロレインが中に入れない。悪魔は色々な妨害をしてくる。高温の蒸気を顔に浴びたエドは一時的に視界がぼやける。

ロレインはもし悪魔の名前が分かれば追い払うことが出来ると考える。彼女は予知夢の中で悪魔の名前を知っているはずだと、そしてそれを聖書に書き綴った事を思い出した。聖書を調べると「ヴァラク」と書かれてあった。

エドは階段を上り二階に上がる。その時、庭の木に雷が落ち、木が裂ける。先端がまるで槍のようだ。それを見たロレインはエドに何かが突き刺さって死ぬ予知夢を思い出す・・・急がなければエドが危ない。

彼女はオノで穴が開いた隙間から家の中に入る。そしてエドの後を追う。エドは二階の窓の近くにジャネットがいるのに気づき近づく。ジャネットが二階の窓から槍のような木に飛び込もうとするところをエドがくい止める。

彼はカーテンを掴みジャネットを右手で抱えるが、カーテンが引っ張られてホックが外れてゆく。そこにロレインが現われる、しかし悪魔が立ちふさがる。

ロレインは悪魔に向かって「お前の名前を言えばお前を支配できる」そして「お前はヴァラク」「地獄の侯爵、邪悪な蛇どもの首領」と叫ぶ。そして「悪魔よ、地獄に戻れ」と引導を渡す。

悪魔は去り、落ちそうになったエドの腕をロレインが掴む、危機一髪だった。全ては終わった。

レビュー

エンフィールド事件のポルターガイスト現象は2年2か月にも及んでいる。そしてピタッと止んだらしい。一説には、次女ジャネットの自作自演であるとも言われている。

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しかし、目の前でイスや家具が動いたり、誰かがいるような音が出たり、ものが飛び散ったりとこれらの現象に遭遇した人々も少なくはない。英国心霊調査協会のモリス・グロスらの調査によると彼らが経験し記録した怪現象だけでも1500回を超えるらしい。

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実際、その場にいないと信じられないが、全てがでっち上げと言い切れない。まだまだ世の中には分からないことがけっこうある。後年、このエンフィールド事件は「最も信ぴょう性が高い心霊現象」と認められている。

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ポルターガイスト現象

実際のペギー・ホジソンは晩年までこの家に住み続け、2003年に居間の椅子で亡くなっている。恐ろしいことに40年前にウィルキンスが亡くなった同じ椅子だ。

エンドロールで今は亡くなっているがエドのインタビュー録音テープが流れて来る。事の始まりは家具が動いた時だった。弟たちは笑い転げたが、ジャネットは怖かったらしい。(実際のホジソン家の子供は男2人、女2人だ)

ジャネットの悪魔のような恐ろしい声も録音されている。ジャネットが発する声・・・彼女の口は動いていない。そして「録るな」と叫ぶ声も録音されている。

そして、死んだのは何年だとエドがきいたとき「61だ(1961年)」と恐ろしい声で答えている。テープレコードがねつ造とは思われない。しかしこんな怖い家にペギー・ホジソンは何故 死ぬまで住んでいたのか理解に苦しむ。

韓国映画「プリースト悪魔を葬る者」にキリスト教の薔薇十字団が追いかけている12体の悪魔がいるらしい。そのなかの1体「マルベス」と言う悪魔が出て来る。この悪魔は5,000年間に2,430人もの人間に乗り移ってきたと言っている。

悪魔は次から次へと人間に乗り移って悪事を働くと言う。神が永遠と言うなら悪魔も永遠なのか、実にぞっとする話だね。この映画を信じるか信じないかは別にして、世の中には得体の知れないモノがいるのは事実だ。みなさん気を付けましょう。「死霊館」も参考にしてね。

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