サマリー
★★★☆☆(お薦め)
2021年11月3日公開 日本製作 ゲイカップルのホームドラマ
監督 中江和仁
脚本 安達奈緒子
原作 よしながふみ
出演 ●西島秀俊
●内野聖陽
●山本耕史
●磯村優斗
リアルなゲイカップルの日常を描きながら、いやらしくならないのがいい。これは主演の西島秀俊と内野聖陽の配役によるところが大きい。それに、メインが料理映画ときている。毎回、美味しい料理を見せつけられると、それだけでも満足してしまう。時間がゆっくり流れ、ささやかな幸せが伝わってくる。
僕としてはゲイはあまり好きではないし、なかなか理解しがたい世界だけれど、人それぞれだ。それに男が男を好きだとカミングアウトしてもほとんど問題ない時代が来た。だけどご両親の立場としては複雑だ、孫の顔が見られないし・・・。
原作はよしながふみさんの漫画、2007年から月一のペースで連載されている。面白い点は、連載が続くとともに主人公たちも年を取ってゆくところだ。
主人公は弁護士のシロさん(筧史朗、連載開始時:43才・・・現在52才)几帳面な性格、倹約家、食費を月3万円程度に切り詰めながら、毎日美味しい食事を作ることに生きがいを感じている。外見的には固そうに見えるが優柔不断的な面も持っている。
もう一人の主人公は美容師のケンジ(矢吹賢二、連載開始時:41才・・・現在50才)自分がゲイであることを隠さない。ロマンチストであるが自分に厳しい一面も持っている。
劇場版のストーリーを少し紹介すると。シロさんはケンジを京都旅行に誘う。ケンジは大喜びだが、シロさんから突然に別れ話でもあるかと心配もする。
でもそれは杞憂に過ぎず、シロさんは「両親からケンジにうちに来てほしくない」と言われたと白状する。ケンジは「そんなこと気にしなくていいよ」と答える。ケンジは安心したようで、京都旅行を満喫する。
ある朝、シロさんは職場でもらったリンゴを使ってキャラメルリンゴのトーストを作る。そんな時に小日向(山本耕史)から冷蔵庫が壊れたから中の物をもらってほしいと連絡が入る。
小日向は高級食材を持ってやってくる。恋人の航(磯村優斗)も一緒だ。シロさんは近所の主婦 富永佳代子(田中美佐子)を呼んで料理を指南してもらう。シロさんは佳代子さんと一緒に、ローストビーフとアクアパッツァを難なく作ってテーブルに出す。
色々な登場人物が現れ、二人の日常がゆっくりと流れてゆく。はらっとする場面も少々あるが、見てる方として何と言うことは無い、ホンワカホームドラマだ。
こういうホームドラマであれば気を遣わず何度でも、いつでも見れる。現在の世の中は世知辛い、そんな中にあって一服の清涼剤だ。さああなたも明日のことは忘れて美味しい料理ドラマでリフレッシュだ。
ああ、そうそう、僕は料理映画が大好きだ。「たまらなく美味しそうな料理映画ベスト20!」に美味しい料理がいっぱい載っているから参考に見てね。でもお腹が空いている時にはよだれがでちゃうかもね。
TATSUTATSU
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