ホラー

映画「屍憶SHIOKU」感想・評価:実話に基づいたドラマ冥婚とはそして屍の祟りとは

サマリー


★★★☆☆(お薦め)

2017年日本公開の台湾・日本合作ホラー映画
監督・脚本 リンゴ・シエ(屍憶
出演 ●クリス・ウー
●ニッキー・シエ
●田中千絵
●池端レイナ
●ベラ・イェン

屍憶-SHIOKU- 日本語版予告編

 

あなたは「冥婚(めいこん)」と言う言葉を知っているか?台湾ではこんな風習がある。「昔、女性が未婚で死ぬと先祖代々の墓には入れない」「魂がさまよい強い怨念がその場所に留まり、何代ににもわたって憑りつかれる」。

この女性の怨念に祟られるのを防ぐため、娘の死後49日以内に「冥婚」を挙げなければならない。では、新郎はどうやって決めるのか?「赤い封筒に亡くなった女性の髪の毛や形見を入れて道端に置いておく」「それを拾った男性が死者を娶る」ことになる。

あなた(男性)は間違っても「赤い封筒」を拾ってはいけない。もし、間違って拾ったら、死人と結婚しなければならないのだ・・・現代ではこんなことはありえないが一応、要注意。

白い封筒だからと言って安心できない、中から赤いのが出て来る可能性がある。どうしても気になるなら女性に拾ってもらおう。この風習は男性優位の中国からの影響を受け、男性にしか当てはまらない。そこそこ怖いので電気を消してこっそり見よう。

「屍憶」とは、「屍(しかばね)の憶(おも)いが呪いに変わる」ことだ、話しのスジを少し紹介すると。リューチェン・ハオ(クリス・ウー)はテレビのプロデューサーで、近々イーハンと結婚する予定だ。

ハウは不思議な夢を見る。結婚の儀式の様だが不気味だ。新婦は椅子に座ったまま動かない。そこに男が無理やり連れて来られる。ぶつかった拍子に新婦の首が折れた、死人だ。

それからハオは公園をジョギング中に赤い封筒を見つける。浮浪者が近寄った時には封筒が消えていた。マンションに帰ってシャワーを浴びるが、胸に何故かひっかき傷があった。

ハウはテレビ番組を収録する。今回のテーマは「冥婚」だ。専門家を二名よんでいる。「冥婚」は「娶神主」とも言い、つまりは「位牌(いはい)を娶る(めとる)」ことだ。

収録が終わり帰る時、玄真(シュエンヂエン)先生が不思議な様子でハウを見て、最近かわったことはありませんかと尋ねる。ハウは特に何もないと返答する。

16歳のインインは見ることの出来る能力を持った少女だ。つまり幽霊が見えるのだ。お母さんはそんなインインを優しく諭す。自分は見えないけど、おばあちゃんは見えた、隔世遺伝ねと笑う。インインの所には何故亡霊が集まるのか・・・。

ハウはまた悪夢を見る・・・何かに憑りつかれているような。玄真先生に診てもらったところ「女性の霊に憑りつかれている」と言う。彼女はハウの血を置物のような子鬼の口にたらす。1980年の秋から霊が憑りついていると子鬼は答える。ハウはびっくりする、自分の生まれた年だ。

そして、その霊はハウの前世と関係があると言う。1930年ハウの生地から東北の方角に何があったのか調べろと玄真は答える。奇妙な死亡事件があったはずだ。調べたらあった・・・男性が車にひかれて亡くなっている。手のひらに切り傷があったそうだ。

インインの所には次々と亡霊が現われる。亡霊はインインに何かを伝えようとしていた。そしてインインは無意識の中で死体を掘り出していた。

ハウは男が死んだ場所に行ってみた。果たしてそこには何が待っているのか?その時、強烈な怨念を持った亡霊は玄真を襲い亡き者にしていた。ハウはどうなってしまうのか。

その後のストーリーとネタバレ

ハウは山道を進むと古びた館があった。カギを壊し中に入って行く。館の中には多くの古びた写真が壁に掛かっていた。時計が時をうつと突然写真が壁から落ち、出口も塞がれてしまう。その時、ハウは1930年に亡くなった男になっていた。

その男は死人と結婚させられようとしていた。正面の父親らしき男が娘のことを話す。「娘は奇病に罹り、顔が崩れてゆく」「最後は森で首をつって死んだ」。赤い封筒を拾ったお前と結婚させたい。結婚しなければ娘は成仏出来ない。ところがその男は婚儀の途中に逃げだし、道に出たところで車にはねられ亡くなった。

インインの所にまた、れいの亡霊がやってくる。その亡霊はインインの前で涙を流す。何かを訴えたいようだ。インインは霊に導かれるままハウのマンションにいた。そして中に入ると、死臭が漂い、バスタブの中には死んだ女が水に浸かっていた。

ハウは霊に憑りつかれている。早く彼の所にゆかないと危ないとハウの友人と車を走らせる。ハウは館の中で夢を見ていたようだ。目を覚ますと館の中には女のミイラが横たわっていた。そして彼女の物と思われる写真立てがあった。ほこりをかぶった写真のほこりをぬぐうと信じられないものが目に入った。

何と、今一緒に暮らしているイーハンとばかり思っていた女の顔だ。ハウは死人と暮らしていたのだ。本物のイーハンはハウが霊に命じられるまま絞殺していた。気が付くと花嫁衣装を着た女が「永遠に一緒になるのよ」と抱きしめて来る。

インインとハウの友人は館に着くと封印された壁を壊す。その中には女のミイラの隣に横たわっていたハウを見つける。女のミイラを埋葬してハウを助け出す。インインの所に現れたのはイーハンの霊だったのだ。

レビュー


この「冥婚」の儀式は日本、中国、韓国、フランスの一部に残っているそうだ。台湾では死者と正式に婚姻が認められた例もある。怖いねー。

こういう話にはあまり深入りしない方がいいと思う。結局、ハウは「冥婚」の儀式の途中に逃げ出した男の子孫だった。そしてハウが他の女と正式に結婚する前に悪霊として現れたと思う。

このドラマは西洋のものと違って、東洋のホラーだ。日本にもこんなホラー話がある。「牡丹灯籠」がそうだね。毎夜若い女の幽霊が男の所に通ってくる。幽霊であることが男にバレ、男を呪い殺す話だ。

もの凄い美人に言い寄られた場合は気をつけましょうね。

TATSUTATSU

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