サマリー
1997年日本公開のイギリスホラー映画で、監督はルイス・ギルバート、主演はエイダン・クイン(エレメンタリー)ケイト・ベッキンセイル(パール・ハーバー、ヴァン・ヘルシング、アンダーワールド)で、原作はジェームズ・ハーバートの「ホーンテッド」である。
正統派のクラシック系幽霊映画で、化け物や怪物が出てくるわけでもないのに、観ていると徐々に怖くなって結末が一番ドキッとする。「幽霊を本当に愛してしまった」らどうなるのか?
物語に出てくる田園地帯の風景は美しく、大邸宅の中も明るく、とてもホラー映画には見えない。
20代のケイト・ベッキンセイルが非常に美しく、彼女を見るだけでも価値のあるホラー映画と言える。(ちなみに彼女の身長は175cm,9頭身)
今風の、ゾンビ系、怪物系やバンパイヤ系のどろどろした恐怖より、こんな幽霊映画もたまには面白いと思う、お薦め映画である。
ストーリー
ストーリーを少し紹介すると、デヴィッド(エイダン・クイン)は双子の妹ジュリエットを小さい時に事故で亡くしている。
その事故とは、デヴィッドが妹を追っかけまわして遊んでいた時、妹が誤って池に転落し溺れてしまう悲惨な出来事である。そしてデヴィッドの心に大きなトラウマを残す。
彼は事故後イングランドサセックスから母の故郷のアメリカに住んだ後再びイギリスにもどり大学の教授になっていた。
彼は幽霊の存在を否定することに情熱を傾け、今夜もいんちきな降霊会に出席し、霊媒師の嘘を見破っていた。(このシーンはレッド・ライトに似ているね。)
ところが偽霊媒師の口から妹ジュリエットの声がかすかに聞こえてきた、しかしデヴィッドは空耳だろうと気に留めなかった。
ある日秘書のケイトから、幽霊に憑りつかれたと言うテス・ウェブからの手紙を受け取る。彼女は是非来てほしいと懇願する・・・・・断るつもりだったが、場所が昔懐かしいサセックスのエドブルック邸だと聞いて出かけることにした。
駅についたデヴィッドを迎えに来たのはテス・ウェブではなく、若くて美しいクリスティーナ(ケイト・ベッキンセイル)だった。
彼は彼女の美しさと奔放さに魅了される、そして彼女の荒っぽい車の運転で屋敷に到着する。
彼は「ばあや」と呼ばれるテス・ウェブに会う、彼女は非常にやつれ口数が少なく常にオドオドしていた。
彼は屋敷にいる長男のロバート(アンソニー・アンドリュース)と次男のサイモン(アレックス・ロー)に会う、クリスティーナは二人の妹であった。
その夜デヴィッドは物音に目が覚め、ドアを開けようとするが開かない・・・・不思議な出来事を体験する。
また、彼は夜こっそり寝室に来た、テス・ウェブから明日帰るときに私を連れていって欲しいと懇願される。
デヴィッドは屋敷にひそむ何かを発見しようと写真機を仕掛けるがうまく行かない。
テス・ウェブが何かに向かって話をするのを彼は目撃する、そして彼女は真相をデヴィッドに話そうとすると首を絞められたように苦しむ。
彼はウェブが精神病を患っているのではないかと疑い近くの医者にみせるが、彼女はこの医者に対しても恐怖を感じるそぶりを見せる。
不思議な出来事が色々あったが、デヴィッドは魅力的なクリスティーナと一夜を共にしてしまう。そして彼は彼女に愛情を感じ、周りが冷静に見られなくなってくる果たして彼はどうなって行くのであろうか。
ネトバレ
<ここから先はネタバレするから映画を観てから読んでね>
デヴィッドは納戸の中の大きな箱から古い新聞の記事を見つける、しかし核心部分は切り取られていた。秘書のケイトに電話し、記事の内容を図書館で調べるよう指示をした。
そして事実を知る、この館の女主人でロバート達の母親は池に落ちて死んでいたとのことである。しかも、子供達のばあやであるウェブから聞いた話では、彼らの母親は長い間外交官の夫に付添い外国暮らしをしていた。
夫の死後館に戻ってみると自分の子供たちが、近親相姦を重ねふしだらな生活をおくっているのを目の当たりにする、将来を悲観した母親は池に身を投げ自殺したとのことであった。
そしてウェブは三人を部屋に閉じ込め、館に火を放つそして三人は焼け死んだとのことであった。
デヴィッドは昔亡くなった双子の妹の幻影を見る、そして妹に連れられて墓地にたどり着いてしまう。これらの事実を裏付けるように墓には、ロバート・サイモン・クリスティーナの名前が刻まれていた。
ふらふらと館に戻った彼はそこで三人を見る、そして彼らはウェブを呪い殺す。あわてて彼は屋敷から逃げようとするが炎に囲まれ逃げられない、その時妹の霊が彼を導き、やっとの思いで脱出し我に返る。
彼は屋敷を振り返ると、何とそれは古ぼけた焼け跡の残る、お化け屋敷だった。
イギリスに戻ったデヴィッドは駅に迎えに来たケイトと一緒に楽しそうに家路を急ぐ・・・・・・ところが同じ汽車から降りてきた女が彼の後をつける、何とその女はクリスティーナであった。
やあー、怖い映画だねデヴィッドは結局、幽霊のクリスティーナから逃れられないのかな。幽霊を愛してしまうと一生憑りつかれてしまいそうだね、気を付けましょうね。・・・・・何々、あんな美人なら憑りつかれてもいいって。
辰々
ところで怖い映画を4連発で紹介するね。是非見てね「死霊館エンフィールド事件」
「この夏涼しく過ごせるお薦めホラー映画ベスト15」
「あまりにグロいエクソシスト映画ベストテン」
「トラウマになるほどグロいお薦め映画ベストテン」
初めまして。
一昨日、TSUTAYAで『月下の恋』を観て、色々と調べていくうちに、こちらに辿り着きました。
コッポラ監督総指揮とのことで、とてもしっかりした作りの映画でしたね。
映画『アザーズ』が似たような仕掛けでしたが、どちらも切なさが残る良質なホラーでした。
ところで、この映画は原作とは異なる内容らしいですね。
なぜ、デヴィッドが目をつけられたのかが原作にはあるそうです。
ただ、原作は絶版のため、確認するには古本を探さないといけないのですが。
続編が作られてもいいようなエンディングだったので、続きがあれば是非観たいものです。
それでは突然の書き込みを失礼致しました。
コメントどうもありがとうございます。
実は僕も原作を読んでいないので、デヴィッドが何故目を付けられたのか知らないんです。
もし分ったら教えて下さい。
たまにはこんなゴシックホラーもいいですね。
昔から若い男が美女の幽霊に憑りつかれる話は多いですね。
ところで、主演のエイダン・クインは全く違うイメージで「エレメンタリー」に出ていたり、
ケイト・ベッキンセールは大女優になっていたりと時の流れを感じますね。
是非、また遊びに来てください。