はじめに
「ザ・ライト」
2017年第73回ベネチア国際映画祭で最優秀作品賞を獲得した「悪魔祓い、聖なる儀式」が近日中に公開される。この映画は世界で初めて悪魔祓いの現場を公開したドキュメンタリーだ。詳細は「悪魔祓い、聖なる儀式」を参考に。
場所は神秘の島シチリア、住民たちが儀式に殺到する。1,200年以上も続く悪魔祓いの儀式、何故これほど多くの人々が教会に押し寄せるのか・・・。そして科学や医学の発展した現代でも何故この儀式が必要とされるのか。
「エクソシスト」などの映画の影響もあるらしい。精神医学と宗教の狭間で苦しむ人々があまりに多いのにびっくりする。人々は最終的に教会に救いを求める。
悪魔に憑依されたと思っている人々の中には、ひょっとしたら本物がいるのかも知れない。悪魔は実在するのか、それとも架空の者なのか。あなたはどう思うか、そんなことを考えると今夜も眠れない。
どうせ寝れないならホラー映画でもいかが。でもちびらないようにトイレは済ましてね。
お知らせ 海外ドラマ「エクソシスト」が始まるよ
あのむちゃくちゃ怖い「エクソシスト」が海外ドラマでよみがえってくる。見たいけど夜寝られなくなりそうだ。
まあ、怖いけどためしに見てみるか・・・本当に怖いのか見なきゃ分からないよね。
どうも怖さは今一のようだ。詳細は「エクソシスト(テレビドラマ)」を見てね。
第12位 ポゼッション
2013年日本公開のアメリカ製作ホラードラマ
製作 サム・ライミ
監督 オーレ・ボールネダル(ポゼッション)
出演 ●ジェフリー・ディーン・モーガン(ポゼッション、ランペイジ巨獣大乱闘)
●キーラ・セジウィック(ポゼッション、クローザー)
●ナターシャ・カリス(ポゼッション)
●マディソン・ダヴェンポート(ポゼッション)
事実に基づいた悪魔憑依ドラマと聞くと「エクソシスト」を思い出す。「ポゼッション」とは体を乗っ取ると言う意味だ。アメリカで2週連続ナンバー1になったとのことだが怖さは中の上と言ったところだ。キリスト教やユダヤ教の信者が多いアメリカではこの手のホラーは人気がある。
ある少女がアンティークの木箱を気に入ってパパに買ってもらう。箱の中には何かが入っていそうだが開け方が分からない。ところがこの箱は悪魔が封印された「呪われたディブックの箱」だったのだ。
アンティークの人形にも霊が憑りついている場合がある。事実に基づいていると言う事は誰かがこの箱の犠牲になったのかも知れない。安いからと言ってむやみやたらにアンティーク物は買わない事が教訓だ。
少女の体には悪魔が巣食う。病院でMRI検査をしてもらったところ、彼女の体の中でうごめくものを見て腰を抜かしてしまう。詳細は「ポゼッション」を見てね。
第11位 NY心霊捜査官
2014年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 スコット・デリクソン(エミリー・ローズ、地球が静止する日)
原作 ラルフ・サーキ「エクソシスト・コップ NY心霊事件ファイル」
出演 エリック・バナ(ブラックホーク・ダウン、ハルク、ミュンヘン、ローン・サバイバー)
エドガー・ラミレス(タイタンの逆襲、ゼロ・ダーク・サーティ)
オリヴィア・マン(X-MEN:アポカリプス)
この映画は実話をモデルにしているんだね。
元ニューヨーク市警の巡査部長ラルク・サーキ(エリック・バナ)は悪霊を見る能力がある。
ほとんどの犯罪はある程度犯行の理由が分かる。ところが10%程度は全く理由の分からないものが実際に存在している。
サーキはそれらを悪霊の仕業ではないかと考えている。
ある母親が我が子をライオンの檻に投げ入れる事件、妻に激しい暴力ふるった男の事件などを調べてゆくと共通点があることに気付く。
サーキはそれらの容疑者の自宅などの壁に書かれた不思議な文字を発見する。
そしてさらに事件を調べてゆくと、容疑者達は元兵士でイラクに派遣されていたことが分かる。
容疑者達はイラクに派遣された時に、何か得体のしれないものに取り付かれたようだ。
そんな時、メンドーサ神父(エドガー・ラミレス)がサーキの前に現れ、サーキの霊力を使って事件を解決すべきだとアドバイスする。
さらに神父は悪霊を見ることの出来る人間はかえって悪霊に狙われる。常に注意を怠るなとサーキに念を押す。
ある悪霊に取り付かれたと思われる容疑者が連行される。サーキとメンドーサは力を合わせて容疑者の悪魔祓いをするのだが・・・。
詳しいレビューは「NY心霊捜査官」を見てね。
第10位 ラスト・エクソシズム
2011年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 ダニエル・スタム
出演 パトリック・ファビアン
アシュリー・ベル
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
この映画は悪魔祓いをテーマにしているが、大どんでん返し系なので最後まで注意してみることをお薦めする。
今はやりのドキュメンタリータッチ(モキュメンタリー)だ。粗削りだか、結構グロイのと訳の分からない恐怖が襲ってくる。
マーカス牧師(パトリック・ファビアン)は信者のために悪魔祓いを行うが、本人は「悪魔」など信じていない。
ただ信者の為になるならと上面だけのエクソシストを演じている。
アイリスと言う女性とカメラマンから「悪魔祓い」を記録映画として撮りたいとマーカス牧師に依頼が来る。
彼はちょうど都合がよかったとある農場に2人を連れてゆく。
その農場主ルイスの娘ネル(アシュリー・ベル)が「悪魔」に乗り移られているとのことであった。
マーカス牧師は二人に記録映画を撮らせながら、いつものいんちきエクソシストを演じるのだが・・・どうもおかしい、いつもと違う。
ネルの形相や狂気、それに訳の分からない言葉をしゃべって激しく暴れる・・・。
マーカス牧師はひょっとしたら本物の悪魔憑き少女ではないかと疑い始める。
さらに15才のネルが妊娠していることも判明する。相手は父親なのか兄のケイレブ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)なのか戦慄が走る。
そして彼らは予想もしない最悪の結末に引きずり込まれてゆく・・・。
第9位 プリースト 悪魔を葬る者
2016年日本公開の韓国製作ホラー映画
監督 チャン・ジェヒョン(プリースト 悪魔を葬る者)
出演 ●キム・ユンソク(チェイサー、哀しき獣、海にかかる霧、プリースト 悪魔を葬る者)
●カン・ドンウォン(デュエリスト、群盗、プリースト 悪魔を葬る者)
●パク・ソダム(プリースト 悪魔を葬る者、パラサイト)
韓国で500万人以上動員したヒット作だ。一言で言えばエクソシストの韓国版になる。韓国のキリスト教人口は約3割と言われている、それにひきかえ日本は2%程度だ。
薔薇十字団が追っている12体の悪魔の内、一体が韓国の女子高校生ヨンシン(パク・ソダム)に乗り移ってしまう。彼女は飛び降り自殺を図るが、命は取り留め脳死状態になる。
医者の治療や祈祷師による悪霊払いなど手を尽くすが改善の兆しが見えない。ソウル大司教区の指導者たちは秘密裏にキム神父(キム・ユンソク)に悪魔祓いを要請する。
彼は補助司祭のアガト(カン・ドンウォン)を従え彼女の部屋に立ち入る。ヨンシンの部屋に入ったアガトは肉が腐ったような匂いに吐き気をもよおす。
悪魔は男らしい、キム神父とアガトは女性フェロモンを体に吹き付ける、男であることがバレれば乗り移られる危険性がある。彼らは儀式書に則って悪魔祓いを進めてゆく。
当初、補助的な立場で臨んでいたアガトは結界が破れたことから悪魔の恐ろしさを身を持って体験することとなる。果たして悪魔祓を成功させヨンシンの肉体と精神を取り戻すことが出来るのか・・・。
第8位 デビル・インサイド
2012年アメリカ公開のホラー映画(日本未公開)
監督 ウィリアム・ブレント・ベル
出演 フェルナンダ・アンドラーデ
サイモン・クォーターマン
エヴァン・ヘルムス
スーザン・クロウリー
この映画もグロくて怖いねー。日本では公開されなかったがアメリカでは大ヒットしたようだ。
モキュメンタリー手法で撮影されたドラマだが、製作費約1億円の低予算で100倍以上の興行収入を上げている。
まあまあの映画だが結末がややつまらない・・・もう少しなんとかならなかったのか。
マリアと言う女性が3人の神父を殺害したと警察に電話をかけてくる。
神父達はマリアの悪魔祓いをしていたようだ。彼女は精神疾患の疑いで医療施設に収容される。
それから20年後。マリアの娘イザベラは母が起こした事件の真相を探るため母親の病棟を訪問する。
ところがあまりに変わり果てた母親の姿と異常な言動・行動から悪魔が彼女に取り付いているのではないかと疑う。
イザベラは悪魔祓いに科学的な手法を取り入れている2人の神父ベンとデヴィットに母親の悪魔祓いを依頼する。
医療施設を訪問した彼らはマリアの悪魔祓いに取り掛かる。ところが彼女には多重憑依と言われる何体もの悪魔が乗り移っていた。
マリアに取り付いている悪魔は予想できないほど強力で神父達は簡単に突き飛ばされてしまう。
そして神父の一人が悪魔に憑依されてしまう。
さらに悪魔は次から次へと憑依し、恐ろしい惨劇が始まる。
バッドエンドで悪魔の勝ちでは、なんか寂しいね・・・。
第7位 死霊館
2013年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 ジェームズ・ワン(ソウシリーズ、インシディアス、ワイルド・スピード SKY MISSION、死霊館 エンフィールド事件)
出演 ヴェラ・ファーミガ(マイレージ・マイライフ、ミッション:8ミニッツ)
パトリック・ウィルソン(パッセンジャーズ、プロメテウス、インシディアス、死霊館)
実際に起こった「アミティヴィル事件」がもとになってるんだね。
1974年に長男のロナルド・デフェオが両親と4人の弟妹たちをライフルで打ち殺す凄惨な事件が起こった。
彼は「家が家族を殺すよう命じた」と殺人の動機を述べている。
それから一年後若い夫婦と5人の娘を持つペロン一家がこの屋敷を購入する。
ところが入居した早々からポルターガイストと思われる怪奇現象が家族を襲う。
夫のロジャーと妻のキャロリンは超常現象研究家として有名なウォーレン夫妻に助けを求める。
ところがこの屋敷にはウォーレン夫妻の想像をはるかに超える悪霊が潜んでいた。
悪霊は妻のキャロリンに憑りつく、そして娘二人を生贄にしようと屋敷に閉じ込める。
それを察知したエド・ウォーレン(パトリック・ウィルソン)は妻のロレイン(ヴェラ・ファーミガ)と協力してキャロリンの「悪魔祓い」を行うのだが・・・・。
エドはエクソシストの資格を持っていないが、神父を待つ時間がないほど切羽詰まっていた。そして悪霊はウォーレン夫妻の一人娘ジュディにも襲いかかろうとしていた。
怖い映画だね、夜に観たら眠れなくなるよ。詳細は「死霊館」を見てね。
第6位 エミリー・ローズ
2006年日本公開アメリカ ホラー映画
監督 スコット・デリクソン(地球が静止する日、NY心霊捜査官)
出演 ジェニファー・カーペンター(デクスター、コレクター)
ローラ・リニー(愛についてのキンゼイ・レポート、イルカとクジラ、ハドソン川の奇跡、Mr.ホームズ名探偵最後の事件)
この映画もチビルほど怖い。しかも実話をもとに製作されている・・・なおのこと怖いね。
1976年にドイツで起きた「アンネリーゼ・ミッシェルの保護責任者遺棄致死事件」。この事件はアンネリーゼと言う少女がカトリック教会から「悪魔憑き」と確定される。
そして「悪魔祓い」の最中に衰弱死する。
その時に「悪魔祓い」を行った神父が法廷で裁かれる。
本当に彼女に悪魔が乗り移っていたのか、それとも精神病なのか医療ミスなのか・・・明らかになっていない。
結局神父たちは3年の執行猶予付き6か月の懲役と罰金の判決を受けている。
19才のエミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)はある晩焦げ臭いにおいを感じ、起きようとするが金縛りにあったように体が動かない。
その後幻聴や幻覚(悪魔を見る)を見るようになってくる。現代医学でも彼女の症状は解明できずにどんどん悪くなってゆく。
そして悪魔が乗り移っているのではないかと地元のムーア神父(トム・ウィルキンソン)に救いを求める。
ところが「悪魔祓い」の最中にエミリーは死んでしまう。
ムーア神父は殺人罪に問われる。そして弁護士のエリン(ローラ・リニー)が神父の弁護を担当することとなる。
果たして神父は殺人者なのか、それとも不可抗力なのか・・・。
第5位 ザ・ライト-エクソシストの真実-
2011年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 ミカエル・ハフストローム(1408号室)
出演 アンソニー・ホプキンス(羊たちの沈黙、レッド・ドラゴン、ノア約束の舟、ドラキュラ)
コリン・オドナヒュー
アリシー・ブラガ(アイ・アム・レジェンド、プレデターズ)
この映画も、実際に起こった事件や実在のエクソシスト ルーカス神父をモデルにしている。
彼は2,000回以上「悪魔祓い」しているそうだね・・・そんなに世の中悪魔が多いのかな。
葬儀屋イシュトヴァン(ルトガー・ハウアー)の息子はマイケル(コリン・オドナヒュー)は優秀な神学生だが神や悪魔の存在を疑問視していた。
彼は「悪魔祓い」の講習でバチカンに派遣される。
しかし彼は悪魔憑きは精神病のことで、神父よりも精神科医が必要であるとの持論を崩さない。
そんな彼に教会はルーカス神父(アンソニー・ホプキンス)の助手を務めるよう言い渡す。
神父はエクソシストとしてはベテランであり、もうすでに2,000回以上の「悪魔祓い」をしている。
ルーカス神父は妊婦のロザリアの「悪魔祓い」にマイケルを立ち会わせる。
マイケルは理屈では説明できない現象を目の当たりにして驚く。
そして神や悪魔の存在を少しずつ容認してゆく。そんな時、ルーカス神父の様子がおかしいことに気が付く。
そして信心深いルーカス神父でさえも悪魔に乗り移られてしまう。
マイケルは恩師を救うため悪魔と対決することを決心するのだが・・・。
第4位 エクソシスト2
1977年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 ジョン・ブアマン(未来惑星ザルドス)
出演 リンダ・ブレア(エクソシスト)
リチャード・バートン(クレオパトラ、いそしぎ、じゃじゃ馬ならし)
ルイーズ・フレッチャー(カッコーの巣の上で)
マックス・フォン・シドー(野いちご、デューン/砂の惑星、エクソシスト、マイノリティ・リポート)
大ヒット映画の続編は大体コケるのが相場だね。
残念ながらこの映画は話題性はあったが、イマイチぱっとしなかった。
名優リチャード・バートンやルイーズ・フレッチャーが出ているんだけど、肝心な映画がSFチックになってしまって前作の不気味さがどこかに行ってしまったのかな。
それに前作の4年後の作品なんだけどリンダ・ブレアの成長にはびっくりするね。
この時18才くらいだけどポッチャリ体型で貫禄がついたね。
命を落としたメリン神父の悪魔祓いの調査を受けたフリップ・ラモント神父(リチャード・バートン)はリーガン(リンダ・ブレア)のもとに現れる。
彼は彼女の主治医タスキン博士の了解を得て、催眠装置を使ってリーガンの心の中をさぐる。
その結果恐ろしいことが分かる。それは一度除霊したはずの悪魔パズズが再びリーガンを狙おうと動き始めていたのだ。
パズズはイナゴに乗って異動し、災いを広げる。
果たしてラモント神父はもう一度リーガンを救うことが出来るのであろーか。
第3位 エクソシストビギニング
2004年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 レニー・ハーリン(ダイ・ハード2、ザ・ヘラクレス)
出演 ステラン・スカルスガルド(グッド・ウィル・ハンティング、ドラゴン・タトゥーの女)
ジェームズ・ダーシー
イザベラ・スコルプコ(007ゴールデンアイ)
エクソシスト0(ゼロ)的な物語なんだね。
「エクソシスト」の25年前、メリン神父が若い時に悪魔パズズと戦った前日譚だ。
大どんでん返しなんで、だまされないように気を付けようね。
残念ながら映画はあまりヒットしなかったようだ。
1949年ケニアのナイロビにおいて、今までの歴史上の定説を破り、5世紀頃のキリスト教の教会が発掘された。
メリン神父(ステラン・スカルスガルド)はこの事実を確認するため現地に向かう。
現地でイギリス軍のヴランヴィル少佐と合流する。そこにはまだ年若いフランシス神父(ジェームズ・ダーシー)と女医のサラ(イザベラ・スコルプコ)がいた。
メリン神父が遺跡に到着する。教会の天井部分が地上に露出していたが1500年前の建物とは思えないほど傷みが少ない。
そしてその教会の中には悪魔パズズの像があり、しかもかの地で1500年前に大量殺戮があったことが分かる。
つまり教皇庁は悪魔パズズを封印するため、その上部に教会を築いたようだ。
しかし何故かこの事実は抹消されていた。
遺跡の発掘によって現地の人々の間に不幸が訪れるようになってきた。
そして悪魔に乗り移られたと思われる人々が出始め、現地人と白人との間に緊張が走る。
メリン神父は悪魔に乗り移られた思われる現地人の息子ジョセフを助けようと悪魔祓いを始めるのだが。
実は悪魔パズズに憑依されたのは別の人間であった、それは誰なのか、そしてメリン神父は悪魔を退治出来るのか・・・。
第2位 エクソシスト3
1990年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 ウィリアム・ピーター・ブラッティ(作家、脚本家、監督)
出演 ジョージ・C・スコット(パットン大戦車軍団、モルグ街の殺人、チェンジリング)
ブラッド・ドゥーリフ
「エクソシスト」の原作者ウィリアム・ピーター・ブラッティが「エクソシスト2」のあまりの出来の悪さに頭にきて、自分で3作目を作ってしまったんだね。
テーマ曲も懐かしい「チューブラー・ベルズ」が使われている。
けっこう怖いし、意表突く展開で続編としてはまあまあかなと思う。
主役は神父ではなく警察の警部と言うところも予想できなかった。
特に怖いのが、老婆がクモのように天井を這いずり回るシーンだ、忘れられないね。
1990年に黒人少年の猟奇殺人事件が起こる。遺体の頭はキリスト像に置き換えられ、右手に双子座の模様が彫り込まれていることから、過去に起こった双子座殺人事件に酷似している。
しかし殺人犯は捕まり死刑が既に執行されている。
次に同様の手口でカナバン神父が殺される。さらにキンダーマン警部(ジョージ・C・スコット)の親友のダイアー神父が入院先の病院で血をすべて抜き取られて死んでいる。
抜き取られた血は丁寧にサンプル瓶に分けて入れられていた。
これら3つの殺人事件は「リーガンの悪魔祓い」の関係者であることが分かる。
さらに病院に入院している患者が意識を取り戻し、自分を「双子座殺人犯」だと口走る。その顔は15年前に亡くなったカラス神父そっくりであった。
そしてキンダーマン警部の娘にまで魔の手がのびる。
キンダーマン警部は教会から派遣されたモーニング神父と協力し悪魔に立ち向かおうとするのだが・・・。
第1位 エクソシスト
1974年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 ウィリアム・フリードキン(フレンチ・コネクション)
原作・脚本 ウィリアム・ピーター・ブラッティ
出演 リンダ・ブレア(エクソシスト2)
エレン・バースティン(インターステラー、アデライン)
ジェイソン・ミラー(エクソシスト3)
マックス・フォン・シドー(野いちご、エクソシスト2、デューン/砂の惑星、マイノリティ・リポート)
ホラーの古典的なすごい作品だ。
この映画を最初に観たときもの凄く怖かった記憶がある・・・夜中にトイレに行けなかったね。
またテーマ曲に「チューブラー・ベルズ」を採用したのが大当たりだったね。
この曲は映画用に編曲し直されたが、「ブタの屠殺場の音」が入っているとか当時、都市伝説が流れた。
メリン神父(マックス・フォン・シドー)がイラク北部で悪霊パズズの像を発見する。
そしてこの悪魔と対決する日が近いと感じる。
女優のクリス(エレン・バースティン)は娘のリーガン(リンダ・ブレア)とワシントン近くのジョージタウンに住んでいた。
ところが彼女はリーガンの異変に気が付く。
最初はベッドが大きくバウンドするポルターガイストから始まる。
そのうち娘の声は邪悪になり、卑猥な言葉を吐き、顔もこの世のものとは思われないように変貌してゆく。
娘が悪魔に乗り移られたと感じたクリスはカラス神父(ジェイソン・ミラー)に相談し、その結果悪魔祓いをすることになる。
カラス神父は大司教に「悪魔祓い」の許可をもらい、メリン神父を派遣してもらう。
そして2人の神父による壮絶な悪魔祓いが始まる。詳細は「エクソシスト」を参照してね。
まとめ
悪魔憑きは日本でも見られる。いわゆる「キツネツキ」のことか・・・。今でも除霊してもらうと体が軽くなったと言う人もいるから不思議だ。
大昔にうちの家系のあるおばさんが占い師に見てもらったところ、背中に小さくて白髪で穏やかな顔をしたおばあさんがとりついていると言われたらしい。
その小さなおばあさんは、その人の守り神かもしれないね。
今回、エクソシスト系映画をまとめてみた。けっこう実話に基づいたドラマが多いのに気付く。
映画エミリー・ローズにみられるように悪魔祓いによって命を落とした人も少なくないらしい。また「悪魔祓い」の儀式がいまだに行われているとも聞く。
一種の「プラシーボ効果」(偽薬でも本当の薬だと言って飲ませれば効果がある。)が「除霊」や「悪魔祓い」にあるのかもしれない・・・残念ながらこの科学的メカニズムはいまだに解明されていない。
僕はもう60年以上生きているが、幽霊とか悪霊とか一度も見たことがない・・・見えない体質なのかもしれない。
でも、知人には幽霊を見ることの出来る人間が何人かいる。彼らはいつでも見ることが出来るわけではないらしい。
見えるときは昼間でもよく見えると言う。それに体調によって見えるときと見えないときがあるとも聞く。
僕としては、そんなものを死ぬまで見たくない。
ところで、福の神は是非、背中にとりついてもらいたいね。特に金運をもたらす七福神みたいな神さんがくっ付いていれば「鬼に金棒」だ。
tatsutatsu
お知らせ「シン・ゴジラ」の記事をアップしました。
お知らせ「ジェイソン・ボーン」も見てね。
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