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映画「チェンジリング:1980年」感想・評価‐正統派ホラーの傑作だ

サマリー


1980年のカナダホラー映画、監督はピーター・メダック、主演はジョージ・C・スコットである。ジョージ・C・スコットは変わった経歴を持つ俳優で、「パットン大戦車軍団」でアカデミー賞主演男優賞を取りながら賞を辞退した人物である。

The Changeling (1980) Trailer

「チェンジリング」とは「取り替え子」と言う意味である、ヨーロッパの民話で妖精が人間の子供をさらった後に置いて行く妖精の子供のことであり、嬰児交換と言う意味でも使われる。

2008年にクリント・イーストウッド監督、アンジェリーナ・ジョリー主演で作られた同名映画があるが、これは実際に起こった子供取り替え事件を題材にしており、ホラーではない。

この作品はまさに正統派ホラーと言える映画で、ポルターガイスト現象や降霊会、霊媒師など霊に関連するエピソードが凝縮されている。映像を見ると少々古いが、今でも見応えのある作品である。

ストーリー

ストーリーを少し紹介すると、作曲家のジョン・ラッセル(ジョージ・C・スコット)は交通事故で妻子を失ってしまう。

彼は妻子の思い出が残るニューヨークからシアトルに移住し、シアトルの大学に音楽を教えに行くことになる。彼は作曲のため夜中でもピアノが弾けるよう郊外の古い建物を借りる。

この建物は歴史保存協会のクレア(トリッシュ・ヴァン・ディヴァー)から紹介されたもので、カーマイケル財団が保有するチェスマン・ハウスと呼ばれる古い屋敷である。(ジョージとトリッシュは私生活において夫婦)

彼が住み込むとおかしな現象が起こるようになる、決まった時間にドンドンと床を叩くような音、囁くような話声、浴槽の蛇口から自然と水が出て浴槽を溢れさす、さらにピアノ鍵盤が変な動作をする等・・・・・・これらの現象はポルターガイストなのか。

屋敷を調べたジョンはカギのかかっている秘密の部屋を見つける、カギを壊し中に入ってみるとそこには子供用の車いすがあり子供部屋のようであった。

部屋にはオルゴールがあり、何と驚くことにオルゴールの奏でる曲はジョンが今作曲している曲そのものであった。

彼は友人に霊媒師を紹介してもらい、屋敷で降霊会を開くこととした。霊媒師は紙と鉛筆を用意し、乗り移った霊に質問しながら凄いスピードで鉛筆を走らせて行く。

この降霊会の結果古い屋敷に住みついている霊はジョセフ・カーマイケルと名乗り、この屋敷で殺され井戸に投げ込まれたことが分かる。

ジョンはクレアの協力を得てカーマイケル家の家系を調べ始めた、そして驚愕の事実が明らかになってくる。ジョセフ・カーマイケル(現在のカーマイケル上院議員)の父リチャードは、スペンサー家の一人娘と結婚していた。

スペンサーは遺言で自分の全財産は義理の息子リチャードではなく、孫のジョセフに残すとしていた。スペンサーはリチャードを良く思っていなかったことが推測される。

ところが孫のジョセフは病弱で、成人になる前に亡くなった場合は慈善団体に全額を寄付するとされていた。

ジョンの推測では、リチャードは自分の息子ジョセフを殺し井戸に投げ込んだのではないかと、そして孤児院から丈夫な孤児を引き取り身代わりにしたのではないかと。

果たしてこの推測は正しいのか、そしてジョセフの魂は成仏出来るのか、映画を観て頂きたい。

ネタバレ


ジョンは自分の推論を証明するため、まず井戸を探すことにした、70年前の地図をもとにスペンサー家が所有する土地の井戸を探した。

その結果その井戸は埋められ、その上に家が建てられていた。家主に交渉を持ちかけ、床下をはがすとそこには間違いなく井戸の跡があった。

さらにその井戸の中を掘り下げると子供の白骨とジョセフの金のネックレスも見つかった。ジョンの推論は当たっていたのである。

ジョンはジョセフ・カーマイケル上院議員にやっとのことで面会出来ると、今までの出来事を話し、殺されたジョセフの霊に対して出来るだけのことをすべきと進言する。

しかしカーマイケル上院議員はそんなことは全て嘘だ、父がそんなことをするはずがないとジョンの話を拒絶した。ジョンは出来ることは全てやったと屋敷に戻るが、ジョセフの霊は激しく怒り、階段からクレアを車いすを使って落としたり、シャンデリアまでジョンに向けて落とす。

更に怒りが頂点に達し屋敷が燃え始める、そんな中でジョンは不思議な光景を目にする。なんとカーマイケル上院議員が燃え盛る階段をジョセフが住んでいた部屋に向かって歩いてゆくのであった。

やっとの思いでクレアの助けを借り屋敷の外に脱出する。

後で分ったことだが、屋敷が燃え盛る同時刻にカーマイケル上院議員が心臓発作で亡くなっていたとのことであった。

レビュー


亡霊のジョセフは仇を取ったわけだが、良く考えてみると、幾つか矛盾が考えられる。カーマイケル上院議員は父親の悪事を知っていたとしても、彼自身は何も悪いことはしていない・・・・・・何故亡霊に呪い殺される必要があるのか?

また、ジョンは亡霊のジョセフの遺骨を井戸からほりあげ、ジョセフの為に出来るだけのことをしたのに何故殺そうとしたのか?また、ジョンはいわくつきの屋敷に引き寄せられるように何故住み込んだのか、そして妻子の死と何か関係があるのか?

悪霊とは怖いもので、誰かれと見境なく憑りついたり、攻撃することがあるのかも知れない、くれぐれもお化け屋敷やお墓には行かない方がいいのかも知れないね・・・・・・・ゾーッ。

TATSUTATSU

ところで怖い映画を4連発で紹介するね。是非見てね「死霊館エンフィールド事件
この夏涼しく過ごせるお薦めホラー映画ベスト15
あまりにグロいエクソシスト映画ベストテン
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