海外ドラマ

海外ドラマ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」感想・評価‐視聴者もダマすつかみどころのないドラマだ

サマリー


2015年から全米公開のハッカーを中心としたサイバー・サスペンス製作者
サム・イスマイル(MR.ROBOT/ミスター・ロボットMR.ROBOT/シーズン2MR.ROBOT/シーズン3MR.ROBOT/シーズン4
出演 ●ラミ・マレック(ナイトミュージアムシリーズ、MR.ROBOT/ミスター・ロボットMR.ROBOT/シーズン2ボヘミアン・ラプソディMR.ROBOT/シーズン3MR.ROBOT/シーズン4
●クリスチャン・スレーター(薔薇の名前、トゥルー・ロマンス、インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアMR.ROBOT/ミスター・ロボットMR.ROBOT/シーズン3MR.ROBOT/シーズン4
●カーリー・チャイキン(MR.ROBOT/ミスター・ロボットMR.ROBOT/シーズン4
●ポーシャ・ダブルデイ(her/世界でひとつの彼女MR.ROBOT/シーズン4
●マルティン・ヴァルストロム(MR.ROBOT/ミスター・ロボットMR.ROBOT/シーズン4
●B・D・ウォン(MR.ROBOT/ミスター・ロボットMR.ROBOT/シーズン2MR.ROBOT/シーズン3MR.ROBOT/シーズン4ジュラシック・ワールドジュラシック・ワールド/炎の王国

シーズン1の予告編だ。

MR ROBOT シーズン1予告編

シーズン2の予告編だ。

海外ドラマ『MR ROBOT/ミスター・ロボット シーズン2』予告編1

 

甘っちょろい海外ドラマに飽き飽きしてる人にはお薦めだ。ハッキング・ドラッグ・殺人・レイプ・ポルノ・脱獄・自殺・・・次に何が出て来るか全く予測がつかない。

物語の世界は現実と仮想現実が入り交じり頭がこんがらがってくる・・・製作者は見てる僕らを確実にダマそうとする。こちらもダマされまいとしっかり目を開けているのだが結局、簡単にダマされてしまう。

主人公エリオット(ラミ・マレック)は無愛想で何を考えているのか分からない。麻薬常用者だし、精神も壊れかけている。常に孤独にさいなまれ、誰かに監視されているような被害妄想も抱える。こんな男にはとても感情移入出来ない・・・日本の文部省からしたら最悪の三重Xの若者だ。

でも彼は「天才ハッカー」でネットを使って「世界を変える」野望を抱いている。この部分は共感を感じるし魅力でもある。ハッカー用語がいっぱい出て来るが分からなくったって問題ない。ルートキットって何!

もう皆さんもご存じのように世界は一握りの人間によって操作されている。つまり神様ごっこだ。金持ちはどんどん金持ちになるし貧乏人はいつまでたっても貧乏だ・・・貧富の格差が急激に広がっている。

世の中には借金をしていない人間などほとんどいない、住宅ローン・教育ローン・車のローン・家電ローン・・・これらを全てチャラに出来たらどうだろうか・・・つまり富の再分配だ。

こんなこと出来ないと思っているかも知れないが「一人の天才ハッカー」がローンの記録をこの世から抹殺してしまえばいいんだ・・・世界最大の革命だ。これがこのドラマのテーマだね。

世界中の富が再分配出来れば、多くの人々が新しい未来を選択できる。別にハッカーの肩を持つつもりはないが閉塞した社会をリニューアルすることが必要な時期に差し掛かっているのかもしれない。

主人公のエリオット・オルダーソン(ラミ・マレックス)は昼間はセキュリティ・エンジニアとして「オールセーフ」と言う会社で働いている。

ところが夜の顔は天才ハッカーだね。彼は知り合いや気になった会社なんかをハッキングし表向きは何も知らないふりをしているが相手の裏の顔はすべて知っている。

でも彼の精神は壊れかけていて精神科の医師クリスタ(グロリア・ルーベン)の世話になっている。実際、彼の精神は幾つかに分裂しており自分自身を客観的に見ている自分がいる。そしてこのドラマは彼の眼を通して僕らは見ることになる・・・この部分が盲点だ。

サイバーセキュリティ会社「オールセーフ」の顧客には世界一のコングロマリット(複合企業)E-コープがある。E-コープはえげつないM&Aを繰り返し、陰ではEVIL-CORP(悪魔コープ)と呼ばれている。

エリオットの父親や会社同僚で幼なじみのアンジェラ(ポーシャ・ダブルデイ)の母親はE-コープの廃棄物流出事故によって亡くなっている。

このE-コープが大規模なハッカー攻撃に見舞われる。エリオットはこの攻撃をスンでのところで排除し顧客からも「オールセーフ」のCEOギデオン(マイケル・ギル)からも高い信頼を得る。

ところがこの攻撃はMr.Robot(クリスチャン・スレーター)をリーダーとするハッカー集団f・ソサエティによるもので、エリオットも仲間なんだね。

このE-コープを襲ったハッキングはf・ソサエティのダーリーン(カーリー・チャイキン)が作成したものだったんだ。つまりエリオットにとっては自作自演だ。

もう一人の訳の分からない男が出て来る。E-コープの技術担当上級副社長のタイレル・ウェリック(マルティン・ヴァルストロム)だ。彼はエリオットを「オールセーフ」から引き抜こうとする。

でもエリオットは彼に危険を感じて辞退する。タイレルは危険な男で平気で人殺しもしてしまう・・・エリオットの強敵になりそうだ。

僕は第一シーズンしか見ていないが、10話目でまんまとダマされていることが種明かしされる。Mr.Robot=エリオットだ・・・まいったね。もう一度一話から見直してみるとなるほどだ。

まだ、第二シーズンはレンタルされてないけど楽しみだ。アドバイスを一つ・・・一話から順に見て行った方がいいよ。僕は一話・二話がレンタル出来なかったので三話から見たけどチンプンカンプンだった。

第73回ゴールデングローブ賞では「ゲーム・オブ・スローンズ」「アウトランダー」を押しのけて作品賞を獲得している。

TRUE DETECTIVE」「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の製作陣が参加していることを考えると、作品のクォリティーの高さは納得だ。

でも個性の強い作品だから日本でヒットするかどうかは未知数だね。ハッカードラマ「ピエロがお前を嘲笑う」「ブラック・ハッカー」「ブラックハット」なんかも参考にしてね。

泣く子も黙るハッカー映画ベストテン-サイバー戦争に勝ち残れ」もアップしたよ。「ミスター・ロボット シーズン2」も参考にしてね。

TATSUTATSU

海外ドラマ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット シーズン2」レビューと徹底解説:エリオットの真の目的が明らかになるそれは何か?

 

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