サスペンス

映画「ドラゴン・タトゥーの女」感想・評価:40年前に行方不明になったハリエットは生きているのか

サマリー

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『ドラゴン・タトゥーの女』予告編

2012年日本公開のアメリカサスペンス映画、監督はデヴィット・フィンチャー(エイリアン3、セブン、ゴーン・ガール)、主演はダニエル・クレイグ(007シリーズ)、ルーニー・マーラ(her/世界でひとつの彼女)である。

原作はスティーグ・ラーソンの小説「ミレニアム1ドラゴン・タトゥーの女」で、2009年スウェーデンで映画化されている。

このスウェーデン版も世界で大ヒットしており、主演はミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス(プロメテウス)が演じている。両映画の内容は少し異なっている。

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スウェーデン版

『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』予告編

両映画とも見事な出来栄えで、サスペンス映画として第一級品である、是非見比べてみることをお勧めする。このレビューではアメリカ版を取り上げる。

島一つを所有するスウェーデン有数の財閥ヴァンゲル家、この家系はナチスを崇拝する血塗られた歴史を持っている。そして一族にとって忌まわしい事件が未解決のまま40年が過ぎている。

雑誌記者のミカエルはスウェーデンの大富豪から40年前の事件の再調査を依頼される。その事件とは、当時16才になる兄の娘ハリエットが突然行方不明になった不可解な出来事であった。

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彼女は一族の誰かに殺されたと考えられていたが、懸命な捜索にもかかわらず死体は見つからなかった。

ミカエルは助手に天才的なハッカー、リスベットを雇い独自の調査を丹念に行ってゆく。再調査は難行したが、ある一枚の写真が糸口となり、新事実が浮かび上がる。

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果たしてハリエットは誰に殺されたのか、そして新たな新事実とは何なのか、映画を観て頂きたい。

ストーリー

ストーリーを紹介すると、実業家ヴェンネルストレムの違法行為を報道したミカエル(ダニエル・クレイグ)は彼から名誉棄損で訴えられ、敗訴する。

そして彼は雑誌「ミレニアム」の共同経営者の一人であるが、しばらくは引退を余儀なくされる。

ところがスウェーデン有数の大企業の前会長ヘンリック・ヴァンゲル(クリストファー・プラマー)から、ある事件を調査してほしいと連絡がはいる。報酬としてヴェンネルストレムの違法行為の証拠を渡すと言う。

その事件とは、40年前に突然失踪した16才の少女ハリエットの事件であり、その真相を再調査してほしいと言うものであった。ヘンリックはハリエットを我が子の様に溺愛していた、そして自分の人生が残り少ないことを悟り、死ぬまでにどうしても決着をつけておきたい懸案であった。

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ミカエルは過去の捜査をなぞるように再調査を進めてゆく。またヘンリックから秘密の話を聞く、それは昔彼の誕生日には必ずハリエットが押し花をプレゼントしてくれていた、ところが彼女が失踪した今でも、額に入った押し花が届いている。

彼はハリエットを殺した者の仕業ではないかと考えている。

またもう一つの手がかりとして、ハリエットの残した手帳がある、そして最後のページに名前と数字が書いてある・・・・これはいったい何を意味するのか、謎は未だに解けていない。

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ミカエルはハリエットの行動を丹念に調べた結果、彼女と従妹のアニタがパレードを見に外出した時の写真が見つかる。これは彼女が失踪する直前の出来事であった。

ミカエルはもう少し詳しく調べるため、写真撮影をした会社に出向き、当時のフィルムを見る。そこには驚愕の映像が残されていた。

ハリエットが通りの向こう側にいる誰かを見て、恐怖を抱いたと思われる写真が残っていたのだ。彼女はいったい誰を見たのか・・・・。

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そんな時に、ヘンリックが倒れ救急車で運ばれる。ミカエルはもうあまり時間が無いと感じ、助手を雇いたいとヘンリックの弁護士ディルク(スティーヴン・バーコフ)に頼む。

ディルクからミカエルの身辺調査をしたリスベット(ルーニー・マーラ)を紹介される。ミカエルは自分を調べ上げた報告書をディルクから見せてもらう、その内容は自分の肉親や、親友でも知らないことが克明に書かれてあった。(パソコンでもハッキングしなければ分らない情報もあった。)

ミカエルは腹が立ったが、調査の腕は超一流と認めざるを得ないリスベットを雇うことにした。

彼はリスベットにハリエットの手帳に書かれた名前と数字の裏付け捜査を依頼した。彼の推測では、手帳に書かれた名前と数字は、聖書のレビ記のもので、聖書の引用通りに女性が殺害されているのでは無いかと考えている。

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リスベットが調べた結果はミカエルの予想通りであった、女性が聖書のレビ記に書かれている通りの残虐な殺し方で殺人が行われていた。

しかし何故、その事実をハリエットが知っていたのか、そしてその殺人鬼はヴァンゲル一族の誰かなのか。調査が核心に近づいてゆく。

そして次の朝、猫の死骸が、ミカエルの宿舎の玄関の前に置かれていた・・・・・これは警告なのか。

ネタバレ

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ハリエットが写った写真をよく観察すると、彼女の背後から誰かがパレードの写真を取っているのが分かる。この写真を取っていた人物が特定できれば、ハリエットが誰を見たのか分る。

写真を取っていた女性が見つかり、写真も入手出来たが、ハリエットが見た人物の特定が困難を極めた。

ミカエルはヴァンゲル一族を調べようと、一族所有の島を調査するが、猟銃で狙われ弾が頭をかすめて怪我をする・・・・・これは完全に警告なのか。

宿舎に戻るとリスベットが居て、キズの治療してくれた、そして彼女はミカエルとベッドを共にする。

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リスベットが殺された女性たちの場所と時間から、そこにヴァンゲル一族の誰がいたのか突き止める。何と殺人事件が起こった当日近くにいたのは、現会長のマルティン・ヴァンゲル(ステラン・スカルスガルド:グッド・ウィル・ハンティング)とハリエットの父親ゴットフリード・ヴァンゲルであった。

しかし不思議なのは、ゴットフリードの死後においても、女性の殺人事件は続いている・・・・・何故なのか。リスベットはさらに調べを進めると、ゴットフリードの息子マルティンに行き当たる。

そしてハリエットがパレードの通りの向う側に見たものは、マルティンであった。彼は学校の寄宿舎に住んでいたのだが帰って来たようであった。彼女は父ゴットフリードと同じく兄のマルティンも殺人鬼であることを知っていたのだ。

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ミカエルも別の捜査でマルティンを疑う、そして彼の屋敷を訪問する、彼は不在であったが屋敷を調べているうちにマルティンが屋敷に帰って来る。

ミカエルはマルティンに見つかり秘密の部屋に連れてゆかれる、部屋に入ったところ麻酔ガスが噴射し彼は捕えられてしまう。

この秘密の部屋は、生きた人間を処理する部屋であり、何人もの女がここで殺された悪魔の部屋であった。マルティンは生きた女を惨殺することによって快感を得る異常者であった。そして死体は島の沖合に巧妙に捨てるため今まで見つからなかった。

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ミカエルがマルティンに殺されそうになった時、リスベットが現れミカエルの命を救う。彼女はマルティンをゴルフクラブで後ろから強打する。

怪我を負ったマルティンは車で逃走しようとする、彼女はバイクで後を追う、そしてハンドル操作を誤ったマルティンの車は横転し、ガソリンに引火した車もろとも彼は焼死する。

ミカエルはハリエットを殺したのはマルティンではないと言う、それでは彼女は生きているのか・・・・・。彼女がマルティンから逃げることが出来たのであれば、彼女と仲の良いアニタが居場所を知っているのではないかと気付く。

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ミカエルはアニタに会うためロンドンに行く、彼女と面会するもなかなか核心に触れようとしない。ミカエルは自分がマルティンに殺されそうになった事実を告げると、彼女は驚き話し始める。

アニタは実はハリエットであった、彼女はアニタの車のトランクに隠れ島を脱出し、アニタの婚約者と偽装結婚をしてロンドンに逃げていた。

アニタ夫婦は20年前に交通事故で亡くなっていたが、ハリエットは今でもアニタの名前で暮らしている。

彼女は酒に酔って自分を襲ってくる父ゴットフリードを船着き場で突き落とし、殺害していた。その一部始終を兄のマルティンに見られ、兄に逆らうことが出来ない奴隷の様な生活をしてきた。

そしてしマルティンから必死で逃げだす。マルティンが死んだのが分かり安心し、逃げる必要もなくなったようである。

これが全ての真相でヘンリックの調査依頼は終了した。

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ミカエルは約束通りにヘンリックからヴェンネルストレムの違法行為の証拠を受け取ったが、35年も前の資料で役に立たない、彼はヘンリックにいっぱいくわされたことになる。

しかしリスベットがヴェンネルストレムのPCをハッキングして得られた情報を元にミカエルは彼と戦うことを決意し実行する、しかし悪い奴らはいつもの通り雲隠れする。

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ところがリスベットが架空の女に成りすまし、20億ユーロの金をケイマン諸島の口座からスイスの口座へ移したことによって、ヴェンネルストレムが金を横領したと疑われマフィアに殺される・・・・・リスベットの凄さ、恐ろしさが分かる。

 

レビュー

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ハリエットはアニタと偽って40年間も生きてきたわけだが、実際問題としてそんなことが出来るんだろうか、あれだけ警察を動員しての調査では網にかからない方がおかしい。

スウェーデン版ではアニタは生きているしハリエットはやはりアニタと名乗ってオーストラリアに隠れている。こちらの方が信憑性が高いような気がする。

まあとにかく複雑な物語なので2回ぐらい見ないと分らない、でも2回観ても面白いので時間の無駄にはならないと思う。

ミカエル役のダニエル・クレイグが実にいい、ジェームス・ボンドの様に強くはないが、女に弱い敏腕記者をうまく演じている。また、小さくキャシャなルーニー・マーラも魅力的なリスベットを演じている・・・・・本当にこんな女がいたら男などひとたまりもないね。

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