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海外ドラマ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット シーズン2」レビューと徹底解説:エリオットの真の目的が明らかになるそれは何か?

サマリー


2015年から全米公開のハッカーを中心としたサイバー・サスペンス シーズン2
製作者 サム・イスマイル(MR.ROBOT/ミスター・ロボット
出演 ●ラミ・マレックス(ナイトミュージアムシリーズ、MR.ROBOT/ミスター・ロボット
●クリスチャン・スレーター(薔薇の名前、トゥルー・ロマンス、インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアMR.ROBOT/ミスター・ロボット
●カーリー・チャイキン(MR.ROBOT/ミスター・ロボット
●ポーシャ・ダブルデイ(her/世界でひとつの彼女
●マルティン・ヴァルストロム(MR.ROBOT/ミスター・ロボット

シーズン2の予告編だ。

海外ドラマ『MR ROBOT/ミスター・ロボット シーズン2』予告編1

シーズン3の予告編だ。

Mr. Robot Season 3 Trailer (HD)

 

シーズン1については「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」を参考にしてほしい。もうすでにシーズン3まで放映されて、シーズン4の製作が決まっている。このドラマは製作者と視聴者の頭脳戦だ。見てる方は先読みが出来るのか、それとも予想のつかない展開で完全に翻弄されるのか、あなたも挑戦してほしい。

ここに出て来るエリオット・オルダーソン(ラミ・マレック)は天才ハッカーだが精神が壊れかけている。彼は我々視聴者を友達扱いし「やあ、君」と声をかけて来る。彼は人づきあいが嫌いで「社会不安障害」を患っている、だから仮想空間上に友人を作らざるを得ないのか?

MR.ROBOT(クリスチャン・スレーター)はハッカー集団「f・ソサエティ」のリーダーだ。彼は世界最強のコングロマリット(複合企業)E・コープのサーバー(金融データ)を破壊し、誰しもが持っている借金やローンをチャラにしようと考える。

シーズン1の結末でMR.ROBOT=エリオットであることが種明かしされる。MR.ROBOTはE・コープの産業廃棄物流出事故が原因で亡くなっている父親の姿をしている。そしてエリオットの脳に巣食い人格を分裂させてしまう。

我々視聴者は精神が壊れかけたエリオットの眼を通して物語を見ることになる。従ってダマされまいと画面を食い入るように見ても結局ダマされる・・・気違いにはついてゆけない。

このドラマを見る方法はエピソードの順番にまず一通り見てから、もう一度最初から見返すことだ。2回目を見ることによって伏線が浮かび上がる。そしてその伏線が何を意味しているのか後で気づく。

製作者のサム・イスマイルは突飛なアイデアを持って僕らを煙に巻く。だから次に何が出て来るのか予想がつかない。シーンの一部はエリオットの幻想世界であることを忘れてはいけない。このシーズン2を見たが何が言いたいのかさっぱりだ。

しかしこの分からないところが次のシーズンで明らかにされると思う。だから中毒患者のように次が見たくなる。次を見てもさらにその次へと。まるでチェーンスモーカーだ。

シーズン2はMR.ROBOT=エリオットが夢・理想と考えていた、E・コープのサーバー(金融データ)が破壊された世界(5/9事件)から始まる。

理想を追い求めてローンをチャラにしたつもりだが世の中は明るくならない。それどころか電気の供給が不安定になり町はパニック状態だ。さらにクレジットカードが使えず電子機器の誤作動など秩序が乱れ混沌とした灰色の世界が待っていた。

「f・ソサエティ」メンバーの一部は殺され散り散りとなる。そしてFBIの有能な捜査官ドミニク・ディピエッロ(グレイス・ガマー)に追い詰められる。結局彼らがしたことは何だったのか・・・。

しかし、エリオットは意に反し、次の「第2段階の攻撃」を開始する。その攻撃とは、そしてタイレル(マルティン・ヴァルストロム)は生きているのか・・・。

シーズン2の見どころと疑問点

世界最強のコングロマリットE・コープへのサイバー攻撃が行われた。この攻撃を世間では5/9攻撃(5月9日に攻撃が始まった)と呼んでいる。これによってE・コープの金融データーは破壊され、世界中にパニックが広がる。首謀者はE・コープの元技術担当上級副社長タイレル(マルティン・ヴァルストロム)と「f・ソサエティ」と断定されている。

ドミニク(グレイス・ガマー)を中心とするFBI捜査官は犯人を逮捕しようと調査を開始する。E・コープの攻撃の起点となったのは、この会社と取引関係のあるサイバーセキュリティ会社「オールセーフ」のネットワークであった。

このため「オールセーフ」のCEOギデオン(マイケル・ギル)が疑われるが彼は被害者だ。でもそのギデオンも異常者に撃ち殺される(タイレルに排除されたのか?)。攻撃の起点を作ったのはエリオットの幼馴染アンジェラ(ポーシャ・ダブルデイ)で彼女の母親はE・コープの廃棄物流出事故によって亡くなっている。

アンジェラはコルビーの力によってE・コープに転職していた。エリオットは彼女の証拠を消す為、E・コープ取り調べ中のFBIのパソコンに電池式の中継局「フェムトセル」を設置する。

これによってスマートフォンがハッキング出来FBIの通話傍受が可能となる。また、万一見つかってもメモリーが自爆するよう設定してある。FBIの情報が、「f・ソサエティ」に筒抜けになる(中華系ハッカー集団「ダークアーミー」にも情報は流れる)。そしてビデオ映像は消去されアンジェラの痕跡はなくなる。

FBIは5/9攻撃がE・コープ北京支部のサーバーで発生しており、ドミニク達FBIの一群が調査に向かう。対応してくれたのは中国のチャン国家安全部長(B・D・ウォン)である。しかし彼の裏の顔は中華系ハッカー集団「ダークアーミー」のボス ホワイトローズか?。

E・コープ北京支部にテロリストが2名機関銃を持って侵入しFBI捜査官を撃ち殺す。ドミニクは運よく難を逃れたが多くの捜査官が殉職した。もう調査どころではないFBIは北京から撤収する・・・。

シーズン2はエリオットとタイレルの動静が見どころだ。エリオットはいったい何処にいるのか次に何を実行しようとしているのか、そしてタイレルは生きているのかその潜伏先は・・・。MR.ROBOTはそれを静観しているだけなのか?

さらに重要になってくるのが中華系ハッカー集団「ダークアーミー」の存在と「f・ソサエティ」とのかかわり。そしてボス ホワイトローズの正体と野望、彼は中国国家をも動かす巨大な力を何故持っているのか。

そして次の疑問点が浮かび上がってくる。

1.エリオットとホワイトローズとの関係は(ホワイトローズはエリオットを天才と崇拝している)?
2.E・コープのCEOプライスとチャン国家安全部長との関係そして「ダークアーミー」ともつながっているのか?
3.タイレルが電話で話していたジェームズとは?
4.タイレルの妻ヨアンナが雇っている殺し屋は、そして彼女の正体は?
5.ロメロは誰に何故殺されたのか?(単に流れ弾に当たっただけらしい)
6.ホワイトローズは何故ドミニクを殺さずに生かしたのか?
7.エリオットはタイレルを殺したのか(生きているらしい)、落ちていた薬きょうは何を意味するのか?

8.ホワイトローズはアンジェラを殺さず何故拘束したのか?
9.ドミニクは何故「f・ソサエティ」組織の全貌を知っていたのか、誰が彼女にリークしたのか?
10.ドミニクはダーリーンに何故「f・ソサエティ」の捜査状況を明かしたのか?
11.刑務所で一緒のレオンとは何者なのか?
12.チャン国家安全部長とホワイトローズは同一人物か?
13.エリオットの目標とホワイトローズの目指す方向は異なっているのか?
14.最終的にはアメリカと中国の戦いになるのか?

などなど上げたらきりがない、これらが徐々に種明かしされてゆくと思う。

シーズン2のネタバレ

MR.ROBOTはエリオットがタイレルをダーリーン(カーリー・チャイキン)がポップコーンに隠した拳銃で撃ち殺したと言う。しかし、彼は生きているようだ。だからこのMR.ROBOTの話はでっち上げだ。もう既にエリオットの人格とMR.ROBOTの人格は分裂してしまっている。

エリオットの動静だが、彼はハッキングの罪で刑務所に入れられていた。刑務所で彼を守るのはレオン(ジョーイ・バッドアス)と言う男で、ホワイトローズとつながっている。18か月の刑期ではあったが86日間で出所する・・・ホワイトローズが陰で動いたのか?

ダーリーンはFBIが令状なしで国民300万人を監視していた「ベレンスタイン作戦」を暴く。これによってFBIは蜂の巣をつついたように混乱する。「スノーデン」の暴露と同じだ。しかしこの暴露は本当の使命(「第2段階攻撃」)の時間稼ぎに過ぎない。

FBIの通話傍受の情報から彼らは「f・ソサエティ」のメンバーを17人に絞り込んでいることが知れる。一名ロメロが殺されているから実質16名だ。モーブリーはFBIの尋問を受けたことからトレントンを連れて逃げる。しかし二人の前に何故かレオンが姿を見せる。

E・コープのCEOプライスとホワイトローズは繋がっている。E・コープの前CEOレスター・ムーアはホワイトローズの計画を中止しようとしたため殺された。彼女はペット化計画なるものを推進しようとしていた。プライスはチャン経由で中国政府に支援を要請し2兆ドルの無利子融資を受けることになった・・・これは中国のワナか?

アンジェラはホワイトローズに拘束され、彼女の信念を問われる。一時 自首を考えたアンジェラだったが翻意する。アンジェラとホワイトローズとの間にどんなやり取りがあったのか。

ダーリーンとドミニクは「ダークアーミー」に殺されかかった。ドミニクは彼女に「f・ソサエティ」組織の全貌が明らかになっていることを知らしめる。ドミニクはダーリーンを使って黒幕をあぶりだそうとしているのか?

レオンから言われたとおりに、二日後に手紙がエリオットに届く、その手紙を解読すると電話番号が現われた。そこに電話し、言われた場所で車に乗ると後から死んだと思われたタイレルが乗り込んでくる。

タイレルはエリオットを目標が同じ同志だと言う。そしてあるビルに入って行くとそこでは「第2段階攻撃」が準備されていた。そしてその「第2段階攻撃」案を作成したのはエリオットだった。

「第2段階攻撃」案とはアンジェラがE・コープに設置した「フェムトセル」を使ってマルウェアを送り込み、無停電電源装置の安全制限を無効化する。そしてバッテリー室の蓄電池を過充電にして水素ガスを発生させ、スパークを起こせば爆発する。

E・コープはデータベースを再構築するため、不動産取引記録などの書類を一カ所に集めようとしていた。このビルを書類とともに破壊すればデータの再構築は不可能となる。この「第2段階攻撃」はMR.ROBOTをリーダーとしてタイレルとホワイトローズが共謀したものだ。

エリオットはビルを破壊すれば多くの人々が死ぬ、当然抵抗することが予想される。案の定、彼はこの攻撃を阻止しようとしてタイレルに撃たれる。アンジェラからタイレルに電話が入り、エリオットのもとに駆け付けると言う。アンジェラもタイレルもエリオットを愛していた。

銃弾に倒れたエリオットはどうなるのか、そして「第2段階攻撃」は実行されるのか・・・。

レビュー

MR.ROBOTとエリオット(彼の良心か?)は分裂してしまっている(解離性同一性障害か?)。一部の人々が全世界を牛耳っている世の中を変えようと彼は行動する。彼は天才的なハッキング手法を使って金融データーを全て破壊し、ローンがチャラになれば新しい平等で生きがいのある世界が待っていると考えている。

しかし、その手段が中華系ハッカー集団「ダークアーミー」と組むことによって、人殺しのテロにまで発展してしまう。それだけでは視聴者の共感が得られない。誰しもテロリストを応援しないからだ。だから今後の展開でエリオットの目覚めた良心がタイレルやホワイトローズにどう敵対してゆくのかが見ものだ。

今や、ミサイルや戦闘機による戦争は時代遅れかも知れない。今後は、サイバー戦争が主流になる。そういう意味ではアメリカは中国・イラン・ロシアと水面下でサイバー戦争を繰り広げている。

このドラマでは中国がアメリカを乗っ取ろうとする場面が想定されているのか、既にシーズン3が公開されているからDVDのレンタルが待ち遠しい。楽しみに待つことにしよう。どんな突飛なストーリー展開が飛び出すのか、それを先回りして予想するのが醍醐味だ。

この頭脳戦的ドラマは製作者のフェイクを我々視聴者がどう見抜くかがキモとなっている。逆に簡単に先が見えてしまえば楽しみが半減する。

このドラマには強烈な個性を持った三人の女ドミニク(グレイス・ガマー)、ダーリーン(カーリー・チャイキン)、アンジェラ(ポーシャ・ダブルデイ)が出て来る。彼女らの上から目線で頼りない男たちをいたぶる場面が実にいい。この女のバトルは誰が勝つのか見どころだ。

次に妻子がありながら上司の奥さんと不倫し、絞殺すタイレル(マルティン・ヴァルストロム)がぶっ飛んでいる。しかもこいつはエリオットを愛しているとのたまう。バイセクシャルなのか?

次にホワイトローズ(B・D・ウォン)はゲイらしい。B・D・ウォンは私生活でもゲイと言う事で、適材適所の配役には唸らせられる。彼女はエリオットに特別な感情を抱いているのか。

また、顔中目玉のエリオット(ラミ・マレック)はアンジェラが好きらしいが彼もバイセクシャルなのか?一体、誰が敵で誰が味方なのか混沌としてくる。さらに裏切ったり裏切られたりと、ワザと先を読ませないようにしているのか・・・今夜も頭の体操をさせてもらいました。

TATSUTATSU

海外ドラマ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」感想・評価‐視聴者もダマすつかみどころのないドラマだ

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