サマリー
★★★☆☆(お薦め)
2017年ネットフリックスで放映されたアメリカ犯罪スリラー
製作 ジョー・ペンホール
監督 デビット・フィンチャー(エイリアン3、セブン、ファイトクラブ、ソーシャルネットワーク、ドラゴン・タトゥーの女、ゴーン・ガール)他
原作 ジョン・E・ダグラスとマーク・オルシェカー「マインドハンター:FBIのエリート連続犯罪ユニットの内部」
出演 ●ジョナサン・グロフ
●ホルト・マッカラニー
●ハンナ・グロス
●アンナ・トーヴ
シーズン2
企業のトップには少なからずサイコパス(反社会的人格、或いは良心の欠如、感情が薄っぺらい人達)がいると言われる。人間が人間を査定する世界ではサイコパスの方が能力を発揮するかもしれない。僕は感情が邪魔して人間を査定することなど出来ない。会社のトップに立つ人などはそれを冷淡にやらなければならない。
アメリカではサイコパスは人口の数%いると言われている。日本ではそれより少なく1%程度らしい。つまり人口10万人の都市には彼らが1000人もいると言うことだ。
「猟奇的なシリアルキラー、エド・ゲイン」
しかし、彼らが全員シリアルキラー(連続殺人鬼)になるかと言うとそういうわけでもない。その中のほんの一握りが異常犯罪を起こす(一説にはアメリカ全体で100人足らず)。猟奇的なシリアルキラー、エド・ゲインが有名だ。彼が直接殺害したのは2人らしいが、墓場から女性の死体を掘り起こして、その死体でランプシェードやブレスレット、ベルト、胴着などを作っている。
「巨体・高IQのシリアルキラー、エド・ケンパー」
また、このドラマに出てくるエド・ケンパーは2mを超す巨体とIQ145を誇る頭脳を持っている。彼は1972年~1973年にかけてカルフォルニア州で少女など10人を殺害している。これらの殺人についてはあまりにも無残で書くに堪えない。
誰しも彼らの心の中の「闇」をのぞいてみたいと思う。表面的には彼らは異常人には見えない。しかし、彼らの仮面の下には「狂気」が潜んでいる。「普通」と「狂気」はどんなスイッチで切り替わるのか。そして、シリアルキラーの種類「秩序型」「無秩序型」「混合型」とは。何故「混合型」が一番ヤバくて捕まりにくいのか。
一見地味なドラマのように見えるが実在のシリアルキラーが登場し、彼らの恐ろしさを見せつけられる。派手な演技やアクション、凄惨な殺人現場などの描写が無いにも関わらず、この地味でオーソドックスなタッチが返ってちびりそうな恐怖を誘う。
「フェチズム猟奇殺人者ジェリー・ブルードス」
このドラマのメイン監督は、あの「セブン」「ドラゴン・タトゥーの女」「ゴーン・ガール」のデビット・フィンチャーだ。だからこれだけ評価が高い。評判がいいにも関わらず、残念ながらシーズン2で無期限の中断だ。果たしてシーズン3はあるのか・・・。メインキャストは契約解除されている。再開されても同じメンバーが揃うとは限らない。しかし、これだけ魅力ある作品は続けてほしいね。
話のプロットを少し紹介すると。時代設定は1977年~1980年だ。FBI行動科学課のホールデン・フォード(ジョナサン・グロフ)とビル・テンチ(ホルト・マッキャラニー)そして心理学者のウェンディ・カー博士(アンナ・トーヴ)は犯罪者のプロファイリング(犯罪の性質や特徴から行動科学分析を行い、犯人の特徴を推定する。)手法を試行錯誤しながら確立してゆく。
彼らは「相手を知らずにどうやって先手がうてる」を合言葉に全米でも最強・最悪のシリアルキラーたちにインタビューを繰り返す。殺人鬼たちは簡単には正体を現さない。他愛ない話から少しづつ彼らの奥底に入り込む。そして殺人を犯す動機を念密に調査、彼らを類別し、犯罪捜査に役立てる。
しかし、殺人鬼の心の「闇」に触れることによって自分たちの心も虫食まれてゆく・・・。捜査官たちはそれでも犯罪者の「闇」を解き明かすことに挑戦してゆく。その「闇」は先天的なものか、後天的なものか或いは精神病なのか。
このドラマの中で「フェチズム猟奇殺人者ジェリー・ブルードス」なんか一見すると普通の隣のおっさんだ。妻も二人の子供もいる。ところがこれが恐ろしい殺人鬼だ。殺した女性のハイヒールを履いた足首を切断し、冷凍庫の中に隠している。
外見ではその人間がサイコパスかどうかは判断できない。日本人にサイコパスは少ないと言われるが僕は長いこと生きているからこいつらに出会っている。奴らに良心はない。いくつか特徴を記しておく、こいつらに捕まらないことを祈っている。
●平気でうそをつく奴
●責任感が欠如している奴
●協調性がまるでなく感情が薄っぺらい奴
●口が達者で自己中心的な奴
●衝動的な行動をとる奴
●常に刺激を追い求めている奴
●高圧的に出たり被害者ぶったりする奴
TATSUTATSU
「Netflix(ネットフリックス)オリジナル作品・配信映画お薦め」
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