宇宙はもの凄く神秘で僕らの心を掴まえ離さない。この広大な宇宙に青い星 地球があって、その表面に僕らが暮らしているなんて想像がつかない。
過去から宇宙映画はいっぱい作られてきたけど、人間の想像力は光りさえも追い越している。でも現実には月に行くのが精一杯だ。近くの火星なんかでも今の技術だと往復1年以上かかるらしい。
今回、宇宙映画を11本ほど選んだが、今後も面白い映画があれば加えてゆきたい。でも今だに1968年に作られたスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」を超える作品が出て来ていないのが寂しいね。彼が完璧な宇宙映画を作ってしまった。
映像技術は進歩しても宇宙の神秘をうまく表現した映画が少ない。逆に「スター・ウォーズ」などの宇宙活劇や「エイリアン」などのスペースホラーは隆盛だ。
宇宙人が出て来る映画は「恐ろしい地球外生命体映画ベスト20」をエイリアンが出て来る映画は「エイリアン・プレデターの全てが分かるお薦め映画ベストテン」を隕石などが地球を襲うSFパニック映画は「お薦めSFパニック映画ベスト20」を参考にしてほしい。
地球人は宇宙からやってきたのか(生物の種も含めて)、それとも45億年かけて単細胞生物から進化してきたのか、はっきりする時が来るのか・・・。それまでは楽しい宇宙映画を見て待つしかないね。
第13位 アド・アストラ
2019年9月20日日本公開のアメリカ制作SF宇宙映画
監督・脚本・政策 ジェームズ・グレイ(アド・アストラ)
出演 ●ブラッド・ピット(セブン、12モンキーズ、フューリー、アド・アストラ)
●トミー・リー・ジョーンズ(逃亡者、メン・イン・ブラックシリーズ、ノーカントリー、リンカーン、ジェイソン・ボーン、アド・アストラ)
●リヴ・タイラー(アルマゲドン、ロード・オブ・ザ・リングシリーズ)
●ルース・ネッガ(アド・アストラ)
●ドナルド・サザーランド(M★A★S★Hマッシュ、1900年、SF/ボディ・スナッチャー、鑑定士と顔のない依頼人、アド・アストラ)
「アド・アストラ」とは「星々へ向かって」という意味だ。この映画は派手な予告編の割には実際に見てみると印象が全く異なる。宇宙を舞台にした父と息子の葛藤の物語といった方が良い。静かな心理サスペンスだ。
アクションやロケット発射・宇宙の素晴らしい映像よりも主人公の心の内面に重点が置かれ描かれている。「スター・ウォーズ」系と言うより「2001年宇宙の旅」系のような現実味がある。宇宙版「地獄の黙示録」ともいえる。
このドラマは僕が考えるに今から100年後くらい先を想定しているのではないだろうか。だから現在の宇宙技術の延長線上でストーリーが組み立てられている。
僕は面白かったけど退屈だと思う人もいるかもしれない。実は「2001年宇宙の旅」を最初に見たときは難解でつまらなかった。ところがこの映画は何年たっても古臭さを感じない。「アド・アストラ」はそんな映画かもしれない。
映画を見ていると宇宙には知的生命体などいないのではないかと感じさせる。人類が宇宙で唯一の知的生命体なのかもしれない・・・ひとりぼっちだね(ひょっとしたら当たっているかも)。
話のスジを少し紹介すると。人類は資源や地球外知的生命体を求めて活動範囲を宇宙へと拡大していた。「リマ計画」と称して地球外生命体の探索に出た宇宙船が16年後に消息を絶つ。ところが最近になってこの船が海王星近くで発見される。
この船の司令官クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)はロイ少佐(ブラッド・ピット)の父だ。父は母と息子を残したまま旅立っている。仕事に熱中するあまり家族を捨てたも同然だ。そのクリフォードが生きているらしい。
ロイは上層部から「父を探せ」「謎を追え」「必要であればリマ計画を破壊しろ」と命令を受ける。クリフォードは宇宙で危険な実験をやっているようだ。そのためこれによる「サージ(電気嵐)」が地球を襲う。このままでは太陽系のあらゆる生命体が滅んでしまうと危機感を持っていた。
ロイはまず月に向かって旅立つ。果たして生きている父を見つけそして、父を地球に連れ戻し、危険な「リマ計画」を停止させることが出来るのか・・・。
詳細は「アド・アストラ」を見てね。
第12位 ファースト・マン
2019年2月日本公開のアメリカ製作ヒューマンドラマ
監督 デイミアン・チャゼル(セッション、ラ・ラ・ランド、ファースト・マン)
出演 ●ライアン・ゴズリング(きみに読む物語、ドライヴ、ラ・ラ・ランド、ブレードランナー2049、ファースト・マン)
●ジェイソン・クラーク(猿の惑星:新世紀、ターミネーター:新起動/ジェニシス、エベレスト3D、ファースト・マン、ウィンチェスターハウス)
●クレア・フォイ(ファースト・マン、蜘蛛の巣を払う女)
●カイル・チャンドラー(地球が静止する日、ゼロ・ダーク・サーティ、マンチェスター・バイ・ザ・シー、ファースト・マン、ゴジラ キング・オブ・モンスターズ)
●コリー・ストール(アントマン、ファースト・マン)
ドキュメンタリータッチの重苦しい映画だ。何故なら「本当に月に行って帰ってくることが出来るのか」と視聴者を不安におとしいれる演出がなされているからだ。そして月面着陸の史実を淡々と忠実に再現しようとした努力が見られる。
ニール・アームストロングは冷静で寡黙な男だ。彼の内面に主眼をおいて作られている。そして視聴者が彼に成り切ってアポロ11号で月に向かい、そこに降り立つ疑似体験も出来る。映像だけでなく音響も凄い。やや地味だがお薦めだ。
一般的には第三者目線、或いはドローン映像のように俯瞰的に撮影される。しかし、この映画では一人称視点が多く、僕らはアームストロングの目を通して宇宙や宇宙船内部の計器類、隣の同僚を見ることになる。これがたまらない魅力だ。
派手さは無い。そして結末も分かっているからサスペンス要素も少ない。しかし、この信じられないミッションを成し遂げたアームストロングとはどんな男でどんな苦悩をしたのかが伝わってくる。
アカデミー賞監督のデイミアン・チャゼルが前2作とガラリと変わるテーマに挑戦し成功したように思える。彼はこの映画で「観客をブリキ缶のようなコクピットに入れたい」と主張している。それにライアン・ゴズリングの抑えた演技も見逃せない。
話のスジを少し紹介すると。ニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)は民間のテストパイロットだ。彼はNASAの宇宙飛行士に応募する。採用され、ヒューストンの有人宇宙センターで訓練が始まる。
宇宙競争ではソ連にいつも出し抜かれていた。指揮官のディーク・スレイトン(カイル・チャンドラー)は我々は月に人を送り込むと宣言する。詳細は「ファースト・マン」を見てね。
第11位 パッセンジャー
2017年公開のアメリカ宇宙SF映画
監督 モルテン・ティルドゥム(イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密、パッセンジャー)
出演 ●ジェニファー・ローレンス(ウィンターズ・ボーン、X-MENシリーズ、ハンガーゲームシリーズ、世界にひとつのプレイブック、パッセンジャー)
●クリス・プラット(ゼロ・ダーク・サーティ、her/世界でひとつの彼女、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ジュラシック・ワールド、マグニフィセント・セブン、パッセンジャー)
●マイケル・シーン(アンダーワールドシリーズ、パッセンジャー)
●ローレンス・フィッシュバーン(地獄の黙示録、プレデターズ、バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生、シグナル、マトリックスシリーズ、ハンニバル、パッセンジャー)
宇宙を舞台にした「男と女の究極の愛」が描かれたドラマだ。抜群の映像美と巨大なセットが観る者をうならせる。
超巨大、宇宙船アヴァロン号は5,000名の乗客と258名のクルーを乗せ、ホームステッドⅡ惑星に向かっていた。地球始まって以来の巨大な人類移住プロジェクトなんだ。
目的の惑星まで120年かかる旅だ。乗客たちは冬眠ポッドの中で眠っている。ところが如何したわけかジム(クリス・プラット)だけが目覚めてしまう。
彼は広大な船内を探してみるが人は誰一人起きていない、唯一の話し相手はバーテンダーのアーサー(マイケル・シーン)だけど彼はアンドロイドだ。
一度冬眠ポッドから出てしまうともう二度と眠ることは出来ない。彼は一年間一人で過ごすが、気が狂いそうなほど耐えられなくなる。
彼は禁を破ってオーロラ(ジェニファー・ローレンス)を起こしてしまう。彼女はあと89年間もここで暮らさなければならないとこを悟って絶望する。
二人は協力し合って生きてゆこうとするが、船内の機器が誤作動を起こし始める。果たしてジムは何故、起こされたのかそして船内で起こっている異常の原因は何なのか・・・。
詳しいレビューは「パッセンジャー」を見てね。
第10位 サンシャイン 2057
2007年日本公開のイギリスSF映画
監督 ダニー・ボイル(28日後る...、スラムドッグ$ミリオネア、トランス)
出演 キリアン・マーフィー(インセプション、レッド・ライト、トランセンデンス、白鯨との闘い)
真田広之(ラストサムライ、ウルヴァリン:SAMURAI)
ミシェール・ヨー(007トゥモロー・ネバー・ダイ)
真田広之さんが宇宙船の船長をやっている。
凄いと思ったら、ドラマの中ですぐに死んじゃった・・・・やっぱりなー。
西暦2057年、太陽の活動が低下し、地球が凍りついてしまう。人類は最後の賭けに出る。
宇宙船イカロス2号を打ち上げ、宇宙船に取り付けられた巨大な核弾頭を太陽に向かって発射する。
そして死にかけていた太陽をよみがえらせる計画だ。
ところが7年前に消息を絶ったイカロス1号から救難信号を受け取る。
彼らはイカロス1号にドッキングするのだが、とんでもない恐ろしい災難が待ち受けていた。
8人いた乗組員はトラブルによって4人になってしまう。ところがコンピューターは船内に5人の人間がいると言う。
5人目の人間は亡霊なのか・・・・。また物理学者のキャパ(キリアン・マーフィー)は困難を乗り越えてミッションを無事終了することが出来るのか・・・人類の存亡は彼にゆだねられている。
イカロス1号からイカロス2号に何かが乗り込んでいるんだね、最後の方は恐ろしいホラー仕立てになっている。
とにかく初めから最後まで熱い映画だ・・・真夏には向かないドラマかな。
第9位 月に囚われた男
2010年日本公開のイギリスSF映画
監督 ダンカン・ジョーンズ(ミッション:8ミニッツ)
出演 サム・ロックウェル(グリーンマイル、コンフェッション)
実に恐ろしい究極のブラック企業が出てくるんだ。
監督のダンカン・ジョーンズはデヴィット・ボウイの息子なんだ、才能ある若手監督だ。
宇宙飛行士のサム(サム・ロックウェル)は地球のエネルギー源であるヘリウム3を採掘するため一人で月に送り込まれている。
雇い主はルナ産業で契約期間は3年である。あと二週間で地球に戻り、妻のテスと3才の娘イヴに会えると思うと心が張り裂けそうだ。
いつも妻から送られてくる録画映像だけが彼の心の支えである。
ところが最近体調がすこぶる悪い、風邪でも引いたんだろーか?頭痛と幻覚に悩まされる。
彼はヘリウム3の採掘作業中に事故を起こしてしまう。
そして月面基地で治療をしていると、そこには自分とうり二つの男がいた。
若い彼は名前をサムと言い、3年の契約期間でここに派遣されてきたと言い張る・・・・全く自分と同じだ。
病気がちなサムは人工知能のガーティに無理を承知で自分の自宅にテレビ通信をする。
画面に出てきた若い娘はイヴと言い、母親のテスはかなり前に亡くなっていると信じられないことを言う。
彼らはサムのクローン人間たちなのか、そして会社は彼らをだまし死ぬまでただ働きさせているのか・・・。
死にかかっているサムと若いサムは協力し合って、真相を解明してゆく。
とにかくひどい会社だ、クローン達を死ぬまでだましてこき使うとは・・・皆さんも気を付けましょうね。
第8位 オデッセイ
2016年日本公開のアメリカSF映画
監督 リドリー・スコット(エイリアン、ブレード・ランナー、ブラック・レイン、ブラックホーク・ダウン、プロメテウス、エクソダス:神と王)
原作 アンディ・ウィアー「火星の人」
出演 マット・デイモン (グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち、プライベート・ライアン、ボーンシリーズ、インターステラー、グレートウォール、ジェイソン・ボーン)
ジェシカ・チャステイン(ゼロ・ダーク・サーティ、インターステラー、クリムゾン・ピーク)
クリステン・ウィグ(LIFE!、her/世界でひとつの彼女)
ジェフ・ダニエルズ(スピード)
マイケル・ペーニャ(フューリー、アントマン)
ショーン・ビーン(ロード・オブ・ザ・リングシリーズ)
この映画は面白そうだったので、映画館に急いで駆け付けた。
火星に一人取り残されたマーク・ワトニー(マット・デイモン)が自力で生き抜いてゆくドラマだ。そして地球では彼を救出するためのプロジェクトが始動する。
悪い映画ではないけどマーク・ワトニー(マット・デイモン)があまりにもポジティブ過ぎて残念ながら感情移入出来なかった。
マークは火星での任務中に砂嵐(火星には大気がほとんどないのに砂嵐なんて起きるの?)に巻き込まれ行方不明になってしまう。
そして火星調査隊はマークが死んでしまったものと思い、地球への帰還の途に就く。
ところが植物学者のマークは生きていた。彼は火星基地で次の宇宙船が来るまで生き抜こうとする。
基地内に火星の砂を持ち込み、隊員たちの排せつ物を利用してジャガイモを作る。
また、昔火星に送り込まれた探査機を使って地球との交信も試みる。
地球では、マークが生きていることが火星の衛星画像で確認される。そして彼を地球に連れ戻す為のプロジェクトがスタートされる。
ところが、火星に向けた食糧・資材運搬用ロケットが空中で爆発してしまう・・・・万事休すだ。
あとは、地球に戻ってくる宇宙船アレス3を火星に引き換えさせるしか方法がない・・・果たしてマークを助けることが出来るのであろーか。
詳細なレビューは「オデッセイ」を観てね。
第7位 サイレント・ランニング
1978年日本公開のアメリカSF映画
監督 ダグラス・トランブル(SFXの技術者:2001年宇宙の旅、ブレードランナーなどを手掛けている)
出演 ブルース・ダーン(ジャンゴ 繋がれざる者)
こんな映画知らないぞと言う人が多いかもしれない。
ダグラス・トランブルは2001年宇宙の旅、ブレードランナーなどのSFXを手掛けた技術者なんだ。
この映画は1971年に作られており、1975年に発表されたスター・ウォーズに大きな影響を与えている。
今見ると少しちゃちな感じがするが、当時はけっこう高い評価を得ていた。でもほとんど宣伝されなかったので興行的には振るわなかった。
地球が人工的に管理された未来、植物は絶滅していた。
ほんの少しの植物が「植物保存計画」によって3隻の宇宙船に取り付けられた植物専用のドームに生きながらえていたんだ。
この3隻の宇宙船は土星軌道上にあり、4人の乗組員によって管理されていた。
ところが地球から「植物保存計画」は中止にするとのことで、宇宙船を爆破しろと命令が下る。
これに反対するフリーマン(ブルース・ダーン)は同僚を殺害し、「植物保存計画」を秘密裏に継続することを決心する。
果たして彼はこの計画を遂行出来るのだろーか。
この映画に出てくるロボットがもの凄く可愛い。3体あってそれぞれ「ルーイ」「ヒューイ」「デューイ」と名付けられている。
最後には「デューイ」しか残らないが、無人になった宇宙船の中で植物の世話をしながら永遠に動き続ける。
なお、サイレント・ランニングとは潜水艦の戦術で、敵のソナーに探知されないよう無音潜航すること・・・つまり広い宇宙空間を静かに敵に見つからないように航行することなんだ。
第6位 ゼロ・グラビティ
2013年日本公開のアメリカ・イギリス合作のSF映画
監督 アルフォンソ・キュアロン(トゥモロー・ワールド)
出演 サンドラ・ブロック(スピード、しあわせの隠れ場所)
ジョージ・クルーニー(オーシャンズシリーズ、トゥモローランド)
この映画はテレビCMがおもしろそーなので、家内をさそって3D劇場に足を運んだ。
この時ほど3Dを楽しいと感じたことはなかった。スペースシャトルにデブリ(宇宙ゴミ)が激突し、シャトルが粉々に破壊される。
破壊された破片やら、部品やらが自分達に向かってくるような錯覚を覚えた・・・さすがに3D。
また、宇宙に出たら地球はこんな風に見えるのかなと・・・なかなか経験できないような映像が見れて満足だ。
しかし、物語があっと言う間に終わってしまった。91分と言うことで、あまりにも短いんじゃない。
一言でいっちゃうと、ライアン博士(サンドラ・ブロック)の地球への生還物語となる。
スペースシャトルにデブリが衝突し、投げ出されたライアン博士は宇宙遊泳中のマット(ジョージ・クルーニー)に救われる。
ライアンはマットと一緒に国際宇宙ステーション(ISS)に向かうが、マットの船外活動ユニットが燃料切れで制御がきかず、宇宙空間に消えてしまう。
ISSも損傷していたが、ソユーズ宇宙船に取り付いたライアンはこれにのり込み、中国の宇宙ステーション天空へと向かう。
そして天空にに到着し、これにドッキングしている宇宙船 神舟を使って地球への帰還に成功する。
この映画は宇宙専門家から色々と批判が出ている。
「宇宙船を乗り継ぎ出来るほど、宇宙はこんなに狭くないぞ」とか「宇宙服の下は紙おむつだぞ」とかきりがない。
まあ、これはフィクション映画だと割り切るしかない。
それに第86回アカデミー賞で9部門ノミネート、7部門受賞している・・・賞を取りすぎだと批判も出ている。
まあ、「面白ければすべてよし」的な映画があってもいいんじゃない。
詳しいレビューは「ゼロ・グラビティ」をご参考に。
第5位 インターステラー
2014年日本公開のアメリカ・イギリス合作のSF映画
監督 クリストファー・ノーラン(バットマン ビギンズ、インセプション)
出演 マシュー・マコノヒー( コンタクト、リンカーン弁護士、インターステラー、TRUE DETECTIV)
アン・ハサウェイ(プラダを着た悪魔、レ・ミゼラブル、インターステラー、パッセンジャーズ)
ジェシカ・チャステイン(インターステラー、オデッセイ、クリムゾン・ピーク)
エレン・バースティン(エクソシスト、アデライン)
マット・デイモン(グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち、プライベート・ライアン、ボーンシリーズ、インターステラー、ジェイソン・ボーン)
マイケル・ケイン(トゥモロー・ワールド、インセプション、インターステラー)
実に面白い宇宙映画だ、発想が新しいし映像も素晴らしい。
現実的にはちょっと飛躍しすぎているスジだと思うけど、それを映像でカバーしちゃってるところが実にいい。
しかも、そこに人間の一生の長いドラマが詰め込まれている。ブラックホールの近くは時間の進み方が遅い、主人公が地球に戻って来てみると、自分の娘が高齢で死にかけている(浦島現象)。
でも親子協力して地球を救っているんだ・・・めでたしだ。
近未来、地球規模での植物の絶滅によって、食糧・酸素が枯渇しかかっている。このままでは次の世代には人類が滅亡してしまう。
人類が生き残る方法は二つある。一つは重力をコントロールして惑星軌道上に巨大な宇宙ステーションを浮かべその中で生きてゆく・・・複雑な重力方程式を解かなくてはならない。
二つ目は、土星近くに出来たワームホールをくぐり抜け、人間が住む事の出来る惑星を見つけ移住する計画だ。
元飛行士だったクーパー(マシュー・マコノヒー)は恩師の要請によって、恩師の娘アメリア(アン・ハサウェイ)と宇宙へ旅立つ。
彼らはそこで異常な体験をする。
一足先に有望と思われる惑星を見つけていたマン博士(マット・デイモン)は孤独に耐えかね狂ってしまう。
果たしてクーパーとアメリアは目的を達成することが出来るのか。
ところで、ここに出てくる弁当箱のようなAIロボットが面白い・・・こんなロボット見たことない。
詳しいレビューは「インターステラー」をご参考に。
第4位 スタートレック
1980年日本公開のアメリカSF映画
監督 ロバート・ワイズ(ウエスト・サイド物語、サウンド・オブ・ミュージック、アンドロメダ)
出演 ウィリアム・シャトナー(スタートレック シリーズ)
レナード・ニモイ(スタートレック シリーズ)
デフォレスト・ケリー(スタートレック シリーズ)
ジョージ・タケイ(スタートレック シリーズ)
当時はとにかく、サウンド・オブ・ミュージックのロバート・ワイズがスタートレックを撮るということで前評判が高かった。
僕も封切り後すぐに映画館に駆け付けた思い出がある。
凄い出来栄えで、ストーリーも斬新、映像も膨大なお金をかけ最先端の技術を使っている、感動した。
今見返してみても、それなりのレベルの高さは保っている。でも映像技術の進歩は激しいから目の肥えた人々には今一と映るのかな。
巨大な星雲上の物体が地球に向かってくる。
これを迎撃したクリンゴン艦や宇宙船は物体に消滅させられて、とても相手にならない。
残された宇宙船はエンタープライズ号しかない、カーク提督(ウィリアム・シャトナー)は物体が「何者」かを探るため接触する。
物体は「ヴィジャー」と言い創造主を探して地球に来た、そして創造主と一体になるのが目的のようだ。
「ヴィジャー」はエンタープライズ号を消滅させようと攻撃を仕掛けてくる。
カークはとっさに物体に創造主を教えると嘘をつき、転送されることになる。
そこに待っていたものとは・・・・。
ロバート・ワイズ監督と出演者たち
ヒントを一つ、物体は人間が宇宙に送り込んだ宇宙探査機「ボイジャー」なんだ。長い旅を重ねた「ボイジャー」は無機物の生命体として変化し、地球に戻ってきたようだ。
第3位 スターウォーズ
1978年日本公開のアメリカSF映画
監督 ジョージ・ルーカス(スター・ウォーズシリーズ、インディ・ジョーンズシリーズ)
出演 マーク・ハミル(スター・ウォーズシリーズ、キングスマン)
ハリソン・フォード(スター・ウォーズシリーズ、ブレードランナー、インディ・ジョーンズシリーズ、パワー・ゲーム、アデライン)
キャリー・フィッシャー(スター・ウォーズシリーズ)
アレック・ギネス(戦場にかける橋、アラビアのロレンス、ドクトル・ジバコ)
ピーター・カッシング(フランケンシュタインシリーズ、ドラキュラシリーズ)
日本公開がアメリカから一年遅れた、本国では空前の大ヒットでこれまた前評判が高かった。
日本でも大ヒットしたが、映画館で観た僕の第一印象として、うまくまとまったSF作品だなって感じかな。逆にこの作品が何故こんなに大ブームなるのか不思議な感じもした。
僕は2作目の「エピソード5/帝国の逆襲」の方がおもしろかったかな。
現在ではこの作品は「エピソード4/新たなる希望」に名前が変更になっている。この前日譚が最近放映されている「ローグ・ワン」なんだ、結構面白かったよ。
遠い昔、銀河系のかなたで戦いがあった。
銀河系は帝国の圧政下にあり人々は苦しんでいた。かつて平和な銀河は共和国によって守られ、この後ろ盾としてジェダイの騎士団がいた。
銀河帝国に敵対する勢力として同盟軍の存在があり、中心人物のレイア姫がいた。彼女は帝国軍に捕まりジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービに助けを求める。
彼女のメッセージを持った、ドロイドR2-D2とC-3POはルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)に助けられる。
さらにルークは老人ベンがジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス)であることも知る。
ルーク達は密輸商人のハン・ソロ(ハリソン・フォード)を雇い、彼のファルコン号で惑星オルデランに向かう。
ところが惑星オルデランは帝国の最強兵器デス・スターのレーザーによって破壊されており、彼らも帝国軍に捕まってしまう。
果たしてルークたちはレイア姫を助けることが出来るのか、そして帝国の要塞デススターを破壊することが出来るのか・・・。
ところでレイア姫役のキャリー・フィッシャーさんが亡くなってしまった、寂しい限りだ。
第2位 惑星ソラリス
1977年日本公開のソ連SF映画
監督 アンドレイ・タルコフスキー(僕の村は戦場だった、鏡、ストーカー)
原作 スタニスワフ・レム「ソラリスの陽のもとに」
出演 ナタリア・ボンダルチュク
ドナタス・バニオニス
もう40年近く昔の映画になる。
宇宙SF映画の古典だ、今見るとやや古臭くセットもちゃちな感じがするが映画の内容は今でも斬新だ。
2002年にスティーブン・ソダバーグによってリメイクされているがあまりヒットしなかった。
海と霧に覆われた神秘の惑星ソラリス、この惑星上の軌道に宇宙ステーション「プロメテウス」号は周遊している。
ソラリスの海は長い研究の結果、知性を持っていると考えられているが、いまだに謎が解明されていない。
「プロメテウス」からの通信が途絶えたとのことで、心理学者のクリス(ドナタス・バニオニス)が派遣される。
宇宙ステーションに到着した彼は、船内が異常に荒れているのにびっくりする。
自殺するはずのない友人が自殺していた。また生き残った乗り組み員に何が起こったのかと確認するが、要領を得ない。
また、いるはずのない得体のしれないものも垣間見える。
この現象はソラリスの海によって引き起こされたものに違いないが、確証がない。
何日かするとクリスの身にも不思議な現象が起こるようになる。
何年か前に自殺したクリスの妻ハリー(ナタリア・ボンダルチュク)が目の前に現れたのだ。
彼女はクリスのそばを離れずに、彼の神経を衰弱させてゆく。このままでは自分もおかしくなってしまうと考えた彼は、ハリーをステーションの宇宙ロケットに閉じ込め、宇宙に向けて発射してしまう。
ところがしばらくすると、また彼女が現れ、クリスは精神的に追い詰められてゆく・・・。
結局ソラリスの海は人間の心の奥底にある誰にも触れられたくない「キズ」を実体化してしまうのではないだろうか。
詳しいレビューは「惑星ソラリス」を見てね。
第1位 2001年宇宙の旅
1968年日本公開のイギリス・アメリカ合作のSF映画
監督 スタンリー・キューブリック(時計じかけのオレンジ、シャイニング、フルメタル・ジャケット)
出演 キア・デュリア(2010年)
やっぱり誰が何と言おうと1位はこの映画だ。
もう50年近く前の作品だが、今だに色あせない。スタンリー・キューブリックが完璧な宇宙映画を作っちゃたんだ・・・罪な人だ。
高校生の時にすごい映画が来るということで友人と見に行った。
僕の最初の印象としては、少々たいくつで意味不明な映画かなと感じた。
宇宙戦争があるわけでもないし、エイリアンが出てくることもない、それにとても難解だ。
ところが何年かたって見直してみると古臭さを全く感じさせないどころか、やはり名作だと実感した。
遠い昔、人間がまだサルだった時代、彼らの目の前に黒い石板のような物体「モノリス」が出現する。この物体に接触したサルは高度な知能を持った人間へと進化する。
月に人類が住む時代になったころ、月から「モノリス」が発掘される。どうも400万年前の物体で、太陽光を浴びて強力な信号を木星方向に向けて発信する。
それから18か月後、木星探査に宇宙船ディスカバリー号が投入される。
乗組員はデビット・ボーマン船長(キア・デュリア)と4名の部下、そして人工知能HAL(ハル)9000が搭載されている。
ハルがボーマン船長におかしなことを尋ねる。ハルは今回の木星探査に疑問を持っているようだ。
その直後船のAE35ユニットが故障しているとハルが訴える。点検しても異常が見つからない、ボーマンはハルに疑問を持つ。
それを察知したハルは4名の隊員を殺害してしまう。一人残ったボーマンはハルの理論回路を停止させる、その時初めて木星探査の本当の目的を知らされる。
ボーマンは船外調査ポッドに乗り込み木星軌道上にある巨大な「モノリス」に向かって航行する。
ところがボーマンは「モノリス」に吸い込まれ、年老いて「スペースチャイルド」に生まれ変わる。この「スペースチャイルド」って一体何者だろう・・・・よく分からないなー。
詳しいレビューは「2001年宇宙の旅」を見てね。
まとめ
宇宙映画ベストテンをまとめてみた、まだまだ載せきれない映画がいっぱいある。
誰しも宇宙については興味が尽きない。
現実には月程度までしか行けないが、そのうち火星に行ける日が来ると思う。でも火星でさえ行って戻ってくるのに一年以上かかるらしい。
そう考えると宇宙がいかに広いか分かるよね。
それにどこかに必ず宇宙人がいると思う。
ところでアメリカのエリア51には地球に墜落した円盤の残骸と、宇宙人の遺体が保存されていると聞いているが、果たして本当なのかな。
tatsutatsu
「映画に見るフェルミのパラドックスとは:宇宙人は本当にいるのか、何故姿を現さないのか」
「近未来地球滅亡映画ベストテン」もよろしく。
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