SF

映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」感想・評価:レイの正体はジェダイかそれとも暗黒騎士か

サマリー


★★★★☆(見るべき名作)

2019年12月日本公開のアメリカ製作スペースオペラ:スター・ウォーズ・エピソード9
監督・脚本 J・J・エイブラムス(LOST、ミッション:インポッシブル シリーズ、スター・トレック シリーズ、スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
原作 ジョージ・ルーカス「スター・ウォーズ」
出演 ●マーク・ハミル(キングスマンスター・ウォーズ/フォースの覚醒スター・ウォーズ/最後のジェダイスター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
●キャリー・フィッシャー(スター・ウォーズ/フォースの覚醒スター・ウォーズ/最後のジェダイスター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
●アダム・ドライバー(奇跡の2000マイルスター・ウォーズ/フォースの覚醒スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
●デイジー・リドリー(スター・ウォーズ/フォースの覚醒オリエント急行殺人事件スター・ウォーズ/最後のジェダイスター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
●ジョン・ボイエガ(スター・ウォーズ/フォースの覚醒スター・ウォーズ/最後のジェダイデトロイトスター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
●オスカー・アイザック(インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌スター・ウォーズ/フォースの覚醒 、X-MEN アポカリプス、永遠の門アナイアレイション-全滅領域-スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
●ドーナル・グリーソン(レヴェナント:蘇えりし者スター・ウォーズ/フォースの覚醒エクス・マキナスター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
●ハリソン・フォード(スター・ウォーズシリーズブレードランナー、インディ・ジョーンズシリーズ、ブレードランナー2049パワー・ゲームアデラインスター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」最後の予告篇 世界同時解禁

 

このシリーズは1977年にスタートした「スター・ウォーズ」から実に42年間にわたって続いた壮大なスペースオペラだ。これが今回の2019年「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」で幕を閉じる。

物凄く残念だけど、そろそろ潮時かもしれないね。やりたいことは映画の中ですべてやり尽くした感がある。ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルは68才、ハンソロ役のハリソン・フォードは77才、レイア姫役のキャリー・フィッシャーは60才で急死と・・・時代の流れを感じさせる。

今回の最終回は長い間分からなかったレイ(デイジー・リドリー)の素性が暴かれる。彼女はいったい何者なのか、ジェダイの末裔なのか、それとも銀河帝国を治める暗黒の血筋なのか・・・是非映画を見てほしい。

批評家は厳しい採点をつけているが僕は名作だと思う。このシリーズは何回も同じシーンが繰り返されマンネリとの声が上がる。でも、いいものは何回見ても楽しいものだ。昔懐かしい場面が次から次へと出てくる、今までの出演者の大集合、集大成だ。

話のスジを少し紹介すると。ジャングルの惑星エイジャン・クロスで修行に励むレイ。彼女はルーク・スカイウォーカーが集めた8冊のジェダイの聖典を読み進めてゆくうちにある事実に突き当たる。それは銀河の未知領域にシスの星があることだ。

一方、カイロ・レン(アダム・ドライバー)はファースト・オーダーのリーダーに君臨し、その勢力を拡大していた。彼はスノークを操っていたシスの最高権力者の存在を知る。そしてシスの要塞がある惑星エクセゴルを探し当てる。

レイと合流したポー・ダメロン(オスカー・アイザック)、フィン(ジョン・ボイエガ)、チューバッカ、R2-D2、C-3POたちはシスの要塞を見つけようと手掛かりを探る。そしてシスの短剣を発見する。この短剣に書かれた文字を解読すると、シスの要塞への道案内が可能となるウェイファインダーのありかが分かる。

ウェイファインダーは30年前に破壊された第2デス・スターの残骸の中にある。これを見つければシスの要塞への道筋が明らかとなる。ところが、この場所にカイロ・レンが現れる。彼はレイに何回もフォース・コンタクトを試みてきていた。

カイロ・レンはレイに二人でこの銀河を支配しようと呼びかける。しかし、レイは首を縦に振らない。そして二人の果し合いが始まる。二人の果し合いはどちらが勝つのか、そしてシスの要塞で待っているレイの運命は。

さらにスノークを操っていたシスの最高権力者パルパティーンとは存在するのか・・・。

その後のストーリーとネタバレ

レイとカイロ・レンとの死闘は続く。その時、レジスタンスのレイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャー)が病死する。カイロ・レンは母の死を感知し気が抜けたところをレイのライトセーバーに貫かれる。

カイロ・レンは倒れこむ。レイは彼に近づき傷口にそっと手を当てフォースを注ぎ込む。なんとみるみるケガが癒えてゆく。彼はウェイファインダーがセットされている自分の飛行艇に乗って行けと彼女を促す。

レイはウェイファインダーに導かれるまま、最高権力者パルパティーンの居所を目指して進む。そしてレイア・オーガナ将軍の後を引き継いだポー・ダメロン将軍に後に続くように連絡を取る。

カイロ・レンは茫然と立ち尽くす。彼の前には父ハン・ソロ(ハリソン・フォード)の幻影が現れ、息子に優しく語り掛け、微笑む。

レイはシスの要塞に到着、最高権力者パルパティーンと対峙する。彼は既に亡くなっていたが強いフォースとしてその生命は存在し続けている。彼はシスのフィナル・オーダーを継ぐのはお前だとレイに語り掛ける。

そして「私を倒して王位に付け」、「お前は私の孫娘だ」と・・・空にはおびただしいデストロイヤーが銀河世界を手中に収めようと出撃準備を整えていた。そこにポー・ダメロン将軍率いるレジスタンス軍が現れ、出撃を阻止しようとする。

レイは暗黒面に落ちるのを必死にこらえる。そこにカイロ・レンが現れ二人でパルパティーンを倒そうと協力するが暗黒のシスの力は強大だ。二人からフォースを吸い取り力を増してゆく、さらにカイロ・レンは吹き飛ばされる。

レイは倒れこむがルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナのライトセーバーを両手に持ち立ち上がると二つをクロスさせて強力なフォースを注ぎ込む。彼女の祖父パルパティーンの体は焼き尽くされるがレイも力尽きる。

レイのもとに現れたカイロ・レンは彼女を抱きかかえ自分のフォースをすべて彼女に注ぎ込む。レイは生き返る。彼はレイに口づけすると霧のように消えてゆく。

上空ではレジスタンス軍と銀河から集まってきた無数の民間の戦闘機が力を合わせてシスの艦隊を壊滅させる。ここで長い間続いた「星の戦い」は終結する。

ある日、レイはルークの故郷の惑星を訪ねる。その地にルークとレイアのライトセーバーを埋める。通りかかった人があなたは誰かと尋ねる。レイは「私はレイ・スカイウォーカー」と答える。

レビュー

結局、シスの孫娘だったレイとジェダイの訓練を受けたカイロ・レンが善悪入れ替わった形だ。この勧善懲悪ではない、悪と善は紙一重という「スター・ウォーズ」の世界観がファンに受け入れられたと思う。そしてレイを主人公とする三部作(シークエル・トリロジー)を一言でいうとレイとカイロ・レンのラブストーリーだ。

最終的には皆、善に導かれて結末を迎える。今回、ドロイドの新顔「D-0」が出てくる。「BB-8」もシンプルだったけど、この可愛いロボットもシンプルだ。こんなのが身近にくっ付いてくると楽しいね。

最近では「アベンジャーズ/エンドゲーム」とか「X-MEN:ダーク・フェニックス」とか「ジャスティス・リーグ」などシリーズ物が終わってしまう傾向がある。寂しい。

でも「スター・ウォーズ」のもとになった「デューン/砂の惑星」がリメイクされる。これの出来が良くてシリーズ化されれば面白いね。

「デューン/砂の惑星」

僕はSF映画、特に宇宙ものが好きだ。未知の世界に踏み込む感覚がたまらない。この分野の金字塔は「2001年宇宙の旅」が打ち立ててしまった。だからこれをしのぐものを作ってもらいたいが中々難しい。でも挑戦してほしい。

「2001年宇宙の旅」

ああ、そうそう「スター・トレック」がまだあった。これは海外ドラマ「スター・トレック:ディスカバリー」になっている。これもなかなか面白いよ。でもしばらく「スター・ウォーズ」ロスが抜けないと思う・・・なんかやりきれないね。

TATSUTATSU

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