コメディ

映画「イエスタデイ」感想・評価:ビートルズのいなくなった世界を甦らせようとする男のラブコメディ

サマリー


★★★☆☆(お薦め)

2019年10月日本公開のイギリス製作ビートルズを題材にしたラブコメディ
監督・製作 ダニー・ボイル(28日後・・・、サンシャイン2057スラムドッグ$ミリオネアイエスタデイ
出演 ●ヒメーシュ・パテル(イエスタデイ
●リリー・ジェームズ(二ツ星の料理人イエスタデイ
●ケイト・マッキノン(ゴースト・バスターズ、イエスタデイ
●エド・シーラン(イエスタデイ

映画『イエスタデイ』予告

主演ヒメーシュ・パテルの心に響く歌声(彼が何故主役に選ばれたのか)

『イエスタデイ』特別映像(Himesh Sings The Beatles)

 

僕はビートルズにぎりぎり間に合った世代だ。彼らの曲「イエスタデイ」「レット・イット・ビー」「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」「ヘイ・ジュード」・・・なんかを聞くと涙がこぼれそうになる。

主役のヒメーシュ・パテルの弾き語りが心を打つ。彼の素直で伸びのある歌声を聞くと彼が選ばれた理由がよく分かる。コメディだけど実に楽しめる映画だ。ビートルズファンはもちろんそうでない人も一見の価値はある。

彼らの活動期間は1957年~1970年だ。最後のアルバム「アビイ・ロード」から50年が経っている。それでも何処かでいつでも彼らの曲が流れてくる。残念ながら本物の彼らは出てこないが彼らの曲は確実に僕らの心をとらえている。

ビートルズは今更ながら天才たちであったと再認識する。さあ、おすすめ映画だ、時間を忘れてヒメーシュの歌声に酔いしれてほしい。それに、イギリスのシンガーソングライター、エド・シーランが実名で出てくるよ。

監督・製作のダニー・ボイルと脚本・原案・製作のリチャード・カーティスが強力にタッグを組んで楽しいラブ・コメディに仕上げている。二人はビートルズの大ファンで彼らに捧げる最高のオマージュだ。

話のスジを少し紹介すると。イギリスの田舎町サフォーク。シンガーソングライターのジャック(ヒメーシュ・パテル)は幼馴染のエリー(リリー・ジェームズ)の協力のもとプロ歌手を目指している。

ところが全く売れない。彼は歌手になる夢を諦めかけていた。ある日不思議な現象が世界を襲う、12秒間大停電が起こったのだ。その時、運悪くジャックは交通事故にあう。病院に運ばれ昏睡状態から目覚める。

暫くしてジャックは友人たちの前で「イエスタデイ」を歌う。ところがみんなはジャックの新曲だと勘違いする。誰もが「ビートルズ」を知らない。グーグルで検索してみてもクワガタ虫しか出てこない。

世界には「ビートルズ」が存在しない。唯一ジャックだけが知っていた。彼は記憶を頼りに「ビートルズ」の曲を歌い始める。ところがこれが大反響、SNSで世界中に拡散してゆく。

たった、5曲のアルバムを発表しただけなのに、マスコミに注目される。ある日スーパースター、エド・シーランが訪ねてきてモスクワツアーの前座をやってほしいと言われる。ジャックは本物のエド・シーランに会えて天にも舞い上がる気持ちだ。

モスクワツアーは大成功、エドはジャックの才能にほれ込む。そしてメジャーデビューが決まる。ジャックはマネージャーのエリーにロサンゼルスに来てほしいと頼み込むが彼女には教師の仕事がある。仕方なく暇そうなロッキー(ジョエル・フライ)を付き人にして旅立つ。

ジャックは自分が「ビートルズ」の曲を盗作して人気者になったことに悩む。自分の曲もアルバムに入れようとするがスタッフからはオーケーが出ない。果たして彼は、人気と本当の実力とのギャップに押しつぶされてゆくのか・・・。

その後のストーリーとネタバレ

ジャックはロサンゼルスに行く前に、エリーに愛を告白しようとしたが飛行機の時間が迫り何も言えなかった。ロサンゼルスについたジャックはエドのマネージャー、デボラ(ケイト・マッキノン)に会う。彼女はジャックに私の言う通りにすれば大金持ちにして上げるという。

さっそくデボラはジャックの売り出しにかかる。ダサい外観を見栄えの良いようにし、アルバムも発表する。彼は瞬く間にスターの階段を上ってゆく。

そんな時にエリーからボーイフレンドが出来たと電話が入る。ジャックの心は張り裂けそうだ。彼は地元に戻って演奏会を行う。会場の控室にある人物が訪ねて来る。「ビートルズ」を知っているようだ。自分の盗作疑惑を非難されるかと思ったら、「ビートルズ」のない世界に「ビートルズ」を蘇らせてくれて有難うと感謝される。

そしてメモ紙を渡される、そこには住所が書いてあった。地元の演奏会で最後に打ち明ける、「エリー愛している」と。そして僕が歌ってきた曲は「ビートルズ」の曲だ。ジョン・ポール・ジョージ・リンゴ・・・ごめんなさい。今までの曲は無料配信しますと叫ぶ。

演奏会が終わった後エリーが現れ、ジャックに愛しているという。次の日彼はメモ紙の住所に行ってみた。そこには78才になって幸せそうなジョン・レノン(そっくりさん)がいた。この世界ではジョンはミュージシャンではなかった。

ジャックはエリーとの一夜を過ごす。今の心境はハリー・ポッターのようだとエリーに話すが彼女はキョトンとして「何それ」と返事をする。ジャックの心にはまた悪だくみがムクムクと湧き上がる。

レビュー

この映画の魅力は何と言ったって、「ビートルズ」の曲がいっぱい聞けることだ。ヒメーシュ・パテルの歌声は「ビートルズ」以上に「ビートルズ」らしい。映画の中で彼が歌い演奏している。

特にピアノの弾き語り「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」は泣けてくるほど素晴らしい・・・心に響く。たまには映画を見ながら「ビートルズ」の曲を聴くのは気分転換になっていいと思う。

映画の中にはジョークが満載だ。ジャックはアルバムの題名を「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」としたいのに、長すぎると却下される。それに「ホワイト・アルバム」もジャケットがシンプルすぎると却下される。

「ヘイ・ジュード」を「ヘイ・デュード(あの男)」にしてはどうかとチャチャを入れられる。とにかくとぼけた映画なのだ。最後に、ジョン・レノンのそっくりさんが出てきたのには驚いたね。もし、今でも生きていたらこんな感じかな。

残念ながら現役のメンバーは誰も出てこなかったけど、それはそれでいいのかな。

TATSUTATSU

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