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映画「ダンボ(2019年)」感想・評価:変人ティム・バートンが描く心温まる家族向け実写ファンタジードラマ

サマリー


★★★☆☆(お薦め)

2019年3月日本公開のアメリカ製作ディズニー・ファンタジードラマ実写
監督 ティム・バートン(バットマン、シザーハンズ、スリーピー・ホロウ、チャーリーとチョコレート工場、アリス・イン・ワンダーランドシリーズ、ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちダンボ
出演 ●コリン・ファレル(マイノリティ・リポート、アレキサンダー、クレイジー・ハート、ファンタスティック・ビーストダンボ
●マイケル・キートン(バットマン、ロボコップバードマンダンボ
●ダニー・デヴィート(カッコーの巣の上で、マーズ・アタック、ダンボ
●エヴァ・グリーン(キングダム・オブ・ヘブン、007カジノ・ロワイヤル、シン・シティ復讐の女神、ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちダンボ

「ダンボ」日本版予告編

 

「ダンボ」は日本においても、固有名詞化され、耳の大きな人を「ダンボ耳」だねとか、他人の話を盗み聞きするとき「耳がダンボ」とか言ったりする。だから僕らは「ダンボ」と言う言葉を普通に使っている。

「ダンボ」はアメリカで1941年にディズニーアニメとして作られ、日本では1954年に公開されている。原作が公開されてから、実に80年近く経っている。今回、このアニメの実写版が創られるとは、しかも変人ティム・バートンが監督をしている。

しかし、映画はしごく真っ当に仕上がっている。原作では大きな耳を持って生まれたダンボがゾウ達に仲間外れされるが母親の愛情ですくすく育つ。そして耳を使って空を飛ぶと言う奇跡をやってのける。ダンボは一躍サーカス団のスターになる。

今回は母ゾウ、ジャンボとダンボの親子愛だけではなく、母親を亡くした姉弟が戦争から帰ってきた父親(コリン・ファレル)との家族愛も付け加わっている。もの凄く楽しい映画だから家族連れやカップルで見るのがお薦めだね。

一番のウリは「ダンボ」がまるで本物のゾウのように生き生きと描かれていることだ。CGを使ったり子ゾウの模型を使ったりと苦労したようだ。空を飛ぶダンボのシーンが圧巻だ。

話しのスジを少し紹介すると。メディチ・ブラザーズ・サーカスは小規模ながら鉄道を使って国中を回っていた。このサーカスの目玉に興行師のマックス・メディチ(ダニー・デヴィート)は母親ゾウ、ジャンボを買う。

運の良いことにジャンボは妊娠しており、子ゾウが生まれる。ところがダンボと名付けた子ゾウは耳が大きくサーカスの人気者としては今一だ。仕方なくダンボに道化衣装を着させて笑いを誘うしか方法が無い。

ある時、サーカス団の子供ミリー(ニコ・パーカー)とジョー(フィンリー・ホビンス)は鳥の羽を吸い込んだダンボがくしゃみとともに耳で浮かび上がるのを見てしまう。

ミリーとジョーの姉弟は戦争から帰ってきた父親ホルト・ファリア(コリン・ファレル)にこのことを伝える。ホルトは戦争から無事帰還してきたものの左腕を無くしていた。戦争に行く前の彼は馬術の花形スターだった。

ダンボを空飛ぶゾウとして売り込もうと考える。ダンボは火事のアクシデントを上手く利用して高い所から飛び降り、空中を舞う。ところがダンボの母親ジャンボは子供を守ろうとして暴れてしまう。狂暴なゾウと勘違いされたジャンボは売られてしまう。ダンボと別れ別れだ。

それとは裏腹に、空飛ぶダンボは大評判をとる。これに目を付けた大物興行師V・A・ヴァンデヴァー(マイケル・キートン)はニューヨークにある娯楽施設ドリームランドにメディチ・ブラザーズ・サーカス団を呼び寄せる。

果たしてV・A・ヴァンデヴァーは何をたくらんでいるのか、そしてファリア一家とダンボ、メディチのメンバーたちにはどんな運命が待っているのか・・・。

その後のストーリーとネタバレ

V・A・ヴァンデヴァーの目的はダンボに空中ブランコのスター、コレット(エヴァ・グリーン)を乗せて空を飛ばせることだった。この企みは上手く行きかける。

ところが、ヴァンデヴァーはメディチのメンバーたちを解雇してしまう。彼はダンボが欲しかっただけで、田舎のサーカス団には興味が無かったのだ。

マックス・メディチは怒る。仲間たちと画策しダンボを逃がそうと密かに行動する。運がいいことに、ここには母ゾウ、ジャンボもいた。仲間たちはゾウ達を逃がすことに成功する。

そして、ジャンボとダンボをアフリカ行きの船に乗せる。寂しいけどお別れだ。これを知ったヴァンデヴァーは阻止しようとコントロールタワーの機器類を誤操作してしまう。これによってドリームランドは大パニックに陥る。

この騒動でヴァンデヴァーは責任を取って辞めさせられる。マックス・メディチは仲間たちを集め、再びサーカス団を結成する。メンバーたちは楽しい芸をお客さんに披露する。

アフリカではジャンボとダンボが多くの野生ゾウと仲良く暮らし始める。そしてダンボは空を楽しく飛び回る。

レビュー

この映画はなんと言ったって「ダンボ」が主役だ。だから愛らしいダンボがまるで本物の子ゾウのように演技しなければならない。撮影に於いては色々苦労したと思う。

ゾウのぬいぐるみと一緒に演技し、あとでCG処理するとか、模型のゾウを使ったりと・・・苦心の跡がうかがわれる。でも愛らしいダンボが描けていて大成功だと思う。高い所からダンボが勇気をもって飛び降りるシーンは涙を誘うね。

俳優陣はティム・バートンお気に入りのエヴァ・グリーン、マイケル・キートン、ダニー・デヴィートが脇を固めている。そして今回、異色の悪童、コリン・ファレルが妻を亡くした2児の父親役を熱演している。彼は私生活でも2人の息子を持つシングルファーザーだ。

ダンボとジャンボとの親子愛、そしてファリア一家の家族愛がこの映画のテーマだ。原作ではネズミのティモシーがダンボを助けるのだが実写版では姉弟に変わっている。

結末も原作はサーカスを続けてゆくところを実写ではアフリカに帰ることになっている。自然保護の高まりから、ダンボを野生に返したかったようだね。

TATSUTATSU

映画「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」感想・評価‐ひと時のファンタジーワールドにタイムスリップだ

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