ベストテン

ミュージシャンが主人公の音楽映画ベストテン:心に響く歌声に聞き惚れる、さあ感情移入して歌ってみよう

はじめに


「クイーン」を描いた「ボヘミアン・ラプソディー」を観に行ったが鳥肌が立つほど素晴らしかった。僕は音楽映画ドラマが大好きでよく見に行く。ても残念ながら歌が下手だ。

ドラマの歌手に感情移入して上手く歌っているような雰囲気になれればそれで充分だ。音楽ドラマにストーリーはあまり期待しない、いい歌が聞ければそれでいいとも思う。

ここには、10本の歌手が主人公の映画を選んだ。既に亡くなっている有名歌手の伝記や現役で歌い続けている歌手の話もある。是非この中から気に入った一本を見てほしい。

第13位 NANA

2005年公開の歌手ヒューマンドラマ
監督 大谷健太郎
原作 矢沢あい「NANA-ナナ-」
出演 ●中島美嘉
●宮崎あおい

NANA(プレビュー)

中島美嘉「GLAMOROUS SKY」

中島美嘉 『GLAMOROUS SKY』 MUSIC VIDEO Shorts ver.

伊藤由奈の「ENDLESS STORY」

https://youtu.be/JQFu_efWvBU

日本では社会現象になったほどヒットした。劇中で歌われる中島美嘉の「「GLAMOROUS SKY」」と伊藤由奈の「ENDLESS STORY」がオリコンチャート上位を独占した。

東京にいる彼と同居するために上京する小松奈々、歌手として成功を夢見て上京する大崎ナナ、二人は新幹線の中で偶然出会い同居することになった。

大崎ナナは二つのバンドを足掛かりに這い上がって行く。

第12位 SING/シング

2017年日本公開のアメリカ製作コメディアニメ
監督 ガース・ジェニングス
出演 ●マシュー・マコノヒー
●リース・ウィザースプーン
●セス・マクファーレン

『SING/シング』吹替版特別予告 90秒

動物たちの奇想天外の歌声が忘れられない。世界中で空前の大ヒットを記録した。ハチャメチャなストーリーだが動物たちの振り付けと歌を聴くだけでもの凄く楽しい。ファミリーで見れば最高かも。

コアラの劇場主は劇場立て直しの為、歌のオーディションをやることになった。賞金は1000ドルだ。ところが事務員のイグアナのミス・クローリーが間違えて賞金10万ドルとしてしてビラを配ってしまった。

町中から多くの動物たちが押し寄せる。さあどうなるのかな?

第11位 シング・ストリート未来へのうた

2016年日本公開のアイルランド・アメリカ・イギリス合作の音楽コメディドラマ
監督 ジョン・カーニー
出演 ●フィルディア・ウォルシュ=ピーロ
●ルーシー・ボイントン
●マリア・ドイル・ケネディ
●エイダン・ギレン

『シング・ストリート 未来へのうた』予告編

Drive It Like You Stole It (Official Video)

Sing Street – Drive It Like You Stole It (Official Video)

生意気な高校生たちがいじめっ子にいじめられながらバンドを組む。主人公のコナーは若いモデルのラフィーナに一目ぼれする。彼女の気を引くためにバンドのミュージックビデオに出演してほしいと頼み込む。

全編に流れるイギリスのポップミュージックが楽しい。高校生たちは音楽やバンドとともに成長してゆく。音楽映画が得意なジョン・カーニーの3作目だ。

10代の昔を思い出して、あのころの初恋に乾杯だ。

第10位 クレイジー・ハート

2010年日本公開のアメリカ製作ヒューマンドラマ
監督 スコット・クーパー
出演 ●ジェフ・ブリッジス
●マギー・レジンホール
●ロバート・デュヴァル
●コリン・ファレル

映画『クレイジー・ハート』予告編

映画の主題歌「The Weary Kind」

The Weary Kind(Theme from Crazy Heart)Cover by Carrot

ジェフ・ブリッジスが主演男優賞を獲得し歌曲賞も獲得しているお薦めドラマだ。全編にわたりカントリーミュージックが心地よく心に響く。

カントリー・ミュージシャンのバッド・ブレイクは酒に溺れ、結婚と離婚を繰り返し自堕落な生活を送っている。かつては人気歌手としてステージに立っていたが今では見る影もない、彼もすでに57才だ。

彼のもとに若いジャーナリストのジーンが現われる。彼女と幼い息子のバディと過ごすうちにバッドは自分の生活を改めようとするのだが・・・。

第9位 モダンライフ・イズ・ラビッシュ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~

2018年11月日本公開のイギリス製作ラブストーリー
監督・脚本 ダニエル・ギル(モダンライフ・イズ・ラビッシュ
出演 ●ジョッシュ・ホワイトハウス(モダンライフ・イズ・ラビッシュ
●フレイア・メーバー(モダンライフ・イズ・ラビッシュ
●イアン・ハート(モダンライフ・イズ・ラビッシュ

11/9公開『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~』予告

映画のテーマ曲「リコリス・ガール」

My Liquorice Allsort Girl – Head Cleaner _ Modern Life is Rubbish

 

とにかく女々しい男が大好きなあなたにお薦めだ。テーマ曲「リコリス・ガール」は素晴らしい。主人公が歌の途中で泣き出してしまう。だから副題は「ロンドンの泣き虫ギタリスト」になっている。全編に音楽が流れ、ミュージックビデオを見ているようだ。

主人公のリアムはアナログ男だ。iPhoneやiPodが大嫌い。音楽はレコードやCDを好む・・・アナログ的な古いものが好きなんだ。逆に恋人のナタリーは現代のデジタル社会に適応していて、進歩的で合理的な生き方も理解する。考え方の違う二人だけどレコードショップで出会いお互いに惹かれあう。

彼女はバンドマンのリアムを支えるが一向に売れない彼に嫌気がさし心の中に隙間風が吹くようになる・・・・。詳細は「モダンライフ・イズ・ラビッシュ」を見てね。

第8位 インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌

2014年日本公開のアメリカ・フランス合作コメディドラマ
監督 コーエン兄弟
出演 ●オスカー・アイザック
●キャリー・マリガン
●ジョン・グッドマン

映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』予告編

オスカー・アイザック「ハング・ミー、オー・ハング・ミー」

オスカー・アイザック♪「ハング・ミー、オー・ハング・ミー」

 

第66回カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリ獲得、第86回アカデミー賞には2部門ノミネートされている1961年のニューヨークが舞台になっており、フォーク歌手デイヴ・ヴァン・ロンクの自伝をベースに物語が作られている。

僕たちおじさんには垂涎の映画で、かつてのフォークソング大ブームを懐かしく思い起こさせる。映画の中ではボブ・ディラン、ピーター・ポール&マリー、ブラザース・フォーなどを彷彿とさせるシーンが随所に出てくる。

ルーウィンはフォーク歌手だが全く売れず苦しい生活をしている。アルバムを出したもののこれも売れない、仕方なく友人や知り合いの家を転々とするのだが・・・。詳細は「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」を見てね。

第7位 はじまりのうた

2015年日本公開のアメリカ製作 音楽ヒューマンドラマ
監督 ジョン・カーニー
出演 ●キーラ・ナイトレイ
●マーク・ラファエロ
●アダム・レヴィーン

『ONCE ダブリンの街角で』監督が手掛けたドラマ!映画『はじまりのうた』予告編

「ONCEダブリンの街角で」の監督ジョン・カーニーの作品だ。この映画も低予算だが口コミで広がり大ヒットした。主演のキーラ・ナイトレイが歌を歌っている。

恋人のデイヴ(アダム・レヴィーン)と同じシンガー・ソング・ライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)は成功を夢見てイギリスからアメリカにやってくる。デイヴは着実に成功の階段を上って行くのに自分だけ取り残された彼女は寂しい思いをする。

暫くしてデイヴの浮気が発覚し、彼女は別れる決心をする。そんな時に音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファエロ)と知り合う。彼は一緒にアルバムを作ろうと提案してくるのだが・・・。

デイヴ役のアダム・レヴィーンは「マルーン5」のボーカリストだ。映画初出演の彼が歌う「ロスト・スターズ」は心に染み入る。

Adam Levine – Lost Stars (from Begin Again)

「ロスト・スターズ」は87回アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされている。詳細は「はじまりのうた」を見てね。

第6位 最後のマイ・ウェイ

2013年日本公開のフランス・ベルギー合作のヒューマンドラマ
監督 フローラン・エミリオ・シリ
出演 ●ジェレミー・レニエ
●ブノワ・マジメル
●ジョセフィーヌ・ジャピ

『最後のマイ・ウェイ』予告編

フランク・シナトラの代表曲「マイ・ウェイ」の作曲者クロード・フランソワ(作詞はポール・アンカ)の伝記映画だ。彼は傲慢で女好きの男だが1960年代からの10年間フランスのポップス界で絶大な人気を誇った歌手だ。残念ながら39歳の若さで亡くなっている。是非彼の歌声を聴いてほしい。

CLOCLO "My Way"

フランク・シナトラ バージョンだ。

Frank Sinatra – My Way (Live At Madison Square Garden, New York City / 1974 / 2019 Edit)

詳しいレビューは「最後のマイ・ウェイ」を参考に。

 

第5位 イエスタデイ

2019年10月日本公開のイギリス製作ビートルズを題材にしたラブコメディ
監督・製作 ダニー・ボイル(28日後・・・、サンシャイン2057スラムドッグ$ミリオネアイエスタデイ
出演 ●ヒメーシュ・パテル(イエスタデイ
●リリー・ジェームズ(二ツ星の料理人イエスタデイ
●ケイト・マッキノン(ゴースト・バスターズ、イエスタデイ
●エド・シーラン(イエスタデイ

映画『イエスタデイ』予告

主演ヒメーシュ・パテルの心に響く歌声(彼が何故主役に選ばれたのか)

『イエスタデイ』特別映像(Himesh Sings The Beatles)

 

僕はビートルズにぎりぎり間に合った世代だ。彼らの曲「イエスタデイ」「レット・イット・ビー」「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」「ヘイ・ジュード」・・・なんかを聞くと涙がこぼれそうになる。

主役のヒメーシュ・パテルの弾き語りが心を打つ。彼の素直で伸びのある歌声を聞くと彼が選ばれた理由がよく分かる。コメディだけど実に楽しめる映画だ。ビートルズファンはもちろんそうでない人も一見の価値はある。

彼らの活動期間は1957年~1970年だ。最後のアルバム「アビイ・ロード」から50年が経っている。それでも何処かでいつでも彼らの曲が流れてくる。残念ながら本物の彼らは出てこないが彼らの曲は確実に僕らの心をとらえている。

ビートルズは今更ながら天才たちであったと再認識する。さあ、おすすめ映画だ、時間を忘れてヒメーシュの歌声に酔いしれてほしい。それに、イギリスのシンガーソングライター、エド・シーランが実名で出てくるよ。

監督・製作のダニー・ボイルと脚本・原案・製作のリチャード・カーティスが強力にタッグを組んで楽しいラブ・コメディに仕上げている。二人はビートルズの大ファンで彼らに捧げる最高のオマージュだ。

ある不思議な現象が起こる、そして世界から「ビートルズ」が消えてしまう。唯一ジャックだけが「ビートルズ」を知っていた。彼は誰も知らない「ビートルズ」の曲を歌うことによってスターの階段を上ってゆく。でも彼は盗作したことに悩み始める。

詳細は「イエスタデイ」を見てね。ものすごく楽しいよ。

第4位 ONCE ダブリンの街角で

2007年日本公開のアイルランド製作ラブストーリー
監督 ジョン・カーニー
出演 ●グレン・ハンサード
●マルケタ・イルグロヴァ

ONCE ダブリンの街角で(字幕版)(プレビュー)

製作費はたかだか15万ドルしかかかっていない。美男美女が出てるわけでもなく、有名人が出てるわけでもない。映画は全米2館からスタートしたが口コミで広がり140館まで拡大した。サウンドトラックが全米2位になるなど派手さはないがお薦め映画だ。

ストリートミュージシャンの男がチェコ移民の女と知り合う。二人はお互いに惹かれあうが女には娘がいた。そして男は女にデモテープ作り手伝ってもらいミュージシャンの夢を叶えるべくロンドンに向かう。グレン・ハンサードとマルケタ・イルグロヴァの歌声が響く。

Once (music shop scene) – Falling slowly

心に響く音楽が頭から離れない。別バージョンで。

https://youtu.be/VFkfhbQsXiA

詳しいレビューは「ONCE ダブリンの街角で」を参考に。

第3位 ワイルド・ローズ

2020年6月日本公開のイギリス製作ミュージシャン映画
監督 トム・ハーパー(ワイルド・ローズ
出演 ●ジェシー・バックリー(ワイルド・ローズ、ジュディ虹の彼方に、ドクター・ドリトル)
●ジュリー・ウォルターズ(ワイルド・ローズ、ハリー・ポッター)
●ソフィー・オコネドー(ワイルド・ローズ、ヘルボーイ、ナイル殺人事件)
●ジェイミー・シーヴェス(ワイルド・ローズ

映画『ワイルド・ローズ』予告編

 

この映画の魅力は何といっても主人公のローズを演じるジェシー・バックリーの演技力・歌唱力だ。超ダメ女を物凄く可愛く演じる。見ていて楽しい成功物語ではない、彼女は挫折し苦しみぬく、でも夢に向かって一直線。自分の才能を信じて疑わない。

舞台はイギリス。ローズ=リン・ハーラン(ジェシー・バックリー)は18歳で子供を産んで今は26歳、8歳になる長女と5歳の長男を持つシングルマザーだ。しかもドラッグの密輸容疑で12か月もムショ暮らし、やっと出れたと思ったらボーイフレンドと公園でセックスしちゃうと言うノー天気な超ダメ女だ。

でも彼女の歌の才能は抜群だ。将来カントリー歌手としてアメリカのナッシュビルで歌いたいと夢馳せる。母親のマリオン(ジュリー・ウォルターズ)は夢を諦め堅実な仕事をして子供を育てろと口うるさい。子供たちもローズに懐かない。

ローズは仕方なくスザンナ(ソフィー・オコネドー)の家の家政婦として働き始める。彼女は歌いながら掃除する。それを聞いた子供たちは母親のスザンナに彼女の歌声は凄いと話す。スザンナは彼女の歌の才能にほれこみ友人のラジオ・パーソナリティー、ボブ・ハリスに合わせる。

ローズはロンドンにゆき、憧れのボブ・ハリスに会う。彼は彼女に「自分の歌を作りなさい」とアドバイスをくれる。彼女はナッシュビルに行って一発あてたいとスザンナに旅費の支援を頼み込むが断られる。

しかし、スザンナは家でパーティをおこなうからそこで歌って沢山の人から支援をもらいなさいとチャンスを作ってくれる。ローズは夢にも登る心地だ。さっそく、昔のバンドメンバーを集めて本格的な練習を始める。

ところがスザンナの夫がローズの過去を調べたようで、パーティが終わったら出て行ってくれと強く言われる。彼は純真な妻や子供たちへの悪影響を危惧したようだ。彼女はショックを受ける。詳細は「ワイルド・ローズ」を見てね。

第2位 アリー/スター誕生

2018年12月日本公開のアメリカ製作ミュージシャン・ヒューマンドラマ
監督・脚本・製作 ブラッドリー・クーパー(アリー/スター誕生
出演 ●ブラッドリー・クーパー(ハングオーバー、リミットレスアメリカン・スナイパー、世界にひとつのプレイブック、海外ドラマ リミットレス二ツ星の料理人アリー/スター誕生
●レディ・ガガ(アリー/スター誕生
●サム・エリオット(マイレージ、マイライフ、アリー/スター誕生

映画『アリー/ スター誕生』予告【HD】2018年12月21日(金)公開

シャロー~「アリー/スター誕生」愛の歌

映画『アリー/ スター誕生』主題歌スペシャル映像

 

「スター誕生」のドラマは4回めのリメイクになるが今回はそれが現代風にアレンジされ最初の10分で僕の心を鷲づかみにした。一食抜いてでも是非映画館に駆け付けてほしい。この迫力は音響の良い映画館でしか味わえない。

何故、この映画がこれだけ心を揺さぶるのか。僕らがライブに参加しているように錯覚させられるからだ。それはカメラアングルにあるかもしれない。ミュージシャンになったつもりでステージから観客席を見渡す。まるで自分が演奏し、歌っているかのようだ。

ブラッドリー・クーパーは監督・脚本・製作・主演しかも歌まで歌っている。歌もうまい・・・でも歌手にはならないそうだ。そして、圧倒的な声量と存在感で僕らの心を揺さぶるレディ・ガガ。

 

彼らの才能には驚くしかない、一つのことを極めれば何でも出来てしまう典型的な例か。ブラッドリー・クーパーは初監督作品、レディ・ガガは初主演映画。それで、このクオリティの高さだ。少し才能を分けてもらいたいものだ。

「スター誕生」は使い古されたストーリーだ。ミュージシャンの頂点に立ったジャック(ブラッドリー・クーパー)はバーで歌っていたアリー(レディ・ガガ)の歌声に聞き惚れる。

そして彼女を舞台に引っ張り上げ「売り出す」。最初は嫌がっていた彼女だが、次第に売れはじめスターの階段を上って行く。それに対し、ジャックは難聴が悪化し、酒とドラッグに溺れ、落ちてゆく・・・。詳しいレビューは「アリー/スター誕生」を参照してね。

第1位 ボヘミアン・ラプソディ

2018年日本公開のイギリス・アメリカ合作「クイーン」フレディ・マーキュリーの伝記
監督 ブライアン・シンガー(Dr.HOUSEレギオン、ユージアル・サスペクツ、X-MEN:フューチャー&パスト、X-MEN:アポカリプス、ボヘミアン・ラプソディ
出演 ●ラミ・マレック(ナイトミュージアムシリーズ、MR.ROBOT/ミスター・ロボットMR.ROBOT/シーズン2ボヘミアン・ラプソディ
●ルーシー・ボイントン(オリエント急行殺人事件ボヘミアン・ラプソディ
●グウィリム・リー(ボヘミアン・ラプソディ)
●ベン・ハーディ(オンリー・ザ・ブレイブボヘミアン・ラプソディ
●ジョゼフ・マゼロ(ボヘミアン・ラプソディ
●エイダン・ギレン(メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮メイズ・ランナー:最期の迷宮、ゲーム・オブ・スローンズ、ボヘミアン・ラプソディ

『ボヘミアン・ラプソディ』予告編 (2018年)

クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」だ。

Queen – Bohemian Rhapsody (Official Video Remastered)

ライブエイドの映像だ。

Queen – Live at LIVE AID 1985/07/13

 

凄い映画だ、久しぶりに時間を忘れた、お薦め映画だ。ロックの好きな人も嫌いな人も4オクターブの音域をもつ「クイーン」のボーカリスト フレディ・マーキュリーの歌声に触れれば鳥肌が立つ。

スーパースターとか天才とかはこういう人のことを言うのか。会場を埋め尽くす7万2000人のファンを右腕一本で惹きつけシンクロさせてゆく。そしてこのライブエイドの映像は全世界15億人に配信される。

1985年に行われたライブエイドとはアフリカ難民救済を目的とした20世紀最大のチャリティーコンサートだ。イギリス郊外のウェンブリー・スタジアムで行われたコンサートではクイーンは6曲披露し多くのミュージシャンが参加した。

フレディ・マーキュリーはこの時既にエイズに侵されていた。彼は1946年生まれ、彼の両親はインド人である。彼は両性愛者と言われている。メアリー・オースティンとは長い付き合いがあるが同棲生活は破たんしている。そして1984年から付き合い始めたジム・ハットンが最後の恋人としてフレディの死を看取る。

フレディは45才で亡くなる(1991年)。彼を支え続けたジム・ハットンも2010年に同じ病気で後を追っている。この映画ではクイーンの結成からライブエイドまでをドラマチックに描く。主演のラミ・マレックにはフレディ・マーキュリーがまるで乗り移ったようだ。詳細なレビューは「ボヘミアン・ラプソディ」を見てね。

魅惑の映画音楽ベスト50:心に残る映像とミュージックを堪能すれば心身ともリフレッシュだ

フランシス・レイ映画音楽ベストテン‐心が洗われる美ミュージックを聴け

まとめ

セッション

今回、歌手が主人公の音楽映画をまとめてみたけど、天才的な演奏者のドラマも心揺さぶられる。特に「セッション」は圧巻だ、ほぼ素人のマイルズ・テラーが手から血が滴り落ちるまで特訓して演奏している。

映画『セッション』予告編

また、自分の魂を悪魔に売り渡して手に入れたと言われている天才的な超絶技巧を持つ「パガニーニ」。彼の再現を若手実力派ヴァイオリニスト、デイヴィッド・ギャレットが5億円のストラディヴァリウスで挑戦する。

7/11(金)公開 『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』予告篇

これも凄い映画だ。詳細は「パガニーニ愛と狂気のヴァイオリニスト」を参考に。そして天才ピアニスト、デイビット・ヘルフゴットを描いた「シャイン」もお薦めだ。

Shine

是非、見てみると面白いよ。

 

TATSUTATSU

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