サマリー
★★★★☆(見るべき名作)
2019年4月日本公開のアメリカ製作マーベル・コミックSFドラマ
監督 アンソニー・ルッソとジョー・ルッソ(シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー、アベンジャーズ/エンドゲーム)
出演 ●ロバート・ダウニー・Jr(アイアンマンシリーズ、シャーロック・ホームズシリーズ)
●クリス・ヘムズワース(マイティ・ソーシリーズ、アベンジャーズシリーズ、スノーホワイトシリーズ、ブラックハット、白鯨との闘い、ゴーストバスターズ、ドクター・ストレンジ)
●マーク・ラファロ(はじまりのうた、アベンジャーズシリーズ)
●クリス・エヴァンス(ファンタスティック・フォーシリーズ、キャプテン・アメリカシリーズ、アベンジャーズシリーズ、スノーピアサー、サンシャイン2057、ギフテッド)
●スカーレット・ヨハンソン(her/世界でひとつの彼女、アンダー・ザ・スキン、シェフ 三ツ星フードトラック始めました、LUCY/ルーシー、ゴースト・イン・ザ・シェル)
●ベネディクト・カンバーバッチ(裏切りのサーカス、8月の家族たち、SHERLOCK、イミテーション・ゲーム、ドクター・ストレンジ)
3時間の超大作だ。アベンジャーズは本当にこれで終わってしまうのか・・・・?スーパーヒーローが全員出演する。これだけの俳優を総出演させ、しかも見応えのある一本の映画にまとめるとは驚きだ。ルッソ兄弟の力量を感じる。
映画史に残るスーパーヒーロードラマと言ってもいいかもしれない。マーベルファンはすぐにでも映画館に駆け付けるべきだ。僕のレビューなんか読んでいる暇はない。ただアドバイスとして、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」は見ておいた方がいいね。
ドラマを一言で言えば「アイアンマンに始まりアイアンマンで終わる」そして物語のキーは「アントマン」だ。これだけの情報があれば充分。しかし、もう少し情報を知りたい方は以下を少し読んでほしい。
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の結末で彼らの連合軍はサノス(ジョシュ・ブローリン)に敗れてしまった。6つのインフィニティ・ストーンはガントレットに収まり、サノスは指を鳴らす。その時、宇宙生命の半分が消え去る。
5年後、自身の野望を遂げたサノスはある惑星でひとり生活していた。インフィニティ・ストーンの影響力はすさまじく、彼の左半身は醜くただれていた。この場所を探し当てた生き残りのアベンジャーズはサノスを捕えるも世界を元に戻すことは出来なかった(石はこなごなに砕かれていた)。怒り狂ったソー(クリス・ヘムズワース)はサノスの首をはねる。
暫くして、アントマンのスコット・ラング(ポール・ラッド)が訪ねて来る。彼によるとピム粒子を使って亜原子レベルまで小さくなれば過去に遡れるかもしれないと言う。この話をトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)に話し協力を要請する。
トニー・スタークはブルース・バナー/ハルク(マーク・ラファロ)、ナターシャ・ロマノ/フブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、ウォーマシン(ドン・チードル)、ロケット・・・達とタイムマシンを作り上げる。
そして彼らは生き残ったアベンジャーズを招集し、過去に遡り6つのインフィニティ・ストーンを集め、今の最悪の状況を元に戻そうと最後の賭けに出る。果たして彼らのもくろみは成功するのか?しかしその情報は過去のサノスに漏れてしまう。
再び6つのインフィニティ・ストーンの奪い合いに発展するのか・・・・。
その後のストーリーとネタバレ
残ったアベンジャーズは別々のチームを組んで6つのインフィニティ・ストーンを探し始める。アントマンのようにピム粒子を使って亜原子レベルまで小さくなる。そして量子の世界に入り時間を遡る。
トニー・スタークは過去で親父に会う。懐かしさで胸が張り裂けそうだが任務は遂行しなければならない。ソー(クリス・ヘムズワース)は亡くなる前の母親に会う、母を抱きしめ別れを告げる。
ソウル・ストーンを探しに行ったホーク・アイ(ジェレミー・レナー)とブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)はもっと過酷な運命にさらされていた。愛する者の命を犠牲にしなければ石は手に入らないのだ。彼女は崖から飛び降り犠牲となる。
宇宙に散らばった石を集め終えたアベンジャーズはガントレットにそれをはめ込む、そしてハルクの腕に装着する。みんなの思いは「消した命を戻すだけ」で他は何も変えないこととすることだ。そしてハルクは指をパチンと鳴らす。
凄いエネルギーがハルクを襲うがなんとか耐える。そして消えた人々が現われたことを確認してアベンジャーズ達は歓喜にむせる。がその時を待っていたようにアベンジャーズの本部が攻撃されビルは破壊される。
サノスと彼の軍隊が過去から時空を超え現われたのだ。そしてガントレットが奪おうと迫ってくる。しかし、それに対しスーパーヒーロー達が現われる。ブラックパンサーがワカンダ軍を率いる。ドクター・ストレンジとその仲間たちが現われる、ガーディアンズ・ギヤラクシー・チームが・・・・大軍となってぶつかる。
それでもサノスは強いガントレットを奪いアイアンマンとソーを倒そうとしたとき天空からキャプテン・マーベルが立ちはだかる。宇宙に漂っていたトニー・スタークを救ったのも彼女だった。
サノスとキャプテン・マーベルが戦っているスキをついて、アイアンマン(トニー・スターク)が6つの石を奪い指をパチンと鳴らす。勝敗は決まった。サノスはうなだれる、そして軍団とともにチリと消えてゆく。
石の強力なエネルギーがトニー・スタークの体を襲う。そしてしばらくして彼は息絶える。ドクター・ストレンジはアガモットの目(タイム・ストーン)を使って過去や未来を観ることが出来る。前回の戦いにおいてトニーの命を助けるためにタイム・ストーンをサノスに差し出したのはこのためだった。
地球に平和が戻ってきた。スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)は過去に遡り6つの石をもとあった場所に戻す。ところが彼は過去からなかなか戻ってこない。
ブルース・バナー(ハルク)が湖の近くのベンチを見るとそこに年老いたスティーブ・ロジャースがすわっていた。彼は過去に戻り、愛する女性とめぐり会い、一緒に人生を過ごしたようだ。円形の大型シールドを「後を任す」とティ・チャラ(ブラック・パンサー)に手渡す。
レビュー
トニー・スタークとナターシャ・ロマノが亡くなり、スティーブ・ロジャースが引退した未来を知っていたのはドクター・ストレンジだ。彼は1400万605通りの中からサノスに勝つためこれを選んだ。
過去に遡った時、ネビュラ(カレン・ギラン)はそこで過去の自分に出くわす。そしてサノスに捕えられ、アベンジャーズ達の企みがバレ、ピム粒子も奪われる。しかし、ピム粒子を使って巨大な宇宙艦隊まで現代に出て来るなんて理論的にどう説明できるのか・・・・まあ大目に見よう。
この映画を観ているとアメリカの映画産業はとてつもないビッグ・ビジネスだと思う。前作「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」に於いて製作費が320億円以上興行収入にいたっては2000億円以上だ。今回はそれをオーバーするとみられている。世界中、どこの国も太刀打ちできない。
ところで今回、完璧な結末を創ってしまった。もう続編は考えられないだろう。「マーベル・シネマティック・ユニバース」の第一作目、2008年「アイアンマン」から既に10年経つ。これからの10年については現在考え中だと思うがいったいどんな作品が出て来るのだろう。
新しいキャラを考えているのか・・・楽しみだけど、「アベンジャーズ/エンドゲーム」を超える作品が出て来るのか、不安も感じるね。まあ、期待して待っていよう。
ところで、初代ハルクの俳優は2008年「インクレディブル・ハルク」でエドワード・ノートンが演じていた。その後マーク・ラファエロが引き継いでいる。一説によるとエドワード・ノートンは続投要請を断ったらしい、もったいないことするねえ、続けていればロバート・ダウニー・Jrと同じくらい稼げたかもしれないのに・・・。
TATSUTATSU
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