サマリー
2014年公開のイギリス・アメリカ・スイス合作SF映画、監督はジョナサン・グレイザー、主演はスカーレット・ヨハンソンである。
第70回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に出品され、賛否両論を巻き起こしている。しかし海外での評価は高いようである。
僕はDVDで観たが、はっきり言って面白く無かった。スカーレット・ヨハンソンが全裸で体当たりの演技をするが何もそこまでする必要があったのか疑問に感じる。
女は男たちを誘惑して館に招き入れるが、彼らはトラップに捕らわれてゆく。女はエイリアンたちに飼われているおとりなのか、それともエイリアンの女王なのか良く分からない。
不思議な映画で監督の真意は何なのか、また彼はいったい何が言いたかったのか・・・・・。
スカーレット・ヨハンソンのファン以外にはあまりお勧め出来ない作品である。
ストーリー
ストーリーを少し紹介すると、バイクの男が女性を運んで来る、女(スカーレット・ヨハンソン)は連れてこられた女性の衣服をはがして、自分で着る。
そして町を白色のバンに乗って男を探しに行く。独身の男を誘惑し館に導きいれる、男は服を脱ぎながら女を追いかけるが、黒い液体に飲み込まれてゆく。
男たちは皮膚を残して溶かされてゆく。女は次々と男を誘惑して行く・・・・ところが女に感情が芽生えてきたのか男を哀れに感じたのか、一人の男を開放し、女は失踪する。
バイクの男たちは必死に女の行方を探す。女はあるバス停で男と知り合う・・・・男とベッドに入ったがセックスの最中にあわてて逃げる。(女性器が無いのがバレそうになる。)
ネタバレ
<ネタバレするから映画を観てから読んでね>
森の中の小屋で眠りについた、しばらくして男に触れられていることを感じ、あわてて森に逃げる。
男は女を追いかけ乱暴に服をはぎ取ろうとする。ところが服と一緒に皮膚もはぎ取られてしまう。
ビックリした男は、女の皮膚の下から出て来た、真っ黒な生命体に向かってガソリンをかけ火をつける。女は黒い煙を出しながら燃えてしまう。
レビュー
物語としては、大変シンプルである。男たちは溶かされてエイリアンの栄養分にされてしまうのか。
女は最初、男をエサとしか考えてなかった模様である。海でサーファーの男の頭を石で殴りつけ気絶させてしまう。バイクの男は常に女を監視し、誘拐の痕跡が残らないように後片付けをして行く。
しかし、女に少しずつ自我が芽生えるに従って、バイクの男から逃げようとする・・・・・エイリアンの仲間であれば逃げる必要はないわけで・・・・・エサ集めの道具として利用されているだけの生命体なのかもしれない。
最後はかわいそうに、皮膚をはがされ燃やされてしまうが、女の皮膚がはがされた時、自分でもびっくりしていることから・・・・知らない間に地球の女にされてしまったのかもしれない。
結末があまりにもあっけなく終わる、少なくともバイク男の正体くらいバラしてもいいのではないか。
人間は皮をかぶった生き物であることが言いたいのか・・・・皮を脱げば、真っ黒でなんの魅力もない生き物になってしまうのか・・・・・・また、毎日が表面の皮同士の付き合いで中身のことなど、どうでもいいのか。
何か欲求不満が残る作品である・・・・スカーレット・ヨハンソンのヌードが見れただけ、まだましかも。
TATSUTATSU
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