はじめに
竹内結子・貫地谷しほりの「ミス・シャーロック」
シャーロック・ホームズほど魅力的な人物はいない。世界中で色々な俳優によってドラマ化されている。当然、日本でもテレビドラマになっている。
ディーン・フジオカと岩田剛典のテレビドラマ「シャーロック」フジテレビ
今回、シャーロック・ホームズを主人公にした映画を集めてみた。原作はかなり古いが、これが現代に甦る。パソコンやスマホを駆使しながら事件を解決したり。
東京やニューヨークの街を彼らが歩き回ったり、主人公が女性になったりもする。色々なパターンが作られ僕らをいつまでも楽しませてくれる。さて、今夜はどんなシャーロックを見ましょうか。
第10位 迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険
1990年日本公開のイギリス シャーロック・ホームズ映画
監督 トム・エバーハード
出演 マイケル・ケイン(トゥモロー・ワールド、インセプション、インターステラー、キングスマン)
ベン・キングズレー(ガンジー、シンドラーのリスト、エクソダス:神と王、ザ・ウォーク)
この映画は実に発想が面白い、シャーロック・ホームズ(マイケル・ケイン)が実はドジで間抜けなアル中・女好きの売れない役者だ。
ワトソン(ベン・キングズレー)こそが名探偵で、彼はキンケイド(マイケル・ケイン)と言う役者を雇ってホームズに仕立て上げている。
ワトソンは抜群の頭脳を持っているのだが、あまりにも地味で目立たない。
世の中には実力があるんだけど目立たない人間と、実力も無いのによく目立つ人間がいる・・・よくあるパターンだ。
この映画もそうで、アホなホームズばかりが世間から脚光を浴びる。原題の「Without a Clue(誰も知らない)」は世間はホームズの正体を誰も知らない・・・と言う意味なのか?
ワトソンはホームズがあまりに鼻につくので家から追い出すが、やはり彼なしではやってゆけないと悟る。
また、ホームズも自分は馬鹿だと知っているからワトソンがいないと何にも出来ない、結局二人はコンビを組むことによって「シャーロック・ホームズとジョン・H・ワトソン」と言う虚像を作り上げている。
二人は協力して、5ポンド紙幣の原版が造幣局から盗まれる大事件を捜査してゆく。この事件は裏でモリアーティ教授が暗躍していることを彼らはまだ知らない。
果たしてこのデコボココンビは事件を解決することが出来るのか。
コメディタッチのこんなホームズ映画もたまにはいいかもしれない。
第9位 シャーロック・ホームズの素敵な挑戦
1977年日本公開のアメリカ・イギリス合作のシャーロック・ホームズ映画
監督 ハーバート・ロス(チップス先生さようなら、グッバイガール、愛と喝采の日々)
原作 ニコラス・メイヤー
アーサー・コナン・ドイル
出演 アラン・アーキン(暗くなるまで待って、ガタカ、リトル・ミス・サンシャイン、アルゴ)
ヴァネッサ・レッドグレーヴ(ジュリア、大統領の執事の涙、フォックスキャッチャー)
ロバート・デュバル(地獄の黙示録、MASH、ゴッドファーザー)
ニコル・ウィリアムソン(グッバイガール、エクソシスト3)
ローレンス・オリヴィエ(ハムレット、スパルタカス、マラソンマン、タイタンの戦い)
アーサー・コナン・ドイルからシャーロック・ホームズのキャラクターだけ拝借して、原作・脚本をニコラス・メイヤーが担当した映画だ。
まさにシャーロック・ホームズ物語のパロディだ。
40年近く前の作品で、僕の頭もボケて来ているのでスジガキが定かではない。
コカイン中毒となったホームズ(ニコル・ウィリアムソン)はモリアーティ教授(ローレンス・オリヴィエ)になにかと付きまとう。(モリアーティ教授はこの映画では悪人ではない)
困った彼はワトソン(ロバート・デュバル)に相談する。ワトソンはホームズの兄マイクロフト(チャールズ・グレイ)と一計を案じ、ホームズを精神分析学の権威ジークムント・フロイト(アラン・アーキン)のところに連れてゆく。
フロイトの治療によって正気を得たホームズは、フロイトの患者ローラ(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)が何者かに連れ去られた事件を捜査する。
ホームズは果たしてローラを探し当てることが出来るのか、また彼は何故モリアーティ教授に付きまとうのかお楽しみはDVDを見てね。
第49回アカデミー賞に脚色賞と衣装デザイン賞がノミネートされているから、おかしな作品ではないと思うよ。
第8位 Mr.ホームズ 名探偵最後の事件
2016年日本公開のイギリス・アメリカ合作のホームズ映画
監督 ビル・コンドン(ドリーム・ガールズ)
原作 ミッチ・カリン「ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件」
出演 イアン・マッケラン(X-MENシリーズ、ロード・オブ・ザ・リングシリーズ、ホビットシリーズ)
ローラ・ニーリー(真実の行方、エミリー・ローズ、ハドソン川の奇跡)
真田広之(ラストサムライ、ウルヴァリン:SAMURAI、サンシャイン2057)
マイロ・パーカー(ゴーストハンターズ オバケのヒューゴと氷の魔人)
この映画も実に面白いね、93才になった、ボケ老人ホームズが主人公だ。
原作者のコナン・ドイルが観たら笑っちゃうだろうね。
ホームズを引退に追い込んだある事件がテーマになっている。
その事件はある女性の自殺で幕を閉じてしまった・・・そしてその事件以降ホームズは田舎に引きこもりミツバチの世話をしながら30年以上にわたり隠遁生活を続けている。
ワトソン、マイクロフト、ハドソン夫人もすでに亡くなっている。(モリアーティ教授もたぶん死んじゃってる)
年老いたホームズはこの事件がどうしても忘れられない。事件の結末はワトソンが勝手に書き変えて発表している。
しかし、ホームズは真実の出来事を記録に残しておかねばならないと強く思うようになる。
薄れゆく記憶を手繰り寄せ、どうしても思い出せない出来事を家政婦マンロー夫人(ローラ・ニーリー)の息子ロジャー(マイロ・パーカー)に協力してもらって思い出して行く。
この事件でホームズは取り返しのつかないミスを犯してしまう、そのミスとはいったい何であろうか?
この映画には2つの面白いエピソードが挿入されている。
一つは、日本の広島で梅崎(真田広之)と言う男と会って記憶を蘇らせる植物「サンショウ」を持ち帰ること。
ホームズと梅崎との関係は何なんだろうか。
二つ目は、自分が主人公の映画を興味本位で見に行く、その映画でホームズを演じていたのは「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」で若いときの彼を演じていたニコラス・ロウだったとは。
ホームズは女ごころに疎いのが露見してしまう。この映画は「最後の事件」となっているが、事件とは関係ないね・・・ホームズの苦い恋愛エピソードと言えるミッチ・カリンの創作だ。
詳細なレビューは「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」を見てね。
第7位 シャーロック・ホームズの冒険(1970年)
1971年日本公開のアメリカ シャーロック・ホームズ映画
監督 ビリー・ワイルダー(サンセット大通り、七年目の浮気、情婦、アパートの鍵貸します)
原作 アーサー・コナン・ドイル
出演 ロバート・スティーブンス
コリン・ブレークリー
ジュヌヴィエーヴ・パージュ
クリストアァー・リー(吸血鬼ドラキュラ、ロード・オブ・ザ・リングシリーズ、スター・ウォーズシリーズ、ホビットシリーズ、リスボンに誘われて)
あの映画界の巨匠ビリー・ワイルダーが構想10年かけて練り上げた傑作だ。
当初は4時間の大作だったらしいが、2時間に大幅カットされた・・・残念だ。
僕は高校生くらいだったと思うが、映画館に足を運んで見た記憶がある。ビリー・ワイルダーのオリジナルストーリーでまさにオマージュ的な作品だ。
ホームズのプライベートに係る事件であるため今まで封印されてきたが、ワトソンの死後50年経ち遺言通り、未発表記録が公開された。
ワトソンの保管箱には、原稿の他ホームズ愛用のハンティング帽子、指輪型の方位磁石、聴診器、拡大鏡、懐中時計(中に女性の写真が保管されている)が大切にしまわれていた。
原稿には次のことが記録されていた。
ある日ホームズのところに記憶喪失の女性が運び込まれた。彼女の記憶は少しずつ回復し、自身の名前はガブリエルであることそして行方不明の夫を探してほしいとホームズに依頼する。
そこにホームズの兄のマイクロフトが現われ、彼女の依頼を中止するよう忠告される。
ホームズは分かったふりをして、極秘に調査を始める、ホームズとガブリエルは夫婦を装い、ワトソンは二人の執事ということでスコットランドのネス湖を訪れる。
調査の結果、彼女の夫は死んでいるのが発見される。
そしてさらに真相をつきとめるためホームズ達は夕闇のネス湖にボートで漕ぎ出す。
ところが彼らが乗ったボートに向かってネッシーが姿を現し、ボートは転覆させられる。
果たして彼らの運命はどうなるのか・・・。
ヒントを少し、ホームズはガブリエルを愛してしまう。またネッシーは実は潜水艦なんだ。
物語の最後でガブリエルが日傘を閉じたり広げたりして、ホームズにモールス信号を送る場面が思い出させる・・・彼女はホームズに愛を告白する。
第6位 ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎
1986年日本公開のアメリカ シャーロック・ホームズ映画
監督 バリー・レヴィンソン(レインマン、わが心のボルチモア、スフィア)
出演 ニコラス・ロウ(Mr.ホームズ 名探偵最後の事件)
アラン・コックス
ソフィー・ワード
製作の総指揮をスティーヴン・スピルバーグが担当しているんだ。
僕はシャーロック・ホームズ映画が大好きだから、映画館に観に行った・・・けっこうおもしろかった。
この作品はホームズの若かりし頃を題材にしたオリジナルストーリーだ・・・ホームズに初々しさが残っていて、恋人もいるんだ。ワトソンはまんマル眼鏡をかけたガキんちょだ。
そしてホームズが何故結婚しないのか理由が明かされるスジガキにもなっているんだ。
バイオリンを弾いている同級生の部屋にある少年が転校してくる。
男の子は転校生の素性から名前まですべて言い当てる。転校生の名前は「ジョン・ワトソン」、北部出身、父親が医者であることもズバリと的中させる・・・彼は魔法にかかったようにびっくりする。
これが若き日のシャーロック・ホームズとジョン・ワトソンの出会いだ。
おりしも、奇妙な殺人事件が発生する。ホームズは学校の恩師ワックスフラッター先生の謎の死の原因を追い求めていた。
幻覚剤を塗った吹き矢によって、自殺に見せかけた連続殺人事件がポイントだ。
ホームズは調査の結果、イギリスの工場の地下にピラミッドを建設し、ピラミッドを崇拝する謎の一団にたどり着く。
そしてエ・タールと呼ばれる謎の一団の親玉に追い詰められ、ホームズの恋人エリザベスは彼をかばって死んでしまう。
そのエ・タールとはホームズもよく知っている学校のレイス教授だったんだ。
そしてホームズとレイス教授の最後の戦いが始まる。
この映画でホームズとワトソンのコンビが出来た理由と、ホームズ愛用のハンティング帽子・パイプ・マントのいわれがシャーロキアンの心をくすぐるね。
ホームズはレイス教授を一度は倒すが、レイス教授は名前をモリアーティと変え彼の宿敵となってゆくんだ。
ところで、最近面白いエピソードとしてホームズを演じたニコラス・ロウが「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」にゲスト出演しているんだ、驚きだ。
そして、このヤング・シャーロックはリメイクされるらしい・・・楽しみだね。
第5位 シャーロック・ホームズ シャドウゲーム
2012年日本公開のアメリカ・イギリス合作のシャーロック・ホームズ映画
監督 ガイ・リッチー(シャーロック・ホームズシリーズ、コードネームU.N.C.L.E)
出演 ロバート・ダウニー・Jr(アイアンマンシリーズ、シャーロック・ホームズシリーズ、アベンジャーシリーズ、シェフ 三ツ星フードトラック始めました、、シビル・ウォー)
ジュード・ロウ(A.I.、コールド・マウンテン、ガタカ、グランド・ブダペスト・ホテル)
ノオミ・ラパス(ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女、プロメテウス、シャーロック・ホームズシリーズ)
ジャレッド・ハリス(シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム、ポンペイ、パガニーニ)
エディ・マーサン(戦火の馬、スノーホワイト、おみおくりの作法)
ケリー・ライリー(スパニッシュ・アパートメント、ロシアン・ドールズ、TRUE DETECTIVE)
スティーヴン・フライ(ホビットシリーズ)
レイチェル・マクアダムス(きみに読む物語、アバウト・タイム、シャーロック・ホームズシリーズ、誰よりも狙われた男、リトルプリンス、TRUE DETECTIVE)
凄く豪華な配役とお金のかかったホームズ映画だ、世界中で大ヒットしている。
この映画は2009年の「シャーロック・ホームズ」の続編だけど内容は独立している。
コナン・ドイル「最後の事件」がベースになっており、ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)の最大の宿敵モリアーティ(ジャレッド・ハリス)との闘いが描かれている。
最後は小説の通り、ホームズとモリアーティが絡み合って滝壺に落下してゆく・・・でもホームズは生きていて三作目が作られそうだ。こんなドル箱映画やめるはずないよ。
巨大なセットとCGをうまく融合し、ホームズ映画を頭脳戦よりもアクション映画に切り替えたのが受けたのかな。
ここではホームズが無敵の男に描かれていてあの「ホームズ・ビジョン(敵と戦う前に頭の中でシュミレーションを行う)」が斬新だ、そしてシュミレーション通り屈強な男どもをなぎ倒す。
ロンドン各地で連続爆破事件が起こり不穏な空気の中、全ての事件はあの宿敵モリアーティにつながることをホームズは分析する。
そんな中ワトソン(ジュード・ロウ)とメアリー(ケリー・ライリー)の結婚式が始まる。しかし二人の新婚旅行中にモリアーティの刺客が現われ大混乱になる。
果たしてホームズは二人を刺客から守ることが出来るのか、そして陰で暗躍するモリアーティのワナを見破ることが出来るのかあとはDVDを見てね。
マダム・シムザにノオミ・ラパス、レストレード警部にエディ・マーサン、マイクロフトにスティーヴン・フライそしてアイリーン・アドラーにレイチェル・マクアダムスが出演している。
第4位 シャーロック・ホームズ
2012年日本公開のアメリカ・イギリス・オーストラリア合作のシャーロック・ホームズ映画
監督 ガイ・リッチー(シャーロック・ホームズシリーズ、コードネームU.N.C.L.E)
出演 ロバート・ダウニー・Jr(アイアンマンシリーズ、シャーロック・ホームズシリーズ、アベンジャーシリーズ、シェフ 三ツ星フードトラック始めました、、シビル・ウォー)
ジュード・ロウ(A.I.、コールド・マウンテン、ガタカ、グランド・ブダペスト・ホテル)
レイチェル・マクアダムス(きみに読む物語、アバウト・タイム、シャーロック・ホームズシリーズ、誰よりも狙われた男、リトルプリンス、TRUE DETECTIVE)
マーク・ストロング(裏切りのサーカス、ゼロ・ダーク・サーティ、記憶探偵と鍵のかかった少女、リピーテッド、イミテーション・ゲーム、キングスマン)
エディ・マーサン(戦火の馬、スノーホワイト、おみおくりの作法)
ケリー・ライリー(スパニッシュ・アパートメント、ロシアン・ドールズ、TRUE DETECTIVE)
ロバート・ダウニー・Jr(ホームズ)とジュード・ロウ(ワトソン)が組んだ全く新しいアクション・ホームズ映画だ。
大ヒットして、続編「シャドー・ゲーム」も作られている、またアカデミー賞・作曲賞、美術賞にノミネートされている。
シャーロック・ホームズ映画としては見応えのある大作だね・・・面白い。
この映画で度肝を抜かれたのは「ホームズ・ビジョン(敵と戦う前に頭の中でシュミレーションを行う)」と言われる描写だ。
ホームズがストリートファイターとして戦うシーンが実に見応えがあった・・・スローモーションがかえってアクションに重量感をもたらした。
今回の敵は5人の女性を殺害したブラックウッド卿(マーク・ストロング)なんだ。ホームズに捕まり絞首刑になるが、生き返ってまた悪事をはたらくストーリーだ。
ヒロインはホームズの宿敵アイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)で、彼女はモリアーティにつながっていると言う設定だ・・・続編につながる。
ブラックウッド卿は化学(毒ガス、爆薬)と魔術によって、イギリス政府の転覆と世界征服をたくらむ。
彼はイギリス議会のメンバーを自分の支持者を除いて、全員毒ガスで殺害しようとする。果たしてホームズは彼の計画を阻止することが出来るのか?
第3位 エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY
2012年からスタートしたアメリカCBSテレビドラマ
(現在第4シーズンが放送される予定)
製作者 ロバート・ドハティ
出演 ジョニー・リー・ミラー(サイバーネット、イーオン・フラックス)
ルーシー・リュー(チャーリーズ・エンジェル、カンパニー・マン)
エイダン・クイン(月下の恋、アンノウン)
ジョン・マイケル・ヒル
第一シーズン
第三シーズン
「エレメンタリー(Elementary)」とはホームズを舞台で初めて演じた「ウィリアム・ジレット」のセリフ「Elementary,my dear Watson(初歩的なことだよ、ワトソン)」から取られている。
このテレビドラマも、もの凄く面白い。ホームズがこれでもかと言うほどデフォルメされている。
ホームズ(ジョニー・リー・ミラー)はロンドンから現代のニューヨークに引っ越している。彼は体中にタトゥが彫られており、変人で女好きなんだ。
家じゅうに監視カメラが取り付けられており、部屋の中にはおびただしい使い捨て携帯、無数の鍵、実験道具、多量の本に囲まれ、屋上にはミツバチを飼っている。
ホームズは薬物依存からのリハビリ最中で、付添人の医師ジョーン・ワトソン(ルーシー・リュー)と共同生活をしている・・・ワトソンが女性なんだ、びっくりだ。
当初、両者の仲は最悪で信頼関係ゼロである。
ホームズはニューヨーク市警グレッグソン警部(エイダン・クイン)の殺人事件捜査の顧問をしている。
ワトソンはホームズに付き添って、殺人現場を何回も経験してゆくが、ホームズの天才的な現場分析力と事件の推理力を目の当たりにして、少しずつ彼を見直そうとする。
また彼女は一流の医師としての経験を検視官のように活用し、ホームズに助言する。
次第に二人は切っても切れない仲となってゆく、そしてお互いに強固な信頼関係で結ばれてゆく。
ホームズ、ワトソン、グレッグソン警部そして彼の部下マーカス・ベル(ジョン・マイケル・ヒル)の4名で難事件に挑んでゆく。
ああ、それからアイリーン・アドラー(ナタリー・ドーマー)はホームズの恋人で二人でベッドインまでしてしまう。正体不明の「M」モリアーティが陰で暗躍する。
シーズンを追うごとに、ホームズに新しい女性の相棒が出来たり、ワトソンに彼氏が出来たりとはらはらする場面が出て来る・・・最後はどうなってしまうのかな?
詳細はレビュー「エレメンタリーホームズ&ワトスン in NY」も見てね。
海外ドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソンin NY シーズン4」感想・評価:ホームズの親父モーランドは腹黒い男なのか?
第2位 SHERLOCK(シャーロック)
2011年から日本で放送されたイギリスBBC製作のテレビドラマ
(イギリスでは2010年第一シーズン)
(2012年第二シーズン)
(2014年第三シーズン)
(2017年第四シーズン予定)
製作総指揮 マーク・ゲイティス他
出演 ベネディクト・カンバーバッチ(裏切りのサーカス、8月の家族たち、SHERLOCK、イミテーション・ゲーム)
マーティン・フリーマン(ホビットシリーズ、FARGO/ファーゴ、シビル・ウォー)
マーク・ゲイティス
ルパート・グレイヴス
アンドリュー・スコット(007スペクター)
ユーナ・スタッブス
ヴィネット・ロビンソン
ルイーズ・ブリーリー
ララ・パルヴァー
第一シーズン
第四シーズン
コナン・ドイルの原作を飛び出したシャーロックが現れた・・・凄いね。
シャーロック・ホームズを現代によみがえらせた、彼はスマホ・パソコン・GPS・インターネットなど最新電子機器を使って事件を解決してゆく。
シャーロックを演じるベネディクト・カンバーバッチが当たりだね、彼には「華」がある。
多くの女性ファンのハートをワシづかみにしてしまったのではないかと思う。
ワトソン役のマーティン・フリーマンもいい、彼はシャーロック・ホームズの活躍をブログにアップしていく、そして世界中に多くのシャーロキアンを作ってゆくんだ。
一つ一つの作品が丁寧に作られている(ややトリックに懲りすぎた面もあるが)2010年から2016年にかけて特別編を含めても11作品と少ない。
2017年初めに第4シーズンがリリースされるらしい・・・大変楽しみだ。
物語は一応コナン・ドイルの原作をベースにしているけど、現代風に大きくアレンジし直されている。スピーディーな展開と謎解きなどが、視覚的に説明してくれて説得力がある。
モリアーティを若いアンドリュー・スコットが演じており、原作とは全くイメージが異なり新鮮でもある。
グレッグ・レストレード警部にルパート・グレイヴス、マイクロフト・ホームズにマーク・ゲイティス、アイリーン・アドラーにララ・パルヴァー、ハドソン夫人にユーナ・スタッブスが演じている。
僕としては「シーズン3-3最後の誓い」が気に入っている。ホームズ以上の天才悪人マグヌセン(ラース・ミケルセン)が出て来る。
ホームズは彼に次から次へと裏をかかれるが、彼はなすすべがなく最後はマグヌセンを射殺する。唯一ホームズが卑怯な手を使って解決した事件だ。
暇を見つけて、もう一度じっくり、全作品見てみたいな。
また、眠れそうもない日が続く。
海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック シーズン4」感想・評価:史上最強の犯罪者ユーラスとは何者かそしてシーズン5は作られるのか?
第1位 シャーロック・ホームズの冒険
1984年から1994年にわたり41回(39話)放送された英国グラナダTV製作のテレビドラマ
製作総指揮 マイケル・コックス/ジューン・ウィンダム・デービス
出演 ジェレミー・ブレット(戦争と平和、マイ・フェア・レディ)
デビット・バーク
エドワード・ハードウィック
やはりなんてったってシャーロック・ホームズはジェレミー・ブレットだ。
まるでコナン・ドイル原作小説から抜き出てきたような風貌だ・・・ホームズというと彼をイメージしてしまう。また時代背景も19世紀のロンドンを再現している。
このテレビドラマは原作に忠実に作られている・・・シャーロック・ホームズのバイブル的作品だ。
僕もこのドラマに大変お世話になりました。コナン・ドイルの原作はほとんど読んでいるが、これが素晴らしい俳優によって映像化されると更に感動する。
ジェレミー・ブレットはあの有名なミュージカル「マイ・フェア・レディ」でオードリー・ヘプバーンと共演しているんだ・・・若いときはハンサムだ。
ワトソン役は一回変わっている、エドワード・ハードウィックが1986年から最後までジェレミー・ブレットとコンビを組んでいる。
ワトソン役としてはぴったりな俳優だと思う・・・温和な雰囲気を持っている。
ジェレミー・ブレットは61才で惜しまれて心臓病で亡くなってしまう。コナン・ドイルの原作39話が映像化されているが残念ながら残り18話は未完になってしまった。
また、素晴らしい俳優が出てきて残りを映像化してほしい。
ところで、ジェレミー・ブレットのホームズはハンティング帽子、インバネスコート、パイプを愛用していない。この風貌は、原作発表当時のイラストレーター「シドニー・パジェット」の創作と言われている。
こんな細かいところにも気を配ってドラマが作られているとは、当時のスタッフのドラマに対する意気込みが感じられる。
ディーン・フジオカと岩田剛典のテレビドラマ「シャーロック」フジテレビ
このドラマも何回も見直したくなる・・・秋の夜長にはホームズを見ながら寝るのも最高だ。2019年の10月からディーン・フジオカと岩田剛典のテレビドラマ「シャーロック」がスタートしている。これも面白いかも。
TATSUTATSU
まとめ
今回シャーロック・ホームズ映画・ドラマをまとめてみたけど、サー・アーサー・コナン・ドイルが「緋色の研究」を発表したのが1884年だ。
それから実に130年以上たってもシャーロック・ホームズ人気が衰えることを知らない。
シャーロキアンが世界中にいて今だに彼を生きているように崇拝している。だからシャーロック・ホームズ映画は作り続けられるんだ。
それにシャーロック・ホームズの新しい解釈も出し続けられると思うよ、今年93才のホームズが出てきたのには驚いた・・・。
これからも益々、色んな作品が出て来るかもしれない・・・楽しみだ。ところでホームズにぴったりの俳優は僕はジェレミー・ブレットが一番だと思うけど、人気の点から考えるとベネディクト・カンバーバッチかな・・・皆さんはどう考えるのかな。
これから先シャーロック・ホームズvsエイリアンなんて宇宙ものが出て来るかもしれない。
ホームズに影響されたと思われる、サイモン・ベーカー主演の「メンタリスト」がある。この「メンタリスト」とは相手を観察し、会話を通して、その人物の性格から行動までを全て当ててしまう。
また、天才医師(ヒュー・ローリー)を描いた「ドクター・ハウス」では、どこの病院でもさじを投げられた難病患者が彼のもとにやってくる。病気の原因を彼は「犯人を追いつめる」ように明らかにしてゆく。
さらに、「レッド・ドラゴン」「ハンニバル」に出て来るウィル・グレアム捜査官(エドワード・ノートン、ヒュー・ダンシー)は殺人現場を細かく観察することによって、犯人の行動分析を行う。さらに犯人に自分の精神を乗り移らせ犯行を再現してしまう。
まあB級映画、海外ドラマも含めたら、ホームズに影響されたと思われる物語(私見ですよ)はきりがない。
TATSUTATSU
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