歴史映画

映画「ポンペイ」感想・評価‐大自然の猛威の前に全てが消えるバッドエンドだ

サマリー


2014年公開のアメリカ映画、監督はポール・W・Sアンダーソン、主役はキット・ハリントンである。

映画『ポンペイ』予告編

 

ポンペイの悲劇は有名である。ヴェスヴィオ火山の噴火により数千人と言われる市民が一瞬のうちに火砕流に飲み込まれ、家々は火山灰に覆い尽くされる。

後年火山灰の下から、生々しい人々の生活が発掘される。

この物語は当時の人々の暮らしの中から、ひょっとしたらこんな出来事もあったのではなかろうかと考えフィクションとして作られたものと思われる。

僕はこの映画を観て、自然の猛威の前には人間の営みなどゴミくずのような存在であり、生きることがあまりにもむなしく感じた。

ただ生きて、死んでゆくだけではあまりにも寂しい映画である。もっと物語の筋書きがなんとかならなかったのかと思うのは僕だけか・・・。少なくとも恋人たちだけは未来に繋がる希望を残してほしかった。

ストーリー


ストーリーを少し紹介すると、小さい時にローマ軍に家族を皆殺しにされたミロ(キット・ハリントン)は捕えられ奴隷剣闘士となる。

彼はポンペイに向かう途中、裕福な商人の娘カッシア(エミリー・ブラウニング)を助けたことから、彼女を恋するようになる。

しかし、彼女は情け容赦のない元老院コロヴス(キーファー・サザーランド)と婚約させられてしまう。

ミロはコロシアムで奴隷剣闘士どうしの殺し合いを命じられる。これは対等な戦いではなく、不利な状況下での戦いであった。

この戦いのさなか、火山が噴火する。大地震、津波、火砕流に襲われた街の中をミロはカッシアを救うために走る。果たして彼女を救うことは出来るのか観てのお楽しみである。

レビューとネタバレ

主役のキット・ハリントンは、アメリカTVドラマ(ゲーム・オブ・スローンズ)で売出し中の若手俳優である。

彼の甘いマスクと鍛え上げられた肉体はこの映画にぴったりであると感じる。今後ヒット作に恵まれれば、大きくブレイクする可能性を秘めている。

また、キーファー・サザーランドが徹底した悪役として登場する。こんな悪役をよく引き受けたものだと思う。イメージが悪くなってもいいのかな・・・・・・。

コロヴス(キーファー・サザーランド)はすごい美人とは言い難い(失礼)カッシア(エミリー・ブラウニング)に何故ここまで執着するのか良く分からない。

もっと彼女の魅力を丁寧に描いておけば違和感はなくなると思う。さらに出演者が善人と悪人に完全に分かれてしまっており、人物描写が薄っぺらな感じは否めない。

火山噴火の場面は素晴らしい、さすがバイオハザードなどの特撮が得意な監督である。地震、津波、火山弾が街を襲う場面や、大規模な火砕流が凄いスピードで迫ってくる臨場感は見事である。

最後に、昔ジョージ・クルーニーとマーク・ウォールバーグが出演した「パーフェクト・ストーム」と言う映画があった。漁船が大嵐に襲われ沈没する迫力満点の作品である。

登場人物は生還しようと奮闘するが、結局誰も戻ってこられなかった。バッドエンドの寂しい結末であった。(しばらく後でさえ死体も浮き上がってこなかった。)

今回それを思い出した。結局、ミロはカッシアを救うために馬を走らせ彼女を見つける。そして二人で逃げようとするが、大災害に飲み込まれてゆく・・・。

TATSUTATSU

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