映画「リミットレス」はブラッドリー・クーパー主演ののSF映画だ。この映画では人間の脳みそは20%しか使われていないことになっている。
実際には脳の使われる場所がそれぞれの機能によって違う(視覚、聴覚、臭覚、言語、思考などなど)ので誤解されやすいが機能別には脳の各部位が100%近く働いているようだ。
ブラッドリー・クーパー扮する売れない貧乏作家エディが、義理の弟から一錠10万円もするスマートドラッグ「NZT-48」をもらって飲む。
飲んだ途端、自分の中に「光り輝く自分」が降りてくる。今まで見えなかったものが鮮明に見え、過去勉強した知識や経験があふれるように脳に蘇るんだ。
そしてそれらがネットワークを形成し、頭の中がスーパーコンピューターのサーバーのように知識が規則正しく分類・配列されてゆくのを感じる。
彼は薬によって一時的に天才になってしまう。一晩でベストセラーなんか書けそうだ。
そして数字がどんどん頭の中に入ってくるから、現状をすばやく分析し近未来を高い確率で予想できる。だから株や投資で大儲け出来る。
ところが世の中うまくゆかないもので、薬の効き目は24時間しか持続しない、次の日には凡人に戻ってしまう。
さらに恐ろしいことに服用を続けると、頭痛と吐き気に悩まされ記憶が飛ぶようになる・・・そして最終的には薬の副作用で廃人になってしまう。
この後の映画の結末は「リミットレス」をみてもらうしかないんだけど、ところで本当にスマートドラッグはあるのかなとネットで調べると、これがあるんだ。
医薬品からサプリメント・健康食品まである。インターネットでも販売されているけど高いから、個人輸入している人も多いらしい。
スマートドラッグの効能とは、老化すると減ってくる神経伝達物質を減らさないようにしたり、脳神経細胞の活動を活発にしたり、脳の血流を上げて脳に新鮮な酸素を供給したり、脳に必要なエネルギーを供給したりと・・・色々あるらしい。
でも残念ながら「天才」にはなれないようだ。
将来ひょっとしたら「天才」を作り出すことの出来る「スマートドラッグ」が開発されるかもしれない、そうなればノーベル賞級の発明だ。
今、日本では学生の間で流行っているらしい。かつてはハーバード大学の学生の2割りが使用していたとのことだ。
個人で簡単に輸入できるし、アマゾンでも売っているから誰でも入手できる。噂ではこれを飲んでいる学生の成績はいいらしい。(2017年6月、厚生労働省は「医師の処方箋がないとスマートドラッグの個人輸入を原則認めない」と方針が出ている。)
ではスマートドラッグの種類はどうであろうか(ウィキペディアからの引用)
〇神経伝達物質を調整するスマートドラッグ
〇コリン作用性のスマートドラッグ⇒神経伝達物質アセチルコリンの使用効率を高めるなど
〇ドーパミン作用性のスマートドラッグ⇒神経伝達物質ドーパミンに作用する
〇セロトニン作用性のスマートドラッグ⇒神経伝達物質セロトニンに作用する
〇抗鬱、精神安定剤、アダプトゲン的な作用をするスマートドラッグ⇒やる気を出すなど
〇脳の栄養や酸素量を改善するスマートドラッグ⇒文字通り脳を活性化させるなど
〇頭の回転・集中力・スタミナを増強するスマートドラッグ⇒中枢神経刺激の増強など
〇記憶力が改善し学習能力が向上するスマートドラッグ⇒記憶力の増強など
〇神経の成長促進、脳細胞の保護をするスマートドラッグ⇒脳の血流促進など
でもこれらの使用については、副作用などの有害性も考えられることから、医師との相談も必要と思われる。脳にいいと思って飲んでみても悪影響が出ては意味がないからね。
適度なジョギングを行って脳の血流を良くすると、確かに「頭が冴える」、これなんか薬に頼らないお薦め方法だ。
誰しも長い人生の中で、頭の回転が異常に早くなったり、何かが自分に降りてきたように感じることがあるんじゃないのかな。
今日はさえてるとか頭が軽いとか、どんどん暗記できるとか、近未来が見通せそうだとか・・・でも長続きしない。
もし長続きしていたら僕も天才になってたかも知れない。残念ながら歳を取った今では日々脳が衰えて行くような感じがする。
まあ、現状維持出来るように「頭を意識して使う」ことを心掛けたい。僕なんかじじいだから現状維持出来るだけで十分だ。
TATSUTATSU
この記事へのコメントはありません。