シャーロック・ホームズはご存知の通りアーサー・コナン・ドイル(1859年~1930年)の探偵小説の主人公だ。
コナン・ドイルがこの探偵小説を執筆し始めたのが1884年の「緋色の研究」からだ。
実に130年以上経ってもホームズの人気は衰えない・・・すごい。次から次へと映画化・海外ドラマ化されている。この流れは永遠に続くね。
このコナン・ドイルが描き出すシャーロック・ホームズが実に魅力ある人物として登場する。
彼の推理力は一般人より一歩も二歩も先に行くスーパーコンピューターのようだ。
事件が起こればすぐさま犯人の目星を付けてしまっている。僕らは、後でその謎解きを聞くのがこの上なく楽しい。
ところで、このシャーロック・ホームズに実在のモデルがいたらしいと言う話はあまり耳にしない。
このモデルの第一候補が「フランソワ・ヴィドック」(1775年~1857年)と呼ばれる、世界初の「探偵業」を始めた人物だと僕は思う。(これはあくまで僕の想像)。
フランソワ・ヴィドック
彼の経歴も非常にユニークだ。犯罪者として逮捕と脱獄を繰り返し、犯罪の裏表を知りつくす。そしてパリ警察の手先となる。
彼は犯罪の裏情報(スパイをしたり密告者から情報を買い取る)を入手して犯人逮捕に協力する。そして数々の手柄を立ててパリ警視庁の前身にあたるパリ地区犯罪捜査局の初代局長となる。
実に面白い、犯罪者が警察のトップに上り詰めてしまうんだから。嘘のような本当の話だ。
彼は局長を辞した後「探偵業」を始めるわけだけど、自分が捜査してきた犯罪記録を「ヴィドック回想録」として1827年に出版もしているんだ。
この「ヴィドック回想録」がアーサー・コナン・ドイルやエドガー・アラン・ポーなどに影響を与えたらしい。(あくまで推定、コナン・ドイルが生まれる前にヴィドックは亡くなっている)
当時はこんな犯罪に関する書物は少なかったと思う、だからこの回想録は広く世の中に知れ渡ったんじゃないかと想像する。
彼の顧客は数千人に及ぶとのことで、当然ワトソンのようなアシスタントがいたと思う。それに犯罪捜査だけでなく、人探し・物さがし・浮気の調査なんかもひょっとしたらやってたかもしれない。
ホームズが乞食に化けてスパイ活動したり、たくさんの子供を使って情報を集めたりする場面は、多分にこの回想録に影響を受けているかもしれない。
こんな「フランソワ・ヴィドック」が映画の題材「ヴィドック」になって甦っている。是非映画を見てみたら面白いと思うよ・・・彼のイメージがよく分かる。
映画では、「ヴィドック」をジェラール・ドパルデューが演じている・・・そっくりだ。
次にコナン・ドイルの医学部時代の恩師ジョセフ・ベル(1837年~1911年)がホームズのモデルであると言われている。
ジョセフ・ベル
この説が一般的には最有力だ。
彼の観察手法は鋭く、コナン・ドイルはそれを小説の参考にしたと言っている。
アーサー・コナン・ドイル
でもコナン・ドイルの息子はコナン・ドイル自身がモデルだと主張している。結局ホームズはこれらの人々の複合体と言った方がいいかもしれない。
https://youtu.be/qY0cNbBBC7M
ところでシャーロック・ホームズ俳優としては、僕はジェレミー・ブレットが最もふさわしいと思う。
ネットから取りました。
でもベネディクト・カンバーバッチ「SHERLOCK」やロバート・ダウニー・Jrも、もちろんいい。そうそう海外ドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソンin NY」のジョニー・リー・ミラーと女ワトソンのルーシー・リューもすごくいいね。
まあ、ホームズの話題は尽きることがない・・・さあ、今日もホームズ観ようっと。
TATSUTATSU
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