コラム

中高年の生きがいを見つける為の3つの例を映画に見る

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映画「マイ・インターン」はロバート・デニーロ扮するベンが70才になって有意義な人生を再スタートさせる物語とも言える。

映画『マイ・インターン』予告編(120秒)【HD】2015年10月10日公開

僕みたいに「じじい」になると身につまされるドラマだ。

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この映画のなかでベンは40年間勤め上げた会社を退職し、妻にも先立たれ一人ぼっちだ。彼は悠々自適な生活を楽しむのだが・・・。

海外旅行に行ったり、ゴルフ・読書・映画・トランプ・ヨガ・料理教室・園芸・中国語レッスン・・・なんでもトライするんだ。

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ネットから取りましたスターバックスコーヒー

そして、社会との接点を保つために、朝早く起きてスターバックス・コーヒーで新聞を読みながらコーヒーを飲むのを日課にしている。

これだけ色んなことをしていてもベンの心にはいつも「ポッカリ」穴が開いている。フロイトの有名な言葉「愛と仕事が人生のすべて」とすれば、ベンには2つとも今は無い。

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若いときには、家のローンを払い終えて、子育ても終了して、あとは悠々自適に暮らしたいと誰しも思う。

実は僕もそう思っていた。でも60才を過ぎてくると、生きがいとは何かを考えたり、先行きのお金や健康面での不安も感じる。

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そして毎日が日曜日となっては、もうボケるのを待っているようなものだ。

この映画のベンは70才で再就職することによって、仕事と新しい伴侶を見つけてしまうんだ・・・まさにフロイトの言葉通りだ。

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ただこれは映画の中だけの話であって現実は厳しい。60才を過ぎると再就職先はほとんどない、ましてや70才ではゼロだと思った方がいい。

僕も60才を過ぎて再就職先を必死に探したが魅力ある職場は全く見つからなかった。ただ僕の場合は運よく会社が再雇用してくれて今年で勤続42年目となる。

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世の中のシステムが60才定年、再雇用で65才まで・・・となっている以上60才を過ぎた人間を採用するなんてことはありえない(派遣社員であれば、仕事の質とか薄給を気にしなければ色々ある)。

若い人たちには出来るだけ長く働くようアドバイスしておく・・・最低でも65才までは働いた方がいいと思う。

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65才以降は薄給でも働けるところを見つけておくか、ボランティアでもいいかも知れない。そうすれば社会との接点が保たれてボケなくてすむかもしれない・・・僕も実践しよう(現在、派遣社員として新しい会社に就職しました)。

もう一つ映画を紹介しておく。ジャック・ニコルソン主演の「アバウト・シュミット」だ。この映画もコメディドラマだけど中高年の悲哀を描いて参考になる。

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ジャック・ニコルソン扮するウォーレン・シュミットは66才で長い間務めた会社を退職する。

アバウト・シュミット(予告編)

会社人間だった彼は退職後、新しい生活になじめない。自分に価値が無くなったように感じるんだ。

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彼はひょんなことからアフリカの子供たちを支援するプログラムを知り、6才の少年ドゥグの養父になる。

ウォーレンはこのプログラムに生きがいを見出すんだ・・・ドゥグにお金を援助したり手紙を書いたりする。

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ところが妻が急死したり、一人娘がろくでもない男と結婚したり・・・と人生思うように行かない。

彼も人生の夕暮れ時に寂しさを味わう。でもドゥグからお礼の手紙が届き、同封されている絵を見て涙を流す。

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ジャック・ニコルソンがしぶい演技する。晩年には何が起こるかわかんない・・・でも彼はドゥグに生きがいを見出す。

もう一つ映画を紹介しておく、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの「最高の人生の見つけ方」だ。二人とも病気で余命6か月と宣告される。

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エドワード(ジャック・ニコルソン)とカーター(モーガン・フリーマン)は入院先の同室のよしみで人生の最後にやりたいことをやろうと考える。

最高の人生の見つけ方 予告編

カーターは自動車修理工で45年間真面目に働いてきた。それとは対照的にエドワードは金が全ての大富豪だ。

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やりたいことを二人は「棺桶リスト」にまとめる。
●スカイダイビングをする
●世界一の美女にキスをする
●泣くほど笑う
●見ず知らずの人に親切にする
●荘厳な景色を見る
●刺青を入れる
●ピラミッドを見る
●マスタングに乗る
●香港に行く・・・・など等だ

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エドワードは大金持ちだから何でも出来る。二人はリストを実現させてゆく。でも、やはり二人とも最後は家族が一番大事だと悟り、家族のもとで死んでゆく。

ここに出て来る「棺桶リスト」は大変参考になると思う。当然お金が絡むから出来ることと出来ないことがあるけど。

例えば、「小説家になりたい」「アマゾンへ行ってみたい」「富士山に登りたい」「美味しいフランス料理が食べたい」「オバマさんが行った高級寿司屋でトロを食べてみたい」「歌舞伎を見たい」「相撲を見たい」「好きな歌手のコンサートに行ってみたい」・・・きりがないほどある。

これらを死ぬまでに計画的に実行しても面白いね、出来れば夫婦そろってやるのがベストだと思う。

人生一度しかないし、悔いの残らない人生が最良だ、ただなかなかこれらを実行に移すには骨が折れるけど、老体に鞭打って頑張ってみたい。

まあ、人生に生きがいを見つけるのは難しいけど・・・でも何か見つけないといけない。

何をやるのか考えるだけでも楽しいよ。

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