コラム

辰々のフェルミのパラドックスを映画で徹底解説する:宇宙人は本当にいるのか何故姿を現さないのか

フェルミのパラドックスについて


あなたは「宇宙人(地球外知的生命体)はいるか?」と問われたら。たぶんほとんどの人は「宇宙人はいる」と答えるだろう。しかし、長い間多くの研究者が調査しても宇宙人の痕跡すらも見つけられない。

この矛盾を「フェルミのパラドックス」と表現する。フェルミとはイタリア出身の物理学者(1901~1954年)で1938年にノーベル物理学賞を受賞している。彼は「宇宙人の存在の可能性」を論じた天才物理学者だ。

日頃忙しい中、たまにはSF空想ドラマで気分転換してはどうだろうか。この広い宇宙、ブルーで美しい地球が自転しながら太陽のまわりを公転している。そして僕らはその地球の上で生活している。

考えてみれば、それ自体が不思議な出来事で、奇跡かもしれない。今回、「フェルミのパラドックス」をSF映画を例に出して解説してみた。人間の想像力は素晴らしいと思う。とてつもない理論を考え出してしまう。そしてひょっとしたら光よりも早く恒星間を旅する方法を将来見つけ出すかもしれない。

今まで議論されてきた要点を述べてみたい(ウィキペディア フェルミのパラドックスを参考とした)。

1.宇宙人は存在し、すでに地球に到達しているが検出されない。・・・・地球に来ているが正体を隠している。別次元等に存在している。現在の我々の技術では見つけられない

これは映画「ゼイリブ」を参考にしてほしい。宇宙人は地球人に擬態している。特殊な眼鏡をかけると誰が宇宙人か見えてしまう。

30周年HDリマスター版の予告編だ。

『ゼイリブ 製作30周年記念HDリマスター版』予告編

 

ひょっとしたらあなたの隣にも彼らはいるかもしれない。おかしな人がいたらよく観察してみよう。しかし、ストーカーになってはいけない。プライバシーやマナーは当然守るべきことは言うまでもない。

宇宙人は別次元にいるかもしれない。映画「インターステラー」に5次元の世界が出てくる。ブラックホールを通過すれば次元の異なる世界に行けるのか。そしてホワイトホールから排出されればもとの次元にもどれるのか。

「五次元の世界」

映画『インターステラー』予告3【HD】2014年11月22日公開

 

地球環境の悪化から植物が枯れ始める。そして地球から食料と酸素が無くなる。人類は新たな星を見つけて移住を考える。次元の異なる世界を映像で見せてくれる。興味深いドラマだ。実際には5次元の世界があるかどうかは証明されていない。我々の住む4次元の世界からは見えないのか?

2.宇宙人は存在し、過去に地球に到達していたが、最近は到達していない。・・・・大昔に来訪しており、遺跡などに痕跡が残されている

映画「プロメテウス」を参考にしてほしい。太古の昔に「エンジニア」と呼ばれる種族が地球に到達し、人類の種を海に流す・・・これが最終的に人類となる。

予告編の最初を見てほしい。宇宙人が残した痕跡が各地にみられる(ただ、これはあくまでもフィクションだ)

映画『プロメテウス』予告編

 

地球人を作った「エンジニア」だ。我々人類の創造主は果たしているのか。

もし、創造主がいれば人類を作った彼らの目的とは?

また、「2001年宇宙の旅」では石板が出てくる。これに触れることによってサルが知性を持つ。この「モノリス」とよばれる石板は宇宙人が残した遺跡なのか。或いはエネルギーの集合体なのか。

予告編。

4K/BD【予告編】『2001年宇宙の旅 HDデジタル・リマスター』12.19リリース

 

HDデジタル・リマスター版が発売されている。これをじっくり見ながら地球外知的生命体について考えるのも面白い。地球、月、木星の軌道上に石板は現れる。

3.宇宙人は存在するが、なんらかの制限またはある意図のために地球にやってきていない

例えば高度に発達した文明では「地球人類」のように好戦的で未熟な文明とは接触したくないようだ。映画「光の旅人 K-PAX」を参照してほしい。

予告編だ。

K-PAX trailer (HQ)

 

彼は外観は地球人だが未知の星「K-PAX」から来たという。そして地球は後進星だと宇宙全体から笑われていると答える。天文学者たちは、難題を彼にぶつけるが難なく回答してしまう・・・彼は本当に宇宙人なのか。地球外生命体と付き合うには、まず戦争をやめることだ。

また、文明が発達した宇宙人であれば、我々地球人を動物園のサルのように考えているかもしれない。映画「シグナル」を見てほしい。捕らわれた地球人も保護区のサルのようだ。

予告編。

映画『シグナル』

 

ひょっとしたら太陽系は保護区かもしれない。そして宇宙人たちは密かに我々を捕らえて人体実験をしているのか。

4.宇宙人は存在するが恒星間に進出し、我々の地球に到達できるほどの技術を持っていない

これは結構納得できる理由だ。地球文明がこれから発展しても後から述べるが「カルダシェフ・スケール」Ⅱ、Ⅲ文明への到達は困難であると言われている。「UFO-オヘアの未確認飛行物体-」を参考にしてほしい。

予告編。

『UFO ーオヘアの未確認飛行物体ー』2018年12月5日(水)DVDレンタル開始

 

このドラマでは知的生命体らしきものが現れる。彼らが乗るUFOは地球に来ている。そして、人類の文明レベルをテストしている。彼らは「コンタクト」すべきか判断をしている。その時期が来れば再訪するのかもしれない。

「カルダシェフ・スケール」については次項で詳しく述べるが、我々人類はどう頑張ってもタイプⅠ文明に到達できない。従って、恒星間の飛行は実現できない。恒星間を旅できる知的生命体は現在のところ、この銀河系にはいないと僕は思う。

5.この宇宙には地球以外に知的生命体が存在しない

僕は最近この説に傾いている。知的生命体が存在しているのは地球が初めてだ。そしてもっと時間が経てば第二の知的生命体がどこかの星で誕生するかもしれない。その時には地球人は滅亡しているか。

あの最強の恐竜でさえ1.5億年で滅亡している(諸説あるが)。しかし、恐竜が滅びたことによって人類の時代が来たとも言える。長い尺度で考えても人類の時代が1億年続けばしめたものだ。

映画「アド・アストラ」を参考にしてほしい。地球外生命体の探索を目的にした「リマ計画」しかし、宇宙船は16年後に消息を絶つ。そして地球に戻ってくる。結局、地球外生命体はいくら探しても見つからなかったのか?

予告編だ。

映画『アド・アストラ』予告編 9月20日(金)公開

 

どれだけ労力をかけて地球外生命体を探したとしても、それは無駄なことなのか。地球人は宇宙で独りぼっちだ。特別な存在であるし、小惑星の一つが地球に落ちてくるだけで滅びてしまう。繊細でか弱い生き物かもしれない。

人類が滅んでもゴキブリは生き延びる。次に地球を支配するのはどんな生き物なのだろうか。太陽はあと、45億年も生き続ける。その間に地球の支配者は次々と変わるのか?

カルダシェフ・スケール

全人類が1秒間に消費したエネルギーの総量によって文明を比較すると。3段階の文明に分けることが出来る。「カルダシェフ・スケール」のことだ。「Wikipediaカルダシェフ・スケール」を参考にした。(タイプⅢの上をゆくⅣ、Ⅴも提唱されている、1963年旧ソ連の天文学者ニコライ・カルダシェフが考案した。)

タイプⅠ文明 ⇒ 地球上におけるエネルギー消費量=4X10の12乗[W]つまり惑星のエネルギーを利用できる文明=4X10の16乗[W]

タイプⅡ文明 ⇒ 恒星が放出するエネルギー消費量=4X10の26乗[W] を利用できる文明

タイプⅢ文明 ⇒ 銀河が放出するエネルギー消費量=4X10の37乗[W] を利用できる文明

「ダイソン球」

恒星間旅行をするのは物凄くエネルギーが必要になってくる。一般的にはタイプⅡ文明以上でないと実現できない。我々人類はタイプⅠまでいけないと考えられている。せいぜいタイプ0.7までか?

太陽が一秒間に発生するエネルギーは我々が今まで使ってきたエネルギーの一万倍以上だ。我々は太陽全エネルギーの22億分の1しか受けていない。それでも地球にとっては膨大なエネルギーだ。

かりにこの太陽エネルギーをもっと活用できればタイプⅡ文明に近づくことが出来る。太陽を囲むダイソン球が有名だ。このような建造物が可能であれば太陽のエネルギーをもっと効率的に活用出来る。まあ、夢物語だね。

水星の平均表面温度は179℃、金星の平均表面温度は460℃と言われている。太陽の近くを回る水星の方が温度が低い。これは金星が二酸化炭素の大気に覆われている温室効果によるものと考えられている。

液体の水が存在できるのは「地球」だけだ。金星は地球に最もよく似た惑星だが表面温度がこれだけ大きく異なる。太陽に近く膨大な熱エネルギーを有したとしても、生命が存在できなければ意味がない。

ドレイクの方程式

 

銀河系内での文明が存在する惑星の数はこの「ドレイクの式」であらわされる。しかし、この式の変数にどんな数字を入れるかによってNは大きく変わってくる。「Wikipediaドレイクの方程式」を参考にした。

厳しく考えればNは10以下程度だ。銀河系には腐るほど星はあるが文明が存在する惑星は意外に少ないと思う。1961年にアメリカの天文学者フランク・ドレイクが提案した。

これから分かるように、生命体が存在できる惑星は少なく。「地球」などは例外中の例外かもしれない。しかし、「地球」の安定した環境がこの先いつまで続くのか誰にも分からない。

グレート・フィルター説

地球には過去5度、生物の大量絶滅があった。 人類のような知的生命体が現れても、惑星の内外要因によって絶滅させられることがある。つまり、これを難関(グレート・フィルター)と言う。

僕らは運よく、グレート・フィルターを免れて進化してきた。しかし、次のグレート・フィルターが来る前にカルダシェフ・スケール タイプⅡ文明になっていないと滅びる。

宇宙には知的生命体(宇宙人)が多くいたとしてもこのグレート・フィルターを乗り越えることが果たして出来るのか。ほとんどの知的生命体は滅んでしまったのか?

大量絶滅は隕石や小惑星などの「天体衝突説」、大規模な「火山活動説」、「全球凍結説」、超新星爆発による「ガンマ線バースト説」そしてこれらの複合が考えられる。

予告編

"2012" 予告編 2009年11月21日(土)全国ロードショー

 

映画「2012」を参考にしてほしい。惑星直列によって太陽活動が活発化する。太陽コロナが地球内部をプラズマ過熱することによってマントルの流動性が激しくなる。そして地殻の大変動が起こる。科学者たちはノアの方舟のような巨大な救命艇を作る。果たして人類は生き残れるのか。

予告編

デイアフタートゥモロー 予告 ƒ­The Day After Tomorrow

 

映画「デイ・アフター・トゥモロー」を見てほしい。地球温暖化によって極地の氷が溶け、氷河期がやってくる。そして異常気象が地球を襲う。果たして人類は生き残れるか?

予告編

『アルマゲドン』 伝説の日本版予告編 ("ARMAGEDDON"Japanese Trailer)

 

映画「アルマゲドン」を見てほしい。小惑星が地球に衝突することが判明した。人類はその小惑星に人を送り、穴を掘って核爆弾を埋め、小惑星を破壊して衝突を回避しようと奮闘する。果たしてうまく行くのか?

 

宇宙人とのコンタクト

予告編

"Contact" Theatrical Trailer (1997)

 

宇宙人とのコンタクトは映画ではどのように描かれているか。映画「コンタクト」を見てほしい。宇宙から地球に送られてきたヴェガからの電波を解読すると、装置の設計図であったことが分かる。そして宇宙への転送装置を作る。

転送装置に乗り込んだ彼女は父親に似せた宇宙人と接触する。しかし、それを誰もが信じない。転送装置の球体が落下しただけしか外からは見えなかったからだ。ところが彼女に取り付けられたカメラは18時間作動していた・・・。果たして彼女は本当に宇宙人と接触したのか。

映画「メッセージ」ではタコともイカとでも見える宇宙人とコンタクトする。もし、宇宙人が地球に来訪すると考えるとこんな場合が考えられる。

予告編。

映画『メッセージ』本予告編

 

僕はこの映画が大好きだ。ヘプタポッドと呼ばれる宇宙人が突然世界中に現れる。宇宙人と言語学者が意思の疎通を行う場面が素晴らしい。彼らは我々に「武器を与える」と表義文字で言ってきた。それはどういう意味なのか?

ヘプタポッドは3000年後にまた来ると言い残して去ってゆく。彼らは多くの情報を残してゆく、それらは解読できるのかそしてその中身とは・・・。

宇宙人とはガラス越しに対面する。しかし、言語学者は宇宙人と接するうちに未来が見えるようになってくる(サピア=ウォーフの仮設だ)。

映画「未知との遭遇」を見てほしい。この場合宇宙人が小人で愛らしく表現されている。母船に人類が乗り込む場面が懐かしい。

予告編。

未知との遭遇 Counters of the Third Kind 1977

 

宇宙人が地球に現れ、彼らの星へと連れて行ってくれる。しかし、もしあなたが宇宙船に乗れるとしたら、行くべきか辞退すべきか悩んでしまう。もう二度と地球に帰れないかも知れないし、帰ってきても気の遠くなる時間が経過しているかもしれない。

僕は家族がいるから絶対に行かないけどね。宇宙人を見れるだけで充分だ。もし、悪い宇宙人だったらこき使われるか人体実験にされるかもしれない。

宇宙人の種類

宇宙人をイメージすると圧倒的に多いのが「グレイ」タイプだ。目は大きく体はきゃしゃで小柄だ。1947年7月8日、アメリカのニューメキシコ州ロズウェルで墜落したUFOと宇宙人の遺体が回収されたと言われている。

墜落したUFO

「ヒューマノイド」タイプの宇宙人。人間にそっくりだから少々の変装で人間社会に溶け込んでしまう。暗闇は気を付けよう、引きづりこまれてUFOに乗せられたら2度と地球にもどれない。怪しいと思ったら近づかないことだ。

映画「メッセージ」に出てくるヘプタポッドと呼ばれるタコ型宇宙人。彼らには前後・左右と言う概念がない。目は体の周りにくっ付いており、触手状の足から墨のようなものを噴出し意思の疎通を行う。また、犬が体をブルブルさせるような音でも意思を伝達しあう。

爬虫類型宇宙人。地球でも長きにわたって君臨した生き物だ。これが人間のように進化することは当然ありうる。人間の人工皮膚を被っていることもありうる。あなたの隣にもいるかもしれない。

機械タイプの宇宙人。僕はこのタイプが多いのではないかと思っている。有機体の体では恒星間の長時間飛行は困難だ。食事や排せつの問題、放射線や紫外線に弱い、無重力では頭に血液が上り正常な思考が出来なくなる等ハードルが高くなる。「シグナル」を参照。

ガスタイプ又は液状タイプの宇宙人。アメーバなどのように体を変形させて移動する。また、分子がくっついたり、離れたりと自由に形を変えることが出来る。

ガス人間第一号

最後はET(Extra Terrestrial)タイプだ。これは映画であまりにも有名になってしまった。しかし、こんな生物本当にいるのかな。

 

まとめ

「カルダシェフ・スケール」のところで説明したようにタイプⅡ文明に出来るだけ早く到達できなければ宇宙旅行は不可能だ。どんな天変地異が地球を襲うかもしれないことを考えると時間が迫っている。

現代の科学の延長線上では月と火星に行くだけで精いっぱいだ。月と火星に基地を作り不測の事態に備える必要がある。いつかは小惑星が地球を襲う可能性があるからだ。

地球人の目的は「脱地球」ではないかと思う。我々はコンピューターを作り、原子炉を作り、核融合炉も研究している。そして宇宙に向けてロケットも飛ばす。果てしない好奇心を次から次へと満足させてきた。

最後は「リマ計画」のように地球外生命体の探索だ。これが我々人類の永遠の課題として残っている。宇宙に向かっての探査にはAIロボットが使われるかもしれない。

「ハヤブサ2」

人類が滅んだあとにはAIロボットたちが残る。AIは物凄いスピードで進化する。そして彼らは真理の探究を求めて宇宙に旅立つ。宇宙空間では人間のような姿をする必要はない。ふわふわ浮かぶ球体でもいいし、円盤状でも昆虫型でも問題ない。

そして何百、何千、何万年も宇宙を飛び続けきっと宇宙生命体を見つけると思う。その時は我々が地球上で見ているUFOと勘違いされるかもしれない。

地球人のあとに進化した地球外知的生命体とAIロボットはコンタクトし、旅が終わる。AIロボット達は目的が達成され地球外知的生命体と仲良く暮らすことになるだろう。誰しも創造主(父・母)に会いたいのはAIだって例外ではないからだ。

追伸)2020年2月2日(日)の日経に「4光年先の惑星 生命存在に期待」との記事が載っていた。太陽系に最も近い星系、アルファ・ケンタウリだ。この星系は3つの恒星からなる。アルファ・ケンタウリA、B、Cだ。

この中のアルファ・ケンタウリC(プロキシマ・ケンタウリ)に惑星が見つかった。プロキシマbとcだ。そしてアルファ・ケンタウリA、Bにも惑星が見つかるかもしれない。超小型宇宙船団を送り込む計画がある。強力なレーザーを帆にあて、光速の20%の速度を実現させる。

「超小型帆船」

この計画には、20年以上の開発期間と100億ドルの経費がかかる。これが実現すれば20年でアルファ・ケンタウリに到達出来て、地球外生命体の調査が出来る。少なくとも今から40年後には、初めての地球外生命体が見つかるかもしれない。でも、僕はそれまで生きていられないね。・・・残念

 

 

TATSUTATSU

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