【サマリー】
2003年日本公開のアメリカ映画、監督はブレット・ラトナー、主演はエドワード・ノートンである。
ハンニバル・レクターシリーズとしては、「羊たちの沈黙」と比較してもそん色の無いほど良くできた作品だと思う。怪優エドワード・ノートンがFBI捜査官を演じており、ものすごくカッコイイ、ノーマルな役でもやれば出来るじゃない・・・・・お薦め映画です。
ストリーを少し紹介すると、FBI捜査官ウィル・グレアム(エドワード・ノートン)は、犯罪精神医学の天才ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンズ)博士から助言を得て連続殺人鬼を追っていた。
ウィルはふとした事からハンニバルを殺人鬼と見抜き、瀕死の重傷を負うがハンニバルを捕える。
彼はこの事件を契機にFBIを引退していた。ところが彼の元上司ジャック・クロフォード(ハーヴェイ・カイテル)は行き詰っている事件に力を貸してほしいと懇願する。
それは二件の一家惨殺事件であり、二件とも同じ手口である。これ以上犠牲者を出したくないためにウィルは期限付きでFBIに復帰する。
家族は全員惨殺されており、異常な点は全ての部屋の鏡が割られていることである。しかも割られた鏡の破片を被害者の目にはめ込んでいる。いったいこれは何を意味するのか。
ウィルは刑務所のハンニバルに待遇改善を条件に犯人像を分析するよう依頼する。果たして殺人鬼レッド・ドラゴンとは一体何者か・・・・・。
そしてウィルは一家惨殺事件の犯人を捕らえることが出来るのか観てのお楽しみである。
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【レビュー】
物語は緻密に練られており、予想を超える展開は「羊たちの沈黙」を彷彿とさせる。トマス・ハリスの原作をうまく料理し描き切った監督の力量が冴える。
原作では中心人物は一家惨殺殺人鬼フランシス・ダラハイド(レッド・ドラゴン)となっている。しかし映画ではハンニバルに焦点があてられている。
ハンニバルは科学誌に多くの論文を掲載しており、彼の考えに心酔している殺人鬼も多く、レッド・ドラゴンもその一人である。
彼は、刑務所にいながらレッド・ドラゴンを操って、ウィル一家を惨殺しようとする。
ハンニバルとウィルの心理戦がスリリングで見応えがある。
ウィルは殺人現場を細かく観察することによって犯人の行動を分析する。この能力はハンニバルの助言があったとはいえ天才的と言える。
ハンニバルはウィルに対し「君は何故私を捕まえることが出来たのか」と問いかける。黙っているウィルに対し、彼は「君と私は同類だからだ」と答える。
ウィルがFBIを辞職した理由として、このまま続けていると殺人鬼になってしまいそうな自分が怖いと考えたのではないだろうか・・・・・・。
最後にエドワード・ノートンのFBI捜査官が実にカッコイイ、いつもアブノーマルな役が多いが、こんな正義の味方も演技できるとはさすがだね・・・。
このシリーズははまってしまうと抜け出せない次は三回目だけど「羊たち・・・」を観ようかな。また睡眠不足だ・・・・・・あー眠い。
辰々
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