はじめに
トム・クルーズは僕の好きな俳優の一人で、けっこうSF映画に出ている。もう彼もすでに55才(2017年時点)になってしまっている。1981年ごろからキャリアを築きはじめ、1986年の映画「トップガン」でブレイクした。
もう30年以上ハリウッド・トップスターの地位を維持しており、外見的にミーハーにみられるが才能と実力を兼ね備えた俳優であることは間違いない。
アカデミー賞に何度かノミネートされているが受賞はしていない。彼はその風貌からしてなかなか玄人受けしないのかも知れない。
今回、彼のSF映画をまとめてみたけど、彼のようなタイプはシリアスなドラマより、奇想天外なSF映画の方が向いてると思う。これからも活躍することを期待している。
第6位 ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
2017年7月 日本公開のアメリカ製作アクション・アドベンチャー映画
監督 アレックス・カーツマン(ザ・マミー/呪われた砂漠の王女)
出演 ●トム・クルーズ(ジャック・リーチャー、ミッション:インポッシブル、マイノリティ・リポート、オール・ユー・ニード・イズ・キル、オブリビオン 、インタビュー・ウィズ・バンパイア)
●アナベル・ウォーリス(アナベル 死霊館の人形、キング・アーサー、ザ・マミー/呪われた砂漠の女王)
●ソフィア・ブテラ(キングスマン、スター・トレック BEYOND、ザ・マミー/呪われた砂漠の女王)
●ジェイク・ジョンソン(ジュラシック・ワールド、ザ・マミー/呪われた砂漠の王女)
●ラッセル・クロウ(L.A.コンフィデンシャル、グラディエーター、ビューティフル・マインド、ノア約束の舟、ザ・マミー/呪われた砂漠の女王)
一言で言うとアクション・ホラーアドベンチャー映画だ。トム・クルーズ扮する米軍のニックが中東の砂漠でエジプトの古代遺跡を発見してしまう。
彼は同僚のクリス(ジェイク・ジョンソン)と考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)とで遺跡を発掘するのだが・・・この遺跡は王女アマネットの墓ではなく「牢獄」であることが分かる。
5000年前、王女アマネットは将来女王の座が約束されていた。ところが父であるファラオに息子が出来てしまう。彼女は死の神「セト」を蘇らせる契約を交わし、父と幼い弟を殺す。そして「セト」を復活させる儀式の途中に父の部下によって拘束される。
アマネットは生きたままミイラとして棺に閉じ込められ、エジプトから遠く離れた中東の地に埋葬される。王女の封印を解いたニックは、「セト」を甦らせるための肉体として選ばれてしまう。
果たしてニックは死の神「セト」に体を乗っ取られてしまうのか。詳しいレビューは「ザ・マミー/呪われた砂漠の女王」を見てね。
第5位 オール・ユー・ニード・イズ・キル
2014年日本公開のアメリカ製作SF映画監督
ダグ・リーマン(ボーンシリーズ)
主演 トム・クルーズ(ミッション:インポッシブル、マイノリティ・リポート、オール・ユー・ニード・イズ・キル、オブリビオン、ジャック・リーチャー)
原作 桜井洋
共演 エミリー・ブラント(プラダを着た悪魔、ガール・オン・ザ・トレイン、オール・ユー・ニード・イズ・キル、ボーダーライン)
原作者が日本人なんてびっくりだ。僕は非常に興味があったからカミさんをつれて急いで映画館に駆け付けた。
でも映画は最初からトップギヤに入ったようにガンガン進んでゆく。悪い映画ではないが、それがかえって単調に感じた。
内容は斬新なのでもう一工夫欲しかった。でも桜井洋さんの原作がハリウッド映画になるとさすがに一味違うスケールのデカさを感じる。
ストーリーを少し紹介すると、「ギタイ」と呼ばれる宇宙侵略者によって地球が滅ぼされようとしていた。
ケイジ少佐(トム・クルーズ)は「ギタイ」と戦うもあえなく戦死してしまう。ところが偶然にも死ぬ前に「アルファギタイ」の体液を浴び、自分が二日前に戻ってしまっていることに気が付く。
そして死ぬたびに二日前に戻る「タイムループ」に巻き込まれてしまう。ところが経験だけは記憶として残っている。彼は「ギタイ」の攻撃パターンを学習しどんどん強くなってゆく。
地球を救うためには「オメガギタイ」と言う親玉を最終的に抹殺しなければならない。
ところがある戦場の場面から何百回戦って死んでも先に進めない、ケイジと女性戦闘員のリタ(エミリー・ブラント)は途方に暮れる。果たして彼は目的を達成することが出来るのか・・・・。
まるでこの映画はロールプレイング・ゲームだ。
詳しいレビューは「オール・ユー・ニード・イズ・キル」をご参考に。
第4位 宇宙戦争
2005年日本公開のアメリカ製作SF映画
監督 スティーブン・スピルバーグ(プライベート・ライアン、ブリッジ・オブ・スバイ、ジュラシック・ワールド)
原作 H・G・ウエルズ
共演 ダコタ・ファニング(アイ・アム・サム、マイ・ボディガード)
1953年に制作された「宇宙戦争」のリメイク版で、僕は楽しみに映画館に出かけた。巨大なタコの形をした宇宙人の乗り物(ロボット)が印象的だった。
これが突然、地下から現われるシーンは迫力がある。それに共演のダコタ・ファニングは天才少女だけあって演技が半端なく凄い。
今回、トムは離婚したダメ男を演じる。宇宙人がロボットのレーザー兵器で人々を殺害したり、都市を破壊する。多分CGだと思うがレベルが高い。
結末はあまりにあっさりだが、それまでは迫力がある。どうやったらこんな凄い映像がとれるのかさすがスピルバーグだ。
ストーリーを紹介すると、多くの稲妻が地表に落ちる。稲妻が落ちた跡から巨大な「トライポッド」と呼ばれる宇宙人が操縦するロボットが現れる。
無数の「トライポッド」は人々を抹殺し、都市を破壊しながら進んでゆく。このロボットに対し人類の兵器はまるで歯が立たない。
果たして人類は滅んでしまうのか・・・・・。
第3位 オブリビヨン
2005年日本公開のアメリカ製作SF映画
監督 ジョセフ・コシンスキー(トロン・レガシー)
原作 ジョセフ・コシンスキー他
共演 オルガ・キュリレンコ(007慰めの報酬)
モーガン・フリーマン(トランセンデンス、LUCY/ルーシー、ラスト・ナイツ)
アンドレア・ライズボロー(バードマン)
当時僕は東京で仕事をしていたので、有楽町の映画館の巨大スクリーンで観た。もの凄く迫力があって面白かった、お薦め作品だ。
冒頭から不思議な映像と理解不能なストーリーにワクワクし通しだった。オブリビヨンとは「忘却」と言う意味だ。
ストーリーを少し紹介すると、2077年の地球が舞台だ。異星人スカヴの地球侵略を食い止めたものの地球は核で汚染され住める場所でなくなってしまう。
人類の多くは土星の衛星タイタンに余儀なく移住させられていた。地球には異星人スカヴの残党を始末するためジャック(トム)とヴィクトリア(アンドレア・ライズボロー)のたったの二名が派遣されている。
ある日ジャックは墜落した宇宙船を発見し、ジュリア(オルガ・キュリレンコ)と言う女性を助ける。彼女は一度もあったことがないのに何故かジャックを知っていた。
ジャックは運悪くスカヴの残党に捕まってしまう。そしてマルコム(モーガン・フリーマン)と言う謎の男から信じられない話を聞く。
スカヴの残党とは地球人であること、地球は異星人に侵略され「テット」と言う物体こそが異星人の正体であること、タイタンには人類はいないこと・・・・。
果たしてジャックはこれらの話を信じることが出来るのか、そして地球を侵略した異星人「テット」を倒すことが出来るのか。
それにしても、モーガン・フリーマンは存在感のある俳優だ、彼が登場すると映画が引き締まる。
第2位 バニラスカイ
2001年日本公開のアメリカ製作SF映画
監督 キャメロン・クロウ
原作 アレハンドロ・アメナーバル
共演 ペネロペ・クルス(それでも恋するバルセロナ)
キャメロン・ディアス(チャーリーズ・エンジェル、ダメ男に復讐する方法)
この映画は何回観てもよく分からない。スペイン映画「オープン・ユア・アイズ」のリメイクだ。
映画を見ていると主人公の夢と現実が入り乱れて頭がこんがらがってくる、難解なドラマだから出来れば二回見ることをお薦めする。
大富豪でプレイボーイのデイヴィッド(トム・クルーズ)はあるパーティで親友ブライアンの恋人ソフィア(ペネロペ・クルス)に一目ぼれしてしまう。
それを見ていたデイヴィッドの恋人ジュリー(キャメロン・ディアス)は嫉妬に狂う。そしてデイヴィッドとの車の運転中に無理心中を図り、車は壁に激突し大破する。
ジュリーは死亡しデイヴィッドは重体となる。意識を取り戻した彼の顔は見るも無残な状態になってしまう。
そしてその無残な顔はデイヴィッドの心までゆがめてゆく。それからの彼は現実と夢の間を行き来する。
現代医学ではどうすることも出来ない彼の顔を将来の医療技術に希望を抱き150年の冷凍睡眠に入る。彼が目覚めたとき果たしてどんな世界が待っているのか・・・・。
第1位 マイノリティ・リポート
2001年日本公開のアメリカ製作SF映画
監督 スティーヴン・スピルバーグ(プライベート・ライアン、ブリッジ・オブ・スバイ、ジュラシック・ワールド)
原作 フィリップ・K・ディック
共演 コリン・ファレル(マイノリティ・リポート、アレキサンダー、クレイジー・ハート、ファンタスティック・ビースト)
サマンサ・モートン(ジョン・カーター、ファンタスティック・ビースト)
僕はこの映画が一番好きだ。結構長くて複雑なストーリーだから2回見ることをお薦めする。トム・クルーズもまだ若くてカッコイイし、体のキレも良かった。最近ではやや衰えが目立つ。
ところで、この映画はアメリカのTVドラマになっている。もうすぐDVDのレンタルが始まるから楽しみだ。(残念ながら出来が今一で、第一シーズンで終了だ。)
映画のストーリーを紹介すると、舞台は2054年ごろのワシントンDCだ。この都市では殺人予知システムが導入されており、このおかげで殺人の発生件数は0になっている。
このシステムはプリコグと呼ばれる3人の予知能力者によって構成されており。殺人をプリコグの予知夢によって察知し、犯罪を未然に防ぐことが出来る。
ある日犯罪予防局のジョン・アンダートン(トム・クルーズ)刑事は予知夢モニターに自分が見知らぬ男を殺すシーンが浮かび上がるのを見てしまう。
彼はショック受ける、このままでは逮捕される。原因究明のため、とっさにその場から逃走する。果たしてジョンは殺人者なのか、あるいは誰かに仕組まれた罠なのか・・・・。
この映画にはトヨタ レクサスの2054年モデルが出てくる、こんな車一台欲しい。向かって右が運転席だ、間違えないように。
詳しいレビューは「マイノリティ・リポート」を見てね。
海外ドラマ「マイノリティ・リポート」も参考に、でもこのドラマはコケそうだ。(本当にコケてしまった。あまりにつまらないもの・・・。)
まとめ
トム・クルーズはSF映画によく出ている。彼はSFがけっこう好きなんだろう。それに斬新なテーマが多く面白い。
スピルバーグ監督とは仲がいいみたいだ、2作出演している。今後もこのコンビで新作の予定あるのか・・・。
このブログでは各部門の映画ベストテンを載せるようにしているけど、今回はベスト5になってしまった。ご勘弁下さい。でもトムの新作がそのうち出て来るからどんどん追加してゆく。
暇をみつけては、ベストテンを紹介してゆくので、たまには寄ってくださいね。
(tatsutatsu)
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