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映画「ブラックパンサー」感想・評価:黒人キャストと監督よって作られたブラックパワーのアクション映画

サマリー


2018年3月日本公開のアメリカ製作スーパーヒーロー映画
監督 ライアン・クーグラー(クリード チャンプを継ぐ男ブラックパンサー
出演 ●チャドウィック・ボーズマン(シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ、ブラックパンサー、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー)
●マイケル・B・ジョーダン(クロニクル、ファンタスティック・フォー、クリード チャンプを継ぐ男ブラックパンサー
●ルピタ・ニョンゴ(それでも夜は明ける、スター・ウォーズ/フォースの覚醒、スター・ウォーズ/最後のジェダイ)
●ダナイ・グリラ(ウォーキング・デッド、ブラックパンサー、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー)
●マーティン・フリーマン(ホビットシリーズ、FARGO/ファーゴ、シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ、ブラックパンサー

Marvel 映画「ブラックパンサー」日本版最終予告

 

ピンク・パンサー(1963年~1993年まで8本製作された映画)は昔からよく知っていたがついにブラックパンサーまで出てきたかと思った。

ところが、ありきたりのヒーロー映画だと侮ってはいけない。先の見通せないストーリー展開、スーパーアクションの連続、最先端都市・最新兵器・空飛ぶUFOなど飽きさせない。CGを多用したシュールでクールな映像美を堪能してほしい。お薦めだ。

この映画に出て来る戦士たちの肉体が半端ではない鍛え方だ、女性戦士といえども贅肉ひとつない。それに監督と主なキャストがアフリカ系アメリカ人で占められている・・・こんな映画かつてなかった。アメリカでは2018年2月に公開されていて大ヒットだ。

アフリカナイズされたコスチュームにも目を引く。国王の親衛隊はアマゾネスのような女性戦闘員だ。また、国王たちが乗る車としてレクサス「LC500」「GS F」が登場する。

この映画を監督したのがライアン・クーグラーだ。彼は「クリード チャンプを継ぐ男」でシルヴェスター・スタローンを甦らせた監督として有名だ。この時の主役マイケル・B・ジョーダンが重要な役で出演している。

キャストとスタッフの多くがアフリカ系アメリカ人によって占められている。まさにブラックパワーだ。長編映画3作目の若い監督に大金をつぎ込む、アメリカ映画業界の懐の深さには驚かされる。

ドラマの最後に新国王が国連で演説をする。その中で、今の大統領を皮肉るスピーチが大うけだ・・・トランプ大統領は見たのかな?(メキシコとの国境に壁を建設しようとした大統領に対し賢者は決して壁を作らないとスピーチする)

日本ではとても考えられない表現の自由さだ。でも「デトロイト」のような胃が痛くなるドラマも作られている。この悲劇から50年も経っているのに人種差別は今だに無くなっていないのもアメリカだ。

スジを少し紹介すると、アフリカの農業小国ワカンダ王国。実はこの王国こそ世界で最も優れたテクノロジーを持つ最先端の大国であった。

大昔にこの地に落下した巨大隕石、この隕石は未知のパワーを秘めた「ヴィブラニウム」で出来ていた。そしてこの鉱物を歴代の王は守ってきた。さらに、この「ヴィブラニウム」を研究することによって最先端のテクノロジーを得ていた。

ところがティ・チャカ国王(ジョン・カニ)は国連の会議に出席していたときテロに遭って、暗殺されてしまう。次の国王に即位した息子のティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)は並み居るライバルを倒し国王となる。そしてハート形のハーブを飲む儀式を経て最強の守護者「ブラックパンサー」を引き継ぐ。

ハーブの力によって身体的パワーアップを遂げるとともに「ヴィブラニウム」を原料として創られたスーツを着用すれば、敵からの攻撃を吸収し、それをエネルギーとして放出することが出来る。まさに無敵のスーパーヒーローだ。

しかし、そこにティ・チャラと同じルーツを持つ謎の殺戮者エリック・キルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)が立ちふさがる。彼は武器商人ユリシーズ・クロウ(アンディ・サーキス)と手を組んで「ヴィブラニウム」を強奪しようとする。

そしてティ・チャラを抹殺してワカンダ国王の座も狙っている。これらの事件にCIAのエヴェレット・ロス捜査官(マーティン・フリーマン)が絡んでくる、さてどのような展開になるのか、果たしてティ・チャラとエリック・キルモンガーとの一騎打ちはどちらに軍配が上がるのか・・・。

 

その後のストーリーとネタバレ

ユリシーズ・クロウとエリック・キルモンガーは博物館から「ヴィブラニウム」で作られた古い斧を盗む。そしてこの斧の取引を韓国で行おうとする。その情報を聞きつけたティ・チャラはその場所に向かう。取引相手を装ったのはCIAのエヴェレット・ロス捜査官だった。

そこにユリシーズ・クロウが現われる。彼を捕まえようとティ・チャラは「ブラックパンサー」に変身し、カーチェイスのすえ確保する。クロウをCIAに渡し、尋問中に、エリック・キルモンガーが現われ、壁を破ってクロウを連れ去る。

この騒ぎの最中にロス捜査官はナキア(ルピタ・ニョンゴ:ティ・チャラの元恋人)をかばって脊髄に銃弾を浴びる。現代医学ではロスを助けることが出来ないため、禁を破ってワカンダ国へ連れ帰って治療をする。

ロス捜査官はワカンダ国の優れた技術を目の当たりにし驚く。この国の技術はティ・チャラの妹であり天才科学者のシュリ(レティーシャ・ライト)がリーダーを務めている。

ある日、クロウの死体を携えエリック・キルモンガーがティ・チャラの前に現れる。彼はワカンダ国の法に則ってティ・チャラと国王の座をかけて戦いを申し込む。実はキルモンガーは前国王の弟の息子だったのだ、したがってティ・チャラと戦う資格がある。

前国王ティ・チャカは反乱を起こそうとした弟を涙を呑んで抹殺していた。ティ・チャラとエリック・キルモンガーとの一騎打ちが始まる。両者互角の戦いをするがスキを見せたティ・チャラをエリック・キルモンガーが倒し、彼を滝壺に投げ込んでしまう。

これによってキルモンガーが新国王となる。彼はワカンダ国の優れた技術を使って世界を征服しようと行動を起こす。ティ・チャラはもう死んでしまったのか・・・。

ワカンダ国はすべてキルモンガーが支配されてしまったが、かつてティ・チャラと敵対していたエムバク(ウィンストン・デューク)のもとへ ナキア達は助けを求める。

その時、そこには瀕死のティ・チャラがかくまわれていた。川に流されているところをエムバクの一族が見つけたようだ。ティ・チャラにハート形のハーブを飲ませ弱った体を儀式を経て強靭な肉体へと甦らせる。そしてシュリが作ったスーツによって「ブラックパンサー」となる。

ティ・チャラはキルモンガーの前に現れ、再度、国をかけた戦いに臨む。ティ・チャラの同志たちとキルモンガー側に就いた軍隊との戦いが始まる。

ティ・チャラとキルモンガーは最強のスーツを着たまま戦うが、その戦いはリニアモーター鉄道の強力な超伝導コイルの下では生身の人間となる。お互い熾烈な戦を続けるがついにティ・チャラはキルモンガーを倒す。

ワカンダ国に平和が戻り、ティ・チャラは再度 新国王になる。そして国連の場で世界平和を願う名演説を行う。出席者は誰もがワカンダ国をアフリカの農業小国だと思っている。世界に君臨する技術立国であることを知っているのはロス捜査官だけだ・・・。

レビュー

ワンパターンのヒーローものと違って、登場人物のキャラクターとコスチュームが素晴らしい。若き国王ティ・チャラは国をどのように治めてゆくか悩み続ける。

それに対し、父をころされたキルモンガーが復讐心に燃え敵対する。先の読めないストーリー展開がサスペンス映画のように面白い。

科学技術だけでなくアフリカに伝わる呪術も取り入れ、テクノロジーと精神的なものを融合させたところもユニークだ。

アクションの凄さと美しい映像、これらが組み合わさった新感覚のヒーロードラマが世界中でヒットしたのも納得だね。

TATSUTATSU

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