SF

映画「パッセンジャー」感想・評価‐宇宙を舞台にした究極の愛のドラマ


サマリー

2017年公開のアメリカ宇宙SF映画
監督 モルテン・ティルドゥム(イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密パッセンジャー
出演 ●ジェニファー・ローレンス(ウィンターズ・ボーン、X-MENシリーズ、ハンガーゲームシリーズ、世界にひとつのプレイブック、パッセンジャー
●クリス・プラット(ゼロ・ダーク・サーティher/世界でひとつの彼女、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ジュラシック・ワールド、マグニフィセント・セブン、パッセンジャー
●マイケル・シーン(アンダーワールドシリーズ、パッセンジャー
●ローレンス・フィッシュバーン(地獄の黙示録プレデターズバットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生シグナルマトリックスシリーズハンニバルパッセンジャー

『パッセンジャー』予告編

昨日観に行ってきました。原題が「Passengers」なのに邦題が「パッセンジャー」なんておかしいよねと思ったらアン・ハサウェイ主演の「パッセンジャーズ」があったんだ・・・紛らわしいけど乗客と言う意味だね。

映像がもの凄くきれいだし巨大なセットでお金もかかっている。登場人物は少ないけど今大人気のジェニファー・ローレンスとクリス・プラットで申し分ない、それに見応えがあったね。文句を言えばストーリーがややまとまり過ぎた感じがするね、もう少し二転三転あってもよかったかな。

それに宇宙旅行をテーマにした壮大な物語にしては膨大な時間の経過があまり感じられなかった、でも僕はこういう映画が大好きだ、夢があるからね。

映画が終わって客席を見たら男ばっか・・・女性はどうしたのかな「SING/シング」「モアナと伝説の海」「ラ・ラ・ランド」に流れたんだろうかねー?

物語を一言で言うと「宇宙を舞台にした男と女の究極の愛」だね・・・エイリアンなんか出てこないから女性にも向いてると思うけどね。

物語のスジを少し紹介すると、超巨大な宇宙船アヴァロン号は5,000人の乗客と258名のクルーを乗せて理想の惑星ホームステッドⅡに向かっていた。

惑星へ到着するまで120年の長旅だ、船内の人々は冬眠ポッドの中で眠っている。ところがどういう訳かただ一人ジム(クリス・プラット)が目覚めてしまう・・・惑星到着まで残り90年間もある。

彼は巨大な船内を探し回るが誰もいない、やっと見つけたバーテンダーのアーサー(マイケル・シーン)はアンドロイドだった。

彼は船内でただ一人一年以上過ごす、一度起きてしまったら冬眠ポッドで再度眠ることは出来ない。あと89年間ただ一人で年老いて死んでゆくしかないのか?ジムはグランドコンコースに木を植える・・・果たして育ってゆくのか。

彼は気が狂いそうになり、ついに禁を破って隣の冬眠ポッドの女性オーロラ(ジェニファー・ローレンス)を起こしてしまう。

目覚めたオーロラはファーストクラスとして船に乗り込んでいた、職業はジャーナリストだ。ジムはエンジニアだがエコノミークラスで乗り込んでいたため、食糧から待遇まで彼女とは差がある。

彼女はジムを見つけ、巨大な宇宙船の中で起きているのは二人だけだと気付く、そしてあと89年もここで暮らさなければならないと悟って絶望的な気持ちになる。

しかし二人は支えあって生きてゆく。広い船内は豪華客船のようであり、船は3つのブレードを持ち回転しながら重力を作り光速の数十パーセントの速さで目的地に向かってゆく。

ブレードの一つは5,000名の乗客が眠る冬眠ポッドで埋め尽くされている。二つ目のブレードはグランドコンコースのある娯楽エリア、三つ目は惑星に運ばれる物資が詰め込まれている。

二人はプールで泳いだり映画を見たり、ダンスを踊ったり、宇宙遊泳をしたりと徐々にお互いを知り合い愛し合うようになってゆく。そしてジムは彼女と結婚したいと指輪を用意する。

ところがオーロラはアーサーからジムが彼女を無理やり起こしてしまったことを知る。彼女はジムを責め続け自分でもどうしていいか分からなくなってゆく・・・。

続きのストーリー

そんな時船内は停電したり、エレベーターが故障したり、ロボットがおかしな動きをしたりと異常が増えてきた。

コンピューターは緊急時のため乗務員のガス(ローレンス・フィッシュバーン)を目覚めさせる。彼は何処にでも入れるIDを持っている。

ガスは船内が異常事態であることを察し、何が原因か3人で船内を調べてゆく。原因は二年前に衝突した小惑星の破片が船体を突き破り電子回路を損傷させていた。

ところがガスは体調を崩し血を吐いてしまう。医療ポッドの中に彼を入れで調べたところ病巣が体中に転移し末期的な状況だった。

ガスは二人を集めて「協力して損傷部分を早く修理しろ」と自分のIDを託す。暫くして彼は帰らぬ人となる。

ジムとオーロラは再び力を合わせて損傷部分を修理してゆく。最後に残ったのが動力装置の核融合エンジンだ、燃焼室の扉のボタンを押しても開かない、このままではエンジンが加熱して船が吹っ飛びかねない。

彼は宇宙服を着て船外から扉にアプローチし、手動で扉を開けるつもりだ。オーロラは気が気でない「あなたが死んだら私も死ぬ」とジムを心配する。

ジムは扉を手動で開くことに成功するが、手を放すとまた扉がしまってしまう。仕方なく扉近くに熱を遮断するプレートを持ちスイッチを開の状態に維持する。

オーロラはエンジンの稼働レバーを下げエンジンを始動させたところ正常に動き始めたが、噴射の衝撃でジムが吹き飛ばされてしまう。

慌てた彼女は宇宙服を着て船外に飛び出しジムを救出しようとするのだが・・・・・。映画を見る人はここまでだね。結末がわかっちゃうと面白くないよ。

ネタバレとレビュー

彼女はジムの宇宙服に手が届きそうになったが、自分の命綱に阻まれ彼を捕まえる事が出来なかった。万事急すかと思われた時、彼の命綱が目の前に現れ、とっさに掴み彼を引き寄せた。

彼を船内に運ぶが既に心臓は止まっていた。急いで彼を医療用ポッドに押し込み、蘇生ボタンを押す。ホッドの中のロボットアームがせわしなく彼の心臓マッサージを行う。

暫くして彼は蘇生する。オーロラは彼に抱きつきキスをする。

体が正常に戻ったジムは彼女に一つの提案をする。マニュアルを調べていてわかったことだが、医療用ポッドを使えば冷凍睡眠が出来る。彼女に医療用ポッドに入ることを勧める・・・でも一台しかない。

それから90年近くの年月が過ぎ船の住人は全員目覚める。グランドコンコースには大木が茂り、周りは緑でおおわれていた。

船長たちはオーロラが残した記録を読む、その中には船をトラブルから救ったことなどが書かれてあった。ジムとオーロラは既にいなかったけれど二人で天寿を全うしたようだ。

ハッピイエンドで良かったね。僕はジムが死んでしまうかと思ったよ。宇宙ものだけど永遠のラブストーリーだね。

是非、恋人同士で見に行ったらグッドだと思うね。宇宙は広くて無限に続くけど人間の寿命は短くてはかないね・・・。

この映画の結末は何通りも考えられるけど、一番無難な終わり方をしたように感じるね。僕としてはもっと劇的な終わり方を期待していたんだけど・・・残念だね。君はどう感じたのかな。

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恐ろしい地球外生命体映画ベスト22‐宇宙人とのコンタクトは危険だ

 

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