SF

映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」感想・評価:面白さは半減マンネリ化は避けられないのか

サマリー


★★☆☆(そこそこ面白い)

2018年6月日本公開のアメリカ製作スター・ウォーズ/スピンオフシリーズ第2弾
監督 ロン・ハワード(コクーン、ダ・ヴィンチ・コード、インフェルノ、天使と悪魔、白鯨との闘いハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
原作 ジョージ・ルーカス「スター・ウォーズ」
出演 ●オールデン・エアエンライク(ブルージャスミン、ヘイル、シーザー!、ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
●ウディ・ハレルソン(グランド・イリュージョン、ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー、ハンガー・ゲームシリーズ、TRUE DETECTIVE/二人の刑事スリー・ビルボード
●エミリア・クラーク(ターミネーター:新起動/ジェニシス、ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
●ドナルド・グローヴァー(オデッセイ、スパイダーマン:ホームカミングハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
●タンディ・ニュートン(ウエストワールドハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』日本版予告 第2弾 (2018年)

 

「スター・ウォーズシリーズ」のスピンオフドラマ第2弾だ。第1弾は2016年に公開された「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」になる。

プロデューサーは監督にロン・ハワードを選んでいる。彼は「ダ・ヴィンチ・コードシリーズ」で有名だがどちらかと言うと「ビューティフル・マインド」などのヒューマンドラマが得意だ。

今回のようにアクションSF映画は不向きかもしれない。映画は冒頭からアクションの連続で見るのが疲れてしまった。ストーリーも大幅などんでん返しも無くワンパターンの「スター・ウォーズ」色をただなぞっただけの作品だ。

スピンオフドラマだからもっと冒険してもいいのではないかと感じた。まあ、一定の面白さはあるので、可もなく不可もなくと言ったところだ。

アウトロー「ハン・ソロ」の青春時代が描かれている。帝国が支配する惑星コレリアのスラムで育ったハン・ソロはコソ泥から帝国の戦闘員になる。そして戦場あらしのベケットやチューバッカと知り合い、ミレニアム・ファルコン号を手に入れて宇宙一の密輸業者にのしあがって行く。

この「のしあがりドラマ」をもっと波乱万丈に、そして感動のストーリーとして描いてほしかったね。次から次へと色々な登場人物が出て来るけど何が言いたいのかさっぱりだ。それに恋人キーラとの出会いと別れも不自然・・・良く分からない。

物語のスジを少し紹介すると。惑星コレリアのスラムで育ったハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)は恋人キーラ(エミリア・クラーク)と一緒に新天地を求めて惑星コレリアから脱出を図る。

ところが、ハンは逃げ出すことが出来たがキーラは捕まり別れ別れになってしまう。ハンは帝国軍の戦闘員として帝国アカデミーに志願する。

ハンは歩兵として泥の惑星ミンバンに送られる。そしてそこでチューバッカ(ヨーナス・スオタモ)と知り合い行動を共にする。この戦場で戦場あらしのベケット(ウディ・ハレルソン)、ヴァル(タンディ・ニュートン)、4本腕のリオ(声:ジョン・ファヴロー)と仲間になる。

キーラと別れてから3年経つ、ハンは何としてでも宇宙船を手に入れ、キーラを迎えに惑星コレリアに戻ろうと考えていた。

ベケットは帝国軍の列車コンヴェイエクスに積まれている精製コアシウム(強力な燃料)を強奪する計画を立てる。貨物列車に飛び移り、精製コアシウムの積んでいる車両をATホーラーで吊り上げて逃げる寸法だ。

計画は上手く行きかけたがそこにエンフィス・ネスト(エリン・ケリーマン)率いる宇宙海賊クラウド=ライダーズが現われる。強奪したコアシウムは岩場に落下し大爆発をする。この計画でヴァルとリオが死んでしまう。

ベケットは犯罪シンジケート クリムゾーン・ドーンの首領ヴォス(ポール・ベタニー)にこの作戦の失敗で多額の借金を背負うことになってしまう。彼はヴォスに面会し、今度はコアシウムの原料を惑星ケッセルから強奪し精製所のある惑星サヴァリーンで引き渡す計画を立てる。

ところがびっくりすることが起こる。ここにキーラがいたのだ。彼女はヴォスに仕え、頭角を現し今では彼の右腕 副官になっていた。ハンは彼女に3年ぶりに会い、懐かしさが込み上げる。

今度の作戦にはキーラも同行することになる。ベケットは高速の密輸船ミレニアム・ファルコン号を有するランド・カルリジアン(ドナルド・クローヴァー)を味方に引き入れる。

果たして、この作戦は上手く行くのか、そしてハンはキーラを取り戻すことが出来るのか・・・。

その後のストーリーとネタバレ

惑星ケッセルで未精製コアクシウムを苦労しながら強奪に成功する。ところが逃げる途中に帝国軍のスター・デストロイヤーが待ち受けていた。そしてタイ・ファイターに追われることになる。

ミレニアム・ファルコン号を上手く操り、タイ・ファイターの追撃をかわす。ところが宇宙怪獣に襲われ、今度はブラックホールに吸い込まれそうになるがコアクシウムを補給し、強力な推進力で窮地を脱する。

惑星サヴァリーンに到着し、未精製コアクシウムを精製する。ランド・カルリジアンは分け前をもらってミレニアム・ファルコン号で帰って行く。

ヴォスがスター・ヨットに乗って現れる。ハンはヴォスにコアクシウムを渡すが彼は偽物を掴まされたとハンを殺そうとする。ベケットが裏切ったのだ。

ハンが殺されようとしたとき今度はキーラがヴォスを裏切り、ハンと協力して倒す。ハンは裏切ったベケットを撃ち殺す。

コアクシウムを持ち去ろうとしたとき宇宙海賊エンフィス・ネストが現われる。ネストの正体は少女だ、ハンは彼女の帝国に敵対する志に対してコアクシウムを置いて惑星を立ち去る。

キーラは殺したヴォスの跡を継ぐ。そしてダース・モールの傘下に入る。ハン・ソロは惑星ヴァンドアに向かう。そしてランド・カルリジアンとカードゲームで勝ち、戦利品のミレニアム・ファルコン号をもらう。

そしてハン・ソロはチューバッカとともに銀河一のパイロットを目指し宇宙を駆け巡る。

レビュー

250億円以上の製作費をかけた大作だが、何でもかんでも盛り込み過ぎた感じがある。ストーリーも何でこんなに複雑にするのか理解しがたい。誰が敵で誰が味方なのかコロコロ変わる。

ディズニーに売られてから、どうもストーリーにキレが無い。何回も同じ映画を見てるような錯覚に陥るのは僕だけか?

ハン・ソロの恋人キーラがダース・モールの手下になっちゃったり。一時は師と仰いだトバイアスをハン・ソロが撃ち殺してしまったり。宇宙海賊エンフィス・ネストが女の子だったりとちぐはぐのストーリーについてゆけない。

このまま、こんな状態が続くなら「スター・ウォーズシリーズ」が無くなってしまうのかと心配だ。次回作に期待するしかないが、もうお腹いっぱいでしばらく食べる気がしない。

 

TATSUTATSU

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