SF

映画「メイズ・ランナー」感想・評価‐若者達を迷路に閉じ込め何をしようとしているのか

サマリー

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映画「メイズ・ランナー」予告編1 (146秒)

2015年5月日本公開のアメリカSF映画、監督はウェス・ポール、主な配役はディラン・オブライエン、カヤ・スコデラーリオ、トーマス・ブローディ・サングスター、キー・ホン・リーのほとんど無名の若者たちである。

原作はジェームズ・ダシュナーの同名小説であり、映画は3部作となっている。2作目の「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」は本年10月に公開予定である。

僕は結構こんな映画が好きである。観終わった時に「なーるほど」と感じるのか「そんな馬鹿な」と感じるのかは人それぞれであるが、映画があまりにも現実離れしていると興味が半減してしまう。奇抜なアイデアを考えすぎて、反則を犯し続けると映画ではなくなってしまう・・・・・・あなたはどう感じるか?

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若者が月に一度食料と一緒に、地下からリフトによって、巨大な迷路に運ばれて来る。彼らは全員男で自分の名前以外何も覚えていない。こんな状況が3年も続いている。

巨大迷路は昼間入口が開いており、夜に閉じるそして迷路の壁が動き、毎日形が変わる。さらに迷路の中にはグリーバーと呼ばれるモンスターがおり、閉じ込められた人間は彼らの餌食となる。

迷路の調査隊はメイズ・ランナーと呼ばれ、迷路の中を出口を探して走り回る。この3年調査をしているが出口は見つからない。

トーマスと言う男が送られてきてから状況が変わって行く、彼は迷路の中でモンスターを倒す。モンスターは機械と生物のハイブリッドで、その体から見つかった電子装置によって出口が見つかる。

果たして彼らは迷路の外に脱出出来るのであろうか、そして迷路は何のために作られたのか是非観て頂きたい。

お薦めSFパニック映画ベスト20-将来人類は滅亡するかも知れない」もアップしたよ。

ストーリー

ストーリーを紹介すると、トーマス(ディラン・オブライエン)はエレベーターによって地下から、物資と一緒に地上に運ばれる。当初は自分の名前さえ覚えていなかったが、しばらくして自分の名前は何とか思い出すことが出来た、ところがどうしても、その他の記憶は思い出せない。

彼が送り込まれた森のある正方形の平原は四隅が全て巨大な壁で覆われ、1辺の中央には隙間が空いていた。トーマスのところにアルビー(アムル・アミーン)と言う男がやってくる。彼はこの世界のリーダーであり、トーマスにこの壁に囲まれた世界のことを案内をしてくれた。

そして一番最初にこの世界に送り込まれて来たのがアルビーであったことが後になって分る。彼は一か月の間一人で生き抜いた・・・・・尊敬に値する男であることは誰しも認めている。

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彼が言うには、この世界では食べ物も住家も自分たちで作らなければならない。物資は月に一回ボックスと呼ばれるエレベーターで運ばれる。同時に新入りも一名運ばれてくる。彼はニュート(トーマス・ブローディ・サングスター)と呼ばれるサブリーダーにも紹介された。

アルビーはこの世界で生きるための3つのルールを説明する

1.自分に与えられた役割を果たすこと。
2.仲間を傷つけないこと。
3.壁を超えないこと。

ところが、トーマスは壁の隙間から出入り出来る、メイズ・ランナーと呼ばれる男たちがいることを知った。彼らは日々壁の向こうを調査しているようであった。壁の向こうは迷路になっているらしく、夕刻になると壁の隙間は閉じてしまう。

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メイズ・ランナー集団のボスはミンホ(キー・ホン・リー)と呼ばれる男で、毎朝、壁が開くと迷路を調査し出口を探す役目を与えられていた。もうこの調査は3年経過しているが、残念ながら出口は見つかっていない。

そして迷路は毎晩動き形を変え、メイズ・ランナーを悩ませる。さらにグリーバーと呼ばれるモンスターが住みついていて、迷路に閉じ込められた人間は襲われ殺されてしまうとのことであった。また、グリーバーに刺されると人格が変わってしまう、彼らはこれを「チェンジ」と言って恐れていた。

アルビーはトーマスに昔を語る。ここに来た当初恐怖とパニックでたくさんの仲間が死んだ、その後秩序を確立し平和をやっと築いたと。壁にはたくさんの亡くなった仲間の名前が刻まれていた。

トーマスは仲間たちにここから脱出する方法はないかと尋ねた。彼らは全ての方法を試したが、全てダメだったと答えた。結論は迷路の先の出口を見つけるしか方法がないとのことだった。

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アルビーとミンホがなかなか壁の外から戻ってこない、皆はあわてる。壁の扉が閉まり始めた、そんな時にアルビーを背負ったミンホが現れる、トーマスは皆の静止を振り切って彼らを助けに行くが、間に合わず3人とも迷路に取り残されてしまう。

トーマスとミンホはアルビーをツタに縛り付け、壁の高い所に持ち上げる・・・・・グリーバーにやられない様にツタの中に隠す。

ところが、グリーバーはトーマスを見つけ襲ってくる、彼は必死に逃げ回る。しかも迷路の壁が動き始めた、彼は一か八か閉まりかかった壁の間に、グリーバーをおびき寄せる。そして危機一髪、脱出に成功し、グリーバーは壁の間で潰れて死ぬ。

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トーマス、ミンホとアルビーは次の朝生還する。そしてトーマスは正式にメイズ・ランナーになる。そんな時に突然ボックスが作動し、一人のしかも初めての女性が迷路の中に送られてきた。

彼女はメモ紙を握りしめていた。メモには彼女で最後だと書かれてあった。どういう意味なのか・・・・・不気味な予感を皆に与える。

彼女は気が付き、トーマスを見て「トーマス」と叫びまた気を失った。

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トーマスはミンホに、殺したグリーバーの正体を見たいと提案し、仲間を呼び合計5人で迷路に入る。グリーバーの死体を見つけその中から、点滅する機械をを引き抜いた。

機械はWCKDと書かれており、電子部品と思われる。良く調べると黒い画面に7の数字が浮かんでいた。このWCKDは物資に書かれているものと同じで、我々をここに送り込んできた連中が作ったものであると考えられる。

ミンホはトーマスをある小屋に連れてゆく、小屋の中には迷路の模型があった。この3年間迷路を調べつくしたが、残念ながら出口はなかった。この事実はアルビーの指示で秘密にされていた。迷路には壁に番号がつけられていた、ミンホは明日セクション7に行ってこの機械が何なのか確かめてみようと言い出した。

そんな時に、女が気が付き名前をテレサと名のった。そして彼女は液体の入った金属の容器を2本持たされていた。トーマスはとっさに、これは解毒剤でグリーバーの毒を中和出来ると考えた。グリーバーの毒針に刺され死にかけているアルビーに、一か八か投与する。

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次の日、トーマスはミンホと一緒に、迷路の中のセクション7と言われている場所に急いだ。その場所に到着したとき、機械が作動し、彼らを誘導し始めた。そしてミンホでさえ一度も来たことの無い場所に到着した。

その道の奥に着くと、機械の7の数字は赤からグリーンに変わり、出口が顔を見せた。ところが壁が動き始め閉じ込められると思った彼らは全力疾走で迷路から戻る。

アルビーが意識を取り戻したと聞いて、皆が彼のもとに駆け付ける。アルビーは記憶も取り戻していた。そして
「トーマス、君は奴らのお気に入りだった、何故ここに来た」と涙を流した。

外が騒がしいので、外に出てみると大変なことが起きていた。迷路の隙間
が閉まらないどころか、普段閉じている壁まで隙間が出来ていた。

このままでは、グリーバーが襲ってくる・・・・・・・果たして皆はグリーバーに殺されてしまうのか、この先は映画を見て頂きたい。

ネタバレ

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若者たちの村は多くのグリーバーに襲われ、壊滅状態になる。そして多くの若者が殺されるか連れ去られた。アルビーもグリーバーに連れ去られてしまった。

トーマスは自分も記憶を取り戻したいために、自分の体に切断したグリーバーの毒針を突き刺す。彼は昏睡状態からよみがえり、記憶を断片ながら取り戻していた。

トーマスは話し始める、この場所は君たちが考えている場所ではない、ここは監獄ではなく実験場だと。幼少期から始まっている。彼らは僕らに試練を与え人体実験をしてきた。次々と毎月一名ずつここに送り込まれた。

でも僕とテレサは奴らの仲間だ。僕は君らを長年見てきた。しかしテレサは反論する、では私とトーマスは何故ここに送られてきたの・・・・・・そんなことはもうどうだっていいとトーマスは話をさえぎる。

アルビー無き後は、いつもトーマスに敵対してきたギャリー(ウィル・ポールター)がボスとなる。ギャリーはここに残ると言う、しかしトーマス、ミンホ、ニュートを中心とするグループは迷路を抜けて出口に向かうと対立する。

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トーマスと仲間たちは迷路の中の7地域に向けて走り出す。目的の地域には一匹のグリーバーが道を塞いでいた。ここまで来た以上グリーバーと戦うしか方法はないと、皆で決死の覚悟で戦う。

何とか一匹を倒したと思ったら、次から次にグリーバーが襲ってくる。迷路の出口にたどり着き、機械が作動し始め・・・・・扉を開けるための8桁の暗証番号が要求された、トーマスはとっさに迷路の並び順ナンバーを入力させる。

扉は解除出来、奥へと進む、「EXIT」と書かれたドアを開けると。中は制御室の様になっており、多くの所員が倒れていた。何かが起こっていることをトーマスは理解する。

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荒らされた部屋の中には、多くのモニターがあり、ここで迷路にいる連中を監視していたと思われる。トーマスが赤く点滅するボタンを押したところ、モニターに女性の顔が映し出された。

モニターの女性はエヴァ・ペイジ(パトリシア・クラークソン)と名乗り、話し始める・・・・・・私は世界を救う「WCKD計画」の責任者である。世界は太陽によって焼き尽くされ多くの人が死んだ、しかも「フレア」と呼ばれるウイルスがまん延し、人間の脳は浸食された、このウィルスは予防できず、また治療法もなかった。

ところがウィルスに侵されない若者たちが現れ、治療法を見つける希望が湧いた。若者たちは人体実験され、困難な状況下での脳の機能を調べるために、迷路の試練が与えられた。

それらの若者たちは、今モニターを見ている「貴方たち」のことよ、これから更に厳しい試練が待ち受けているそして外の世界が「貴方たち」を待ち受けている「WCKDは正しい」と言って拳銃自殺する。録画らしい映像の後ろには敵対する勢力が、彼女にせまっていた。

Maze Runner - The Scorch Trials

トーマス達はこの話が全て真実なのか受け入れ難かった。彼らはWCKDの敵対勢力に確保され、この施設からヘリコプターで移送される。ヘリコプターから見た迷路は巨大で壁には「WCKDサイトA」と書かれてあった。

ヘリコプターの搭乗員は、彼らにに向かって「全ては変わる」と言った・・・・・この言葉はいったい何を意味するのか?

自殺したと思われたエヴァが会議室に現れ皆に話をする「迷路の実験は成功に終わった」しかも「以外にも生存者が多すぎる」そして「トーマスは期待以上の働きをした」「今のところ彼らはエサに食いついている」「彼らは問題解決のカギになるかも知れない」「これから実験は第二段階にはいる」・・・・・・これらの話はいったい何を意味するのか。

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レビュー

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最後はおばさん(エヴァ)が出てきて「みなさん頑張りましたね」と言って自殺してしまう。ところがこれは演技で彼女は生きている。・・・・・・・果たしてこのおばさんの言っていることは信用できるのか。

どうもこの巨大迷路は若者たちの選別に使われる施設らしい・・・・・・それにしてもデカ過ぎる(東京ドーム100~500個以上はありそうだね)。こんなにお金をかけなくてもいいのにと思っちゃうね。

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トーマスとテレサは人体実験をモニターやコントロールする側の人間である。それを考えると反則じゃないの・・・・アルビーなんかを生かしてあげたかったね。アルビーは何回も死にかけていて、解毒剤までもらったのに生き残るかと思えば、簡単に死んじゃってる・・・・・・ひょっとしたら何処かでひょっこり出て来るかもしんないね。

迷路もグリーバーもWCKDが作ったみたいだね、さらにでっか
い試験管に入って溺れかかっているアルビーやギャリーの映像はナンカイネ・・・・・。

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次は砂漠(スコーチ)が試練の場所になるようだ、またメイズはいっぱいあってこれを無事突破した若者は部屋にあふれている。そしてこの試練の本当の目的はいったい何なのか・・・・・是非知りたいね。

また、WCKD組織の人間であったトーマスは、人体実験される側になっているが・・・・・ひょっとしたらWCKD側のスパイかもしんないね。今度は機関銃などの武器を持って戦うみたいだ。

どんでん返し系によくある、これは全て仮想空間の出来事、宇宙船の中、宇宙人の娯楽番組・・・・・・ではないだろうね。

色々考えると頭がこんがらがってしまう、まさに「迷頭」ワカランナーだね、くれぐれも第二話、第三話でマンネリ化しちゃってダラケない様に頑張って欲しいね。

辰々

 

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