サマリー
2013年日本公開のアメリカ・スペイン合作の超能力者サスペンス映画
監督 ロドリゴ・コルテス(リミット)
出演 キリアン・マーフィー(インセプション、トランセンデンス、白鯨との闘い)
シガニー・ウィーバー(エイリアンシリーズ、エクソダス:神と王、チャッピー)
ロバート・デ・ニーロ(ヒート、リミットレス、マイ・インターン)
この世の中に本当に「超能力者」なんているんだろうか?
「透視能力の強い人」「予知夢を見る人」「幽霊が見える人」「異常に勘の鋭い人」「スプーンを曲げることが出来る人」「止まった時計を動かせる人」・・・などよく探せばいるのかも知れない。
でも、いつでもこの能力が発揮できるとは限らないし、ある日突然に「能力」が無くなってしまうかもしれない・・・「超能力」とは不確定なんだ。
大どんでん返し系の映画で僕はころりと騙されてしまった。物語の中にはそこらじゅうに伏線が散りばめられているのに全部見落としている・・・情けない。
主演のキリアン・マーフィーが実に生き生きと演技してて素晴らしい。しかも脇をロバート・デ・ニーロとシガニー・ウィーバーが固めている・・・こんな豪華な映画あるかい。
是非お勧めする、最後にネタバレするから楽しみにしておいてね。まあ、結末が分かっちゃうと面白さが半減するから、映画を見たい人は結末はスルーだ。
監督のロドリゴ・コルテスと主演のキリアン・マーフィー
大学で物理学を教えるマーガレット・マシスン博士(シガニー・ウィーバー)と助手のトム・バックリー博士(キリアン・マーフィー)は「超能力」を疑問視し、世間で「超能力者」言われる人々の嘘を徹底的に見破ってきた。
何故彼らが「超能力」について必死で研究するのか?
マーガレット博士の息子は植物人間状態だ、彼女は「生命維持装置」を外すのをためらっている。外せば自分の息子がどっかに行ってしまうことに耐えられない。
少なくとも「あの世」の存在が確信できれば「生命維持装置」を外したいと考えている。
トム博士は非常に優秀だ、でも何故こんなしがない「助手」をやっているのか。彼には可愛い彼女サリー(エリザベス・オルセン)もいるのに・・・マーガレット博士も疑問視している。
30年ぶりに「伝説の盲目の超能力者」サイモン・シルバー(ロバート・デ・ニーロ)が表舞台に復帰してくる・・・何故今なのか。
トムはサイモン・シルバーとの対決をマーガレットに提案する。
しかし彼女は大昔、サイモン・シルバーに手痛い目にあわされている。彼は危険人物だから近寄るなと警告を発する。それに彼を疑う者は過去「突然死」している。
トムはどうしてもあきらめきれず、単身でサイモン・シルバーの調査を行う。
ストーリー
トムはマーガレットの反対を押し切ってサイモン・シルバーが本当の超能力者なのか見極めようと彼に接触する。
それと同時に彼らの周りで不可解な出来事が起こり始める。
同じ大学のポール・シャクルトン博士(トビー・ジョーンズ)がサイモン・シルバーが本物の超能力者かどうかテストすることになった。
サイモン・シルバーが密室の中から透視でカードに何が描かれているか当てる実験などいくつかが行われ高い確率で彼は「超能力者」であると結論付けられる。
しかし納得のいかないトムはこれらのテストを記録したビデオを何回も目を皿のようにして見る。
彼はあることに疑問を抱く、サイモン・シルバーが盲目なのに腕時計をしていることである。
そして秒針がある位置に達したとき第三者からのサインが出ているのではないかと推定する。
つまり盲目と言われた彼は目が見えるのではないかと、目が見えればサイモン・シルバーは「超能力者」ではなくて「ペテン師」だ。
そんな時にマーガレットが教室で倒れ死んでしまう。
トムはサイモン・シルバーの仕業だと考え、マーガレットのかたきを討つべく彼との最後の戦いに臨む。
レビューとネタバレ
1974年ごろユリ・ゲラーによるスプーン曲げと止まっていた時計を動かす念力が話題となって「超能力」が爆発的な人気を博したことを思い出す。
トムはサイモン・シルバーの超能力ショーの会場に駆けつけるが、彼の手下に暴力を振るわれ大けがを負う。
しかし彼はひるまない、彼は「サイコキネシス」で電気照明を破壊し、サイモン・シルバーに戦いを挑む。
結局「トムは超能力者」だったんだ。
彼はこの世に自分と同じ能力を持っている者が必ずいるはずだと探し回る。
しかし自分と同じ「超能力者」ではないかと期待をかけたサイモン・シルバーも結局「ペテン師」だったんだ。しかも彼は盲目ではなかった。
ちらかった部屋、鳥の死骸、曲がったスプーン、赤い光(レッド・ライト)・・・これらはすべて伏線で、トムの超能力によるものなんだ。
ここの見極めが全く出来なかった、誰も最初からトムが超能力者とは考えない・・・あっさり監督のワナにはまっちゃったね。
次回から気を付けて映画を見ましょう・・・この映画の教訓だ。
TATSUTATSU
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