サスペンス

映画「殺人の啓示 死を誘う男」感想・評価:キリスト教12使徒にまつわる連続殺人事件

サマリー


★★☆☆(そこそこ面白い)

2014年公開のイギリス製作連続殺人事件サスペンスドラマ
監督 ジェイソン・ストーン(殺人の啓示 死を誘う男)
出演 ●スーザン・サランドン(殺人の啓示 死を誘う男)
●ギル・ベローズ(殺人の啓示 死を誘う男)
●エレン・バースティン(アデライン、殺人の啓示 死を誘う男)
●トファー・グレイス(殺人の啓示 死を誘う男)
●ドナルド・サザーランド(マッシュ、殺人の啓示 死を誘う男)
●クリストファー・ハイアダール(殺人の啓示 死を誘う男)

殺人の啓示~死を誘う男~(字幕版) – Trailer

 

現実の連続殺人事件とキリスト教12使徒の伝説をうまく組み合わせたサスペンスだ。面白いストーリーだがやや複雑で結末が現実から飛躍している点が残念だ。原題の「CALLING」とは「招命」「神からの呼びかけ」なのか?

しかし、まあまあ面白いのでお薦めする。名優スーザン・サランドン、エレン・バースティン、ドナルド・サザーランドが出演している。特にスーザン・サランドンの壊れかかった警部補役は見逃せない。

カナダの田舎町の警部補ヘイゼル(スーザン・サランドン)は母(エレン・バースティン)と二人暮らしだ。彼女は腰を痛めているため鎮痛薬と酒が欠かせない。昔、子供を亡くし自殺未遂をした過去を持つ。

彼女が近所の家を見回った時、顔見知りの老婦人ディーリアの死体を見つける。死体は首を大きく切られ何かを叫んでいるように口を開けていた。

二人目の犠牲者が出る。牧場主が胃を切り取られて、一人目と同じように何かを叫んでいるような顔だった。連続殺人事件だ。しかし、被害者には抵抗した跡が見られない・・・何故なのか?

新しく赴任してきたベン(トファー・グレイス)が管轄以外で口に特徴のある殺人事件をリストアップする。そして9件の殺人に絞り込む。ヘイゼルはこの口の形をつなげてゆくと一つの言葉になるのではないかと推測する。

殺された順番に並べ替える或いは発見場所を西から東へ順番に並べてみる。「ライビーラー」・・・ラテン語だ。聖ザビエル教会のプライス神父(ドナルド・サザーランド)に確認してみると「リベラ」のことだ。

つまり「リバティ(自由)」「リベレート(解放する)」の語源だ。そして「リベラ エオス(解放せよ)」。「リベラ ノス ドミネ(主よ我らを解放したまえ)」・・・「リベラーレ エオス(彼らを解放する)」が考えられる。

聖書は西暦400年ごろに編さんされた。ところが高位の聖職者だけが知る「口伝えの秘密の内容」もあった。「リベラーレ エオス(彼らを解放する)」とは復活の祈りだ。自発的に自らを捧げる12人の魂があれば死者を復活させることが出来る。1500年前からある祈りだが誰かが発見したらしい。

果たしてシリアルキラー(連続殺人鬼)は12人の魂を使って誰を復活させようとしているのか?そして本当に死者を復活させることが出来るのか・・・。

その後のストーリーとネタバレ

ディーリアの詳細な検体分析が送られてきた。彼女はナイフで首を斬られて殺されたのではなく、毒キノコ「死の天使」によって殺されたことが判明した。そして末期の悪性リンパ腫におかされていた。同じような遺体の記録を調べてみると全員、毒キノコで殺されており、しかも末期の病気を患っていた。

殺された老婦人ディーリアが死ぬ前にネックレスを買っている。しかし、不思議なことに送り先が西海岸のジェーン・バックになっている。ベンはジェーンの足取りを追う。彼女はトレーラーハウスに何かを隠しているようだ。

トレーラーハウスに踏み込むとそこにはホルマリン漬けの遺体があった。そしてネックレスは彼に送られたものらしい。ジェーンは送り人を「使徒」と呼んでいた。そこにはプライス神父の若いころの写真もあった。

犯人はネットで死にたい人々を集めていた。そして被害者に「永遠の救い」を約束して毒殺したらしい。被害者は敬虔なキリスト教徒で自分の魂をトレーラーハウスの遺体に捧げた。ヘイゼルは以上のように考えた。そして12使徒の魂が必要であればあと3人だ・・・。

ネットからタマラと言う女性が浮かび上がってきた。ベンを急行させる。窓から見ると血痕らしいものが見える。その時、彼は「謎の男」に襲われ眠らされる。「謎の男」はヘイゼルに「封筒は届いているか」と電話をかけてきた。

「封筒」の中にはDVDが入っており、再生するとそこにはディーリアが映っていた。そして「もう苦しむのは嫌」「私の体を信頼できる人にゆだねる」「その人が私の魂を清め天に帰してくれる」と話していた。

「謎の男」はプライス神父を訪ねる。彼をプライス神父は親しそうにピーター(クリストファー・ハイアダール)と呼んだ。その後、プライス神父は遺体で発見される。あと一人だ。警察は最後の一人を保護した。

そんな時にヘイゼルがピーターが拉致される。彼は彼女を最後の一人に選んだようだ。彼女が復活の言葉を知ったことが理由のようだ。ピーターはヘイゼルに自ら進んで毒を飲ませようとした。しかし、彼女はそれを拒んだ。その時、ピーターは彼女の銃で頭を撃って自殺した。

彼が倒れた時にガスコンロを引っ掛け小屋は火の海になる。やっとの思いでヘイゼルは脱出する。全てが終わった、ピーターは自分が最後の一人になったのだ。

事の真相はプライス神父の若いころにさかのぼる。彼はピーターとガブリエル兄弟の面倒をみていた。そして弟のガブリエルを里子に出したがそこで虐待されたようだ。

大人になってもガブリエルの心のキズは癒えず、去年自殺した。兄のピーターは弟を甦らせるため12人の使徒を募り、復活の祈りをささげた。

暫くして、トレーラーハウスの遺体が消えたとの情報が入ってきた。誰かが何処かに移動させたのかそれとも復活したのか・・・・。

レビュー

プライス神父が育てたピーターが12使徒を集めて安楽死させ、弟ガブリエルを復活させようとした。この物語の中にはもう一つ奇跡が描かれている。

脳腫瘍で倒れた12才の少女にに対し、ピーターは薬草を飲ませ、祈りをささげることによって甦らせる。そして脳腫瘍も消えていた。これが復活の奇跡の伏線だ。ピーターの風貌もキリストのように描かれている。

しかし、シリアスなドラマなのに、超常現象が起こるところはやや飛躍しすぎに感じる。聖書の教えや奇跡を題材にしたドラマや映画は多い。この映画の中で「人を蘇えらせるのはキリストだけ、我々のやってきたことは間違い」とプライス神父が悔いているところが印象的だった。

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