はじめに
最新情報
中国語らしいけど、冒頭5分の最新映像だ。
少し前の予告映像だ。
攻殻機動隊ハリウッド版の予告編がリリースされた。
なかなか面白そーだ。「笑い男事件」が物語のコアになっていると思っていたけどクゼが出て来ると言う事は「Individual Eleven(個別の11人)」がベースなりか?⇒「違っていた、ごめん」
でも映像を見てみると今まで発表されたアニメ作品ほぼ全部のどこかが使われている感じがする・・・攻殻テイスト満載だ。
バトーも義眼を付けそれらしくなっているが、トグサの影が薄いあるいはトグサのキャラクターはアニメとは異なっている可能性がある。
物語は全くのオリジナルストーリーなのかもしれない、しかも今はやりのCGを多用している。電脳が繋がったネットの世界を描こうとしているみたいだけど、うまく表現出来たのかな。
最新の映画パンフレットを見てみると。マイケル・ピットがクゼを演じるらしい。物語は公安9課とサイバーテロリストとの闘いとなっているが、少佐の自分探し旅のような表現がなされている。
ヨハンソン少佐の戦う強敵らしい男が二人ほど出てきている・・・映画の出来はこいつらしだいだね。音楽は川井憲次さんが一部担当しているみたいだ。
川井憲次のCinema Symphony -Ghost in The Shell OSTだ。
ハリウッド版を見る前に7作品を解説するから参考にして、見ておいて損はないと思うよ。
第8位 攻殻機動隊ARISE PYROPHORIC CULT
2015年公開のテレビSFアニメ
監督 黄瀬和哉
原作 士郎正宗
声の出演 坂本真綾(草薙素子)
松田健一郎(バトー)
新垣樽助(トグサ)
塾一久(荒巻大輔)
「攻殻機動隊 新劇場版」の前日譚として作られている。
攻殻機動隊ARISEシリーズは士郎正宗、押井守、神山健治に次ぐ「第4の攻殻(黄瀬和哉)」と言われているんだ。
監督、脚本、主要メンバーのデザインや声優もすべて一新されている・・・物語も全くのオリジナルだ。
内容は草薙素子が公安9課に属する前の物語となっている。
押井攻殻とか神山攻殻に慣れてしまった僕なんかはちょっぴり寂しい気もするが、まあこれはこれで面白い・・・お薦めだ。
このPYROPHORIC CULTでは2日間の出来事が凝縮されている。
381便が爆破される。どうも飛行機の中で誰かが自爆したようだ。
この飛行機の中には電脳ウイルス「ファイア・スターター」を解析する多数の専門家(「ファイア・スターター」のワクチンを作ろうとした技術者集団)が乗り込んでいた。
少佐(草薙素子)は自爆した男が米軍情報部の捜査官であったことを知る。
彼はパイロマニア(電脳ドラッグの売人)の捜査中に、電脳をハッキングされ犯行に及んだらしい。
少佐はホヅミ大佐の電脳(パイロマニアの情報がなど重要機密事項が記憶されている)をおとりに飛行機を破壊したパイロマニアをおびき寄せる。
「ガルベス」と呼ばれるパイロマニアを捕えたが、この男も誰かに操られていた。
「ガルベス」は「ファイア・スターター」と呼ばれる電脳ウイルスをばらまいていたが、結局誰の指示なのか・・捜査の糸は途切れてしまう。
ところが「ガルベス(パイロマニア)」は当局のセキュリティコード盗んで逃走してしまう。
少佐はホヅミ大佐の電脳(「ファイア・スターター」の出所を知っている。)を米軍に引き渡そうとしていた・・・彼の電脳は米国への亡命と言う形で。
ところが少佐達は電脳を輸送中に米軍無人攻撃ヘリに襲われる。
そして米軍基地ではパイロマニアにハッキングされた多くの兵士によって少佐達は包囲される。
果たして少佐・バトー・トグサ達のグループは生きて脱出出来るのか、ホヅミ大佐の電脳は破壊されてしまうのか・・・。
この物語も結構複雑だね、少佐達を亡き者にしようとしているのは誰か、「ファイア・スターター」とは誰が作ったのか、「第三世界」とは・・・これらの疑問は「攻殻機動隊 新劇場版」で明らかにされる。
第7位 攻殻機動隊 新劇場版
2015年公開のSFアニメ映画
監督 黄瀬和哉
脚本 冲方丁
声の出演 坂本真綾(草薙素子)
松田健一郎(バトー)
新垣樽助(トグサ)
塾一久(荒巻大輔)
この映画も難解だよね。草薙素子(坂本真綾)の出生の秘密と彼女が属していた501機関(戦争義体の開発のために設けられた機関)の存在が明らかになる。
テーマは「ファイア・スターター」「デッドエンド」「遠隔操作義体」「第三世界」が重要な意味を持つ。
国防省を庁に降格させることに不満を持った11名の将校たちが人質を取って、ある大使館に立てこもる。
彼らの要求は「国防省の維持」と「軍事裁判の中止」である。
少佐(草薙素子)と7名のメンバーが召集され、この事件を難なく解決する。
ところが解放された人質の内3名が電脳をハッキングされ、銃で将校たちを皆殺しにしてしまう。
さらに少佐と全く同じ同型義体がこの事件にかかわっていることも判明する。
そんな時に内閣総理大臣 藤本が暗殺される。少佐のかつての上官クルツ中佐も巻き添えを食って爆死する。
総理大臣を爆死させたものはアタッシュケースに仕込まれた爆弾だが・・・このケースに触れることの出来る人間は限られている。
捜査の結果、陸軍のナダ大佐と国防省の北原副大臣が関わっていることが分かる。ところが二人とも電脳をハッキングされ何者かに操られていたことが判明する。
彼らの電脳は「ファイア・スターター」ウイルスに汚染されていたらしい。
北原副大臣は殺害され、ナダ大佐も何者かに偽の記憶を植え付けられ別人になっていた。
少佐は意外な事実を掴み、自分のグループを解散させ単独で黒幕の捜査に乗り出す。解散させられた6名は公安9課にとりあえず所属することになる。
少佐はどんな事実を掴んだのか、そして「デッドエンド」「第三世界」とは何なのか・・・。
詳しいレビューは「攻殻機動隊 新劇場版」を見てね。
第6位 攻殻機動隊S.A.C. 笑い男事件
2002年から始まったテレビアニメ(2005年にDVD化)
原作 士郎正宗
監督 神山健治(攻殻機動隊S.A.C.、Individual Eleven、Solid State Society、笑い男事件、東のエデン、009RE:CYBORG、CYBORG009 CALL OF JUSTICE)
声の出演 田中敦子(草薙素子)
阪脩(荒巻大輔)
バトー(大塚明夫)
トグサ(山寺宏一)
イシカワ(仲野裕)
サイトー(大川透)
この「笑い男事件」が2005年に140分のDVDになっている。
けっこう長いけど、プロットが面白く結末に大どんでん返しがあるから気を付けて。
J・D・サリンジャーの小説「ライ麦畑でつかまえて」からの引用が多い・・・社会の欺瞞に対して17才の純粋な青年が抱く喪失感、しかし彼は正義を貫こうとする。
「笑い男」のマークには英語で「僕は耳と目を閉じ、口をつぐんだ人間になろうと考えた」と書いてある。
この作品がハリウッド版のもとになっているのかもしれない。そういう意味でもこのシリーズは見逃せない。⇒違ってました。
実際に起こった、グリコ・森永事件、三億円事件、薬害エイズ事件、丸山ワクチン問題などをモデルにしている。
2024年にセラノ・ゲノミクス社の社長が誘拐され、身代金100億円と金塊100kgの要求があった。
さらに同社のマイクロマシン製造ラインへのサイバーテロ攻撃、同様にマイクロマシン製造メーカー6社に対する脅迫が行われ株価が暴落する。
「笑い男」はセラノ・ゲノミクス社の社長とTV生中継中に現れ、彼を拳銃で脅し電脳硬化症(電脳が硬化し最悪死に至らしめる病気)に対し「マイクロマシン治療」よりも「村井ワクチン」が有効なことを告白しろとせまる。ところがこの脅迫はうまくゆかず、彼はその場を逃走する。
ところが犯人はすべてのデバイスをハッキングしており、彼の顔は「笑い男」に上書きされていた。そして電脳化された近くの人々は犯人の顔を「笑い男」と認識し誰一人その素顔を見た者はいない。
それから6年後「警視総監殺害未遂事件」が起こる。インターセプターと呼ばれる視聴覚素子(人間の目を本人が気付かないうちにビデオカメラのように使うこと)の不正使用の警察謝罪会見中に「笑い男」が現れる。
「笑い男」は刑事部長の電脳を乗っ取り、大堂警視総監の暗殺をほのめかす。
そして3日後大堂警視総監は講演会の席上で電脳を乗っ取られたSPや警察関係者によって狙撃され、重傷を負う。
しかも多くの「笑い男」の模倣犯が現れ現場は大混乱する。「笑い男」はすでに社会現象になっている・・・彼は大人の欺瞞だらけの社会を糾弾する正義の味方なのか?それとも悪人なのか?。
トグサは授産施設(重度の電脳閉殻症患者を治療する施設)に潜入捜査をする。厚生省への大規模なハッキングの痕跡を追うとこの施設に行き着くからだ・・・「笑い男」との関係も示唆される。
この施設でアオイと言う不思議な青年に会う。そしてトグサは潜入捜査を見破られ、大怪我を負ってしまう。
しかし彼はここで会ったアオイと言う青年が本当の「笑い男」ではないかと疑い始める。
「笑い男」とはいったい誰なのか、しかも事件から6年も経って、今頃何故現れたのか、彼の目的は何なのか・・・。
詳しいレビューは「攻殻機動隊S.A.C 笑い男事件」を参考に。
第5位 攻殻機動隊S.A.C. SOLIDO STATE SOCIETY
2011年公開のSFアニメ映画 3D
原作 士郎正宗
監督 神山健治(攻殻機動隊S.A.C.、Individual Eleven、Solid State Society、笑い男事件、東のエデン、009RE:CYBORG、CYBORG009 CALL OF JUSTICE)
声の出演 田中敦子(草薙素子)
阪脩(荒巻大輔)
バトー(大塚明夫)
トグサ(山寺宏一)
物語は「攻殻機動隊 S.A.C.2nd GIG」の2年後の設定になっている。
草薙素子は疾走し、公安9課のリーダーはトグサになっているんだね。バトーは力を持て余し、単独行動を取る。
シアク共和国カ・ルマ元将軍の信奉者である「梵字」の刺青をした男たちが謎の自殺を遂げる。彼らはマイクロマシンを使ってテロを画策していたことが後で分かる。
カ・ルマ元将軍の息子カ・ゲル大佐はこの件で取り調べを受けるが突然逃げ出し、新浜国際空港に人質を取って立てこもる。
彼は「傀儡廻(くぐつまわし)が来る」と叫び、彼を包囲したトグサの前で自殺する。
バトーはカ・ルマの隠れアジトを調査に向かったが、そこで2年ぶりに少佐に会う。彼女は隠れ家からマイクロマシンウイルスを奪い、「ソリッド・ステートに近づくな」と警告を発して夜の高速道路に消えてゆく。
少佐の警告「ソリッド・ステート・ソサエティ」とは一体何なのか、そしてカ・ルマの工作員達は何故自殺を装って皆殺しにされたのか。
政府は虐待された子供たちを誘拐して洗脳し、孤独な介護老人の遺産を引き継がせる「ゴーストのリサイクル」システムを完成させていた。
住基ネットを調べてみると2万人もの子供が消えている。「ゴーストのリサイクル」システムによって誘拐された子供たちだろうか。
謎が謎を呼ぶ、そんな時にトグサの電脳が何者かによってハッキングされ、彼の生死にかかわる事態に発展する。
果たしてトグサは死んでしまうのか、そして彼を操る「傀儡廻(くぐつまわし)」とはいったい何者であろうか。
バトーはトグサを救おうと、彼のもとに駆け付けるのだが、トグサは拳銃を自分の頭に突きつけ引き金を引いてしまう・・・。
詳しいレビューは「攻殻機動隊S.A.C SOLID STATE SOCIETY」を見てね。
第4位 攻殻機動隊S.A.C. Individual Eleven
2004年から始まったテレビドラマ、2006年にDVDでリリースされた
監督 神山健治(攻殻機動隊S.A.C.、Individual Eleven、Solid State Society、笑い男事件、東のエデン、009RE:CYBORG、CYBORG009 CALL OF JUSTICE)
原作 士郎正宗
音楽 菅野よう子
声の出演 田中敦子(草薙素子)
阪脩(荒巻大輔)
バトー(大塚明夫)
トグサ(山寺宏一)
イシカワ(仲野裕)
サイトー(大川透)
クゼ・ヒデオ(小山力也)
合田一人(西田健)
神山健治の現実路線が出ていて非常に面白い。2032年の世界が舞台となっているんだ。
今から10年以上前に作られた作品だけど「EUの難民問題」「北朝鮮の核の脅威」「中国の台頭」「日米安保の問題」など現代に通じる難問を予想し鋭く突いている。
そして、これらの社会的テーマにプラスして草薙素子とクゼ・ヒデオの恋愛が絡んでいる。少女のような草薙素子が出てのは必見だけど、ごついイメージが変わっちゃう。
この物語はクゼ・ヒデオと合田一人(ごうだかずんど)の二人の男がメインキャストとして出て来る。
内閣情報庁(内庁)代表補佐官 合田一人は政府の要職に在りながら「個別の11人」ウイルスを作り世間にばらまく。
このウイルスは特定の条件が合った者のみが感染し、合田の手足となって「難民を刺激し、難民の武装蜂起」を起こさせる。
この時代日本は安価な労働力を見込んで300万人の難民を受け入れている。
そして全国5箇所の難民居住区に難民を押し込んでいるが、居住区以外にも難民がなだれ込んだり、「難民の独立自治」を叫んで核による武装までたくらむ。
「個別の11人」ウイルスに感染したクゼ・ヒデオは合田の思惑通り最初は動くが、途中からウイルスを除去し、300万人の難民のリーダーとなる。
少佐達公安9課のメンバーはクゼを確保すべく、長崎の出島に潜入するが、合田の陰謀によって、米帝の原潜から核ミサイルが発射される。
果たして多くの難民とともに少佐達公安9課のメンバーも抹殺されてしまうのか。
詳しいレビューは「攻殻機動隊S.A.C.Individual Eleven」を見てね。
第3位 攻殻機動隊SAC_2045
2020年ネットフリックス公開のSFアニメ攻殻機動隊3DCG
原作 士郎正宗
監督 神山健治(攻殻機動隊S.A.C.、Individual Eleven、Solid State Society、笑い男事件、東のエデン、009RE:CYBORG、CYBORG009 CALL OF JUSTICE、攻殻機動隊SAC_2045)
荒牧伸志(APPLESEED、攻殻機動隊SAC_2045)
声の出演 ●草薙素子(田中敦子)
●荒巻大輔(阪脩)
●バトー(大塚明夫)
●トグサ(山寺宏一)
●イシカワ(仲野裕)
●サイトー(大川透)
●パズ(小野塚貴志)
●ボーマ(山口太郎)
久しぶりの攻殻でなつかしさを感じた。攻殻ファンにとっては待ち焦がれていたに違いない。今回の作品は同じ神山監督の2016年「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」を彷彿とさせる。ここでは最強の敵「ブレスド」のエンペラーとジョーの闘いでクライマックスを迎える。
「ブレスド」のエンペラー
今回、攻殻機動隊が戦うのは「ポスト・ヒューマン」と呼ばれる超能力者たちだ。設定がよく似ているのはご愛敬か?3DCGアニメは少々ぎこちないがそれでも見ごたえはある。
バラバラになっていた攻殻機動隊のメンバーが荒巻大輔を中心に再結成される。新生公安9課の誕生だ。「攻殻機動隊SAC」のテイストを残しながらAPPLESEEDの荒牧伸志の融合がうまくかみ合っている。
ネットフリックスでの公開だから内容がアメリカナイズされているのはしょうがない。しかし、このアニメは海外でもすこぶる評判がいい。世界経済が死滅した混沌とした世界観。その中でAIがより高度に発展し、世界各地で小規模な「サスティナブル・ウォー(持続可能な戦争)」が頻発する。
日本はアメリカの属国か?総理大臣はアメリカ人になっている。こんな中でも日本の警察は一目置かれている。電脳戦が見ものだがカーチェイスやタチコマを使ったアクションもいつもの通りだ。
話のスジを少し紹介すると。2042年世界はGreat4(米帝、中国、ロシア、ヨーロッパ連合)によって牛耳られていた。お互いが損の無いように「サスティナブル・ウォー(持続可能な戦争)」を展開し「産業としての戦争」を行うことによって利益を上げられるようになっていた。
ところが、2年後このたくらみは失敗し2044年に全世界が同時デフォルトする。金融機関は取引を停止、紙幣は紙くずになり、仮想通貨や電子マネーはネットから消えた。世界には暴動やテロ、独立運動や内戦が頻発する。
そして2045年の現在、少佐(草薙素子)を中心とする元公安9課のメンバーは「ゴースト」と名乗り民間傭兵会社から委託を受けレイディスト達(悪事を働く暴力団)の掃討作戦を展開していた。場所はアメリカのパーム・スプリングスだ。
詳細は「攻殻機動隊SAC_2045」を見てね。
第2位 GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊
1995年公開のSFアニメ映画
監督 押井守(機動警察パトレイバー、イノセンス)
原作 士郎正宗「攻殻機動隊」
脚本 伊藤和典
音楽 川井憲次
声の出演 田中敦子(草薙素子)
大木民夫(荒巻大輔)
大塚明夫(バトー)
山寺宏一(トグサ)
2008年にCG映像をリニューアルした「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0」が公開されている。⇒これがハリウッド映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」の原作だ。
もうこのアニメ「攻殻機動隊」は原点だね。全世界で130万本以上のDVDが売れている。
登場人物のキャラクターから、このアニメの世界観、サイボーグたちの悲哀などのエキスは「第4の攻殻」まで引き継がれている。
主な登場人物は
草薙素子 ⇒ 全身義体の女性型サイボーグ「エスパー以上の能力を持つ」公安9課の実質的なリーダー、少佐と仲間からは呼ばれる。
バトー ⇒ 男性型高出力義体を持つパワー型サイボーグ、特殊な義眼レンズを装着している。
トグサ ⇒ 草薙素子が9課に引き抜いた元刑事、義体化率は低く非力であるが洞察力、直観力に優れる。唯一の妻帯者。
イシカワ ⇒ 主に電脳戦を得意とする、古参メンバー。
荒巻大輔 ⇒ 公安9課部長、優れた政治的手腕と上層部に対する人脈を持っている、部下から「オヤジ」と愛着を持って呼ばれている。
映画を見る人に押井監督は「わざと分からないように作ってある。」と言い切っている。
何回観ても意味不明な「アニメ」だ・・・あなたも謎解きに挑戦してはどうか。
それにこんな凄い映像はなかなか描けない、絵コンテ・アニメ・CGの融合の結晶だ。
西暦2029年、人間の電脳をハッキングして人形のように人を操る通称「人形使い」が日本に入国したとの情報を得る。
さすがに超凄腕ハッカーらしくなかなか尻尾がつかめない。
そんな時、義体メーカー「メガテク・ボディ社」のサイボーグ製造ラインが突如として動きだし女性型義体を一体作りだす。(何故か少佐と同型義体だ)
義体は製造ラインから抜け出し、道路をさまよっているところを車にひかれ、公安9課に持ち込まれる。
義体をよく調べてみると補助電脳に人間の「ゴースト」(生身の人間が持つ自我・意識・魂などのこと)に近いものが宿っていた。
外務省管轄の公安6課 中村部長が突如現れ「人形使い」をこの義体に追い込んだと言う。そして義体を貰い受けたいと外務大臣の命令書を持って荒巻部長を訪ねてきた。
ところがこの打ち合わせの最中に義体は盗まれてしまう。
少佐は義体を収納した車を追いかけてある倉庫にたどり着く。
ところがそこには光学迷彩を施された戦車が謎の車を護衛していた。
少佐は「人形使い」がもぐりこんでいる義体を取り戻すべく、勝ち目のない戦いを戦車に挑む。
詳細なレビューは「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」を見てね。
第1位 イノセンス
2004年公開のSFアニメ映画
監督 押井守(機動警察パトレイバー、イノセンス、攻殻機動隊)
音楽 川井憲次
声の出演
大塚明夫(バトー)
山寺宏一(トグサ)
田中敦子(草薙素子)
大木民夫(荒巻大輔)
竹中直人(キム)
押井守監督の最高傑作だね。このアニメも難解だけど観ておいて損はない。
1995年公開された「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の続編なんだけど、独立したドラマとして見ることが出来る。
2004年第25回日本SF大賞を受賞し、第57回カンヌ国際映画祭で初めて日本のアニメが上映された。
抜群の映像美と躍動感、川井憲次の音楽も素晴らしい・・・日本アニメの最高峰だと思う。
しかし、物語が難解すぎてコアなファンには大うけだが、一般の視聴者の反応はいまいちでヒットを逃している。
このドラマではバトーが主役だが、やはり草薙素子(少佐)がいつもの義体で現れないと往年のファンは少し寂しい。
それに孔子、釈迦、プラトン、ダビデ、ミルトンなどの有名なフレーズが次から次へと出てきて視聴者は理解に苦しむ。
前作から4年後の2032年が舞台になっている。
少女型ガイノイド「ロクス・ソルス社製 TYPE2052 ハダリ」が暴走し、所有者を惨殺する連続事件が起こる。
この事件は公安9課が担当し、バトーとトグサは現場に急行する。
ガイノイド(女性型アンドロイド)は3名の人間を殺害し、路地に潜んでいた。
彼女は突然路地に入ってきたバトーを襲うが、彼の一撃をくらい壁に叩きつけられ「助けて」と囁きながら自殺する。
ガイノイドの検視結果から、彼女らは電脳に細工され、自ら自殺するように仕向けられていた。
これらのガイノイドは慰安用に作られたセクサロイドであり、ガイノイドなどのサイボーグは一般的には人間を攻撃できないように電脳が制御されている。
ところが彼女たちは自殺することによって、人間を攻撃する能力を得ていた。
何故ガイノイド達が反乱を起こしたのか、バトーとトグサはロクス・ソルス社のガイノイド製造工場に乗り込む。
バトーはトグサの協力を得て工場に忍び込んだが、発見され無数のガイノイドに取り囲まれる。
あわやと言うときに、ガイノイド一体に乗り移った少佐が現れる。
バトーと少佐は次から次へと現れるガイノイド達を撃破しながら核心に迫って行く。
詳しいレビューは「イノセンス」を参考に。
まとめ
2017年4月に「GHOST IN THE SHELL ハリウッド版」が公開される⇒残念ながら金をかけた割に今一だったね。
大変楽しみだ、今回「攻殻機動隊」シリーズをまとめてみたけど、ハリウッド版が公開される前に是非観て参考にしておいてほしい。ユーチューブで最新動画が届いている、参考にして。
ハリウッド版のキャストはこんな風に決まっている情報が流れている。
少佐 ⇒ スカーレット・ヨハンソン
バトー ⇒ ピルー・アスペック
笑い男 ⇒ マイケル・ピット(クゼとの情報もある、全くのオリジナルストーリーか?)
「クゼ」
荒巻大輔 ⇒ ビートたけし(セリフは日本語らしい)
その他、桃井かおり、ジュリエット・ビノシュ、マイケル・ウィンコット、福島リラがキャスティングされているらしい。
監督はルパート・サンダース(スノーホワイト)だ。
製作はスティーブン・スピルバーグのドリームワークスが行って、ディズニーが配給するらしいから、血なまぐさいドラマにはならないような気がする。
くれぐれもおとぎ話にならないことを祈っております⇒ 残念ながらそのようになっちゃった。
追伸:ハリウッド版「ゴースト・イン・ザ・シェル」を4月7日に見てきましたよ・・・新鮮味が無くやや期待外れ。(この出来では続編は無いだろうね)
TATSUTATSU