はじめに
ジェームズ・ワンはホラー映画界の魔術師だ。非常に怖い映画を作り続けている。特に「死霊館」シリーズは実話に基づいたドラマが多い。彼が信頼する実在の「心霊研究家」ウォーレン夫妻から話を聞き、それを丹念に検証しながらドラマに仕上げる。最近では「アクアマン」などホラー以外も監督している。
彼はCGをあまり使わない、役者を上手く使って恐怖を演出する。見ている観客を怖がらせるツボを心憎いほど掴んでいて僕らをドキッとさせる。最近では映画プロデューサー業が多く監督には才能のある若手を起用している。
ホラー映画は低予算で作れ、当たれば大もうけできる。コストパフォーマンスの良い映画ジャンルの一つだ。しかし、だからと言って恐怖の盛り上げ方に失敗すると喜劇になってしまう。
だから、実際の幽霊・心霊写真を使ったり。呪われた館・邸宅などを再現させて現実味を増したドラマにする。我々、見てる方は実話がもとになっていると言われると、それだけで鳥肌がたってしまう。
かつて、「エクソシスト」「ヘルハウス」「ドラキュラ」「エイリアン」・・・など本当にちびってしまいそうな映画があった。これらの恐怖の要素つまり「得体の知れないものへの恐怖」を再現させている。
たまには、部屋を暗くしてホラー映画に浸るのも悪くない。でもひょっとしたら本物が出て来ないとも限らない、玄関や部屋の鍵をしっかりと閉めておこう。しかし、壁をすり抜けてきたときには責任は持てません。
第11位 アナベル死霊博物館
2019年9月20日、日本公開のアメリカ制作ホラー映画
監督・脚本・原案 ゲイリー・ドーベルマン(アナベル死霊博物館)
制作・原案 ジェームズ・ワン(ソウシリーズ、インシディアス、死霊館、ワイルド・スピード SKY MISSION、アクアマン)
出演 ●マッケナ・グレイス(ギフテッド、アイ,トーニャ史上最大のスキャンダル、キャプテン・マーベル、アナベル死霊博物館)
●マディソン・アイズマン(アナベル死霊博物館)
●ケイティ・サリフ(アナベル死霊博物館)
●パトリック・ウィルソン(インシデアス、インシディアス第2章、パッセンジャーズ、プロメテウス、死霊館エンフィールド事件、死霊館のシスター)
●ヴェラ・ファーミガ(マイレージ、マイライフ、死霊館、死霊館エンフィールド事件)
今回の「アナベル死霊博物館」は残念ながら怖くない。子供たちが主役であり「ナイトミュージアム」的な面白さを狙ったのか。また、このシリーズのファン層の年齢を下げたかったかもしれない。
話のスジを少し紹介すると。ウォーレン夫妻(エド:パトリック・ウィルソン、ロレイン:ヴェラ・ファーミガ)は呪われた人形をある女性たちから引き取る。その人形アナベルを車に乗せて帰宅する途中、アクシデントに見舞われる。
夫妻はこの人形が邪悪なものを引き寄せる力があることを痛感する。そして自宅の「死霊博物館」のガラスケースの中にお祓いをして収める。
ある日夫妻は泊りがけの仕事で家を留守にする。娘のジュディ(マッケナ・グレイス)をベビーシッターのメアリー(マディソン・アイズマン)にあずける。ところがメアリーを訪ねてきた友人のダニエラ(ケイティ・サリフ)が勝手に「死霊博物館」に入り込み、ガラスケースからアナベル人形を解き放ってしまう。
アナベルはその力で「死霊博物館」に保管されている展示物に巣くう亡霊たちを引き寄せてしまう。そしてそれらの亡霊はジュディたちを襲い始める。果たして彼女らはこの窮地を乗り切ることが出来るのか。
詳細は「アナベル死霊博物館」を見てね。ロレインは存今年の4月18日に92才で他界した。ご冥福をお祈りします。
第10位 ライト/オフ
2016年日本公開のアメリカ製作ホラー映画
製作 ジェームズ・ワン(ソウシリーズ、インシディアス、死霊館、ワイルド・スピード SKY MISSION、アクアマン)
監督 デヴィッド・F・サンドバーグ(ライト/オフ、アナベル死霊人形の誕生)
出演 ●テリーサ・パーマー
●マリア・ベロ
●ビリー・バーク
●ガブリエル・ベイトマン
元ネタになった短編動画、Lights Out
このドラマは元ネタになった短編動画があるので参考に見てほしい。電気を消すと現われる人影、電気をつけると消える。ところがその人影がどんどん自分に近づいてくる。ちびりそうに怖いホラーだ。
電気を消すと現われる人影に父親のポール(ビリー・バーク)は殺される。残された母親ソフィー(マリア・ベロ)には娘レベッカ(テリーサ・パーマー)と幼い息子マーティン(ガブリエル・ベイトマン)がいた。
しかし、ソフィーとレベッカの関係は最悪でレベッカは家を飛び出し恋人ブレットと暮らしている。マーティンは母が暗闇の中にいるダイアナと言う女性と話をしていると言う。そのため夜も寝られず、姉のレベッカのところに泊まりたいと言う。
彼女は弟を連れ帰ったその夜、暗闇にうずくまる何かに襲われる。慌てて洗面所に逃げ込むとそこにはライトを握りしめたマーティンが隠れていた。
レベッカは真相を知るため母の家ゆく。家の中を調べると古いカルテが見つかる。そこには光に過敏に反応するダイアナと言う皮膚病患者の記録があった。
ソフィーとダイアナはどんな関係だったのか、そしてダイアナは今でも存在しているのか。さらに父と同じように子供たちにも危害が及ぶのか・・・。
第9位 ラ・ヨローナ~泣く女~
製作 ジェームズ・ワン(ソウシリーズ、インシディアス、死霊館、ワイルド・スピード SKY MISSION、アクアマン)
監督 マイケル・チャベス(ラ・ヨローナ~泣く女~)
出演 ●リンダ・カーデリーニ(グリーンブック、ラ・ヨローナ~泣く女~)
●レイモンド・クルス(ラ・ヨローナ~泣く女~)
●パトリシア・ヴラスケス(ラ・ヨローナ~泣く女~)
残念ながら前作「死霊館のシスター」より、恐怖度が下がってしまった。ジェームズ・ワンホラーシリーズを見過ぎたせいかもしれない。怖がらせ演出が同じパターンだ。それにヨローナが襲ってくるだけでは物語に深みが無い。
映画のストーリーを少し紹介すると。メキシコの怪談「1673年、夫の浮気に気が狂ったラ・ヨローナは自分の子供を殺し自殺してしまう」そして「彼女は亡霊となってこの世をさまよい血の涙を流して泣く」・・・。
1973年のアメリカ、ソーシャルワーカーのアンナ(リンダ・カーデリーニ)はメキシコ移民アルバレズ一家の幼い兄弟を保護する。母親のパトリシア(パトリシア・ヴラスケス)が我が子を虐待し、部屋に閉じ込めていたと思われたからだ。
ところが、保護した子供は近くの川で水死体として発見される。パトリシアは「お前のせいだ、呪ってやる」とアンナにくって掛かる。パトリシアにはアリバイがあり、彼女は子供たちを守る為に部屋に閉じ込めたと主張する。
子供たちの溺死現場でアンナの息子クリスが白いドレスを着た女に襲われ手首を掴まれる。そして幼い娘サムも同じ目に合わされる。二人の子供の手首にはパトリシアの子供たちと同じ傷跡が出来ていた。
パトリシアの子供の葬儀で、アンナはペレイズ神父から「子供を水に引きづりこむ、ラ・ヨローナの呪い」の話を聞く。しかし、彼女は無神論者であり、神父の話はとても信じられなかった。ところが不可解な事件は次々と起こる。
果たして子供たちはどうなってしまうのか?詳細は「ラ・ヨローナ~泣く女~」を見てね。
第8位 デッド・サイレンス
2008年日本公開のアメリカ製作ホラー映画
監督 ジェームズ・ワン(ソウシリーズ、インシディアス、死霊館、ワイルド・スピード SKY MISSION、アクアマン)
出演 ●ライアン・クワンテン(デッド・サイレンス)
●アンバー・ヴァレッタ(デッド・サイレンス)
2004年の「ソウ」を大ヒットさせた次の監督作品だ。親友のリー・ワネルも脚本に参加している。ホラーとしてそこそこの出来だと思う。もっと、宣伝をしておけば大ヒットしていたかも。
ある日、ジェイミー(ライアン・クワンテン)と妻リサ(ローラ・レーガン)のところに差出人不明の「腹話術人形」が送られてくる。ところが、ジェイミーが買い物に外出して帰ってきてみると、リサが殺されていた。
リサは舌を切り取られ、恐怖におののいた顔で惨殺されていた。彼は妻殺しの嫌疑をかけられる。そして人形ケースの手がかりを頼りに故郷に戻って妻の葬儀を行う。
故郷に帰った彼は葬儀屋から恐ろしい話を聞く。それは腹話術師メアリー・ショウの呪いだと言う。そしてその呪いにジェイミーも巻き込まれてゆく。
第7位 インシデアス第2章
2011年日本公開のアメリカ製作ホラー映画(インシディアスの続編)
監督 ジェームズ・ワン(ソウシリーズ、インシディアス、死霊館、ワイルド・スピード SKY MISSION)
出演 ●パトリック・ウィルソン(インシデアス、インシディアス第2章、パッセンジャーズ、プロメテウス、死霊館エンフィールド事件、死霊館のシスター)
●ローズ・バーン(インシディアス、インシディアス第2章、ピーターラビット)
●リン・シェイ(インシディアス、インシディアス第2章)
●リー・ワネル(ソウ、インシディアス、インシディアス第2章)
「インシディアス」の続編になる。前作では新居に引っ越してきたランバート一家が怪奇現象に見舞われ、長男のダルトンがこん睡状態に陥る。ちなみにインシディアスとは「知らぬ間に進行する」と言う意味だ。
こん睡状態が実は幽体離脱であることが分かる。霊能力者のエリーズ(リン・シェイ)は父親のジョッシュ(パトリック・ウィルソン)もこの能力を有していることから、彼を「あの世」に向かわせる。
そして無事に、息子ダルトンの魂をこの世に連れ帰る。ところがジョッシュの体は何者かに乗っ取られていた。この世に戻ってきたジョッシュは霊能力者のエリーズを絞殺す。
このあとから第2章が始まる。ジョッシュは殺人事件の取り調べを受けたが、殺人現場の指紋と一致しないことから容疑者とはならなかった。霊能力者エリーズの仲間スペックス(リー・ワネル)とタッカーは亡くなった彼女の家で1986年のビデオを発見する。
そこにはジョッシュが映っており、彼の背後には何かがとり付いている様子が伺われる。実はエリーズは大昔に老婆の悪霊に憑りつかれたジョッシュを救っていたのだ。
しかし、この世に戻ってきたジョッシュは「家族を皆殺しにせよ」とささやく声に悩まされていた。果たしてあの世から何かを連れてきてしまったジョッシュはもとに戻ることが出来るのか・・・。
第6位 インシデアス
2011年日本公開のアメリカ・カナダ合作のホラー映画
監督 ジェームズ・ワン(ソウシリーズ、インシディアス、死霊館、ワイルド・スピード SKY MISSION)
出演 ●パトリック・ウィルソン(インシデアス、インシディアス第2章、パッセンジャーズ、プロメテウス、死霊館エンフィールド事件、死霊館のシスター)
●ローズ・バーン(インシディアス、インシディアス第2章、ピーターラビット)
●リン・シェイ(インシディアス、インシディアス第2章)
●リー・ワネル(ソウ、インシディアス、インシディアス第2章)
インシディアスとは「狡猾な」「陰険な」「油断のならない」「知らぬ間に進行する」などの意味合いがある。物語のストーリーを考えると「知らぬ間に進行する」がピッタリか。
この映画では新居に引っ越してきたランバート一家が怪奇現象に見舞われ。長男のダルトンがはしごから落ちて昏睡状態になる。
医者に見せても身体的には問題なく、昏睡の原因がつかめない。しかし、この間にも怪奇現象は続く。父親のジョッシュ(パトリック・ウィルソン)はついに霊能力者エリーズ(リン・シェイ)を頼ることになる。
エリーズは電磁波によって霊体を調査する事の出来るスペックス(リー・ワネル)とタッカーを呼び集め3人で問題に立ち向かう。ダルトンの昏睡状態は幽体離脱であると考えられる。彼の魂は体を離れ何処かに閉じ込められている可能性がある。
エリーズは父親のジョッシュも幽体離脱の能力を持っていることを知る。彼女はジョッシュの魂を幽体離脱させ深い暗闇の中に向かわせる。彼はダルトンの魂を探してゆくうちに、赤い顔の悪魔と遭遇する。果たして彼はダルトンの魂を深い闇から持ち帰ることが出来るのか?
「パラノーマル・アクティビティ」のオーレン・ペリと「ソウ」のジェームズ・ワン、リー・ワネルがタッグを組んだ渾身のホラーだ。
第5位 アナベル死霊人形の誕生
2017年10月日本公開のアメリカ製作ホラー人形映画
製作 ジェームズ・ワン
監督 デヴィッド・F・サンドバーグ(ライト/オフ、アナベル死霊人形の誕生)
出演 ●ステファニー・シグマン(アナベル死霊人形の誕生)
●タリタ・ベイトマン(アナベル死霊人形の誕生)
●ルル・ウィルソン(アナベル死霊人形の誕生)
●フィリパ・クルサード(アナベル死霊人形の誕生)
●アンソニー・ラパーリア(ジャンゴ繋がれざる者、アナベル死霊人形の誕生)
●ミランダ・オットー(ロード・オブ・ザ・リング、宇宙戦争、アイ・フランケンシュタイン、アナベル死霊人形の誕生)
人形に悪霊が乗り移る話は実に多い。特にアンティーク人形には要注意だ。我が家にもあるがこれが移動してたりしたらちびるほど怖いし、もの凄く危険だ。
「ウォーレン夫妻のオカルト博物館の実物の人形(左)」
悪霊が乗り移った人形は、持ち主や周りの人に悪夢を見させる。ひどい場合には獣の爪痕のような傷を残す。こんな場合はお祓いをしてもらって、出来れば燃やしたほうがいいかもしれない。
「ロレイン・ウォーレンと人形」
この映画は「アナベル死霊館の人形」の前日譚で、人形が誰によって作られそして呪われたのかをドラマにしている。実際に呪われた人形は実在しており、超常現象研究家のオォーレン夫妻のオカルト資料館に保管され、定期的にお祈りによって清められている。
話しのスジは1945年の出来事、カルフォルニアに住むサミュエル・マリンズ(アンソニー・ラパーリア)は腕の良い人形師だ。妻のエスター(ミランダ・オットー)、娘のアナベル(サマラ・リー)と3人で幸せに暮らしていた。
ところがある日教会の帰り道でアナベルが車にひかれ死んでしまう。残された両親は娘の代わりに人形を作り、娘にもう一度逢いたいと強く思うようになる。そして何ものかが人形の中に入ることを許してしまう・・・ところがそれが悲劇の始まりだった。
人形の中に入り込んだのは恐ろしい悪魔だった。人形は夫妻に襲いかかろうとするのだが・・・。詳しいレビューは「アナベル死霊人形の誕生」を見てね。
第4位 アナベル死霊館の人形
2015年日本公開のアメリカ製作 人形ホラー映画
製作 ジェームズ・ワン
監督 ジョン・R・レオネッティ(アナベル死霊館の人形)
出演 ●アナベル・ウォーリス(アナベル死霊館の人形、キング・アーサー、ザ・マミー/呪われた砂漠の女王、アナベル死霊人形の誕生)
●ウォード・ホートン(アナベル死霊館の人形)
●アルフレ・ウッダード(アナベル死霊館の人形)
日本ではホラー映画を撮影する前に必ずお祓いをするようだ。ところがハリウッドではこれをやらない。何故かと言うと、ほとんどの映画関係者が幽霊や悪魔・悪霊の存在を信じていないからだ。
実際の呪われた人形
実は僕もほとんど信じていない。幽霊や亡霊など一回も見ていないからだ、しかし100%その存在を否定出来るかと言うとそうとも言えない。
この映画は実際にあった事件をベースにしている。呪われた「人形」は存在し、ウォーレン夫妻のオカルト資料館に保管されている。そしてこの人形は時々、除霊を施されている。この話を信じない人がこの人形に触り、帰りに交通事故に遭った話は有名である。
もう一つ恐ろしいことがある。この映画の撮影中に信じられない超常現象が現われた。その中身についてはDVDを見てほしい。これが原因でストーリーを一部変更せざるを得なかったこともあったと言う事だ。
ミア・フォーム(アナベル・ウォーリス)とジョン・フォーム(ウォード・ホートン)夫妻の隣人、ヒギンズ夫妻が寝室で殺害される。
男女二人の殺人鬼はヒギンズ夫妻を殺害し悪魔に忠誠を示すカルトだったのだ。女はヒギンズ夫妻の養女アナベルだ。彼女はフォーム家に現れ、ミアを襲いアンティーク人形を抱いたまま自殺する。
それ以来、フォーム家では不思議な現象が起こり始める。ミアは気味の悪い人形を夫に捨ててもらったがいつのまにか戻ってくる。そしてその人形はミアと出産したばかりの赤子を襲おうとする。
果たして、人形には何が乗り移っているのかそして、ミアと赤子の運命は・・・。詳細は「アナベル死霊館の人形」を見てね。
第3位 死霊館のシスター
2018年9月日本公開のアメリカ製作ホラー映画
製作・原案 ジェームズ・ワン
監督 コリン・ハーディ(死霊館のシスター)
出演 ●タイッサ・ファーミガ(記憶探偵と鍵のかかった少女、死霊館のシスター)
●デミアン・ビチル(ヘイトフル・エイト、エイリアン:コヴェナント、死霊館のシスター)
●ジョナ・ブロケ(死霊館のシスター)
この映画を一言で言うと、「お化け屋敷の中を一人で歩いている」ような感じの怖いドラマだ。お化けがどこから飛び出して来るか分からない。登場人物たちは古いお城の狭い廊下や地下室をランプを持って歩く・・・実に心臓に悪いお薦めホラーだ。ちびらないようトイレは済ませておこう。
「死霊館エンフィールド事件」に出てきた悪魔ヴァラクの前日譚が描かれている。悪魔界最強の悪魔ヴァラクとは、そしてこれを誰が地獄から呼び出したのか。
城を建てた侯爵が邪悪な儀式によってヴァラクを地上に呼び出す。悪魔崇拝者の侯爵は何のために悪魔を召喚したのか。しかし、この悪魔は教会によって一時封じ込められる。ところが第二次世界大戦によって城は荒廃し再びヴァラクが甦る。
城は修道院となりヴァラクは修道女たちを餌食にして力を増してくる。シスター達が気づいた時にはすでに遅く、ヴァラクは最強の悪魔として修道院を我が物とする。
時は1952年、舞台はルーマニアだ。修道院でシスターが自殺した事件が起こる。キリスト教では自殺は神を冒涜するもので大罪である。
ローマ教皇庁は原因を究明するためエクソシストのバーク神父(デミアン・ビチル)とシスター・アイリーン(タイッサ・ファーミガ)を派遣する。
修道院のシスター達は皆殺しにされたのか気配がない、そして二人に何かが襲いかかろうとしていた。果たしてそれは最強の悪魔なのか・・・。詳細は「死霊館のシスター」を見てね。
第2位 死霊館
2013年日本公開のアメリカ製作 ホラー映画(実話がベース)
監督 ジェームズ・ワン(ソウ、死霊館、死霊館エンフィールド事件、アクアマン)
出演 ●ヴェラ・ファーミガ(マイレージ、マイライフ、死霊館、死霊館エンフィールド事件)
●パトリック・ウィルソン(インシディアス、死霊館、死霊館エンフィールド事件)
「死霊館」シリーズ第一作目の記念すべき作品だ。超常現象研究家のエド・ウォーレン(パトリック・ウィルソン)ロレイン・ウォーレン(ベラ・ファーミガ)夫妻が主人公として登場する。
アメリカでもの凄く有名な超常現象研究家・幽霊ハンターのエド&ロレイン・ウォーレン夫妻が1971年に経験した「最も邪悪で恐ろしい事件」がベースになっている。現実にあったことが映像として再現されているとのことだ。
エド&ロレイン・ウォーレン夫妻は実在の人物だ。エドは既に他界しているがロレインは今だに健在だ(2013年86才の時にインタビューしている、2018年現在は健在か不明)。
夫妻は1万件以上の超常現象を調査してきている。そしてマサチューセッツ・ウエスタン大学の講義に8ミリフィルムを使って超常現象を映像でも紹介している。エドはカトリック教会が唯一公認した悪魔研究家だ。そして妻のロレインは透視能力を持っている。彼らの研究では、悪霊は出没⇒攻撃⇒憑依の順で心の弱い人間を見定め襲ってくる。
ジェームズ・ワンが監督したこのドラマは夫妻の話を丹念に調査し映像化したものだ(全てが実話では無くフィクションも含まれる)。実話がベースになっているから怖さが半端ではない。
若夫婦と5人の子供のペロン一家はロードアイランド州ハリスヴィルに引っ越してくる。念願のマイホームを手に入れて喜ぶ一家であったが、入居した時から不思議な現象に悩まされる。
家に入ろうとしなかった愛犬が翌日には死骸で発見される。妻キャロリンの体にはアザが出来はじめ、四女シンディは夢遊状態で歩き、5女のエイプリルは見えない友達と遊ぶ。時計は全て「午前3時7分」に止まる。
そのうちこれらの現象が激しくなり、娘たちへの危害が及ぶにあたって、キャロリンはウォーレン夫妻に助けを乞う事になる。そして恐ろしいことが判明する・・・魔女が背後にいるらしい。
ウォーレン夫妻とペロン一家は邪悪な魔女の呪いを解くことが出来るのか?詳細は「死霊館」を参考に。
第1位 死霊館エンフィールド事件
2016年7月日本公開のアメリカ ホラー映画
監督・原案・脚本 ジェイムズ・ワン(ソウシリーズ、インシディアス、死霊館、ワイルド・スピード SKY MISSION)
出演 ●ベラ・ファーミガ(ミッション:8ミニッツ、死霊館、マイレージ、マイライフ、死霊館エンフィールド事件、死霊館のシスター)
●パトリック・ウィルソン(パッセンジャーズ、プロメテウス、死霊館エンフィールド事件、死霊館のシスター)
●フランシス・オコナー
●マディソン・ウルフ
●サイモン・マクバーニー
僕はこの「死霊館」シリーズで最も怖かったのがこの作品だ。1977年イギリス・ロンドンのエンフィールド地区で起こった実話をモデルにしている。英国の神霊調査協会(SPR)が太鼓判を押したポルターガイストが1500回以上起こっている。
ベラ・ファーミガ
録音テープや写真フィルムなどが多く残されている。そしてこの写真の一部がエンドロールに流れて来る。これが最も怖かった。ポルターガイストとは壁や床を叩く音、家具が勝手に動く、物が壁をすり抜ける、誰かの声が聞こえる、人間や物などが浮遊する・・・色々とある。
アメリカで非常に有名な超常現象研究家のエド・ウォーレン(パトリック・ウィルソン)とロレイン・ウォーレン(ベラ・ファーミガ)を主人公として物語が進む。この二人は実在の人物だ。
英国の神霊調査協会の要請によってウォーレン夫妻はロンドンに飛ぶ。エンフィールド地区に住むホジソン家はポルターガイスト現象に悩まされてきた。この現象を調査してゆくとこの家には悪霊が住み着いていることが分かる。
ところがこの悪霊は操られているだけで、陰ではもっと恐ろしい悪魔が潜んでいることが判明する。悪魔は悪霊と異なりその力は強力だ。果たしてウォーレン夫妻は得体の知れない悪魔を打ち砕くことが出来るのか?詳細は「死霊館エンフィールド事件」を見てね。
まとめ
最近の新感覚ホラーを紹介すると。少し前に大ヒットした「IT/イット”それ”が見えたら、終わり。」は子供たちが主役だがこれが半端なく怖い。CGをフル稼働させて逃げられない恐怖を演出している。
これが予告編だ。
次に、音を出したら即死の「クワイエット・プレイス」だ。音を出したら恐怖の何かが襲ってくる場面はちびりそうだった。
これが予告編だ。
そして、真綿で首を絞められるような恐怖「ウィッチ」だ。純真な少女が妖艶な魔女に変身してゆくのがもの凄く怖かった。
これが予告編だ。
さらに、美しい死体を解剖する「ジェーン・ドウの解剖」だ。この死体は生きているのか、そして呪われているのか、一人で見たらもの凄く怖い。後ろを見ないように。
これが予告編だ。
クラシカルなゴシック・ホラーも面白い、参考までに見てほしい。1973年製作のイギリス映画「ヘルハウス」これは怪物などは出て来ないが、心理ホラーとしてスタンダードナンバーになっている。
予告編だ。
もう一つ、1980年カナダ製作の典型的なホラー映画「チェンジリング:1980年」だ。これも恐怖の心理ホラーと言える。これもお薦めだ。
予告編だ。
最後にもう一つ、ゾンビも怪物も出て来ないどころか、美しい奔放な女性が出て来る。しかしこの女性の正体は・・・。1997年のイギリスホラー映画「月下の恋」だ。
予告編だ。
どうですか、新感覚ホラーも面白いが、やや古いゴシック・ホラーも返って怖いかも?
tatsutatsu
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