ホラー

映画「アナベル死霊博物館」感想・評価:お子様向けホラーでは怖がるどころが笑ってしまう

サマリー


★★☆☆(そこそこ面白い)

2019年9月20日、日本公開のアメリカ制作ホラー映画
監督・脚本・原案 ゲイリー・ドーベルマン(アナベル死霊博物館
制作・原案 ジェームズ・ワン(ソウシリーズ、インシディアス、死霊館、ワイルド・スピード SKY MISSION、アクアマン
出演 ●マッケナ・グレイス(ギフテッドアイ,トーニャ史上最大のスキャンダルキャプテン・マーベルアナベル死霊博物館
●マディソン・アイズマン(アナベル死霊博物館
●ケイティ・サリフ(アナベル死霊博物館
●パトリック・ウィルソン(インシデアス、インシディアス第2章、パッセンジャーズプロメテウス死霊館エンフィールド事件死霊館のシスター
●ヴェラ・ファーミガ(マイレージ、マイライフ、死霊館死霊館エンフィールド事件

映画『アナベル 死霊博物館』US版予告【HD】2019年9月20日(金)公開

 

2014年の「アナベル死霊館の人形」は大ヒット、悪魔が宿った人形が物凄く怖かった。そして2017年の「アナベル死霊館人形の誕生」もまあまあ怖かった。

さらに2018年の「死霊館のシスター」はちびるほど怖かった。古いお城の暗い通路を主人公がロウソクを持って歩いてゆく。後ろから悪魔が襲ってくる。僕は怖すぎて背筋か凍った(ちびったかもしれない)。

ところが今回の「アナベル死霊博物館」は残念ながら怖くない。子供たちが主役であり「ナイトミュージアム」的な面白さを狙ったのか。また、このシリーズのファン層の年齢を下げたかったかもしれない。

死霊博物館から次々と亡霊たちがよみがえり少女たちを襲う。少女たちを亡霊博物館に投げ込んだ展開だ。しかも少女たちは勇敢にも立ち向かう。「IT/イット」を思い起こされる。

もう一つ忘れてならないのは「死霊館」「死霊館エンフィールド事件」シリーズに題材を提供したウォーレン夫妻の存在だ。夫妻は敬虔なクリスチャンであり、教会から唯一公認された悪魔研究家だ。2006年夫のエドは79才で亡くなったが、妻のロレインは存命し、今年の4月18日に92才で他界した。

この作品はロレインに捧げられた映画でもある。夫妻には透視能力や幽霊を見ることの出来る能力があった。生前ロレインは悪魔の存在を肯定していた。世の中にはまだ分からないことが多い。あなたはどう考えるか?夫妻はペテン師なのかそれとも超能力者か?

話のスジを少し紹介すると。ウォーレン夫妻(エド:パトリック・ウィルソン、ロレイン:ヴェラ・ファーミガ)は呪われた人形をある女性たちから引き取る。その人形アナベルを車に乗せて帰宅する途中、アクシデントに見舞われる。

夫妻はこの人形が邪悪なものを引き寄せる力があることを痛感する。そして自宅の「死霊博物館」のガラスケースの中にお祓いをして収める。

ある日夫妻は泊りがけの仕事で家を留守にする。娘のジュディ(マッケナ・グレイス)をベビーシッターのメアリー(マディソン・アイズマン)にあずける。ところがメアリーを訪ねてきた友人のダニエラ(ケイティ・サリフ)が勝手に「死霊博物館」に入り込み、ガラスケースからアナベル人形を解き放ってしまう。

アナベルはその力で「死霊博物館」に保管されている展示物に巣くう亡霊たちを引き寄せてしまう。そしてそれらの亡霊はジュディたちを襲い始める。果たして彼女らはこの窮地を乗り切ることが出来るのか。

その後のストーリーとネタバレ

近くに住んでいるトーマスが訪ねて来るが庭先に狼男がいて腰を抜かす。そして家の中には多くの亡霊たちが動き回っていた。ジュディはアナベルに襲われる。さらに花嫁衣裳の亡霊や鎧武者などが次々と襲ってくる。

3人は力を合わせてアナベル人形を捕まえガラスケースの中に封印する。それによって亡霊たちは消え去り、危機一髪苦難を乗り越える。そのうちウォーレン夫妻が帰宅し、少女たちは一安心だ。

レビュー


人形にまつわる不思議な話は多い。前にも紹介したが「髪の毛が伸びる人形」お菊人形は有名だ。今も萬念寺に保管されている。そして何故髪が少しづつ伸びるのか原因は不明だ。

明確な科学的根拠があるのかそれとも霊が乗り移っているのか調査はされているようだが納得する結論には至っていない。

涙を流す人形も有名だ。特に目から血を流すマリア像が知られている。多くはフェイクと言われているが中には説明のつかないものがあるらしい。本格的に調査してみるのも面白い。

夜中に泣く人形もある。ひょっとしたら獣の鳴き声を聞き間違えたのか知れないが「しくしく」泣くらしい。怖くてちびりそうだね。

ところで我が家にも人形がある。もしこの人形が知らないうちに移動していたらと考えると夜も寝られない。最後に本物のアナベル人形を紹介しよう。

ロレインが抱いているのがその人形だ。一見普通の人形だが何かが乗り移っているらしく持ち主に災いをもたらす。皆さん、人形にはくれぐれも気をつけましょうね。

TATSUTATSU

映画「アド・アストラ」感想・評価:宇宙を舞台にした親子の愛と生死の物語だ前のページ

映画「ジョン・ウィック:パラベラム」感想・評価:殺人アクションの頂点を極めた凄いドラマだ次のページ

関連記事

  1. ホラー

    映画「アナベル死霊人形の誕生」感想・評価‐人形には何が憑りついているのか

    サマリー2017年10月日本公開のアメリカ製作ホラ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気記事

アーカイブ

最近の記事

2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
  1. 邦画

    映画「海街diary」感想・評価‐4人姉妹が助け合って生きてゆく感動のドラマ
  2. カギ猫シロちゃん女王様めがけてまっしぐら‐貫禄が付いてきたね
  3. ホラー

    映画「ヘルハウス」感想・評価‐古典的な正統派ホラー映画だ
  4. アニメ

    アニメ「リトルプリンス 星の王子様と私」感想・評価‐主人公が大人になった星の王子…
  5. 海外ドラマ

    海外ドラマ「マインドハンター」感想・評価:シリアルキラーの心の闇をのぞき込むFB…
PAGE TOP