ヒューマンドラマ

映画「博士と彼女のセオリー」感想・評価:ホーキング博士の赤裸々な伝記映画だ

サマリー

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映画『博士と彼女のセオリー』予告編

2015年日本で公開されたイギリスの伝記映画、監督はジェームズ・マーシュ、主演はエディ・レッドメイン(ジュピター)とフェリシティ・ジョーンズである。主演のエディ・レッドメインはアカデミー賞(主演男優賞)を獲得している。

この作品は、理論物理学者スティーヴン・ホーキング博士と元妻ジェーン・ホーキングの私生活を題材とした物語である。エディ・レッドメインはホーキング博士にそっくりである、演技力が素晴らしい。

ホーキング博士と言えば、ブラックホールの特異点定理やブラックホールが蒸発する理論で有名である。この映画では、ホーキング博士の私生活が彼の元妻ジェーン・ホーキングの視点から描かれている。

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彼は学生時代に「筋委縮性側索硬化症」と言う難病に冒され余命2年と診断される。ところがその病気を知っていたにも係らず、学生時代の恋人ジェーンは彼と結婚する。

彼は同時に斬新な新理論を打ち出し、理論物理学者としての名声を得てゆくが、それと引き換えに体がゆうことをきかなくなってくる。ジェーンは彼を支えるのに、日々苦労が絶えない、そして最終的には夫婦生活は破綻し離婚にいたる。

ホーキング博士は2度結婚し、2度とも離婚している、しかし僕としてはそんな私生活よりも、彼の斬新な理論がどのようにして生まれてきたのか、この点をもっと掘り下げてほしかった。

全体を通して上質な映画ではあるが、不満は残る。ところで博士は今年73才、ご健在である。

また「天才の悲劇を描いたお薦め映画ベストテン」も見てね。

 

 

ストーリー

ストーリーを紹介すると、スティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)は17才でオックスフォード大学に入学し物理と化学を専攻する。

彼は最初の1年くらいは大学の授業が簡単すぎて面白く無かった。ところが2年、3年と進級するに従って大学にも馴染め、ボート部にも所属したことがあった。

彼は同じ大学に通うジェーン・ワイルド(フェリシティ・ジョーンズ)に好意を寄せ、付き合うようになる。そのころから彼は体に異常を感じる。

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医者に診てもらったところ「筋委縮性側索硬化症」と言う病気で余命2年と言われた。ホーキングは落ち込み何にも手が付かなくなる。

そんなスティーヴンをジェーンは温かく包み込み、結婚式を挙げる。彼女は献身的に夫に尽くすが、病状は悪化し車いす生活となる。

体の自由はきかなくなってくるが、脳へのダメージが無かったことが幸いした。彼はブラックホールに関しての論文を発表し、名声をあげてゆく、また2人の息子にも恵まれる。そしてケンブリッジ大学の教授となる。

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ジェーンは日々の過酷な暮らしから逃れるため、教会に通うようになる。そしてそこで知り合ったジョナサン・ジョーンズ(チャーリー・コックス)を愛するようになる。彼女は妊娠し女の子を産む。

それを機会にスティーヴンとジェーンの間には埋めることの出来ない溝が出来てくる。そして彼は妻と別れる、しばらくして介護をしてくれているエレイン・マッソン(マキシン・ピーク)と再婚する。

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スティーヴンはエレインの付添で全世界を講演して回る。

レビュー

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スティーヴン・ホーキング博士が天才であると言うことは分るが、彼の理論については正直良く分からない。ブラックホールが素粒子を放出して、最終的には爆発・消滅する理論の何処が素晴らしいのか、あるいは今までの定説と何処が異なるのか、凡人の僕の頭では到底理解出来ない。

また、オックスフォード大学に入学するも、大学院はライバル校のケンブリッジ大学に入学している。これだけの天才を何故オックスフォード大学は手放したのか・・・・・・・良く分からない。

病気が発覚し余命2年と言われたのに、何故今日まで長生き出来ているのか・・・・・医学の進歩が凄まじいのかあるいは献身的な介護が功を奏したのか・・・・・・。

彼の晩年に、これだけの赤裸々な映画が何故作られたのか・・・・・・この映画を観て疑問に感じる。

まあ、色々と僕にと
っては消化不良の映画だが、エディ・レッドメインの演技が素晴らしい点は鑑賞の価値があると思うね。

辰々

 

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エディ・レッドメイン
2015

 

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