ヒューマンドラマ

映画「チョコレートドーナツ」感想・評価:ゲイのカップルが障害児を育てる感動のドラマ

サマリー


映画『チョコレートドーナツ』予告編

2012年製作のアメリカ映画、監督・脚本トラヴィス・ファイン、主演はアラン・カミング、ギャレット・ディラハントである。ダウン症の少年マルコを自身ダウン症であるアイザック・レイヴァが演じる。

最初は少数の映画館でのスタートであったが、反響が大きく全米に広がった作品である。

この物語はゲイのカップルが障害児を育てた実話がベースになっており、1970年代末期のカルフォルニアが舞台である。

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マルコの大好なチョコレートドーナツ

今でこそゲイに対しては寛容な時代になってきたが、45年前は彼らにとっては世間の風当たりが相当に強かったであろう。ただ僕としてはどうしても、男どうしが「ブチュッ」とキスするシーンは好きになれない。

アラン・カミングの演技が素晴らしく(彼自身同性愛者である)、またマルコ役のアイザック・レイヴァも素直にあるときには楽しそうに、そしてあるときには悲しそうに演技するのが心を打つ。

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観て損はない映画である、是非こんな「泣ける」映画もたまには鑑賞して頂きたい。

ストーリー

ストーリーを少し紹介すると、ゲイバーの踊り子ルディ(アラン・カミング)は弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)に一目ぼれで付き合うようになる。

ある日ルディのアパートの隣に住む、マリアンナが薬物所持で捕まり、施設送りとなる。

彼が隣りの部屋を覗き込んだとき、部屋の隅に人形を抱きかかえた少年がいるのにびっくりする。少年はダウン症でマルコ(アイザック・レイヴァ)と言う男の子だった。

ルディは見るに見かねて、マルコを引き取りたいと言う。しかしポールは「犬や猫を拾うのとは訳が違うんだぞ」とルディをたしなめるが、彼の熱意に負け3人で暮らすことを考える。

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ここからルディとポールの戦いが始まる。まずマルコを養育することを施設にいる母親マリアンナから了解をもらう。

そしてマルコを引き取る為の環境を整える・・・・ポールの自宅にマルコの部屋を作り養護学校へも通わせる、そしてバランスのとれた食事や出来る限りの愛情を注ぐ・・・うまく行きかけたがところが、司法が立ちはだかる。

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ゲイのカップルが子供を育てるのは、子供の教育上良く無いと・・・・・裁判となり勝つかに見えたが、司法は最後の手として、母親マリアンナを仮出所させる。

ルディとポールは諦めざるをえなかった、そして悲劇が起こる。

ネタバレ

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ルディは歌手になる夢を持っている、そしてこの夢をポールの力を借りて実現する。この物語は今の現実を打破するには何事に対しても挑戦する意欲を持つことが大切だと語りかける。

ポールはゲイであることがバレ、弁護士事務所を首になる。しかし生涯の伴侶ルディを得たことによって本当の人生がスタートする。(長い間自分に嘘をついて暮らしてきたことへ終止符を打つ。)

また、長い間虐げられて生活してきたマルコも、楽しく人間らしい生活を手に入れるところまで来ていた・・・・・・しかし子供を育てる能力・資格の無い母マリアンナのもとに戻される。

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彼女はまた、薬物と男にのめりこむ・・・・・部屋から追い出されたマルコは三日三晩あちこちをさまよい、橋の下で死体で発見される。

ポールは新聞の片隅に載ったマルコの死亡記事を切り取り、手紙を添えて自分たちに敵対してきた司法関係者に送る。そして彼らの冷たい仕打ちに対して反省をうながせる。

本来人間を守るべき法律が、人間を死に至らしめる・・・・・・法律とは一体なんだろうね、つくづく考えさせる映画だね。

辰々

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