SF

映画「ダイバージェント」感想・評価‐シャイリーンの腰の引けたアクションにガッカリ‐

サマリー


映画『ダイバージェント』予告編

2014年公開のアメリカのアクションSF映画、監督はニール・バーガー(リミットレス)、主演はシャイリーン・ウッドリーとテオ・ジェームズである。原作はヴェロニカ・ロスのベストセラーSF「ダイバージェント異端者」である。

僕は当初、海に潜る潜水夫の物語かと思ったが違うようである。 「ダイバージェント」とは異端者のことで、文明崩壊後のシカゴを舞台にした物語である。

このヤングアダルト作品は「ダイバージェント・シリーズ」3部作の一作目とのことで、今後も続くらしい。

子供たちは成人になると、儀式として薬を注射されて夢をモニターされる。その夢判断によって5つのグループに分けられ、自分の人生が決まってしまう。

5つの共同体とは、

1.無欲をつかさどる「アブネゲーション」

2.平和をつかさどる「アミティ」

3.高潔をつかさどる「キャンダー」

4.博学をつかさどる「エリュアダイト」

5.勇敢をつかさどる「ドーントレス」

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であり、稀にこの5つの共同体に属さない「ダイバージェント」と言われる異端者が見つかる。異端者であることが発覚すれば抹殺される、主人公のベアトリス(シャイリーン・ウッドリー)は自分が異端者であることを知ってしまう。

ストーリイはあまりに単純でひねりがまるでない、登場人物も薄っぺらな感じで当然感情移入出来ない。

小娘が巨悪に挑むわけだが、彼女のカンフーアクションを観ていると、腰の引けたスタイルで全くサマになっていない・・・・・・・・何故スタントウーマンを使わなかったか疑問に残る。

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シャイリーン・ウッドリーは一生懸命演技をしているのだが、まるで小学生の演芸会を観ているような錯覚におちいる。映画ではなくてTVドラマでも良かったのではないか・・・・・。

果たして二作目、三作目が作られるのであろうか・・・・・・次回作は「見応えのある」作品に仕上げてもらうことを祈っている。

従って、この作品は主人公達のファンか、超ヒマな人にしかお薦め出来ない。

ストーリー

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ストーリーを少し紹介すると、成人になったベアトリス(シャイリーン・ウッドリー)は、夢判断によって「ダイバージェント」異端者であると言われる。

彼女はその事実を隠し、勇敢をつかさどる「ドーントレス」の一員となる。この共同体では、多くの厳しい試練が待ち受けており、脱落者は人間として生きる価値を否定される。

教官の一人であるフォー(テオ・ジェームズ)が何かと力になってくれ、彼女はやっとのことで関門をくぐり抜ける、そしてフォーを愛するようになる。

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ところがジェニーン・マシューズ(ケイト・ウィンスレット)率いる一団が政権を乗っ取ろうとする。

彼女は薬物を「ドーントレス」のメンバー全員に注射し、メンバー全員をコントロールし敵対する人々を抹殺して行く。

果たして、ベアトリスとフォーはこの陰謀を阻止できるのか。

ネタバレ

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ベアトリスとフォーはこの陰謀に気付き、これを阻止しようと行動を起こす。彼女は両親や抵抗する組織の力を借り、多数の犠牲を出したが、ジェニーンを倒し秩序を回復する。

「タイタニック」のケイト・ウィンスレットが悪の親玉になって出演する。冷酷な女司令官を演じるが、こんな割に合わない役をよく引き受けたものだと思う。

また薬品注射をするだけで人間が簡単に操れるという発想にはやや無理があるように思う。また銃撃戦も迫力に欠ける・・・・・・子供でも観れるようにソフトタッチに作られているような気がする。

まあ、ハッピーエンドでサクッと終わるので、観終わったらストーリーをすぐに忘れてしまいそうだ。

辰々

 

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