はじめに
「遊星からの物体Xファーストコンタクト」
僕はホラー映画がけっこう好きだ。映画館の大画面でホラーを見ると一瞬のけぞるシーンがある。出るぞ出るぞと思わせる雰囲気が好きだが、本当に出て来ると目をつむってしまう。
ホラー映画は怖くて嫌いな人も多いが、いったん入り込むと抜けられなくなってしまう。お化け屋敷感覚だ。ホラー映画の種類は悪霊やお化けが出て来る「正当なホラー」、エイリアンのような「スペースホラー」、そして気違いが出て来る「サイコパスホラー」、怪物が出て来る「怪物ホラー」・・・などいろいろある。
気分転換したい場合は、ホラーなんかがお薦めだ。でもあまりの怖さでちびってしまった場合は自己責任でお願いします。ここには約20本のホラー映画を集めてみた。この中から気に入ったホラーを一人で、真っ暗な部屋で見るのも面白い。
でも見過ぎると免疫がついてきて、怖くなくなってくるからその時は恐怖度をグレードアップするか、タイプを変えて楽しもう。でも本当に怖いのは、「座間市の事件」のような人間なのかも知れない。
グロい系 ⇒ 「トラウマになるほどグロいお薦め映画ベスト80」
ホラー系 ⇒ 「ちびりそうな最強ホラー映画ベスト20」
エクソシスト系 ⇒ 「あまりにもグロいエクソシスト映画ベストテン」
サイコパス系 ⇒ 「血も凍る日本のサイコパス映画ベストテン」
エイリアン系 ⇒ 「エイリアンとプレデターの全てが分かるお薦め映画ベストテン」
ドラキュラ系 ⇒ 「ここから選べば間違いないドラキュラ・ヴァンパイア映画ベストテン」
死霊館シリーズ⇒ 「超恐ろしいジェームズ・ワンホラー映画ベストテン」
有名俳優ホラー系 ⇒ 「有名俳優ホラー映画ベスト20」
日本とアジアのホラー系 ⇒ 「日本とアジアのホラー映画ベスト15」
を参考にしてほしい。
なお、「寝る前の5分で読むチョイ怖ミステリー」を始めました。よろしかったらのぞいてみてね。小説の中に「実話」がちりばめられている。あなたも、これらの事件に遭遇するかもしれない。
第27位 イット・フォローズ
2016年日本公開のアメリカ製作ホラー映画
監督 デヴィッド・ロバート・ミッチェル(イット・フォローズ)
出演 ●マイカ・モンロー(ザ・ゲスト、イット・フォローズ)
●キーア・ギルクリスト(イット・フォローズ)
●ダニエル・ゾヴァット(イット・フォローズ)
得体の知れないものが自分に向かってゆっくりとやってくる。「それ」は自分にしか見えない、何処に逃げても人間の姿をした「それ」は追っかけて来る。「それ」に捕まってしまえば確実に自分は殺される。
「それ」は悪霊なのか怪物なのか、しかし「それ」は他の人間にうつすことが出来る。セックスをすれば悪霊を相手にうつすことが出来るが、その相手が殺されれば今度は自分に向かってくる。
単純なストーリーだが逃げられない恐怖に襲われる。「リング」に似ているが、常に何者かがじわじわ自分に向かってくる様は夢にうなされそうだ。
ジェイ(マイカ・モンロー)は男友達のヒュー(ジェイク・ウィアリー)とのセックスによって「それ」をうつされる。ヒューはジェイをイスに縛り付ける。しばらくして、ジェイに向かって人間の姿をした亡霊が現われゆっくりと近づいてくる。
ヒューはあの亡霊に捕まらないように逃げろとジェイに忠告する。そして他の男とセックスをして呪いをうつせとアドバイスする。彼はジェイの縄を解いて車で、その場を逃げ彼女の家に送り届ける。
それからジェイに災難が降りかかる、逃げても逃げても追っかけて来るのだ、しかも友人達には見えない。「それ」を信じないボーイフレンドのグレッグは彼女とセックスする。そして数日後、殺される。
ジェイに好意を寄せるポール(キーア・ギルクリスト)は彼女を守ろうとするのだが・・・。詳細は「イット・フォローズ」を見てね。
第26位 13ゴースト
2002年日本公開のアメリカ・カナダ合作ホラー映画
監督 スティーヴ・ベック
出演 トニー・シャルーブ(ガタカ、名探偵モンク)
エンベス・デイヴィッツ(ドラゴン・タトゥーの女)
マシュー・リラード(ファミリー・ツリー)
シャノン・エリザベス
F・マーリー・エイブラハム(アマデウス、インサイド・ルーウィン・デイヴィス、グランド・ブダペスト・ホテル)
発想が斬新なホラーだ。
大富豪のサイラス(F・マーリー・エイブラハム)は全米から邪悪な12体のゴーストを集め、キューブに閉じ込め保管している。
そして13体目のゴーストを集めれば「オキュラス」と呼ばれる地獄の目が開き「過去も未来も見通す力」を手に入れることが出来る。
ところがサイラスは12体目の「破壊者」と呼ばれるゴーストを捕えるときに不慮の事後で亡くなる。
そして彼の遺産はアーサー(トニー・シャルーブ)に託される。
彼は大邸宅を手に入れるのだが、その邸宅は邪悪な「ゴースト」付きだった。
大邸宅に引っ越してきたアーサーと家族たちはゴーストに襲われようとしていた。そして13体目のゴーストとはアーサーのことであり、彼を殺しゴーストにして計画が完成する手はずになっていた。
さらに恐ろしいことに死んだはずのサイラスがゴーストとしてよみがえってくる。
さて、アーサーと家族たちはゴーストに食い殺されてしまうのか・・・。
第25位 テリファイド
2019年日本公開のアルゼンチン製作異次元ホラー映画
監督・脚本 デミアン・ラグナ(テリファイド)
出演 ●マキシ・ギオーネ(テリファイド)
●エルビラ・オネット(テリファイド)
●ノルベルト・アマデオ・ゴンサロ(テリファイド)
アルゼンチン発の新感覚ホラーだ。世界の映画祭で話題となり、あの「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督が惚れ込んだ。そしてハリウッドでリメイクが決定している・・・楽しみだね。
「死霊館エンフィールド事件」や「パラノーマル・アクティビティ」を思わせるような展開だが、何故か一般住宅に亡霊が出まくる。あまりの怖さにちびらないように気をつけよう。
題名の「テリファイド」とは「恐れおののく」と言う意味だ。自分の寝ているベッドの下から悪霊が現われ自分を見下ろしていたらどうしよう。夜中に目を覚ましてはいけない・・・恐怖で心臓が止まってしまうからだ。
証拠を見せないと誰も信じてくれない。彼は夜、寝る時にビデオをセットする。そしてそこには恐ろしいものが映っていた。しばらくして、彼自身も暗闇の中に消えてしまう。
あの世とこの世には境目があり、普通行き来出来ない。ところがこの二つの世界の障壁にほころびが出来てしまったらどうなるのか?その境目から悪霊が現われ、異次元の世界に連れ込まれてしまうのか・・・。詳しいレビューは「テリフィド」を見てね。
第24位 スペル
2009年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 サム・ライミ(死霊のはらわた、ギフト、スパイダーマンシリーズ)
出演 アリソン・ローマン
ジャスティン・ロング(ダイ・ハード4.0)
ローナ・レイヴァー
この映画も汚くて気持ちが悪いなー。
老婆がいつ襲いかかってくるか分からない・・・ドキッとする。
銀行で住宅ローンの窓口担当をするクリスティン(アリソン・ローマン)。彼女のところにシルヴィア(ローナ・レイヴァー)と言う老婆がローンの返済延長のお願いに来る。
ところがその老婆はローン滞納の常習者で、支店長と相談したがこれ以上の延長は出来ないと許可しなかった。
突然老婆は怒り出し彼女に掴み掛るが、警備員に取り押さえられた。
さらにクリスティンは帰りがけに車の中に隠れていた老婆に襲われる。老婆は彼女のボタンを引きちぎり「ラミア」と呪文(スペル)を唱えて消え去る。
それ以来彼女の周りで不吉な出来事が起こり始める。また、彼女自身も鼻血が止まらないなど被害にあう。
困った彼女は霊能師ラムに相談する。彼の話では数日後に「ラミア」と言う悪魔が現れ、彼女を地獄に引きずり込むと恐ろしい話をする。
彼女は霊能師サン・ディナの力を借り「ラミア」を退治しようとするが、強力な力を持った悪魔の前に歯が立たず霊能師は殺されてしまう。
彼女が「ラミア」から逃れる手はあと一つ、呪いのかかったボタンを別の人間に渡すことだけだった。
果たして彼女は実行に移すことが出来るのか・・・。
何にも罪のないクリスティンが悪魔に地獄に落とされようとしている。このたぐいの話はちょくちょく聞く。まあ、お年寄りには優しくしないといけないのがこの映画の教訓なのかな・・・おーこわ。
第23位 リーピング
2007年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 スティーヴン・ホプキンス(プレデター2)
出演 ヒラリー・スワンク(ミリオンダラー・ベイビー)
アナソフィア・ロブ(チャーリーとチョコレート工場)
デビッド・モリシー
イドリス・エルバ(プロメテウス、刑事ジョン・ルーサー)
この映画も結構グロいシーンが出てくるね、でも物語が複雑で、どんでん返しがあるから気を付けてみてね。
「神の奇跡」を解明する科学者キャサリン(ヒラリー・スワンク)は助手のベン(イドリス・エルバ)と「ヘイブン」と言う町に調査に行く。
「ヘイブン」は長子しかいない(最初に生まれた子供を生かし、次に生まれた子供は殺されてしまう)変わった町で、町はずれに住むローレン(アナソフィア・ロブ)と言う女の子が兄を殺してから川の水が血のように赤くなったとのことである。
町に住む人々はローレンを魔女だと言い、彼女を退治しようとしていた。
ところが出エジプト記に記載されているような十の災い(とおのわざわい)が彼らを襲う。
十の災いとは、川の水が赤くなったり、カエル、ブヨ、アブの大発生、疫病や腫物を発生させ、ひょうを降らせ、バッタの大群に襲われるなどである。
そして最終的には長子を皆殺しにして終結する。
果たしてローレンは魔女なのか、そして「ヘイブン」の人々の運命は・・・。
大どんでん返しのヒントを一つ、魔女呼ばわりされたローレンは神がこの世に遣わした天使なんだね・・・もうびっくりだ、彼女は何を目的に神に遣わされたのか?
「リーピング」とは「報いを受けること」という意味なんだ。
第22位 REC/レック
2008年日本公開のスペイン ホラー映画
監督 ジャウマ・バラゲロ(REC/レックシリーズ)
出演 マヌエラ・ベラスコ
フェラン・テラッサ
パブロ・ロッソ
この映画はまさに何が出てくるか分からない。お化け屋敷の中をさまよっているようなホラーだ。
全編がビデオカメラを用いたドキュメンタリータッチの主観撮影映画だ。
消防士の密着取材をするためレポーターのアンヘラ(マヌエラ・ベラスコ)とカメラマンのパブロ(パブロ・ロッソ)はあるビルに急行する。
そこには未知の感染症に犯された住人達がいた。
彼らは感染症によって狂暴化し、人々を襲う。アンヘラとマヌーは知らない間に建物は封鎖され、出られなくなってしまう。
消防士を突然襲う老婆、そして建物の中に感染が拡大してゆく。
一体何が起こっているのか、そして何が原因か、どこから感染が拡大していったのか不明のままドラマは進行してゆく。
そして彼女らは追い詰められ最上階の部屋にたどり着く、この部屋は一体何なのだろーか、あるいはなんかの実験が行われた部屋なのか?
天井裏を這いずり回る子供、異常なまでに背の高い女、残された真実の声が入ったテープレコーダー・・・。
テープレコーダーの声から真実の一部が判明する。
異常な少女は悪魔に乗り移られていた、そしてこの少女を助けるために色々な実験が行われた、いっそのこと少女を殺しておけばよかったのか・・・謎は深まるばかりだ。
第21位 哭声/コクソン
2017年3月日本公開の韓国製作 サスペンス・ホラー映画
監督・脚本 ナ・ホンジン(チェイサー、哀しき獣、哭声)
出演者 ●クァク・ドウォン(哭声)
●ファン・ジョンミン(シュリ、新しき世界、哭声)
●國村隼(愛を乞うひと、オーディション、ブラック・レイン、アウトレイジ、シン・ゴジラ、哭声、海賊とよばれた男)
●チョン・ウヒ(哭声)
●キム・ファニ(哭声)
156分と長い映画なんだけど不思議に長くは感じなかった。韓国では観客700万人を動員し大ヒットとなっている。不思議なドラマで視聴者をどんどん不安に陥れる・・・最後まで気が抜けないし、結末を見ても意味不明だ。
山あいの村で連続猟奇殺人事件が起こる。犯人は被害者達の身内で動機がさっぱり分からない。捜査は行き詰まり何らかの薬物や幻覚キノコを食べたことが原因ではないかと公式発表がなされた。
しかし村では日本人のよそ者(國村隼)が来てからおかしくなったとうわさが流れていた。警察官のジョング(クァク・ドウォン)は日本人を調べるが逮捕すべき問題点は見つからなかった。
そのうちにジョングの娘ヒョジン(キム・ファニ)が高熱に犯され体中に発疹が現われる。優しかったヒョジンに何かが乗り移ったように性格が狂暴になってくる。
連続殺人事件の目撃者ムヒョン(チョン・ウヒ)と言う女が現われ、一連の事件は日本人が黒幕だと訴える。ジョングは再び日本人を訪ねるが、彼の部屋から不可解なものが見つかる。
ヒョジンの悪魔祓いのため祈祷師イルグァン(ファン・ジョンミン)が呼び寄せられる。そして娘ヒョジンの悪魔祓いが始まる。果たしてヒョジンは悪魔に乗り移られたのか、そして日本人の正体とは・・・。
第20位 パラノーマル・アクティビティ
2010年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 オーレン・ペリ(パラノーマル・アクティビティシリーズ)
出演 ケイティー・フェザーストン
ミカ・スロート
153万円の低予算で作成された映画が実に95億円の興行収入を上げたことが話題になったホラーだ。
パラノーマル・アクティビティとは「超常現象」と言う意味なんだ。
同棲中のカップルが夜中になると怪奇音に悩まされる。部屋に高性能ハンディーカメラをセットし撮影を開始する。
そして映像をを見ると、身の毛もよだつような「超常現象」が起こっていたんだ。
同棲カップルのケイティ(ケイティー・フェザーストン)とミカ(ミカ・スロート)は不思議な超常現象に見舞われる。
彼らは、学者のフレデリック博士を家に招き調査を依頼しようとするが、博士は家に入った途端、ケイティが呪われていると言いすぐに退散してしまう。
ミカは自力で問題を解決しようとする。
寝室にカメラをセットしたり、床に白い粉をまいたりして、「何か」を特定しようとしたんだ。
ところがそんなミカを悲劇が襲う・・・怖いね。
ケイティは魔女なのか、それとも悪魔が乗り移っているのか・・・・見た人が判断してほしい。
ところでどんな手法でこんな映画が作れるのか知りたい。
第19位 コンスタンティン
2005年日本公開のアメリカ・ドイツ合作ホラー映画
監督 フランシス・ローレンス(アイ・アム・レジェンド、ハンガー・ゲームシリーズ)
出演 キアヌ・リーブス(ドラキュラ、スピード、マトリックス、ジョン・ウィック)
レイチェル・ワイズ(スターリングラード、ナイロビの蜂、ハナムプトラ)
ホラーと言うよりアクション映画と言った方がいいかもしれない。
キアヌ・リーブスがかっこいいエクソシスト役をやっている。
この世は、天国・人間界・地獄に分かれている。それぞれの人種は本来独立して生きており、別の世界に行くことはできない。
ところが天使と人間の中間、悪魔と人間の中間の存在として「ハーフブリード」と呼ばれる種族が人間界に住み着いている。
肺がんのため余命一年と宣告されたジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)は「ハーフブリード」を見破ることの出来る特殊能力を持っている。
彼は人間界で悪事を働く「ハーフブリード」を見つけては悪魔祓いを行うエクソシストとして生きている。
ジョンは大昔に自殺未遂を犯したことから、死んだら「地獄」に行くことになっている。しかし何としてでも「天国」に行くために「ハーフブリード」を退治する善行を積み重ねている。
ところが最近「悪魔」が人間界に侵入しようとしたたくらみが明らかになってくる。これでは各世界のバランスが崩れると危惧したジョンは「悪魔」との闘いを始める。
第18位 オーメン
1976年日本公開のイギリス・アメリカ合作のホラー映画
監督 リチャード・ドナー(リーサル・ウェポンシリーズ)
出演 グレゴリー・ペック(ローマの休日、白鯨、アラバマ物語)
リー・レミック(酒とバラの日々)
もう40年前の映画だけど、当時は大ヒット、それに怖かった。
新約聖書「ヨハネの黙示録」において「666」の数字は「獣の数字」だということだ。
この映画に出てくる「ダミアン」は6月6日午前6時に生まれ体に「666」のあざを持つ獣、つまり悪魔の子供なんだ。
アメリカ外交官ロバート・ソーン(グレゴリー・ペック)と妻のキャサリン(リー・レミック)の子供は死産で、同時刻に生まれた男の子を養子としてもらう。
そして男の子の名前を「ダミアン」とする。ロバートはイギリスに転勤が決まり幸せな生活を送って行くのだが・・・不可解な出来事が次から次へと起こる。
ショッキングな出来事は「ダミアン」の乳母(うば)が自分の命を「ダミアン」に捧げるかのように建物の上階から首に縄をくくり付け投身自殺する。
さらに動物園で「ダミアン」を見て逃げるキリン、「ダミアン」に近寄るおびただしいサルの群れ、教会に近づくと激しく暴れる「ダミアン」、どこから来たのか狂暴な山犬が「ダミアン」に寄りそう。
ロバートは「ダミアン」の出生の秘密を探ろうとする。そうすると恐ろしい真実が次から次に浮かび上がってくる。
ロバートとキャサリンの子供は双子であったが生まれた直後に何者かに殺されたと思われる形跡が見つかる。
決定的な証拠を「ダミアン」の体から見つけようとロバートは彼の体に「666のあざ」がないか徹底的に調べるが見つからない。
ふと、「ダミアン」の髪の毛の中を探ると「666のあざ」があるのをロバートは見つけてしまう。
そして彼は「ダミアン」を殺すことを決意する・・・・さてどうなるのか。
「オーメン」とは前兆と言う意味らしい。
第17位 ジェーン・ドウの解剖
2017年日本公開のアメリカ製作 モルグ ネクロテラー映画
監督 アンドレ・ウーヴレダル(トロール・ハンター、ジェーン・ドウの解剖)
出演 ●エミール・ハーシュ(ローン・サバイバー、ジェーン・ドウの解剖)
●ブライアン・コックス(ボーン・アイデンティティー、ザ・リング、記憶探偵と鍵のかかった少女、ジェーン・ドウの解剖)
結末が予想できない、新感覚ホラーだ。次に何が起こるのかとドキドキしながら最後まで一気に見てしまう。難を言えば86分と短いことと、結末がややあっけなかった。
バージニア州のある田舎町で考えられないような殺人事件が起こる。外部からの侵入者の形跡がないにもかかわらず一家3人が惨殺されていた。
そして地下からは土に半分埋められた若い女性の遺体が見つかる。この女性は家族ではないため身元不明遺体、通称「ジェーン・ドウ」(オルウェン・ケリー)と呼ばれる。
家族の死因はある程度予測できるが、この女性の死因が特定できない。保安官は検死をトミー・ティルデン(ブライアン・コックス)とその息子オースティン(エミール・ハーシュ)に依頼する。
外部にはキズらしい傷は無かったが、舌がちぎり取られ奥歯が一本無く、両手・両足首が骨折していた。そして瞳は灰色だ。膣の内部は傷だらけで、爪の中には北部地方に良く見られる泥炭が見られた。
胸を切開すると多量の血が流れた、ろっ骨を切除して内臓を調べると不可解な物が次々とみつかる。彼らは解剖をさらに続けようとすると、部屋の扉がひとりでに閉まり、天井の蛍光灯が破裂する。そしてほかの死体が保管室から無くなっていた。
二人は胸騒ぎを覚え、解剖室から逃げ出そうと試みる。果たして彼らに何が起こったのか、そして「ジェーン・ドウ」の正体は何なのか・・・・。
第16位 the EYE【アイ】
2003年日本公開の香港・シンガポール合作のホラー映画
監督 オキサイド・パンとダニー・パン
出演 アンジェリカ・リー
ローレンス・チョウ
この映画はタイで実際に起こった出来事を元にしている。「角膜移植手術を受けた少女が、一週間後に自殺した」・・・目の見えなかった少女が見たものとは、いったい何だったんだろう。
2才の時に失明した女性マン・ウォン(アンジェリカ・リー)が角膜移植手術を受け、モノが見えるようになる。ところが、恐ろしいことに幽霊までも見えるようになってしまう物語だ。
彼女が病院に入院しているとき、夜中におばあさんが誰かに連れられて部屋の外に出るのを目撃している。
あくる朝おばあさんが亡くなっているのが発見される・・・彼女はおばあさんの魂が何者かに連れ去られるのをぼんやり見てしまったのか。
さらに同じアパートの住人のドア前で少年がろうそくをかじっているのを見てしまう。その子供はアパートから飛び降り自殺したらしい・・・彼女はそんなこと全く知らなかった。
それ以来行く先々で色々な霊が目に入ってきてしまう。
彼女に角膜を提供してくれた人はいったいどんな人で、どんな人生を歩み、どんな苦労をした人なのか。
マン・ウォンはそのうちに未来まで見通せるようになって行く。
彼女はこのまま一生幽霊を見続けなければならないのか・・・・。詳細は「the EYE【アイ】」を見てね。
第15位 ポルターガイスト
1982年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 トビー・フーパー(スペースバンパイア、悪魔の生贄)
出演 クレイグ・T・ネルソン
ジョベス・ウィリアムズ(戦争の犬たち、クレイマー、クレイマー)
ピアトリス・ストレイト
ドミニク・ダン
ヘザー・オルーク
出演俳優が悲惨な死を遂げたことでも有名な古典ホラー映画だ。
長女を演じたドミニク・ダンが交際相手の男に22才で殺され、次女を演じたヘザー・オルークも病気で12才で急死した。
スティーヴン・スピルバーグが製作したホラー第一号で、続編が2本作られている。また、2015年にはリメイクもされている
フリーリング一家はクエスタベルデの新興住宅地に引っ越してきた。家は新しく家族は大はしゃぎだった。
ところが家の中の物がひとりでに動く怪奇現象が始まった。
末娘のキャロル・アンが真夜中にテレビの向こうの誰かと話をしているのを見てしまう。
そして恐ろしいことに末娘はクローゼットの中に吸い込まれてしまった。
さらに嵐の晩に家に倒れてきた大木に息子のロビーが襲われる。
父親のスティーヴ(クレイグ・T・ネルソン)は霊媒師のタンジーナに救いを求める。
そしてこの家が墓地の上に作られていたことを知る。果たしてキャロル・アンを取り戻すことが出来るのか。
当時としては結構、金がかかった映画でヒットした。
第14位 悪魔の棲む家
1980年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 スチュアート・ローゼンバーグ(暴力脱獄)
出演 ジェームズ・ブローリン(キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン)
マーゴット・キダー(スーパーマンシリーズ)
ロッド・スタイガー(夜の大捜査線)
この映画も古典と言われるホラーだね。オカルト全盛の時期にあたり大ヒットし、続編が6本も作られた。
原作はジェイ・アンソン「アミティヴィルの恐怖」で、彼女らが実際に体験したことが本にまとめられている。
彼女の原作にはかなりの部分に脚色があると言われているが、全てが嘘とは言い切れない部分もある。
この映画のもととなった家でデフェオ一家が惨殺される事件が実際起こっている。犯人は長男のロナルドでライフルを使って両親と4人の兄弟たちを撃ち殺している。
彼は「家が家族を殺すように命じた」と言っている。
映画ではこの家に引っ越してきたラッツ一家にも悲劇が起きる。
夫のジョージ(ジェームズ・ブローリン)と妻のキャシー(マーゴット・キダー)は惨劇があった家とは知っていたが、あまりに安いのでこの大邸宅を購入したとのことであった。
住み始めると、末娘が得体のしれないものと話をしたり。カギのかかってないクローゼットに閉じ込められたり、人影を見たり、蠅が多量に発生したりと・・・。
ポルターガイストと思われる怪奇現象が次から次へと起こる。
そしてジョージの性格が悪霊にでも憑りつかれたかのように変貌してゆく。さらに彼は家族の者にまでも危害を加えようとする。
果たして一家はどうなってゆくのか・・・。
結局一家は約一か月後に夜逃げするように屋敷から去って行く。
何が真実かよく分からないが、一説には家のローンが払えずに一家が夜逃げしたとも言われている。まあ確かにこんな恐ろしい家、一日だっているのはやだね・・・ところが彼らは一か月も住んでいる。
映画を見た皆さんはどう考えるのかな。
第13位 月下の恋
1997年日本公開のイギリス ホラー映画
監督 ルイス・ギルバート(007は二度死ぬ、私を愛したスパイ)
出演 エイダン・クイン(アンノウン、エレメンタリー ホームズ&ワトソンin NY)
ケイト・ベッキンセイル(ヴァン・ヘルシング、アンダーワールドシリーズ)
こんなホラー映画があるんだね。幽霊やゾンビや怪物が出て来るわけでもないのに、何故がぞっとする。
たまにはこんなクラシカルなホラーを見るのもいいもんですよ。
ケイト・ベッキンセイルが実に若々しくてきれいだねー・・・でも彼女の本当の正体は。
デヴィット(エイダン・クイン)は子供のころ双子の妹を不慮の事故で亡くしている。
その後彼はアメリカに移り住んだが、しばらくのちにイギリスに戻り、大学の超心理学教授をしている。
彼は幽霊の存在を否定することをライフワークにしており、いんちき降霊術やいかさま霊媒師の嘘をあばいてきた。
そんな時、悪霊に取り付かれたという老夫人ウェッブから手紙が来る。場所が昔近くに住んでいたサセックスのエドブルック邸だと聞いて、行ってみることにした。
デヴィットが駅に着くと老夫人ウェッブではなく、若くて美しいクリスティーナ(ケイト・ベッキンセイル)が迎えに来てくれた。
彼女は自由奔放な性格で、屋敷に荒っぽい車の運転で連れて行ってくれた。
そして大きな屋敷には、長男のローバーと二男のサイモンがいた。クリスティーナは彼らの妹だ。
デヴィットは夜こっそり来たウェッブに「帰るときに一緒に連れて行ってくれ」と懇願される。
彼はしばらく滞在し、幽霊の調査をするのだが・・・どうもウェッブの様子がおかしい、独り言を言ったり、何かにおびえているようだ。
そうこうするうちに彼はクリスティーナに惹かれてゆく・・・そして一夜を共にする。
彼は愛してはいけない女性を愛してしまった。そして彼の身に大変なことが起こり始める・・・。
詳しいレビューは「月下の恋」を見てね。
第12位 ミッドサマー
2020年2月日本公開のアメリカ・スウェーデン合作ホラー映画
監督・脚本 アリ・アスター(ヘレディタリー/継承、ミッドサマー)
出演 ●フローレンス・ピュー(ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語、ミッドサマー)
●ジャック・レイナー(デトロイト、ミッドサマー)
●ウィル・ポーター(メイズ・ランナー、レヴェナント、デトロイト、ミッドサマー)
エロとグロは紙一重、ホラーとコメディも紙一重とよく言われる。この映画はその典型で、あまりにエログロ過ぎてひいてしまう。間違っても恋人と見てはいけない。完全に「変態」と勘違いされる。147分もの長い映画だが結末に何が待っているのかスクリーンから目が離せない。
まるで真綿で首を絞められるような恐怖が襲ってくる。一人でこっそり見ても見終わったあと何か後ろめたさを感じるのは僕だけだろうか。アリ・アスター監督は本物の「変態」だ。
「村の巫女ルビン」
彼は前作「ヘレディタリー/継承」もちびるほど怖かったが「変態」的な要素は少なかったように思う。今回は白夜の空の下で行われる「エログロ」だ。しかも悪魔ではなく一般の人間たちがルーンの聖書、ルビ・ラダーに則って残虐なことを何のためらいもなくやってしまう。
ドラマはドラッグの世界を漂っているように感じさせる。画面が揺れたり流れたり、幻覚を見たり、気分がハイになり悲しみも忘れられる、手に草が生えてくる、体は藁人形のようだ、花が咲いたり閉じたりする・・・サイケデリックな世界なのだ。
スウェーデンの人里離れた奥地に存在する共同体ホルガ。この村では90年に一回、儀式が行われる。儀式は9日間続き、劇的に終わる。ここでは子供は村全体で育てる。大昔から続いてきた共同体には多くのしきたりがある。
我々から見れば「カルト集団」だ。村では近親交配が計画的に行われ、人口も一定数をキープしている。しかし、時には外部からの「血」を入れなければならない。血が濃くなり過ぎれば障害を持った子供が生まれてくる。
72才になれば崖から飛び降り、人の厄介になる前に自殺する・・・村(共同体)のためだ。72才と言う数字は7+2=9につながる。そして悪魔の数字13を示すものもある。
ミッドサマーとは「夏至祭」のことだ。ホルガは花が咲き乱れる楽園のような場所だ。村人は同じ服装をして穏やかに暮らしている。今は「白夜」だ、いつまでも明るい。村人は悲しみも喜びも共有する。そして村の外から来た旅行者を優しく受け入れてくれる。しかし、彼らと一緒に暮らしてゆくと次第に「恐怖」に襲われるようになる・・・何故か。
詳細は「ミッドサマー」を見てね。
第11位 アナベル死霊人形の誕生
2017年10月日本公開のアメリカ製作ホラー人形映画
監督 デヴィッド・F・サンドバーグ(ライト/オフ、アナベル死霊人形の誕生)
出演 ●ステファニー・シグマン(アナベル死霊人形の誕生)
●タリタ・ベイトマン(アナベル死霊人形の誕生)
●ルル・ウィルソン(アナベル死霊人形の誕生)
●フィリパ・クルサード(アナベル死霊人形の誕生)
●アンソニー・ラパーリア(ジャンゴ繋がれざる者、アナベル死霊人形の誕生)
●ミランダ・オットー(ロード・オブ・ザ・リング、宇宙戦争、アイ・フランケンシュタイン、アナベル死霊人形の誕生)
人形に悪霊が乗り移る話は実に多い。特にアンティーク人形には要注意だ。我が家にもあるがこれが移動してたりしたらちびるほど怖いし、もの凄く危険だ。
「ウォーレン夫妻のオカルト博物館の実物の人形(左)」
上の写真の「左」が本物の呪われた人形だ。呪われた人形は周りの人たちに悪夢を見させると言われている。さらに怖いのは獣の爪痕のようなキズを残すこともある。こんな現象が起こったら、お祓いしてもらうのがベストだ。
この映画は「アナベル 死霊館の人形」の前日譚「アナベル死霊人形の誕生」だ。この呪われた人形がどのように作られたのかをドラマにしている。
1945年の出来事で、カルフォルニアに住むサミュエル・マリンズ(アンソニー・ラパーリア)は腕の良い人形師だ。妻のエスター(ミランダ・オットー)、娘のアナベル(サマラ・リー)と3人で幸せに暮らしていた。
ところが娘のアナベルが交通事故で亡くなってしまう。悲しみにくれた夫妻はもう一度娘に会いたいと人形に何かが入ることを許してしまう。
そして次々と恐ろしい事件が起こる。人形に入り込んだものとは一体何なのか・・・。
第10位 死霊館 エンフィールド事件
2016年日本公開のアメリカ ホラー映画
監督 ジェームズ・ワン(ソウシリーズ、インシディアス、死霊館)
出演 ヴェラ・ファーミガ(ミッション:8ミニッツ、死霊館、マイレージ、マイライフ)
パトリック・ウィルソン(パッセンジャーズ、プロメテウス)
この映画は1977年にイギリスのエンフィールドで実際に起こったポルターガイストがもとになってるんだ。
ポルターガイストとは心霊現象の一種で、モノが自然に動いたり、たたくような音がしたり、発光・発火が繰り返し起こる現象だ。
特にこのエンフィールド事件は有名で、上記に加えモノが他のものを通り抜けたり、人間が宙に舞ったりしたこともあったらしい。
しかもこの現象は2年2か月も続き、多くの調査員に目撃され、怪奇現象の記録だけで1500を超えているらしい。したがって嘘とは言い切れない。
最初のスタートは一本のテープレコーダーである。テープから流れる声は72歳の老人のもので「この家から出ていけ」と叫んでいる。
ところがこの老人の声を発したのは11歳の少女ジャネットであると聞いて超常現象研究家のエド・ウォーレン(パトリック・ウィルソン)と妻のロレイン(ヴェラ・ファーミガ)は驚く。
そして夫妻はエンフィールドの館へと向かう。屋敷では4人の子供と母親のペギー・ホジソン(フランセス・オコナー)が住んでいた。
調査に入った夫妻は次から次へと発生する怪奇現象を目の当たりにする。
そして少女たちを襲う老人の霊、さらにシスターの服装をした女性の霊が襲ってくる・・・彼らは何故家族を追い出そうとするのか・・・・。
果たしてこの怪奇現象をウォーレン夫妻は鎮めることが出来るのか・・・・。
いつも思うけど、こんな恐ろしい家、すぐに引っ越したらいいのにと思っちゃう。
詳しいレビューは「死霊館 エンフィールド事件」を見てね。また、第一作目の「死霊館」も必見だ。
第9位 チェンジリング:1980年
1980年日本公開のカナダ ホラー映画
監督 ピーター・メダック
出演 ジョージ・C・スコット(パットン大戦車軍団、モルグ街の殺人、エクソシスト3)
トリッシュ・ヴァン・ディヴァー(イルカの日)
メルヴィン・ダグラス(チャンス)
https://youtu.be/xTzgXVosQOU
典型的なクラシックホラーだ。今ではこのような正統派ホラーは少なくなった。
派手なメイクの幽霊や血だらけのゾンビが出て来るわけでもないのにすごーく怖い映画だ。
交通事故で妻子を亡くした作曲家のジョン・ラッセル(ジョージ・C・スコット)は失意のどん底にいた。
彼は住み慣れたニューヨークを離れ、シアトルの大学へ音楽の教授として赴任する。
彼は夜中でもピアノが弾けるように、歴史保存協会のクレア(トリッシュ・ヴァン・ディヴァー)から紹介されたチェスマン・ハウスと呼ばれる郊外の古い屋敷を借りた。
彼が住み始めると、夜中に何かをどんどんとたたくような音や、ボールが転がったり、囁くような話し声、浴槽の水が自然と溢れ出たり、ピアノの鍵盤が触ってもいないのに動く怪奇現象が始まる。
彼は二階を調べるとカギのかかった部屋があった。カギを壊し中に入ってみるとそこは子供部屋で、子供用の車いすがあった。
彼は友人に霊媒師を紹介してもらい、屋敷で降霊会を開いた。
霊媒師は自分に乗り移った霊に質問しながら激しいスピードで鉛筆を紙の上に走らせてゆく。
この屋敷に住み着いている霊は、ジョセフ・カーマイケルと名乗り、ここで殺され井戸に投げ込まれたことが分かる。
ジョンはクレアの力を借り、カーマイケル家の家系を調べ始める。そして驚愕の事実が明らかとなってくる。
果たしてその事実とは・・・・。
「チェンジリング」とは「取り替え子」と言う意味で、嬰児交換と言う意味で使われる。
詳細はレビュー「チェンジリング:1980年」を見てね。
第8位 ヘルハウス
1973年日本公開のイギリス・アメリカ合作のホラー映画
監督 ジョン・ハフ
出演 パメラ・フランクリン
ロディ・マクドウォール(クレオパトラ、猿の惑星、フライトナイト)
クライブ・レビル
ゲイル・ハニカット(かわいい女)
この映画の冒頭に「この物語の現象は事実だと思っていただいてもよい」となっている。
怖い・・・実際にこんな出来事があったんだと考えちゃうね。
ホラーの古典なんで、是非見ておくことをお薦めする。それに可愛いパメラ・フランクリンや美人のゲイル・ハニカットが出ているから目の保養にもいいよ。
「27人もの惨殺死体を出して忽然と消えた恐怖の男ダニエル・ベラスコ」「ヘルハウスと呼ばれる彼の屋敷で、霊魂の存在を確かめるよう3人の人間が大富豪から依頼される。」
「報酬は一人10万ポンド(現在のレートで約2,000万円)、期限は一週間」
メンバーは物理学者のバレット博士(クライブ・レビル)とその妻アン(ゲイル・ハニカット)、心霊術の第一人者フローレンス・タナー(パメラ・フランクリン)そして前回の調査にも加わった霊媒師フィッシャー(ロディ・マクドウォール)である。
霊魂を物理現象と考える博士と霊魂の存在を信じる2人との対決が面白い。
ところがこのヘルハウスは一筋縄ではいかなかった。
ベラスコの悪霊が4人を襲う、果たして彼らは生きて戻れるのか。
実際にこんなお化け屋敷は世界中にあるね。こんな場所は科学的に言えば、電池のようにエネルギーがたまった場所かもしれない。
人間の体からも電磁放射が常に発せられているらしい、それがたまった場所が「お化け屋敷」と言われるのか・・・。
敏感な人はそのエネルギーを感じ取ることが出来る、そしてそれを霊魂と表現しているのかもしれない。
残念ながら僕は鈍感だし、お化けを見たことが一度もない・・・幸か不幸かどちらかかなー。
詳しいレビューは「ヘルハウス」を見てね。
第7位 シャイニング
1980年日本公開のイギリス・アメリカ合作のホラー映画
監督 スタンリー・キューブリック(2001年宇宙の旅、時計じかけのオレンジ、フルメタル・ジャケット)
出演 ジャック・ニコルソン(カッコーの巣の上で、バットマン、アバウト・シュミット)
シェリー・デュヴァル(ポパイ、バンデットQ)
ダニー・ロイド
スキャットマン・クローザース
やっぱりこの映画だ。このホラーは見逃せない。
スティーヴン・キング「シャイニング」が原作だ。
「シャイニング」とは輝き、ひらめきと言う意味だけど、この映画では「予知能力」「テレパシー」と言うことなんだ。
ジャック・ニコルソンが徐々に気がふれてゆくのが怖いが、それ以上にシェリー・デュヴァルの恐怖顔もすさまじい。
コロラド州のロッキー山脈にあるオーバールック・ホテル、このホテルの冬は雪深いため閉鎖される。
ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)と妻のウェンディ(シェリー・デュヴァル)、幼い息子のダニー(ダニー・ロイド)家族はひと冬、ここの管理人として過ごすことになる。
かつてこのホテルでは管理人のチャールズが家族を斧で殺し、自分も拳銃自殺した暗い出来事があった。
ホテル閉鎖の日、料理主任のハロラン(スキャットマン・クローザース)が家族にホテル内を案内していたとき、ダニーが不思議な力「シャイニング」を持ってることに気付く。
実はハロランも同じ能力を有していた。
そしてダニーもハロランも「このホテルには何かがいる」と感じ取っていた。
それから家族3人での孤独で長い冬が始まる。
ジャックは作家志望で、小説を書き始めるがなかなかうまくゆかない、そして孤独にさいなまれ酒びたりになって行く。
さらに悪いことには彼に何かが乗り移ったように性格が狂暴になってくる。そして「家族を始末すべきだ」と恐ろしい考えにとらわれてゆく。
得体のしれないものとは何なのか、そして妻のウェンディと息子のダニーはどうなるのか・・・。
逃げ場のない山奥のホテルで外部と完全に遮断されている、しかしダニーは「シャイニング」を使ってハロランに危機を知らせる・・・ハロランは急いで駆け付けるのだが・・・。
第6位 IT/イット”それ”が見えたら、終わり。
2017年11月日本公開のアメリカ製作人食いピエロホラー映画
監督 アンディ・ムスキエティ(MAMA、IT/イット”それ”が見えたら、終わり。)
原作 スティーヴン・キング「IT-イット-」
出演 ●ビル・スカルスガルド(アトミック・ブロンド、IT/イット”それ”が見えたら、終わり。)
●ジェイデン・リーベラー(IT/イット”それ”が見えたら、終わり。)
●ジャクソン・ロバート・スコット(IT/イット”それ”が見えたら、終わり。)
●ジェレミー・レイ・テイラー(IT/イット”それ”が見えたら、終わり。)
●フィン・ウルフハード(IT/イット”それ”が見えたら、終わり。)
●ソフィア・リリス(IT/イット”それ”が見えたら、終わり。)
●ワイアット・オレフ(IT/イット”それ”が見えたら、終わり。)
●ニコラス・ハミルトン(IT/イット”それ”が見えたら、終わり。)
●チョーズン・ジェイコブス(IT/イット”それ”が見えたら、終わり。)
●ジャック・ディラン・グレイザー(IT/イット”それ”が見えたら、終わり。)
子供にしか見えない人食いピエロ「ペニーワイズ」。「それ」を見てしまったらいつ襲われるか分からない。夜、昼関係なく「それ」は何処でもいつでも現れる。
「それ」は純真で感受性の豊かな子供にしか見えない。子供たちは大人を頼ることが出来ない、彼らは団結して「それ」に立ち向かおうとするのだが・・・。
子供たちが主演の映画なんだけど、これが意外にちびるほど怖い。この人食いピエロは昼・夜関係なくどこにでも現れ、これを見た子供は食われてしまう。まさに新感覚ホラーだ。
この怖さは昔、僕らが子供のころ親の言う事を聞かなかったら「人さらいが来るぞ」と脅かされたトラウマをうまく利用している。
この人食いピエロ「ペニーワイズ」は実在の殺人鬼ジョン・ゲイシーがモデルになっているから二度怖いね。奴は子供を含め33人もの人をいたぶり殺している。
物語の舞台は田舎町デリー、過去から27年ごとに惨劇が繰り返されている。子供たちの失踪事件が異常に多い。ある子供たちのグループが「ペニーワイズ」を全員見てしまう。そしてこいつを見た子供たちは必ず奴に食われてしまうと言われている。
果たして子供たちは食われてしまうのが、そして人食いピエロ「ペニーワイズ」の正体とは。この作品は世界中で大ヒット、続編も予定されている。
第5位 透明人間(2020)
2020年7月日本公開のアメリカ・オーストラリア合作サイコ・サスペンス・ホラー
監督・脚本 リー・ワネル(ソウ、インシディアス、インシディアス第2章、アップグレード、透明人間)
出演 ●エリザベス・モス(アス/US、透明人間)
●オリヴァー・ジャクソン=コーエン(透明人間)
●オルディス・ホッジ(ドリーム、透明人間)
●ストーム・リード(透明人間)
サングラスをかけ顔を包帯でグルグル巻きにした透明人間を予想すると大外れする。科学が発達した現代では例の攻殻機動隊「光学迷彩」が実用化一歩手前だ。ボディスーツ全体に無数の小型カメラを仕込み、自分の後ろの映像を録画し前面に映せば自分の存在を消せる。
しかし、この透明人間を脇役に追い込んでしまうほどヒロイン役エリザベス・モスの演技が凄い。2時間以上の長い映画を通して彼女が主役だ。「透明人間」は彼女の数センチ横にいる。彼女は異変を感じ、恐怖に駆られる。
「監督のリー・ワネル」
奴は彼女の近くにいるのに誰にも見えない、そして何かを企んでいる。そいつがいつ彼女を襲うのか目が離せない。サイコ・サスペンス・ホラーとしてお薦めだ。監督のリー・ワネルは「ソウ」「インシディアス」などのホラー映画出身だがこんな怖いサスペンス物もなかなかいける。死霊館シリーズ、ジェームズ・ワンは彼の盟友だ。
「アップグレード」
前作の「アップグレード」同様、人気俳優ではなくて演技派俳優を起用している。リー・ワネルは低予算映画でありながらこれだけのクオリティの高さを引き出すとはただモノではない。詳細は「透明人間」を見てる。
第4位 クワイエット・プレイス
2019年日本公開のアメリカ製作 宇宙生命体パニックホラー映画
監督・脚本・出演 ジョン・クラシンスキー(クワイエット・プレイス)
出演 ●エミリー・ブラント(プラダを着た悪魔、オール・ユー・ニード・イズ・キル、ガール・オン・ザ・トレイン、ボーダーライン、クワイエット・プレイス)
●ジョン・クラシンスキー(クワイエット・プレイス)
音を立てたら何かが襲ってくる。それは何なのか・・・。
最初に「音を立てたら即死」であることを僕らは頭に刷り込まれる。だから誰かがいつ音を立てるのか映画を見ていてドキドキする。実にうまい演出だ。そしてヒロインのエミリー・ブラントの凄い演技に支えられている。
かつて、絶叫の女王と言えば「エイリアン」「SF/ボディ・スナッチャー」のヴェロニカ・カートライトであったが、ついに彼女の域を超えた恐怖の演技に僕はちびりそうだった。
アメリカで大ヒット、「IT/イット”それ”が見えたら、終わり。」を追い越したらしい。こんなタイプのホラーは久しぶり、ホラー好きのファンは必見だ。
ホラーが嫌いな人でも家族を守る父親役のリー・アボット(ジョン・クラシンスキー)と母親役のイヴリン・アボット(エミリー・ブラント)の勇気ある行動に感動せざるを得ない。そういう意味では温かい家族愛に溢れた映画とも言える。詳しくは「クワイエット・プレイス」を参照してね。
第3位 死霊館のシスター
2018年9月日本公開のアメリカ製作ホラー映画
監督 コリン・ハーディ(死霊館のシスター)
出演 ●タイッサ・ファーミガ(記憶探偵と鍵のかかった少女、死霊館のシスター)
●デミアン・ビチル(ヘイトフル・エイト、エイリアン:コヴェナント、死霊館のシスター)
●ジョナ・ブロケ(死霊館のシスター)
この映画を一言で言うと、「お化け屋敷の中を一人で歩いている」ような感じの怖いドラマだ。お化けがどこから飛び出して来るか分からない。実に心臓に悪いお薦めホラーだ。観る前に必ずトイレは済ませておこう。
「死霊館エンフィールド事件」に出来てた悪魔ヴァラクの前日譚が描かれている。悪魔界最強の悪魔ヴァラクとは、そしてこれを誰が地獄から呼び出したのか。
城を建てた侯爵が邪悪な儀式によってヴァラクを地上に呼び出す。悪魔崇拝者の侯爵は何のために悪魔を召喚したのか。しかし、この悪魔は教会によって一時封じ込められる。ところが第二次世界大戦によって城は荒廃し再びヴァラクが甦る。
城はその後、修道院に姿を変えるがヴァラクは生き続け、修道女たちを餌食にする。時は1952年、舞台はルーマニアだ。一人のシスターが首を吊って自殺した原因調査の為、エクソシストのバーク神父とシスター・アイリーンが派遣される。
しかし、彼らを待っていたものは想像を絶する恐怖だった。果たして生きて修道院から出ることが出来るのか。詳細は「死霊館のシスター」を見てね。
第2位 ヘレディタリー/継承
2018年11月日本公開のアメリカ製作ホラー・サスペンスドラマ
監督・脚本 アリ・アスター(ヘレディタリー/継承)
出演 ●トニ・コレット(シックス・センス、リトル・ミス・サンシャイン、ヘレディタリー/継承)
●ガブリエル・バーン(ヘレディタリー/継承)
●アレックス・ウルフ(ライ麦畑で出会ったら、パトリオット・デイ、ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル、ヘレディタリー/継承)
●ミリー・シャピロ(ヘレディタリー/継承)
●アン・ダウド(ヘレディタリー/継承)
謎が謎を呼び、結末まで緊張と恐怖が続くホラー映画だ。ヘレディタリーとは世襲や遺伝などの意味もある。アリ・アスター監督の長編映画デビュー作だ。この監督、ただ者ではない、緻密な伏線をばら撒き視聴者を恐怖のどん底に引きづり込んでゆく。
映像と音と不気味な音楽によって心理的な恐怖をじわじわと盛り上げる。今までない異質なホラーと言っていいかもしれない。あなたは最後まで耐えられるかそれとも途中でちびってしまうのか?
主人公の家族はいったい何に呪われているのか。「継承」とは誰に何を「継承」させるのか?そして「継承」による代償は・・・。予想もつかない結末とは?
話しのスジを少し紹介すると。ミニチュア模型アーティストのアニー・グラハム(トニ・コレット)は実母エレンの死をきっかけに精神が落ち込んでゆく。
彼女の家族は呪われたように悲劇に見舞われていた。最近亡くなった母エレンは解離性同一性障害を病んでいた。父は精神分裂病で餓死し、さらに兄は被害妄想で自殺していた。
生き残っているのはアニーだけだ。彼女自身も夢遊病に悩まされ、いつかは自分や子供たちにも親と同じ精神病が出て来るのではないかと怯えていた。そして予想もつかない結末へと展開してゆく。詳細なレビューは「ヘレディタリー/継承」を見てね。
第1位 IT/イット THE END”それ”が見えたら、終わり。
2019年11月1日日本公開のアメリカ制作ホラー映画
監督 アンディ・ムスキエティ(MAMA、IT/イット”それ”が見えたら、終わり。、IT/イット THE END)
原作 スティーヴン・キング「IT-イット-」
出演 ●ビル・スカルスガルド(アトミック・ブロンド、IT/イット”それ”が見えたら、終わり。、IT/イット THE END)
●ジェームズ・マカヴォイ(X-MEN:シリーズ、トランス、スプリット、アトミック・ブロンド、ミスター・ガラス、IT/イット THE END)
●ジェシカ・チャステイン(ゼロ・ダーク・サーティ、オデッセイ、クリムゾン・ピーク、インターステラー、IT/イット THE END)
●ビル・ヘイダー(IT/イット THE END)
今作も前作に劣らず怖い。少しでも免疫をつけておかないと劇場でちびってしまうかもしれない。当然、映画を見る前にはトイレは済ましておこう。2時間39分の大作だ。
まず、前作「IT/イット”それ”が見えたら、終わり。」を見ておかないと話にならない。これが世界中で大ヒット35億円の製作費で700億円以上稼いでいる。「負け犬クラブ」と呼ばれる7名の少年少女たちが力を合わせて人食いピエロ:ペニーワイズをやっつける物語だ。
ペニーワイズは地の底から27年周期で地上に現れ子供を食い殺す。この怪物は昼間だろうと何処にでも現れ、子供たちを恐怖のどん底に突き落とす。この異質な怖さは「新感覚ホラー」と言われる所以だ。ペニーワイズ役のビル・スカルスガルドが体を左右に揺さぶりながら向かってくるシーンには思わず目をつむってしまう。
今回、特に怖かったのはおばあさんが人食いババアに変身して襲ってくるシーンだ。それに少年の生首から足が生え巨大なクモのように這いまわるシーンも実に怖い。
しかし、怖いばかりではない中年になった子供たちがペニーワイズに再挑戦する勇気の物語でもある。監督は前作と同じアンディ・ムスキエティ、脚本もゲイリー・ドーベルマンだ。
話のスジを少し紹介すると。アメリカ・メイン州の田舎町デリー。1989年「負け犬クラブ」の7名の少年少女たちはペニーワイズに立ち向かい「それ」を一旦は退治する。しかし、27年後に「それ」が現れた時、デリーに再び集まることを約束して別れる。
27年後デリーでは子供たちの失踪事件が頻発する。ただ一人デリーに残ったマイク(イザイア・ムスタファ)はペニーワイズが地上に現れたことを知る。そして彼は6人に故郷に戻るよう連絡する。ビル(ジェームズ・マカヴォイ)はホラー作家として成功していた。
ベバリー(ジェシカ・チャステイン)は服飾業界で名を挙げていた。リッチー(ビル・ヘイダー)は人気コメディアン、ベン(ジェイ・ライアン)は建築会社を経営し、エディ(ジェームズ・ランソン)もコンサルタントとして成功していた。
しかし、スタンリー(アンディ・ビーン)が来ない。彼に連絡を取ったら、彼の妻から自殺したと聞かされた。6名は自分たちにペニーワイズを倒す力があるのかと疑心暗鬼になる。ところがベバリーは仲間たちの未来を見ていた。彼女はここで立ち向かわないと全員殺されるという。果たして彼らは奴に勝てるのか・・・。
詳細は「IT/イット THE END」を見てね。
まとめ
エクソシストビギニング
怖い映画を25本紹介したから、この暑い夏は涼しく乗り切れると思う。
ホラーはいつの世もすたれない、しかも低予算で出来る・・・怖いけど隠れファンが多いのも頷ける。
家・屋敷が呪われここに入ってきた人間に災いが及んだり、自分に悪霊が乗り移るストーリーが多い。
まあこういう危険な場所には近づかないのが賢明だ・・・そんなところに行ったら背中に何しょって帰ってくるかわかったもんじゃない・・・本当に怖い。
エクソシスト3
自分の彼女に悪霊が乗り移ったらどうしようかなんて考えちゃう映画もある・・・ええ!もう乗り移られているって・・・それは自己責任でお願いします。
ところで次回はエクソシスト系映画をまとめてみるから楽しみにしておいてね。
ザ・ライト
僕は最近年とともにトイレが近くなってきている。ホラーを見るとちびりそーになる。紙おむつをしてホラーを見なきゃならないかと思うとこっちの方が恐怖だ・・・。
tatsutatsu
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