ホラー

映画「IT/イット THE END”それ”が見えたら、終わり。」感想・評価:ペニーワイズの正体が明らかになる奴はカニ(クモ)なのか?

サマリー


★★★★☆(見るべき名作)

2019年11月1日日本公開のアメリカ制作ホラー映画
監督 アンディ・ムスキエティ(MAMA、IT/イット”それ”が見えたら、終わり。IT/イット THE END
原作 スティーヴン・キング「IT-イット-」
出演 ●ビル・スカルスガルド(アトミック・ブロンドIT/イット”それ”が見えたら、終わり。IT/イット THE END
●ジェームズ・マカヴォイ(X-MEN:シリーズ、トランス、スプリット、アトミック・ブロンドミスター・ガラスIT/イット THE END
●ジェシカ・チャステイン(ゼロ・ダーク・サーティオデッセイクリムゾン・ピークインターステラーIT/イット THE END
●ビル・ヘイダー(IT/イット THE END

映画『IT/イット THE END』US版予告2 2019年11月1日(金)公開

前作「IT/イット”それ”が見えたら、終わり。

映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』予告編

 

今作も前作に劣らず怖い。少しでも免疫をつけておかないと劇場でちびってしまうかもしれない。当然、映画を見る前にはトイレは済ましておこう。2時間39分の大作だ。僕のようなじじいになると大作はつらい、エンドロールを見る暇もなくトイレにかけこんだ。

まず、前作「IT/イット”それ”が見えたら、終わり。」を見ておかないと話にならない。これが世界中で大ヒット35億円の製作費で700億円以上稼いでいる。「負け犬クラブ」と呼ばれる7名の少年少女たちが力を合わせて人食いピエロ:ペニーワイズをやっつける物語だ。

ペニーワイズは地の底から27年周期で地上に現れ子供を食い殺す。この怪物は昼間だろうと何処にでも現れ、子供たちを恐怖のどん底に突き落とす。この異質な怖さは「新感覚ホラー」と言われる所以だ。ペニーワイズ役のビル・スカルスガルドが体を左右に揺さぶりながら向かってくるシーンには思わず目をつむってしまう。

今回、特に怖かったのはおばあさんが人食いババアに変身して襲ってくるシーンだ。それに少年の生首から足が生え巨大なクモのように這いまわるシーンも実に怖い。あれ、どっかで見たぞと思ったら昔見た「遊星からの物体X」だ。このドラマは免疫をつけるために見ておくべきだ。

そしてもう一つ免疫映画として「死霊館のシスター」を見ておけば映画館でちびらずに済むかもしれない。しかし、怖いばかりではない中年になった子供たちがペニーワイズに再挑戦する勇気の物語でもある。監督は前作と同じアンディ・ムスキエティ、脚本もゲイリー・ドーベルマンだ。

話のスジを少し紹介すると。アメリカ・メイン州の田舎町デリー。1989年「負け犬クラブ」の7名の少年少女たちはペニーワイズに立ち向かい「それ」を一旦は退治する。しかし、27年後に「それ」が現れた時、デリーに再び集まることを約束して別れる。

27年後デリーでは子供たちの失踪事件が頻発する。ただ一人デリーに残ったマイク(イザイア・ムスタファ)はペニーワイズが地上に現れたことを知る。そして彼は6人に故郷に戻るよう連絡する。ビル(ジェームズ・マカヴォイ)はホラー作家として成功していた。

ベバリー(ジェシカ・チャステイン)は服飾業界で名を挙げていた。リッチー(ビル・ヘイダー)は人気コメディアン、ベン(ジェイ・ライアン)は建築会社を経営し、エディ(ジェームズ・ランソン)もコンサルタントとして成功していた。

しかし、スタンリー(アンディ・ビーン)が来ない。彼に連絡を取ったら、彼の妻から自殺したと聞かされた。6名は自分たちにペニーワイズを倒す力があるのかと疑心暗鬼になる。ところがベバリーは仲間たちの未来を見ていた。彼女はここで立ち向かわないと全員殺されるという。

マイクはここにいた先住民シャカピワー族によるペニーワイズの撃退方法「チュードの儀式」を研究し会得していた。6人が協力すれば必ず奴を倒せると彼は言う。

果たして「チュードの儀式」とは、ペニーワイズの正体とは、そして6人は奴を倒すことが出来るのか・・・。

その後のストーリーとネタバレ

ペニーワイズは暗闇から現れては子供たちを襲う。「負け犬クラブ:ルーザーズ」は早く奴を倒さないと犠牲者が増えるばかりと焦る。「チュードの儀式」には6人それぞれの思い出の品を集めなければならない。

6人の仲間たちは苦労しながらそれを集め、ペニーワイズの隠れ家へと向かう。地下のトンネルを通り、やっとの思いで奴の本拠地にたどり着く。

そこで「チュードの儀式」を始める。革製と思われるツボの中に6人の思い出の品を投げ込み燃やす。そして6人が力を合わせて「光は闇に!」と唱える。

その時、彼らの頭上から3つの青白い光が下りてくる。奴の正体はこれだったのだ。奴は宇宙から来た生命体だった。人類誕生の数百年前からこの地に住み着き、27年周期で地上に現れ子供たちを捕食する。奴はどんな姿にも変身する。

頭上から降りてきた光は巨大なペニーワイズに変身する。下半身はカニ(或いはクモ)のように巨大な爪状の足で動き回る。ルーザーズは逃げ回るがエディが銛をペニーワイズの巨大な口に投げつけ奴の口の中を貫く。

やっつけたと思った時、エディは奴の爪に体を貫ら抜かれ重傷を負う。残りの5人は奴の体を小さくすれば対等に戦えると判断し、狭い通路に誘い込もうとする。

ところがうまくゆかない、勢い余って奴に雑言を浴びせる。その時、奴の体は小さくなり始める。奴の弱点は5人の勇気だ。次から次へと奴をあざけり、ののしる。ペニーワイズはどんどん小さくなり赤子のようにおびえる。

ビルは奴の体から心臓をつかみだし、5人の力を集めて心臓を粉々にする。ペニーワイズは消えた。ルーザーズは勝ったのだ。しかし、エディは亡くなってしまう。「チュードの儀式」には生贄が必要だったのだ。

5人はエディをなくし気落ちしたが勇気を振り絞ってこれからも生きてゆかなけれはならない。彼らの友情は永遠だ。

レビュー

ジョン・カーペンター監督の名作「遊星からの物体X」へのオマージュが満載だ。だから僕らの年代は懐かしくてたまらない。原作と異なり結末はハッピーエンドだ。最後は「ルーザーズ」の団結力と勇気が怪物に勝る。

追い詰めたペニーワイズに雑言を浴びせ、奴を徹底的にののしる。この場面は「ヘルハウス」の結末に似ている。ペニーワイズは人間の恐怖心や畏れが大好きだ。でも実際は小心なのだ。相手が高圧的に出てくれば小さく弱弱しくなってしまう。

ペニーワイズが赤ちゃんのように可愛くなってしまう場面は面白い。視聴者に対する恐怖の盛り上げはかなり成功したように思われる。次から次へとモンスターたちが現れ、飽きさせない。

風船で空中を歩くペニーワイズ、中華料理のクッキーから出てくるおぞましい魔物たち。突然変身する人食いババア、巨大な人形の襲撃・・・あなたはこれらに腰を抜かすに違いない。

中年になった「ルーザーズ」は故郷の記憶が薄れ、また友情も希薄になっている。これはペニーワイズの仕業だ。そして20年以内に全員、殺そうと考えている。ここで逃げてはおしまいだと心を決める彼らは頼もしい。

俳優も前作にはほとんど金をかけていないが今回はジェームズ・マカヴォイとジェシカ・チャステインのハリウッドスターを起用している。それにスティーヴン・キングやアンディ・ムスキエティがちらりと出てくる。

これだけの大金が稼げるドラマが終わってしまうのはややさみしい。また、何年後には関連作品が出るのではないかと僕は思っている。ひょっとしたらペニーワイズはまだ生きてたりして・・・。

TATSUTATSU

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