はじめに
バレンタインデーや恋人の誕生日に映画を観に行くのも悪くない。その時に流行っているラブストーリーがベストだと思う。でも、映画館に行くより恋人と一緒に部屋でDVDを見る方がもっといいかもしれない。
昨今、恋にも色々な形態がある。昔と違って理解が深まっている。異性カップル、同性カップル、好き同志なら気にすることは無い、LGBTの方々にも是非見てほしい。
ここに15本のラブストーリーを集めてみた。時代は移りゆくが真実の愛は変わらない。
第15位 隠された時間
監督・脚本 オム・テファ(隠された時間)
出演 ●カン・ドンウォン(隠された時間、デュエリスト、超能力者、群盗、プリースト 悪魔を葬る者)
●シン・ウンス(隠された時間)
●キム・ヒウォン(隠された時間)
●クォン・ヘヒョ(隠された時間)
●イ・ヒョジェ(隠された時間)
使い古されたタイムスリップ物だけど、これをカン・ドンウォンが演じると鮮やかによみがえる。瑞々しい映像と心地よい音楽(ダル・パラン)に包まれ、ラストが胸にジーンと沁みいる大人のSFファンタジーだ。
新人監督のオム・テファは脚本も担当していて、斬新なストーリーで子供時代の「淡い恋」をうまくドラマに昇華している。体は大人でありながら少年のようなピュアな心を持つソンミンをカン・ドンウォンが演じる。そして300人の中から選ばれた少女スリン役のシン・ウンスもなかなかいい。
カン・ドンウォンのファンはもちろん、タイムスリップ物の好きな人にはお薦めだ。またハリウッド映画や金をかけた大作に飽きてきた人にも一見の価値があると思う。あまりお金のかかっていないアナログ的(CGが少ない)なドラマだけど素朴な感じが結末のシーンを大いに盛り上げる。
スジを少し紹介すると、父の転勤で島に引っ越してきた13才の少女スリン(シン・ウンス)は周りとなかなかなじめないが、同じ学校のソンミン(イ・ヒョジェ)だけには心を許す仲となる。ソンミンには身寄りがいなかった。
スリンも両親を亡くしていて、今の父は母の再婚相手だ。交通事故で実母を事故死させた義理の父を憎んでいる。同じ境遇だから二人は気が合った。スリンはソンミンに「私のこと好き」と聞く、彼は「うん」と答える。彼女はソンミンにキスをして「ずうっとよ」と念を押す。
満月の日に山に探検に出かけたソンミンと二人の友人ジェウク、テシクそしてスリン。ところが3人の少年が突如姿を消してしまう。ただ一人スリンのみが家に帰ってくる。そして、信じられないことに大人になったソンミンが現われる。詳細なレビューは「隠された時間」をご参考に。
第14位 シング・ストリート未来への歌
2016年日本公開のアイルランド・アメリカ・イギリス合作の音楽コメディドラマ
監督 ジョン・カーニー
出演 ●フィルディア・ウォルシュ=ピーロ
●ルーシー・ボイントン
●マリア・ドイル・ケネディ
●エイダン・ギレン
Drive It Like You Stole It (Official Video)
生意気な高校生たちがいじめっ子にいじめられながらバンドを組む。主人公のコナーは若いモデルのラフィーナに一目ぼれする。彼女の気を引くためにバンドのミュージックビデオに出演してほしいと頼み込む。
全編に流れるイギリスのポップミュージックが楽しい。高校生たちは音楽やバンドとともに成長してゆく。音楽映画が得意なジョン・カーニーの3作目だ。
10代の昔を思い出して、あのころの初恋に乾杯だ。
第13位 アデライン、100年目の恋
2015年日本公開のアメリカ製作SFラブストーリー
監督 リー・トランド・クリーガー
出演 ●ブレイク・ライヴリー
●ミキール・ハースマン
●ハリソン・フォード
●エレン・バースティン
歳を取らないことは得なのか?世の中の女性たちのほとんどは、歳を取りたくないと考えているのではないだろーか。この映画のヒロインはあるアクシデントによって29才で歳が止まってしまう。
彼女(アデライン)はそのままの姿で100歳以上の年齢になる。彼女の夫や知り合いたちはどんどん亡くなって行く。自分の娘さえも、自分の歳を追い越しおばあさんになってしまう。
彼女は名前を偽造したパスポートを持って居場所を転々とする。彼女はふと知り合った若者に求愛される、自分の正体を知られまいと彼から逃げるが、彼の愛情は深く逃げられない。
彼女は彼の両親に会いに行く、ところが彼の父親はかつて彼女を慕い、求婚しようとした男であった。彼女は彼の父親に昔、母がお世話になったらしいと娘を装いごまかすが・・・・そのうちにバレてしまう。
大昔アデラインと結婚しようとしたウィリアム(ハリソン・フォード)
さてどうなるのか後は映画を観てね。詳細なレビューは「アデライン、100年目の恋」をご参考に。
第12位 チョコレートドーナツ
2014年日本公開のアメリカ製作ヒューマンドラマ
監督・脚本 トラヴィス・ファイン
出演 ●アラン・カミング
●ギャレット・ディラハント
●アイザック・レイヴァ
この物語はゲイのカップルが障害児を育てた実話がベースになっており、1970年代末期のカルフォルニアが舞台である。
今でこそゲイに対しては寛容な時代になってきたが、45年前は彼らにとっては世間の風当たりが相当に強かったであろう。ただ僕としてはどうしても、男どうしが「ブチュッ」とキスするシーンは好きになれないんだけど。
アラン・カミングの演技が素晴らしく(彼自身同性愛者である)、またマルコ役のアイザック・レイヴァ(自身ダウン症である)も素直にあるときには楽しそうに、そしてあるときには悲しそうに演技するのが心を打つ。
ある日ルディ(アラン・カミング)のアパートの隣に住む、マリアンナが薬物所持で捕まり施設送りとなる。彼が隣りの部屋を覗き込んだとき、部屋の隅に人形を抱きかかえた少年がいるのにびっくりする。少年はダウン症でマルコ(アイザック・レイヴァ)と言う男の子だった。
ルディは見るに見かねて、マルコを引き取りたいと言う。そして恋人のポール(ギャレット・ディラハント)と3人で暮らし始める。ところがゲイのカップルが子供を育てるのは、教育上良く無いと横やりが入る・・・果たしてマルコはどうなってしまうのか、ハンカチを用意してみてください。詳しいレビューは「チョコレートドーナツ」をご参考に。
第11位 二ツ星の料理人
2016年日本公開アメリカ料理シェフ映画
監督 ジョン・ウェルズ(カンパニー・メン、8月の家族たち)
出演 ●ブラッドリー・クーパー(ハングオーバー、リミットレス、アメリカン・スナイパー、世界にひとつのプレイブック、二ツ星の料理人)
●シエナ・ミラー(アメリカン・スナイパー)
●オマール・シー(最強のふたり、X-MEN:フューチャー&パスト、ジュラシック・ワールド)
●ダニエル・ブリュール(黄金のアデーレ名画の帰還)
●アリシア・ヴィキャンデル(エクス・マキナ、リリーのすべて、ジェイソン・ボーン)
原題の「BURNT」とは焼いた、焦げた、やけどと言う意味なんだけど、ブラッドリー・クーパー扮するアダムが実に高慢でいやな奴なんだ。
彼はミシュランの二ツ星シェフとして一流の腕を持ちながら完璧主義を求め過ぎ、周りの連中と上手くやって行けない。まさに原題にあるような、彼に接触する人間は誰しも「やけど」を負ってしまう。
彼はフランス料理業界から追放され、3年間 酒・ドラッグ・女にまみれた生活を送っていた。ところがそんな彼が料理業界に舞い戻ってくる。舞台はロンドンの高級レストラン、昔馴染みのホテルのオーナー トニー(ダニエル・ブリュール)を説得し店を任せてもらう。
アダムは3年間のブランク期間に、料理業界のトレンドが変化しているのにまごつくが、三ツ星レストランを目指して奮闘する。彼は黒澤明監督の映画「七人の侍」のように腕利きの料理人たちを集める。
抜群のスープを作る、シングルマザーのエレーヌ(シエナ・ミラー)、パリで同僚だった副料理長のミシェル(オマール・シー)、それからマックス(リッカルド・スカマルチョ)、デヴィッド(サム・キーリー)達をスカウトする。果たしてアダムは店を軌道に乗せることが出来るのか、そしてエレーヌとの恋の行方は・・・。詳しくは「二ツ星の料理人」を見てね。
第10位 あと1センチの恋
2014年日本公開のイギリス・ドイツ合作ラブ・コメディ
監督 クリスチャン・ディッター
出演 ●リリー・コリンズ
●サム・クラフリン
幼なじみの男女が、お互い惹かれあっているにもかかわらず、恋愛ではすれ違いを繰り返し、別々の人と結婚しそれぞれの人生を歩んで行く。
でも運命は不思議なもので、幸せそうに見えた結婚生活もお互いカップルには恵まれず破綻する、そしてやっぱり最後には二人が結ばれてゆく・・・・・若いカップルにはお薦めの映画です。
ハッピイエンドだから楽しく観られるし、コメディだから笑える、さらに音楽も素晴らしい・・・・・・でも僕ら年取ったオジサンには少し物足りないかもしれないね。
詳細なレビューは「あと1センチの恋」をご参考に。
第9位 ナチュラルウーマン
2018年日本公開のチリ製作トランスジェンダー・ヒューマンドラマ
監督・脚本 セバスティアン・レリオ(ナチュラルウーマン)
出演 ●ダニエラ・ベガ(ナチュラルウーマン)
●フランシスコ・レジェス(ナチュラルウーマン)
第90回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した秀作だ。舞台はチリのサンティアゴ、トランスジェンダーの歌姫マリーナ(ダニエラ・ベガ)は恋人オルランド(フランシスコ・レジェス)に誕生日を祝ってもらっていた。
オルランドは初老で妻子を持っていたがマリーナを深く愛していた。ところがベッドの中でオルランドが苦しみだし、病院に連れてゆくが亡くなってしまう。
警察はマリーナを疑う、それ以上にオルランドの家族はマリーナに冷たく当たり、全てを取り上げ、葬式にも出席させない。その原因はマリーナがもと男でトランスジェンダーだったからだ。
世間の冷たい風は強風となって容赦なくマリーナの行動を遮る。しかし、彼女は負けない、自分を見つめ直し堂々と生きてゆく決心をする。
見ていて、非常に心に残る秀作だ。彼女の美しい歌声とともに鑑賞してはどうか。
第8位 アバウト・タイム~愛おしい時間について
2014年日本公開のイギリス・アメリカ合作SF恋愛コメディ映画
監督 リチャード・カーティス(ラブ・アクチュアリー)
出演 ●ドーナル・グリーソン(レヴェナント:蘇えりし者、スター・ウォーズ/フォースの覚醒、エクス・マキナ)
●レイチェル・マクアダムス(きみに読む物語、シャーロック・ホームズシリーズ、誰よりも狙われた男、リトルプリンス)
●ビル・ナイ(ラブ・アクチュアリー、アイ・フランケンシュタイン)
●マーゴット・ロビー(スーサイド・スクワッド)
楽しい映画だ、映像もきれいだし音楽もいい、しかも人生や時間の使い方についても考えさせてくれる。お薦めの映画だ、人生に行き詰ったらこのドラマを見てリフレッシュしてね。
ティム(ドーナル・グリーソン)は21才の誕生日に父さん(ビル・ナイ)から我が家系の男は「過去に行くことが出来る能力」を持っていることを打ち明けられる。暗いところに入り、こぶしに力を入れれば好きな時代の過去に戻れる。
恋人が欲しいティムは友人と暗闇バーに行く、話し相手になってくれたメアリー(レイチェル・マクアダムス)と店を出るが彼女の可愛さに一目ぼれしてしまう。
ところがティムは友人の窮地で特殊能力を使ったため、メアリーとの出会いが吹っ飛んでしまった。あわてた彼は彼女を必死に探すが、やっと見つけた彼女には彼氏がいた。果たしてティムは彼女を取り戻すことが出来るのか。
人生は短いから時間を有効に使わなくてはいけない。詳しいレビューは「アバウト・タイム」を見てね。
第7位 ムーンライト
2016年日本公開のアメリカ製作ホモセクシャル・ヒューマンドラマ
監督・脚本 バリー・ジェンキンス
出演 ●トレヴァンテ・ローズ
●アンドレ・ホランド
●ジャネール・モネイ
●マハーシャラ・アリ
アメリカ映画だけど、2016年の10月に本国では公開されている。一人の黒人青年シャロン(アレックス・ヒバート)の子ども時代からの半生が描かれる。
彼は小さいときから周りにいじめられて育つ、母親は麻薬中毒で頼るものが誰もいない。そんな彼は自分が同性愛者と気付いてゆく。
黒人・麻薬・同性愛・・・なかなか難しい社会派テーマだ。この作品がアカデミー賞作品賞を取るとはアメリカの映画業界は懐が深い。助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚色賞も獲得している。
第6位 きみに読む物語
2005年日本公開のアメリカ製作 純愛映画
監督 ニック・カサヴェテス(きみに読む物語、ダメ男に復讐する方法)
原作 ニコラス・スパークス小説「The Notebook」
出演 ●ライアン・ゴズリング(きみに読む物語、ドライヴ、ラ・ラ・ランド、ブレードランナー2049)
●レイチェル・マクアダムス(きみに読む物語、アバウト・タイム、シャーロック・ホームズシリーズ、誰よりも狙われた男、リトルプリンス、TRUE DETECTIVE)
●ジーナ・ローランズ(こわれゆく女、グロリア、きみに読む物語)
●ジェームズ・ガーナー(かわいい女、スペースカウボーイ、きみに読む物語)
実に心温まる「純愛映画」だ。人生は将来どうなるか分からない、「お金」なのか「愛情」なのかどちらを取るべきか。両方あるのがベストだ・・・でも世の中そう上手くゆかない。
デューク(ジェームズ・ガーナー)は認知症の女性(ジーナ・ローランズ)に物語を読んで聞かせる。物語の舞台は1940年のアメリカ南部シーブルックだ。この地で暮らすノア(ライアン・ゴズリング)は夏休みに別荘に遊びに来た16才のアリー(レイチェル・マクアダムス)に一目ぼれしてしまう。
ノアは強引にアリーとデートの約束をし、二人の仲は接近してゆく。彼の夢は古い屋敷を買い取って農場を経営することだ。彼はその古い屋敷にアリーを誘い、彼女に夢を語る。彼女の両親はノアと付き合うことを好ましく思っていない。何故なら彼は父親と二人暮らしでとても裕福とは言えないからだ。
アリーの母アン(ジョアン・アレン)はノアのことをクズ呼ばわりし、娘を幸せにすることは出来ないと交際を認めない。そして一夏が過ぎ去りアリーは大学生となる。
ノアは彼女のことが忘れられず毎日、彼女に手紙を書く。彼女は金持ち弁護士のロンと婚約をしてしまうのだが、二人の運命の糸は繋がっていた・・・。
第5位 モダンライフ・イズ・ラビッシュ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~
2018年11月日本公開のイギリス製作ラブストーリー
監督・脚本 ダニエル・ギル(モダンライフ・イズ・ラビッシュ)
出演 ●ジョッシュ・ホワイトハウス(モダンライフ・イズ・ラビッシュ)
●フレイア・メーバー(モダンライフ・イズ・ラビッシュ)
●イアン・ハート(モダンライフ・イズ・ラビッシュ)
映画のテーマ曲「リコリス・ガール」
主人公が歌の途中で泣き出してしまうんだ。だから副題は「ロンドンの泣き虫ギタリスト」になっちゃってる・・・最後まで曲を聞きたかったね。全編に音楽が流れ、ミュージックビデオを見ているようだ。
映画の題名「Modern Life Is Rubbish」の意味は「現代の生活はクズ」となる。主人公のリアムはアナログ男だ。iPhoneやiPodが大嫌い。音楽はレコードやCDを好む・・・アナログ的な古いものが好きなんだ。
逆に恋人のナタリー(フレイア・メーバー)は現代のデジタル社会に適応していて、進歩的で合理的な生き方も理解する。考え方の違う二人だけどレコードショップで出会いお互いに惹かれあう。
リアムは売れないバンドのボーカル&リーダーだ。彼はベースのオリー(ウィル・メリック)とドラムのガス(マット・ミルトン)の3人で「ヘッドクリーナー」と言うバンドを組んでいる。いい曲を作るのだが一向に売れない。
ナタリーはCDやレコードのジャケットをデザインするデザイナーを目指していたがタワーレコードやCDショップが店じまいする昨今では仕事が無い。そんな二人が出会い一緒に暮らし始める。リアムとは一緒にコンサートに行ったりディスコなどで楽しく過ごすが彼には生活力が無い。ナタリーは仕方なくIT企業に勤め、リアムを支えてゆく。
生活は苦しくなるばかりで、二人の心の中に隙間風が吹くようになる。リアムはバンドに熱が入らない、しかも働こうとしない。言い争いが増えナタリーは去って行く。二人ともこのまま終わってしまうのか・・・。詳しいレビューは「モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ」をご参考に。
第4位 キャロル
2016年日本公開のアメリカ・イギリス合作同性愛ヒューマンドラマ
監督 トッド・ヘインズ
出演 ●ケイト・ブランシェット
●ルーニー・マーラ
アカデミー賞に6部門ノミネートされた秀作だ。女性同士の恋愛を叙情豊かに描くラブストーリー。舞台は1950年代のニューヨーク。
写真家を夢見てデパートで働くテレーズ(ルーニー・マーラ)はそこに現れた気品ある女性キャロル(ケイト・ブランシェット)に心を奪われてしまう。
キャロルがショーウィンドーに置き忘れた手袋を届けに行ったテレーズは彼女から昼食に誘われる。テレーズはキャロルと逢ううちに、恋人リチャードとのデートでは味わったことのない高揚感を感じる。
キャロルは人妻で夫とは冷え切っていた。そして娘の親権問題でもめていた。そしてキャロルとテレーズの関係は深まって行くのだが・・・。
第3位 ボヘミアン・ラプソディ
2018年日本公開のイギリス・アメリカ合作「クイーン」フレディ・マーキュリーの伝記
監督 ブライアン・シンガー(Dr.HOUSE、レギオン、ユージアル・サスペクツ、X-MEN:フューチャー&パスト、X-MEN:アポカリプス、ボヘミアン・ラプソディ)
出演 ●ラミ・マレック(ナイトミュージアムシリーズ、MR.ROBOT/ミスター・ロボット、MR.ROBOT/シーズン2、ボヘミアン・ラプソディ)
●ルーシー・ボイントン(オリエント急行殺人事件、ボヘミアン・ラプソディ)
●グウィリム・リー(ボヘミアン・ラプソディ)
●ベン・ハーディ(オンリー・ザ・ブレイブ、ボヘミアン・ラプソディ)
●ジョゼフ・マゼロ(ボヘミアン・ラプソディ)
●エイダン・ギレン(メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮、メイズ・ランナー:最期の迷宮、ゲーム・オブ・スローンズ、ボヘミアン・ラプソディ)
クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」だ。
ライブエイドの映像だ。
凄い映画だ、久しぶりに時間を忘れた。一食抜いてでも音響の良い劇場へ駆けつけてほしい、お薦め映画だ。ロックの好きな人も嫌いな人も4オクターブの音域をもつ「クイーン」のボーカリスト フレディ・マーキュリーの歌声に触れれば鳥肌が立つ。
スーパースターとか天才とかはこういう人のことを言うのか。会場を埋め尽くす7万2000人のファンを右腕一本で惹きつけシンクロさせてゆく。そしてこのライブエイドの映像は全世界15億人に配信される。
1985年に行われたライブエイドとはアフリカ難民救済を目的とした20世紀最大のチャリティーコンサートだ。イギリス郊外のウェンブリー・スタジアムで行われたコンサートではクイーンは6曲披露し多くのミュージシャンが参加した。
フレディ・マーキュリーはこの時既にエイズに侵されていた。彼は1946年生まれ、彼の両親はインド人である。彼は両性愛者と言われている。メアリー・オースティンとは長い付き合いがあるが同棲生活は破たんしている。そして1984年から付き合い始めたジム・ハットンが最後の恋人としてフレディの死を看取る。
フレディは45才で亡くなる(1991年)。彼を支え続けたジム・ハットンも2010年に同じ病気で後を追っている。この映画ではクイーンの結成からライブエイドまでをドラマチックに描く。主演のラミ・マレックにはフレディ・マーキュリーがまるで乗り移ったようだ。詳細なレビューは「ボヘミアン・ラプソディ」をご参考に。
第2位 君の名は。
2016年公開のSFタイムリープアニメ
監督・脚本・原作 新海誠(ほしのこえ、雲のむこう、約束の場所、秒速5センチメートル、星を追う子ども、言の葉の庭、君の名は。)
声の出演 神木隆之介(立花瀧)
上白石萌音(宮水三葉)
長澤まさみ(奥寺ミキ)
市原悦子(宮水一葉)
もう一度見たくなるアニメだ。この映像の素晴らしさは新海誠監督ならではだ。また、ストーリーも思春期の若者の淡い恋を瑞々しく描いている。
少し前にはやった細田守監督の「時をかける少女」を思い出した。でもアニメがもの凄く透明感があって「実写よりも実写らしい」思わず目を奪われる・・・映像の進歩にはびっくりする。
是非この映画は恋人同士で見たら最高だろーと思う。詳細は「君の名。」をご参考に、ところで新海監督の新作が3年ぶりに発表された。「天気の子」と言うタイトルだ、楽しみだね。
「天気の子」
第1位 ラ・ラ・ランド
2017年日本公開のアメリカ ミュージカル映画
監督・脚本 デミアン・チャゼル(セッション、ラ・ラ・ランド)
出演 ●ライアン・ゴズリング(きみに読む物語、ドライヴ、ラ・ラ・ランド、ブレードランナー2049)
●エマ・ストーン(アメイジング・スパイダーマンシリーズ、マジック・イン・ムーンライト、バードマン、ラ・ラ・ランド)
●ジョン・レジェンド(ラ・ラ・ランド)
●ローズマリー・デウィット(ポルター・ガイスト、ラ・ラ・ランド)
●J・K・シモンズ(スパイダーマンシリーズ、クローザー、セッション、ターミネーター新起動/ジェニシス、ザ・コンサルタント、ラ・ラ・ランド)
●フィン・ウィットロック(ノア約束の舟、マネー・ショート、ラ・ラ・ランド)
エマ・ストーンが歌う「AUDITION」
ライアン・ゴズリングが歌う「City Of Stars」
やはり何と言っても1位はこの映画だ、何回も見たくなる。夢の中にいるようなミュージカルだ。
哀愁を帯びたスジガキが忘れられない、一瞬でも青春時代に戻れたような気がした。歌・ダンス・ドラマで二時間飽きさせない。ライアン・ゴズリングは「ブレードランナー2049」みたいに哀愁を帯びた映画によく似合う。
物語はほろ苦い男と女のラブストーリーだ。ジャズ・ピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)は将来ジャズ演奏が聴けるバーをやりたいと考えている。地方から女優を目指してロサンゼルスにやってきたミア(エマ・ストーン)は映画スタジオのカフェで働いている。
二人はめぐり合い、愛し合い、夢を語る。そして自分達の夢がかないかけるにしたがって二人の心は離れてゆく・・・果たしてこんな現実は望んでいたのか。最後がジーンと心に突き刺さる。
監督のデミアン・チャゼルはまだ32才だと言うのに凄い才能を持っている・・・彼は天才なのか映画のツボをよく押えていて見るものをドラマに引き込み離さない。今後がもの凄く楽しみだ。詳細なレビューは「ラ・ラ・ランド」をご参考に。
まとめ
気に入った映画はありましたか。新作を観に行くのもいいが、旧作を2度見るのもお薦めだ。いい作品は何回観ても感動する。
人生の合間合間に映画を観る。そして楽しいひと時を恋人と過ごせたら最高だね。実写もいいけど、アニメも素晴らしい。2位に「君の名は。」をあげたけど、「この世界の片隅に」も非常にいい、是非、見てね。
ユー・チューブ動画だ。
これも夫婦の純愛を描いた秀作だ。
TATSUTATSU
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