サマリー
2015年公開のドイツ・イギリス合作のラブ・コメディー、監督はクリスティアン・ディッター、主演はリリー・コリンズ(白雪姫と鏡の女王)、サム・クラフリン(スノーホワイト)である。
原作は「P.S.アイラブユー」で有名なセシリア・アハーンで、2作目の「愛と虹の向こうに」がこの映画のもとになっている。
ヒロインのリリー・コリンズが非常にチャーミングで、黒っぽい髪の毛・瞳・太い眉毛は古いオジサン方の大好きな「オードリー・ヘプバーン」が思い起こされ、日本人に受ける顔である。
オードリー・ヘプバーン
リリー・コリンズ
また、サム・クラフリンも優しそうなインテリ坊ちゃん系の顔で、これから日本でも受けるかもしれない。彼はとにかく演技をしてても、嫌味な感じが無い・・・・・まさに好青年である。
サム・クラフリン
幼なじみの男女が、お互い惹かれあっているにもかかわらず、恋愛ではすれ違いを繰り返し、別々の人と結婚しそれぞれの人生を歩んで行く。
でも運命は不思議なもので、幸せそうに見えた結婚生活もお互いカップルには恵まれず破綻する、そしてやっぱり最後には二人が結ばれてゆく・・・・・若いカップルにはお薦めの映画です。
ハッピイエンドだから楽しく観られるし、コメディだから笑える、さらに音楽も素晴らしい・・・・・・でも僕ら年取ったオジサンには少し物足りないかもしれないね。
ストーリー
ストーリーを紹介すると、ロージー(リリー・コリンズ)とアレックス(サム・クラフリン)は幼なじみで仲がいい、お互い何でも話すし、いつも一緒だ。ところが二人の関係が恋愛に発展するとなると、お互いに惹かれあってはいるが、空気みたいに気軽な存在で、友達以上にならない。
ロージーは今住んでいるイギリスからボストンの大学に留学が内定しており、将来は小さなホテルを経営してみたいと考えている。アレックスは成績優秀でハーバード大学(ボストン)に行くことが決まっている。
高校のダンスパーティで、ロージーはクラスの人気者グレッグと一夜を共にしてしまう。そして運の悪いことに妊娠し、留学の夢が破れてしまう。
彼女は女の子を産み、子供を里親に出そうと考えた。でも赤ちゃんを抱きしめると、とても手放す気にはなれず、子供をケイティと名付け、自分で育てる決心をする。
アレックスはそんなことを知らず、ロージーがなかなかボストンに来ないので心配し、アメリカに遊びに来るように連絡する。
ロージーは喜んでアメリカに出かけたものの、アレックスには女がいてしかも彼女は妊娠していた。ロージーは、彼のアメリカでの充実した生活(実際には夫婦仲は危機的状況)を見て、何のために私を呼んだのと怒って帰ってしまう。
アレックスも本当に鈍い男である、ロージーはアレックスに恋愛感情を持ちつつあったのに、彼は未だに友達感覚でロージーに接していた。
ロージーは思いがけなくグレッグから求婚される。自分に子供を押し付け逃げた男であるが、ひょっとしたらうまくやり直せるかもしれないと、彼のプロポーズを受ける。
アレックスは結局、彼女と破局した、彼女は別の男と浮気をし、子供もその浮気相手の子供であった。
彼はやっと目が覚め、ロージーに愛の告白を手紙で知らせるが、グレッグがその手紙を見つけ隠してしまう。
結局その手紙は後になって、ロージーが見つける、そして浮気性のグレッグと別れる。しかし、それを知らないアレックスは、ロージーを諦め、同級生で童貞を捨てた時の女性ベサニーと婚約してしまう。
小さい時から惹かれあっていたのに、常にお互いあと一歩の所で、12年間もすれ違ってしまう。果たして二人はこのまま別の人生を歩むのか是非映画を観て頂きたい。
ネタバレ
ロージーはアレックスとベサニーの結婚式に呼ばれ、祝辞の席で閉めの言葉として最後に「あなたに出会えてよかった、あなたを一生愛しています」とアレックスへの愛を暗に告白する。この告白をそばで聞いていたアレックスは、胸にジーンときたようであった。
突然亡くなったロージーの父親が彼女に遺産を残してくれた。ロージーは迷うことなく、そのお金で小さなホテルを買い取り、念願通りホテル業をスタートした。
ホテル開業の日に二番目に来てくれたお客様は、何とアレックスであった。彼は結局ベサニーと別れたようであった。
そして彼はロージーに案内された海の見える部屋で、彼女と永遠のキスをする。
レビュー
お互い理想の相手を求め、長い間すれ違い生活をおくってきたが、結局灯台元暗し・・・・・自分の最も近くに理想の相手がいたなんて・・・・・よくあるテーマだね。
アレックスは女性を見る目が無い、二度の婚約で選んだのは、金髪・長身でモデルの様な美女達・・・・・つまり外見しか目に入っていない・・・・・・男は大概こんなタイプが多いね。
ロージーは色々な男と付き合ってきたが、いざ結婚となると慎重である・・・・・・ここが男と女の違いなのかな。
こんな純真で純愛コメディーなのにPG12(12才未満は保護者の同伴が無いと観ることが出来ない)とは、おとぎ話じゃあるまいし・・・・・厳しすぎるね。
ベッドシーンや、ロージーがコンドームをあそこにいれたまま取れずに、医者の世話になるあたりがダメなのかなー。
でも、映像がきれいで、バックに流れる映画音楽もいいね・・・・・ギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」なんかが流れていて・・・・・ジジイも久しぶりに昔を思い出したね。
辰々
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