サマリー
2018年4月日本公開のアメリカ製作SF冒険コメディ映画
監督 ジェイク・カスダン(ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル、ジュマンジ/ネクスト・レベル)
原作 クリス・ヴァン・オールズバーグ「ジュマンジ」
出演 ●ドウェイン・ジョンソン(ワイルド・スピードシリーズ、ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル、スカイスクレイパー、ジュマンジ/ネクスト・レベル)
●ケヴィン・ハート(ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル、ジュマンジ/ネクスト・レベル)
●カレン・ギラン(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス、ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル、ジュマンジ/ネクスト・レベル)
僕はこのタイプの映画はあんまり好きじゃない。でも世界中で大ヒット1,000億円以上稼いでいる、ひょっとしたらと思って劇場に駆け付けた。
率直な感想としては、残念ながら僕にはありきたりのアクション・コメディ映画にしか見えなかった。ジョークのセンスがアメリカナイズされてよく理解出来なかったのか。或いは、じじい(僕のこと)の感性がもはや時代遅れになってしまっているのか?
でも物語の発想はまあまあ斬新だし、ハゲのドウェイン・ジョンソンがコメディの才能も発揮している。若い人たちには大受けかもしれないね。エロ・グロはないし、RPG(ロール・プレイング・ゲーム)の好きな人にはお薦めする。
「ドラゴンクエストⅪ」
ジャングルとか草原の広大な世界を各フィールドごとにクリアしながら目標に向かって進むところは、RPGの王道ドラゴンクエストやホスト系RPGファイナルファンタジーを彷彿させる。世界中のゲームファンの心をくすぐったところに大ヒットの理由があるのか?
予告編だ。
1995年にロビン・ウィリアムズ(自殺してしまった、残念だね)主演で映画化された「ジュマンジ」の続編になる。この時はボードゲームだ、サイコロを振ると色んな動物を召喚してしまう。この動物たちを元に戻すためにはゲームをクリアし「ジュマンジ」と叫ばなければならない。今回はボードゲームからテレビゲームに進化している。続編「ジュマンジ/ネクスト・レベル」も見てきたよ。
話のスジを少し紹介すると、学校で先生から怒られ居残り作業させられていた4人の男女、スペンサー(アレックス・ウルフ)、ベサニー(マディソン・アイゼマン)、フリッジ(サダリウス・ブレイン)、マーサ(モーガン・ターナー)は倉庫の奥から古いテレビゲーム機を見つける。
居残り作業に飽きた彼らは、ゲーム機をテレビに接続しRPGゲームを始めてしまう。ところがこのゲームは魔法の「ジュマンジ」ゲームであった。彼らの体はテレビに吸い込まれる。そしてそれぞれが選んだキャラクターになってしまう。
●気の弱いスペンサーはハゲで筋肉もりもりの大男スモルダー・ブレイストーン博士(ドウェイン・ジョンソン)になる。彼は最強の戦士だ、弱点はない。
●ナルシスト女のベサニーはヒゲずら中年デブ男のシェリー・オベロン教授(ジャック・ブラック)になる。彼は唯一地図が読める。
●頭はカラだが力の強いフリッジは背中に荷物を背負った小男ムース(ケヴィン・ハート)になる。背中のリュックには武器などを収納できる、弱点はケーキ。
●内気なオタク女マーサは格闘技が得意な美女ルビー(カレン・ギラン)になる。彼女は空手・カンフーダンス・柔道などを使って敵をなぎ倒す、毒に弱い。
彼らはジャングルに放り出され目的を達成できなければ現実世界に戻ることは出来ない。そのミッションとはジャガーの像から盗まれた宝石をもとに戻すことだ。それぞれのキャラクターには得意技と弱点がある・・・RPGゲームと全く同じだね。
この宝石はヴァン・ペルト(ボビー・カナヴェイル)によって像から盗まれたがゲーム世界の案内人ナイジェル(リス・ダービー)が取り返していた。
そしてその宝石を手渡され、地図をもらう。猛獣(カバ、サイ、ゾウ、ワニ、ジャガー、ヘビなど)やヴァン・ペルト達の追撃をかいくぐり宝石をもとに戻すのが4人の役目だ。彼らは地図を頼りに目的地に向かって進む。RPGだから3回死んだらゲームオーバーだ。
果たして彼らはミッションを達成することが出来るのか?
その後のストーリーとネタバレ
ジャングルにを進むと彼らにヴァン・ペルトの部下たちがオートバイで襲ってくる。大男スモルダーはムースが担いでいるリュックからブーメランを取り出すとそれを投げる。外れたかと思ったがブーメランは戻ってきてオートバイの男たちをなぎ倒す。
スモルダー達一行は近くの街に逃げ込む。シェリー・オベロン教授が持っている地図は一部が欠けていた。街の中で地図の一部を見つけようと動き回るがここにもヴァン・ペルトの部下たちが待ち構えていた。逃げるスモルダー達を救ったのがシープレーン(ニック・ジョナス)と言う若者だった。
彼はスモルダー達を地下道へと案内するがここには色々な仕掛けがあって気を付けないと一巻の終わりだ。実はシープレーンこそ地図の失われた断片だ。彼も実は高校生のアレックスであり、数か月前からゲームの世界にいる。
彼はスモルダー達を「輸送庫」の前まで案内する。丘から「輸送庫」を眺める、アレックスはライフが1であり、あと一回で死んでしまう。だからヴァン・ペルトの部下たちが警備している「輸送庫」には近づけなかったのだ。
美女ルビーに警備の男たちをひきつけ、その隙に「輸送庫」に侵入しようと計画を立てる。計画は順調に行き、「輸送庫」に入り込む。そこには車やマイクロバス、ヘリコプターなどの輸送機器類が収納されていた。
この中からヘリコプターを選ぶとこれに乗って次の目的地へと進むが、プロペラ部分に敵の銃弾が当たり、操縦不能となる。しかもムースが宝石を落としてしまう。ここにはサイの大群がいて苦戦するが、何とか難を逃れやっとの思いで目的地のジャガーの像の近くまで到達する。
もう最後のステージだ、スモルダーは敵のバイクを奪うと像をめがけてまっしぐらだ。スモルダーが敵を引き付けている間にルビーがこっそりと宝石を持って像に近づく。ところが像の近くには毒蛇の大群がいて彼女を取り囲む、噛まれたらライフが減ってしまう。
しかし彼女は決断する。毒蛇に噛ませたのだ、彼女は倒れ、消えてしまうがまた生き返り空からいつものように降りて来る。そしてそのチャンスにスモルダーは彼女を受け止め宝石をジャガーの像の目にはめ、「ジュマンジ」と叫ぶ。
ゲームはクリヤーだ彼らは元の高校生に戻る。シープレーンもきっと何処かに戻れたと思う。しばらくして町外れのお化け屋敷を通った時、家は真新しく生まれ変わり、中年になったシープレーンつまりアレックスがいた。
実は彼は20年前から行方不明になっていたがゲームがクリア出来たので過去にさかのぼり、高校生として戻っていたようだ。もう20年も経っている。中年のアレックスはスペンサーやベサニー達を見て微笑む。
そして引っ込み思案だったスペンサーはオタク女マーサを抱きしめる。「ジュマンジ」の経験で彼らは成長していたのだ、めでたしめでたしだ。
レビュー
発想が面白い、RPGを映画の世界に持ち込むとは。でもこの映画はドウェイン・ジョンソンで持っているようなものだね。気の弱いオタク青年スペンサーがRPGの世界では無敵の筋肉男スモルダーになってしまうところがウリだ。
これだけヒットすれば続編が作られるだろうと思っていたら。やはり同様なキャストでシリーズ3作目が作られるようだ。ソニー・ピクチャーズ・エンタインメントとしては歴代1位の興行収入を得て笑いが止まらない。
やはりテレビゲームの好きな子供たちにも受けたのが大きかったね。ソニーとしてはプレステ4のソフトとして売り出せば相乗効果が期待できる。スーパーマリオブラザースのように特殊なキノコを食べて一定時間 無敵のスーパーマリオになるようなシチュエーションを考えてみてはどうだろうか。
まあ、とにかく次回作はマンネリ化しないよう考えもつかないストーリーにしてもらいたいね。
TATSUTATSU
この記事へのコメントはありません。