サマリー
2016年からアメリカNBCで放送がスタートしたホームドラマ
(日本では2017年10月からNHKで放送がスタート)
脚本 ダン・フォーゲルマン
出演 ●マイロ・ヴィンティミリア(HEROES/ヒーローズ、THIS IS US)
●マンディ・ムーア(THIS IS US)
●スターリング・K・ブラウン(ブラックパンサー、THIS IS US)
●クリッシー・メッツ(THIS IS US)
●ジャスティン・ハートリー(ヤング・スーパーマン、THIS IS US)
https://youtu.be/XEMNHcqBQ9g
こんな一般家庭を題材にしたドラマが本当に流行るのかと半信半疑で見てみた。なるほど面白い、ドラマのキャッチフレーズは「人生はサプライズの連続、恋愛、家族、仕事・・・」で、色々な出来事が次から次へと起こり飽きさせない。
「THIS IS US」とは「これが私たちです(これが私たちの家族です)」と言う意味になる。このドラマは見ている僕たちにも共感を与える。「これはあなたの物語でもある」と言っているのが分かるような気がする。シーズン2、3も作られるらしい。
ドラマの中には、貧困、病気、肥満、人種差別・・・・いろんな社会問題が出て来る。現在のアメリカが抱える問題の全てをはらんでいるからこそ大ヒットしたと思う。これらの深刻な問題を前向きでアットホームなタッチで描かれる。そして視聴者を温かく包み込んでくれるのがうれしい。
物語は2つの時間軸で展開される。ジャック・ピアソン(マイロ・ヴィンティミリア)、レベッカ・ピアソン(マンディ・ムーア)夫婦は36歳の時に三つ子を産む。ところが3人目の男の子は死産だった。
その時たまたま病院に収容された生まれたばかりの黒人のあかちゃんが隣にいた。ジャックとレベッカは亡くなった末っ子の代わりに引き取る。この子供は消防署の前に置き去りにされていた。
長男はケヴィン、その妹はケイト、そして3番目はカインと名付けられていたが、死んだ子を思い出すからとランダルとした。そして若い両親と三つ子の子供時代が描かれる。
もう一つの時間軸は三つ子が36歳になってそれぞれ独立したときの物語だ。両親は70歳以上になっている、でも一つ違う点はレベッカがジャックの親友ミゲル(ジョン・ウエルタス)と再婚していたことだ、ジャックはどうなってしまったのか?二つの時間軸が交互に入れ替わる。
36歳のケヴィン
ジャックとレベッカの三つ子の長男ケヴィン(ジャスティン・ハートリー)には妹のケイト(クリッシー・メッツ)と弟のランダル(スターリング・K・ブラウン)がいる。
ロサンゼルスで「シッターマン」というテレビの人気番組の主役だ。彼のマネージャーは妹のケイトで、ケヴィンは妹に甘えてばかりいる。
彼は「シッターマン」の役柄に満足せずニューヨークに行って舞台俳優を目指す。ケヴィンの吹き替えを俳優の高橋一生さんが担当しているが棒読み系で残念ながらヘタ。
36歳のケイト
小さい時から肥満気味で今では大デブになってしまっている。脱肥満を目指して減量のサークルに参加している。このサークルでトビー・デイモン(クリス・サリヴァン)と知り合う。
ケヴィンは小さい時からケイトと一緒で、彼女なしでは不安でたまらない。彼のマネージャーを引き受け、良き相談相手になっている。
36歳のランダル
3人の中で頭が良くて一番優秀。ニューヨークでトレーダーの仕事で成功し妻のベス(スーザン・ケレチ・ワトソン)と二人の娘テス、アニーと裕福な暮らしをしている。
実の父親ウィリアム・ヒル(ロン・シーファス・ジョーンズ)を見つけ出し家に引き取る。しかし実の父親は末期がんで余命が短い。
ランダルは白人社会の中で暮らして行くことに苦痛を感じ始める。また、父との関係にも悩む、色々なプレッシャーが彼を襲う。
今後の展開
ケヴィンはニューヨークの舞台オーディションに勝ち残り、舞台デビューを果たすとともに、元妻とのよりを戻す。ケイトはサークルで知り合ったトビーと関係を深めてゆく。そして減量に成功するのか・・・。
ランダルは実父の死のショックと白人優位社会に嫌気がさす。そして本来の自分を取り戻そうと新しい行動に出る。その行動とは・・・。
レベッカはジャックの死を受け入れることが出来るのか。そして彼女はランダルの実の父親が息子に接触しないようにしてきたことをランダルに打ち明けるのか?
次から次へと人生の難問が彼らの前に立ちふさがる、それをどのような形で乗り越えてゆくかがこのドラマのキモだ。僕たちの実生活もこれほど波乱万丈ではないとしても、色々な問題がでてくるのは変わらない。
だから冒頭に述べたようにこのドラマは「これはあなたの物語でもある」と言う事になる。人生つらいことも多いけど前向きに考えて生きるしかないね。
TATSUTATSU
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